新型コロナウィルスの市場への影響(2020/01/28)
中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスは、患者数が増え続け、感染拡大による中国経済及び世界経済への影響が懸念されている。
1月27日付英国
『BBC』は「コロナウィルスへの懸念が世界市場と原油価格を直撃」との見出しで以下のように報道している。
継続中のコロナウィルスへの懸念が金融市場に影響し、ウォール街や東京で株価が下落。中国国内の大手企業が最も影響を受けている。これまで82人の死亡と約3千人の感染、中国国外では44件の感染例が報告されている。感染拡大は中国で旅行や消費が急増する新年の春節と重なり、多くのアジア株が休暇前の月曜取引を終えた。...
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1月27日付英国
『BBC』は「コロナウィルスへの懸念が世界市場と原油価格を直撃」との見出しで以下のように報道している。
継続中のコロナウィルスへの懸念が金融市場に影響し、ウォール街や東京で株価が下落。中国国内の大手企業が最も影響を受けている。これまで82人の死亡と約3千人の感染、中国国外では44件の感染例が報告されている。感染拡大は中国で旅行や消費が急増する新年の春節と重なり、多くのアジア株が休暇前の月曜取引を終えた。旅行やファッション業界を中心に、中国経済への影響が懸念されている。
一方、原油価格は2%以上下落。エコノミストは、タイミングがこれ以上なく最悪と分析。企業は従業員により長期の休暇を奨めており、アナリストは現在の状況を800人の死者を出し中国の年間成長は11%から9%に落ち込んだ2002年のSARS流行時と比較。これまで死者は少ないものの、アジアでの経済的な打撃は大きく、米国など他国にも影響が拡大する恐れがある。
月曜ヨーロッパの市場が大きく下げ、ドイツのDAX株価指数、フランスのCAC40指数ともに2.5%以上下げた。中国の高級ブランド(LVMH[モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン], ケリング, ロレアル、エルメス)にも影響が出ている。
16%の売上を中国に頼る英国バーバリーは4.79%の売上減。米国では、マカオでカジノを経営するウィン・リゾーツが最も影響を受け8%減。同ラスベガス・サンズも6.6%減。上海と香港のパークを閉鎖したディスニーは3%以上の減収。他の旅行会社にも影響が見られた。
一方、漂白洗浄剤や消毒用タオルのCloroxは1%上昇し、数少ない増益派となった。Oxford Economicsのエコノミストは、中国への影響はどれも3カ月程と短期的だろうと予測している。
同日付米国『フィナンシャルタイムズ』は「コロナウィルスへの懸念で株価や原油市場に混乱」との見出しで以下のように報道している。
コロナウィルス感染拡大への懸念で旅行、贅沢品、鉱業セクターを中心に世界市場に影響。病気の拡大による中国の経済成長鈍化の可能性が懸念され、旅行業界や製造業など多岐に渡り、世界の株式市場や原油価格が急落した。
日産やフランスのPSAルノーなどを含む自動車メーカーが、駐在スタッフの帰国の準備をするなど、中国の製造業への影響が注目された。製造業のハブ都市である蘇州市のスマホ製品製造フォックスコンは、数百万人の従業員を1週間をめどに休暇措置とした。ここ数ヶ月改善していたセクターの成長に影響。
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ディズニーが21世紀FOXの映像事業を買収へ(2017/12/13)
米国メディアによると、ウォルト・ディスニーが映画大手の21世紀FOXの映像エンターテイメント事業を買収すると見られ木曜にも合意に達すると報道されている。買収額は約600億ドル(約6兆7千億円)で、ディズニーは映像コンテンツの強化などを狙う一方、21世紀FOXは、地上テレビの「FOXニュース」やケーブル事業の継続拡大を図る見込み。21世紀FOXが数社と協議交渉を重ねていた間、株価は3ヶ月で30%上昇していた。
12月12日付英国
『BBC』は「ディスニーが21世紀FOXの事業を600億で買収へ」との見出しで以下のように報道している。
先月から買収交渉は行われてきたが、合意にはなかなか達しなかったようだ。NBCを傘下にもつコムキャストが月曜に買収競合から撤退したため、ディズニーが最有力企業となった。フィナンシャルタイムズは、買収金額の交渉は火曜も継続中だと報道、CNBCは両社は木曜の発表に向け最終局面にあると報道している。...
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12月12日付英国
『BBC』は「ディスニーが21世紀FOXの事業を600億で買収へ」との見出しで以下のように報道している。
先月から買収交渉は行われてきたが、合意にはなかなか達しなかったようだ。NBCを傘下にもつコムキャストが月曜に買収競合から撤退したため、ディズニーが最有力企業となった。フィナンシャルタイムズは、買収金額の交渉は火曜も継続中だと報道、CNBCは両社は木曜の発表に向け最終局面にあると報道している。マードックは過去5年間メディア事業の拡大の野望を持っていたため、この決定に多くのコメンテータは驚きを口にしている。マードック家は、ディスニーとの契約を望み、映像コンテンツ強化での親和性やの法的規制の面でもハードルは低いという。ディズニーが買収する事業は、映画スタジオや英国、欧州、アジア向けスカイやスターチャンネルなどの衛星放送事業で、FXやNational Geographicケーブルチャンネル、22の地方スポーツ局、Huluストリーミング事業の持ち株も含まれる。「アバタ―」や「デッドプール」また「シンプトンズ」などヒット作品もディズニー所有となる。
一方、FOXやケーブル局のニュースやスポーツ番組はマードック側が続投する。
火曜ディズニー株は0.5%上昇、一方FOX株は1%の上昇。FOX株は過去3ヶ月で30%強上昇。
同日付米国『ビジネス・インサイダー』は「ディスニーと21世紀FOXの資産買収は木曜との報道」との見出しで以下のように報道している。
21世紀FOXがエンターテイメント事業をディスニーに売却するとの報道で、両社の株価は高騰した。12日のディスニー株は0.18%上昇、FOX株は0.53%上昇。CNBCの報道によると、FOXは2部に解体され、600億ドルのエンターテイメントやテレビ事業をディズニーに譲るが、ケーブルニュース事業は続ける見込み。
ここ数カ月売却先として数社の名前が挙がっていたため、FOX株はここ数カ月で34%上昇、コムキャストとディズニーが有力と見られていたが、月曜にコムキャストが手を引いたためディスニーが残ったという。最終合意額はまだ不明。
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