【Globali】
米メディア;甲状腺ガン治療に犬の嗅覚が有効?
甲状腺ガンは、20種類余りのガンの中では、発症・死亡率が下位と少ないが、男性より女性が2倍以上かかっている。発症する人は30~60歳代が多い。ただ、福島第一原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故当時18歳以下の約37万人の子供のうち、57人にガンがみつかり、46人にガンの疑いと診断されている。米国においても甲状腺ガンは、ガン罹患者総数約170万人のうち3.7%程度と余り高くはないが、ガン予防を国家プロジェクトと位置付けていることから、甲状腺ガンについても予防・治療対策が研究されている。その一環で、米南部のアーカンソー州の大学研究チームの調査の結果より、犬の嗅覚が甲状腺ガン発見に有効となるのではないかと米メディアが伝えた。
3月8日付
『ニューヨーク・デイリー・ニュース』紙は、「アーカンソー州立大学医療科学研究チームが、ジャーマン・シェパード(注後記)に甲状腺ガン患者の尿を嗅がせたところ、正答率は88%であったという。甲状腺は首(編注;のどぼとけの下)に位置し、新陳代謝をつかさどっているが、米国において、甲状腺ガンは毎年6万2千人以上罹患者が出ている。同研究チームは、同犬を訓練し、甲状腺ガン患者と正常者の尿を嗅ぎ分けるようにしたところ、34人の患者のうち30人の尿を嗅ぎ当てたという。...
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3月8日付
『ニューヨーク・デイリー・ニュース』紙は、「アーカンソー州立大学医療科学研究チームが、ジャーマン・シェパード(注後記)に甲状腺ガン患者の尿を嗅がせたところ、正答率は88%であったという。甲状腺は首(編注;のどぼとけの下)に位置し、新陳代謝をつかさどっているが、米国において、甲状腺ガンは毎年6万2千人以上罹患者が出ている。同研究チームは、同犬を訓練し、甲状腺ガン患者と正常者の尿を嗅ぎ分けるようにしたところ、34人の患者のうち30人の尿を嗅ぎ当てたという。同研究チーム代表は、数年後には実用的な対応に活かされよう。」と報じた。
2012年のデータであるが、10万人当りのガン死亡者数を国別にみると、①ハンガリー293.3人、②スロベニア257.3人、③スロバキア247.2人、以下10位まで欧州諸国が占め、26位米国193.6人、30位日本183.9人となっており、両国のガン治療対策の効果が表れていると言える。
(注)ジャーマン・シェパード:ドイツ原産の犬種で、“ドイツの牧羊犬”という意味。日本ではシェパードと呼称されている。知的で忠誠心・服従心に富み、訓練を好む性格から、様々な作業犬として訓練され、災害救助犬・軍用犬・警察犬・麻薬探知犬など、特殊訓練を必要とする作業犬として活用されている。
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米メディア;元CIAのエドワード・スノーデンの現況を報道
9月下旬、「米メディアが見るスノーデンのライト・ライブリフッド賞」の中で、スウェーデンの“もうひとつのノーベル賞”と呼ばれる同賞に、アメリカ国家安全保障局(NSA)などの情報収集活動を告発したエドワード・スノーデン容疑者の受賞が決まったと報じたが、この程、米メディアの
『ニューヨーカー』誌が主催するフェスティバル(10月10~12日)に同容疑者が生ビデオ出演した旨、他米メディアが伝えた。
10月11日付
『ニューヨーク・デイリー・ニュース』は、「10月11日の“ニューヨーカー・フェスティバル”にビデオ出演したスノーデンは、ロシア政府から3年間の特別滞在許可を得て、今年7月からかつて交際していた女性(リンゼイ・ミルズ)と暮らしている。自身が突然雲隠れしたこともあって、さぞかし驚愕・困惑したであろうが、唯一の理解者である彼女が、困難を乗り越えて側に来てくれてとても感謝している、と述べている。...
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10月11日付
『ニューヨーク・デイリー・ニュース』は、「10月11日の“ニューヨーカー・フェスティバル”にビデオ出演したスノーデンは、ロシア政府から3年間の特別滞在許可を得て、今年7月からかつて交際していた女性(リンゼイ・ミルズ)と暮らしている。自身が突然雲隠れしたこともあって、さぞかし驚愕・困惑したであろうが、唯一の理解者である彼女が、困難を乗り越えて側に来てくれてとても感謝している、と述べている。」と伝えた。
また、10月12日付
『ポリティコ』(ワシントン特別区の政治紙)は、スノーデンのコメントを引用して、「自分は目立たない普通の人間で、NSAの組織の中の一歯車に過ぎなかった。しかし、法律に反してNSAの職員がいろいろな人を監視し、秘密を調べ上げるなどしており、それは重罪であるはずなのに、個人情報収集プログラムの実行の方が(職員の)罪を問うより大事となっている。自分としてはそれが我慢できず、市民に問うべきであると判断し、このような機密情報を暴露する決心をした、と釈明した。」と報じた。
スノーデンは、個人の自由を尊重するリバタリアンと言われていた。2009年からのオバマ政権下で、銃規制、差別是正措置、医療保険制度改革など、政府が民間に介入する“大きな政府”を目指す政策が推進され、その中で拡大の一途をたどるNSAの監視活動に嫌気が差して、かかる行動に移ったものと推測される。なお、2014年1月、スノーデンはノルウェーの“ノーベル平和賞”の候補に推薦されたこともある。
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