サイバー攻撃の捜査・米国に警察庁が協力(5月18日)
米国司法省は米国国内の法執行機関などの重要インフラに対し身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」を使いサイバー攻撃を行ったとしてロシア国籍の30歳の容疑者を訴追したと発表した。
発表によると男は「ロックビット」と呼ばれるグループなどランサムウエアによるサイバー攻撃を行う3グループに関わっている疑いがあるという。グループによるとみられる被害は日本を含む世界中で確認されている。
今回の一連の捜査には去年新設された警察庁サイバー特別捜査隊も協力し東京と大阪の民間企業へのサイバー攻撃事件の捜査で得られた情報をFBI(連邦捜査局)に提供していたという。...
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米国司法省は米国国内の法執行機関などの重要インフラに対し身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」を使いサイバー攻撃を行ったとしてロシア国籍の30歳の容疑者を訴追したと発表した。
発表によると男は「ロックビット」と呼ばれるグループなどランサムウエアによるサイバー攻撃を行う3グループに関わっている疑いがあるという。グループによるとみられる被害は日本を含む世界中で確認されている。
今回の一連の捜査には去年新設された警察庁サイバー特別捜査隊も協力し東京と大阪の民間企業へのサイバー攻撃事件の捜査で得られた情報をFBI(連邦捜査局)に提供していたという。
ランサムウエアに関連して容疑者が訴追された事件で日本の警察が関わったのは今回が初めてだという。警察庁は「引き続き外国の捜査機関との連携を強化したい」としている。
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北朝鮮が盗んだ暗号資産・過去最多(2月8日)
北朝鮮が精巧なサイバー技術を駆使し、1年間で最も多くの暗号資産を盗んだとされている。
国連安全保障理事会の専門家パネルは今年春に公表する年次報告書を6日までに安保理に提出。
その中で過去のどの年よりも多く益々精巧な技術を駆使して金融情報などを盗んでいると指摘している。またロイター通信は盗まれた暗号資産の総額は10億ドルとも推定されると伝えている。
警察庁・相次ぐサイバー攻撃・対策強化を呼びかけ(12月1日)
国内の安全保障分野の専門家などを狙ったサイバー攻撃がこの3年間で数十件確認されていることが分かり、警察庁が対策の強化を呼びかけている。
警察庁によると、ことしまでの3年間で国内の安全保障やエネルギー分野を専門とする大学の教員やシンクタンクの研究員などを狙った標的型メールによるサイバー攻撃が数十件確認されている。実在する研究者や研究機関の職員などを名乗って講演依頼といったタイトルのメールが届くケースが多く、添付されたファイルを開封してしまい、パソコンのデータを抜き取られるマルウェアに感染することもあった。...
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国内の安全保障分野の専門家などを狙ったサイバー攻撃がこの3年間で数十件確認されていることが分かり、警察庁が対策の強化を呼びかけている。
警察庁によると、ことしまでの3年間で国内の安全保障やエネルギー分野を専門とする大学の教員やシンクタンクの研究員などを狙った標的型メールによるサイバー攻撃が数十件確認されている。実在する研究者や研究機関の職員などを名乗って講演依頼といったタイトルのメールが届くケースが多く、添付されたファイルを開封してしまい、パソコンのデータを抜き取られるマルウェアに感染することもあった。
こうした状況を受け、全国の警察でサイバー攻撃やインターネット犯罪の捜査を担う幹部などが参加する会議がきのう開かれた。この中で警察庁の露木康浩長官が来年のG7広島サミットに向けて、サイバー攻撃に対処する態勢を整備するよう指示した。
国内でサイバー攻撃が相次ぐ中、警察庁はことし4月、国の機関として捜査に当たるサイバー特別捜査隊を発足させている。きのうは発足後、初めての会議で露木長官は「容疑者が海外にいるなど検挙が困難な事案についてもサイバー特別捜査隊による情報の集約分析、外国捜査機関との情報交換などを通じて、捜査が進展しつつある」と述べ、各地の警察が警察庁と連携して捜査を徹底するよう指示した。
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現在も観測できず・電波望遠鏡システムにサイバー攻撃(11月25日)
国立天文台などが参加する国際プロジェクトで南米チリに建設された世界屈指の性能を誇る電波望遠鏡アルマの運用システムが先月、サイバー攻撃を受け、約1か月経った現在も観測できない状態が続いていることが分かった。
アルマは宇宙からの微弱な電波を捉えてさまざまな天体現象に迫ろうと欧米や日本などが協力して建設し、2011年から観測を始めた世界屈指の性能を誇る電波望遠鏡で、これまでもブラックホールに関する観測など重要な発見に貢献している。...
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国立天文台などが参加する国際プロジェクトで南米チリに建設された世界屈指の性能を誇る電波望遠鏡アルマの運用システムが先月、サイバー攻撃を受け、約1か月経った現在も観測できない状態が続いていることが分かった。
アルマは宇宙からの微弱な電波を捉えてさまざまな天体現象に迫ろうと欧米や日本などが協力して建設し、2011年から観測を始めた世界屈指の性能を誇る電波望遠鏡で、これまでもブラックホールに関する観測など重要な発見に貢献している。
アルマでは年内の観測再開を目指しているということで、国立天文台・齋藤正雄副台長は観測再開に向けて日本も協力していくと話している。
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「ランサムウェア」ウイルス・給食事業者から侵入か(11月8日)
ランサムウエアと呼ばれる身代金要求型のウイルスによるサイバー攻撃を受け、診療に大きな影響が出ている大阪市の大阪急性期総合医療センターは、患者の給食を納入している事業者から、ウイルスが侵入した可能性が高いことを明らかにした。
サイバー攻撃を受けて政府から派遣された専門チームが調査した結果、患者の給食を納入している大阪堺市の事業者から、病院のサーバーに不正なアクセスが大量に確認され、この事業者のデータセンターも、病院と同じようにランサムウエアに感染していることが分かったという。...
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ランサムウエアと呼ばれる身代金要求型のウイルスによるサイバー攻撃を受け、診療に大きな影響が出ている大阪市の大阪急性期総合医療センターは、患者の給食を納入している事業者から、ウイルスが侵入した可能性が高いことを明らかにした。
サイバー攻撃を受けて政府から派遣された専門チームが調査した結果、患者の給食を納入している大阪堺市の事業者から、病院のサーバーに不正なアクセスが大量に確認され、この事業者のデータセンターも、病院と同じようにランサムウエアに感染していることが分かったという。
この事業者のデータセンターのセキュリティーは古いバージョンのままだったということで、病院ではこの事業者のシステムからウイルスが侵入した可能性が高いとしている。
病院によると、ウイルスへの感染が確認されたサーバー31台とつながっている端末などが、病院全体の半数以上に当たる1300台近くあるという。
また、病院では今月10日までに、バックアップとして保管されている個別の電子カルテを参照できるようにするという。そして来月中旬までにカルテの入力や検査の発注などを行うシステムを再構築したうえで、来年1月上旬までにすべてのシステムを完全に復旧させて元どおりの運用に戻すとしている。病院では、紙のカルテで診療を続けながら、システムの復旧に合わせて診療態勢を戻していきたいとしている。
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