ソーシャルメディアでイスラム教を侮辱した罪により禁錮10年の厳罰、マレーシア(2019/03/11)
マレーシア国家警察は9日、フェイスブックでイスラム教と預言者ムハンマドを侮辱した罪により、同国人の男性が10年の禁錮刑を言い渡されたと発表した。この他にも3人が同様の罪で起訴されたという。
『CNN』『ロイター通信』『AFP通信』などのメディアは、22歳のフェイスブック利用者の男性が、首都クアラルンプールの裁判所で有罪判決を受け、10年の禁錮刑という厳罰に処せられたと報じている。この男性は10件の犯罪について有罪を認めた。
マレーシア国営メディアのベルナマ通信によれば、さらに3人のソーシャルメディア利用者が同様の罪に問われている。その内の1人、52歳のフェイスブック利用者は、イスラム教と預言者ムハンマドに関する投稿について、2件の犯罪容疑に対し有罪を認め、近日中に判決が言い渡される見通しだ。...
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『CNN』『ロイター通信』『AFP通信』などのメディアは、22歳のフェイスブック利用者の男性が、首都クアラルンプールの裁判所で有罪判決を受け、10年の禁錮刑という厳罰に処せられたと報じている。この男性は10件の犯罪について有罪を認めた。
マレーシア国営メディアのベルナマ通信によれば、さらに3人のソーシャルメディア利用者が同様の罪に問われている。その内の1人、52歳のフェイスブック利用者は、イスラム教と預言者ムハンマドに関する投稿について、2件の犯罪容疑に対し有罪を認め、近日中に判決が言い渡される見通しだ。別のフェイスブック利用者とツイッター利用者の2人は容疑を否認しており、4月5日の公判まで保釈を認められず、拘置されることとなる。
マレーシア国家警察のムハンマド・フジ・ハルン長官は、4人は8日、「地域社会を扇動する声明を発表することにより、宗教を基盤とした調和の維持を毀損した」反宗教的行為と、「ネットワーク・サービスの不適切な使用」によって起訴されたと説明した。
今回の22歳の男性に対する10年の禁錮刑は、マレーシアで同様の犯罪に対して課せられた刑罰としては、最も重いと言われている。同国の法律では、反宗教的行為に対し、2~5年の禁錮刑を科すこととしている。また1998年通信・マルチメディア法233条は、ネットワーク施設やネットワーク・サービスの不適切な使用を禁じており、違反に対しては、最大1年の禁錮刑または5万リンギット(約136万円)の罰金、若しくは両方が科される。そして、禁錮刑は罪の数に応じて連続して科されるという。
ムハンマド・フジ長官は声明で、「警察はこうした犯罪に関して、全国で929件の通報を受けており、この内イスラム教への侮辱に関する犯罪と思われるもの16件について、捜査中だった。」と述べている。
マレーシアのマハティール政権で宗教事項を担当するムジャヒド・ユソフ・ラワ首相府相は7日、イスラム教や預言者ムハンマドを侮辱する記載や通信を監視する組織を立ち上げたことを明らかにした。同大臣は、宗教を侮辱するいかなる行為に関しても妥協せず、罪を犯した者に対しては処罰を求めるとの方針を明らかにしている。
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マレーシアが北朝鮮のビザなし渡航中止(2017/03/02)
マレーシアのメディアによると、マレーシアのザヒド副首相が2日、北朝鮮国民によるビザ(査証)なし渡航を6日から禁止し、ビザの取得を義務付けることを発表した。マレーシアは北朝鮮国民がビザなしで渡航できる数少ない国の一つで、良好な関係が続いていたが、マレーシアの空港で起きた金正男氏毒殺事件で、両国関係が悪化。マレーシア政府は北朝鮮大使の追放や大使館閉鎖を検討しているという。
3月2日付中国
『シーナ』(新華社通信引用)は「マレーシア、北朝鮮市民のビザなし入国禁止へ」との見出しで以下のように報道している。
マレーシアの「ベルナマニュース」によると、マレーシアは月曜より北朝鮮からの入国を制限しビザなし渡航を禁止するとザビド副首相が発表した。
これは先月13日、キム・チョルという名の北朝鮮籍の男が2人の女性にクアランプール空港で殺害された事件を受けてのことである。...
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3月2日付中国
『シーナ』(新華社通信引用)は「マレーシア、北朝鮮市民のビザなし入国禁止へ」との見出しで以下のように報道している。
マレーシアの「ベルナマニュース」によると、マレーシアは月曜より北朝鮮からの入国を制限しビザなし渡航を禁止するとザビド副首相が発表した。
これは先月13日、キム・チョルという名の北朝鮮籍の男が2人の女性にクアランプール空港で殺害された事件を受けてのことである。北朝鮮側がマレーシア側からの遺体の引き渡しが遅れていること等を批判したことで両国間に緊張が走っている。
同日付
『ロイター通信』は「マレーシアが北朝鮮からのビザ無し渡航禁止:政府」との見出しで以下のように報道している。
2週間前の空港でのキムジョンウンの異母兄弟、キムジョンナム氏毒殺以来、北朝鮮とマレーシアの間に確執がおき両国の外交関係は緊張状態となった。マレーシア政府は、今月6日からのビザなし渡航を禁止すると発表した。北朝鮮籍の人はマレーシアに入国する際、事前にビザ取得が必要となる。韓国や米国は暗殺は北朝鮮工作員によるものだと主張している。
北朝鮮はジョンナム氏の遺体を解剖しないようマレーシアに要請し、殺害に関与したとされる3人の容疑者の引き渡しも要請。
北朝鮮高官が火曜マレーシアを訪問、閣僚の説得を試みた。マレーシアは、同国の司法に従って事件は裁かれるものと主張し、遺体の大使への引き渡しを拒否し、親族の到着を待っているという。
マレーシアは北朝鮮大使を東南アジアに追放するか、大使館を閉鎖することを検討しているという。
マレーシアは北朝鮮人がビザ無しで渡航できる数少ない国の一つ。両国は、マハティール・モハマド前首相が米国をけん制する目的もあり、孤立した北朝鮮を受け入れた1970年代から良好な関係が築かれ、マレーシアの椰子油やゴムが輸出された。また、マレーシア国産の自動車「プロトン」が北朝鮮でタクシーに使用されている。
同日付マレーシア
『バーナマ・ニュース』は「月曜から北朝鮮はマレーシア入国にビザが必要」との見出しで以下のように報道している。
アーマド・ザヒド・ハミディ副首相は「サービス賞」受賞式の後、「国家の安全のため、国務省の決定は移民局で実行される」と述べ、月曜から北朝鮮人はマレーシア入国にビザが必要となると発表。国の安全を優先しての決定となった。
これまで北朝鮮国民とマレーシア国民は互いの国への入国にはパスポートのみが必要だった。
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