米南部国境危機、国境警備隊にワクチン義務化で人材不足深刻化の恐れ(2021/10/01)
バイデン政権は米国の税関・国境警備局の職員に、「11月1日までに新型コロナワクチンの接種を終えなければ解雇する」という公式通達を出した。南部国境で不法入国者が爆発的に増えている中、対応に追われている職員がワクチン接種拒否で解雇されることで、更なる人手不足を招き、完全に「開かれた国境」になることが懸念されている。
下院司法委員会の幹部メンバーであるジム・ジョーダン議員は、米
『フォックスニュース』の番組に出演し、税関・国境警備局の内部告発者から「国境警備隊は、今年の11月、つまり今から6週間後までに国境警備隊員がワクチンを接種しなければ、解雇されるという公式通知を受けている」と語った。
米『ビズパックレビュー』によると、ジョーダン議員は、「その一方で、今日、マヨルカス国土安全保障長官に国境を越えてやってくる大量の移民へのワクチンについて尋ねたところ、それは彼らの選択だと回答した。...
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下院司法委員会の幹部メンバーであるジム・ジョーダン議員は、米
『フォックスニュース』の番組に出演し、税関・国境警備局の内部告発者から「国境警備隊は、今年の11月、つまり今から6週間後までに国境警備隊員がワクチンを接種しなければ、解雇されるという公式通知を受けている」と語った。
米『ビズパックレビュー』によると、ジョーダン議員は、「その一方で、今日、マヨルカス国土安全保障長官に国境を越えてやってくる大量の移民へのワクチンについて尋ねたところ、それは彼らの選択だと回答した。考えてみてほしい。バイデン政権は、国境で法を守るために奔走してきた人たちに、ワクチンを受けなければ解雇するとしている。一方、法を破って入国してきた人たちには、大丈夫、それはあなたが選択するものだという方針を取っている」と説明した。
「バイデン政権のやっていることはもう話にならない。ほんの1年前までは、医師や看護師、警察官といった人々がヒーローだったのに、今ではワクチンを打たないと職を失うと言っている。ハリス副大統領自身が1年前に接種はしないと言っていた同じワクチンだ。」と付け加えた。
財務省職員組合が6月に発表した報告書では、税関・国境警備隊は大量の移民への対応のために1700人も不足している状態だと報告されていた。ジョーダン議員は、「ただでさえ人手不足なのに、(義務化によって)病院や警察、南部国境など、あらゆるところで問題が悪化することになる。国境に関する唯一の結論は、これは意図的なものであり、故意に行っているものだ」と指摘した。バイデン政権は他にも、国境の壁の建設中止、トランプ時代の「メキシコ残留」政策の中止、国境警備隊のイメージ悪化といったことに取り組んでいる。
米『ワシントンエグザマイナー』によると、国境問題を担当しているマヨルカス国土安全保障長官は、今週ワシントンで開催された移民政策研究所の年次移民法・政策会議での講演で、不法入国者の間での「デルタ株の急増は予想外だった。9月下旬にこのような状況になるとは予想していなかった」と述べた。マヨルカス長官はこれまで、感染した移民が米国内に放たれることで国境付近の住民に与えるリスクについて発言を避けてきたが、今回の講演で、移民のうち20%以上が感染力の高い病気にかかっていることを明らかにした。そして、「毎日、7000人、7500人の人を国境で捕まえている。新型コロナウイルスで必要な隔離ができる環境ではない、システムがそれに対応できていない」と述べた。
米『ナショナルレビュー』によると、オバマ元大統領は、abcニュースのインタビューで、「移民問題は難しい。なぜなら、私たちはもともと他人を助けてあげたいと思う国民だからだ。悲劇や苦難を目の当たりにし、子供たちの安全のために必死にこの国に来ようとしている家族を目の当たりにし、場合によっては暴力や大災害から逃れようとしている人たちを目の当たりにしている」と述べた上で、「同時に、私たちは国民国家であり、国境がある。オープンな国境を持つことができるという考えは、現実問題として、持続不可能なものだ」と、現政権の開かれた国境政策に対し批判的なコメントをした。ただし、abcニュースは、現政権を批判したコメント部分をカットした形でオバマ元大統領の全インタビューをテレビで放映した。
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トランプ大統領の大統領選結果改ざん要求は意図的なフェイクニュースだった可能性(2021/01/05)
米国のトランプ大統領は2日、ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官との電話会談で、同州の選挙結果を覆すのに十分な票を「見つける」よう圧力を掛けたとする会談の録音内容をワシントン・ポスト紙が流した。このニュースはまたたくまに全世界に広がり、日本のメディアでも取り上げられた。しかし、ワシントン・ポスト紙のニュースは反トランプメディアによる意図的なフェイクニュースだった可能性があることが分かってきた。
米
『アメリカン・シンカー』や
『ビズパックレビュー』などの保守系メディアによると、まず、電話会議にはトランプ大統領だけではなく、マーク・メドウズ首席補佐官、 マイク・ポンペオ国務長官、そして複数の弁護士も同席していた。会議は1時間以上に及んだ。
また、ワシントン・ポスト紙は、負けたことを前提にその結果を捻じ曲げようとしたと指摘しているが、1時間以上に及んだ会話は、トランプ氏がジョージア州で勝ったという前提で進められていた。...
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米
『アメリカン・シンカー』や
『ビズパックレビュー』などの保守系メディアによると、まず、電話会議にはトランプ大統領だけではなく、マーク・メドウズ首席補佐官、 マイク・ポンペオ国務長官、そして複数の弁護士も同席していた。会議は1時間以上に及んだ。
また、ワシントン・ポスト紙は、負けたことを前提にその結果を捻じ曲げようとしたと指摘しているが、1時間以上に及んだ会話は、トランプ氏がジョージア州で勝ったという前提で進められていた。トランプ氏は会談冒頭で、ラッフェンスパーガー州務長官の監視下で大規模な不正行為があったことを示す事実を列挙した。トランプ氏の集めた証拠によると、トランプ氏は11,780票で負けたのではなく、消えたトランプ氏の票やバイデン氏の不正票を含め、30万票以上の票で勝利したと主張している。トランプ氏の発言の一部を紹介すると、
「我々が勝ったことはかなり明確だと思う。 ジョージア州では大勝だった。」
「25万から30万の投票用紙が不思議なことにどこからか出て来て投票にふくまれた。」
「フルトン郡の署名を調べれば 少なくとも数十万の偽造署名が見つかるはずだ。」
「投票所に行ったら、投票済みだからあなたは投票できないと言われた人が5万人いた。」
「有権者名簿に載っていなかった投票者が4,502人いた。 」
「住所が記載されていない場合は数えることは許されないはずだが、住所が空欄の投票者が18,325人いた。」
この他にもトランプ氏は、フルトン郡の選挙管理者が水道管の決壊を理由に共和党オブザーバーを帰宅させた後、最低でも18,000票をバイデン側に投票した可能性や、4,925人の州外有権者が不法投票したこと、誰も住んでいない住所を使用して投票した2,326人のこと、亡くなっているはずの5,000人が投票したことなど、数々の不正事例を列挙した。そして、ジョージア州が証拠をシュレッダーにかけているという疑惑も提起した。つまり、これらの違反行為を総合すると、ジョージア州でトランプ氏が「11,779票の差で負けたという票数の何倍もの数」になるということが会談で説明された。この後、マーク・メドウズ首席補佐官が、州務長官に対し正直な調査を進めてほしいと依頼し、より詳細に調査するための合意を見つけたいとする願いを伝えた。
この求めに対し、ラッフェンスパーガー州務長官は、すでに訴訟に対処しなければならなかったこと、また「州の上院に約1時間半の時間を与えて選挙の争点を一問一答し、州議会の政務委員会には約2時間半の時間を与えた。それから数日前には共和党の下院議員に会い、2時間ほどかけて今回の選挙について話した」としてこれ以上調査には協力はしない旨を伝えている。
これに対しトランプ大統領は、「我々は州で勝っているのだ」と再び述べた上で、州務長官が30万票以上の問題票の調査に膨大な時間を費やす必要はないことを示唆し、正当な勝利であることをきちんと示すために、11,779票を調査する必要があるだけだと説明した。
ジョージア共和党のデビッド・シェーファー委員長はツイートで、ワシントン・ポスト紙が公開した音声は大幅に編集されており、話し合いは全て係争中の訴訟の和解を目的としたものであり、同紙は連邦法と州法の下では機密であるという規定も省いているとツイートした。ワシントン・ポスト紙が公表した録音内容は、1時間以上に及んだ会話を4分の会話に編集したものとなっている。
なお、シェーファー委員長は、協議による解決を密かに録音し、メディアにリークしたラッフェンスパーガー州務長官に対し、大統領が2件の訴訟を起こしたこともツイートしている。
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