トランプ政権が発足して以来、大統領の「偽ニュース」の存在を信じる人が増えている一方で、米国人のニュースメディアへの全体的な信頼度は高まっている。但し、メディアに対する考え方について、支持政党別の違いが顕著になったとする調査結果が4日に示された。
調査では、12%の人がニュースメディアを「非常に信用している」、37%が「大体信用している」、39%が「余り信用していない」、13%が「全く信用していない」と回答した。
本調査は、メディア研究機関のポインター・インスティテュート向けに準備された。調査に当たったプリンストン大学のアンドリュー・ゲス氏、ダートマス大学のブレンダン・ナイアン氏、英エクセター大学のジェイソン・レイフラー氏らの研究者は、人々が多少なりともメディアを支持しているのは希望が持てると述べている。...
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調査では、12%の人がニュースメディアを「非常に信用している」、37%が「大体信用している」、39%が「余り信用していない」、13%が「全く信用していない」と回答した。
本調査は、メディア研究機関のポインター・インスティテュート向けに準備された。調査に当たったプリンストン大学のアンドリュー・ゲス氏、ダートマス大学のブレンダン・ナイアン氏、英エクセター大学のジェイソン・レイフラー氏らの研究者は、人々が多少なりともメディアを支持しているのは希望が持てると述べている。
研究者らは、今回の結果をギャラップ社の調査結果と比較しており、同社調査では、メディアに対する信頼度は、2016年9月の32%から、2017年9月の41%へと上昇していた。
今回の調査ではまた、支持政党別の違いがくっきりと表れた。共和党とトランプ大統領の支持者はニュースメディアに懐疑的であり、民主党支持者の74%が信頼しているとしたのに対し、共和党支持者で信頼していると回答した人は僅か19%だった。
そして44%の回答者が、トランプ大統領に関する記事に作り話があると考え、24%は半分ほどが偽ニュース、6%が常時偽ニュースと考えている。31%が大手メディアは「人々の敵」であるとする大統領の主張に同意している。69%がメディアは「一方に味方する傾向がある」としているが、同じ69%がニュースメディアは、「すべきではないことを政治家にさせないようにしている。」と考えている。
懸念すべき結果として、偏向している或いは不正確として、政府がニュースをブロックすることがあるなど、25%の人が報道の自由への制限があることを認めている。また「米国のニュースメディアは、政府から前例のない攻撃を経験している。」と調査は述べており、トランプ大統領の攻撃により、メディアの記事に関する「支持政党による分裂」が悪化したようだと説明している。そして「これらの結果によれば、メディアの課題は、どちらの政党にも偏らない主張をすることだ。」と述べられている。
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