ビルゲイツが現状のPCR検査に怒り(8月1日)
今、PCR検査で陽性者を見つけ隔離するのが世界標準になっており、定番になっているが、コロナウイルスについての高い知識を持つ、米マイクロソフト創業者・ビルゲイツ氏が、現状のPCR検査に対し、「全くの無駄だ」と発言したことが波紋を広げている。
ゲイツ氏と言えば約20年以上も前から、世界の感染症対策に対して世界の医療機関や研究所に寄付や援助を行い続け、ワクチンや新薬の研究開発に絶大な影響力を持っている人物である。...
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今、PCR検査で陽性者を見つけ隔離するのが世界標準になっており、定番になっているが、コロナウイルスについての高い知識を持つ、米マイクロソフト創業者・ビルゲイツ氏が、現状のPCR検査に対し、「全くの無駄だ」と発言したことが波紋を広げている。
ゲイツ氏と言えば約20年以上も前から、世界の感染症対策に対して世界の医療機関や研究所に寄付や援助を行い続け、ワクチンや新薬の研究開発に絶大な影響力を持っている人物である。
ゲイツ氏は、米国メディアでのインタビューで、結果が出るまでに平均で4.27日かかるPCR検査に対し、「全くの無駄だ」と痛烈に批判したが、今回の発言は、結果が判明するまでに48時間(2日)以上かかるPCR検査に限っての発言であり、PCR検査自体を否定するものではない。
日本においても1日で結果が分かるものから、検査後1~3週間かかるものまでかなりの幅がある。なぜこのような時間のばらつきが生じているのだろうか。
PCR検査の時間的ばらつきは、主として検査を行う医療機関の、検査手法、検査機械の性能に起因している。患者自身が一人で唾液を採取でき、キットで送付するタイプのPCR検査であれば当然、結果が出るのも早くなるし、古いタイプのPCRで検査技師を使うような検査では時間のかかるものが多くなる。検体採取の場所と機械で検査する場所が同じ空間にあれば、移動の手間がないのでより早く処理できる。ただしスピードと精度の高さは必ずしも一致しない点が厄介な点である。
世界の専門家の標準とは異なり、日本の専門家の中にはPCRを無暗にやらない方良いと言ってる人がおり、最近も無症状者にPCR検査をやるなと言っている。今回のゲイツ氏の発言を切っ掛けにPCR検査のスピードアップと精度が高くなるように願うばかりである。
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ワクチン“最終段階”日本の接種いつになるか(7月29日)
海外で3万人規模の最終治験開始された。
ワクチンの治験最終段階なのは米国・モデルナ社と英国・アストラゼネカ社である。
トランプ大統領はワープスピード作戦と称し大統領選挙への影響も考えている。モデルナ社は約1000億円の援助を受け開発している。アストラゼネカ社のワクチンは早ければ9月にも供給を開始する見通しである。
医薬基礎研究の専門家によると、ワクチン接種の治験は1万人単位の健康な人が対象となるという。
日本政府はモデルナ社とアストラゼネカ社と交渉中である。アストラゼネカ社・パスカルソリオCEOは「早ければ9月~10月に供給可能」と述べている。
加藤厚生労働大臣は「弁護士を入れて新たなチームで交渉している」という。
国内での接種には治験が課題となる。
東京五輪に間に合わせるには5月までの承認がタイムリミットになる。
ワクチン開発最前線(7月27日)
世界のワクチン開発では現在、4団体が治験第3段階に進んでいる。3つは中国・シノバックなどの中国製ワクチンであり、残り1つが英国製ワクチンである。
今、最有力とされているのがこの英国製ワクチンで、オックスフォード大学、アストラゼネカ社が共同で作っている。
日本産ワクチンでは大阪・アンジェスが治験第1段階にあり、先月30日から治験を開始している。オックスフォード大学、アストラゼネカ社のワクチンは早ければ9月にも実用化される見込みで、同社CEOは日本でも大量供給すべく日本政府と協議中だとしている。...
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世界のワクチン開発では現在、4団体が治験第3段階に進んでいる。3つは中国・シノバックなどの中国製ワクチンであり、残り1つが英国製ワクチンである。
今、最有力とされているのがこの英国製ワクチンで、オックスフォード大学、アストラゼネカ社が共同で作っている。
日本産ワクチンでは大阪・アンジェスが治験第1段階にあり、先月30日から治験を開始している。オックスフォード大学、アストラゼネカ社のワクチンは早ければ9月にも実用化される見込みで、同社CEOは日本でも大量供給すべく日本政府と協議中だとしている。8月には茂木外務大臣が英国を訪問した際にこの件も討議される可能性がある。
一方、日本国内ではアストラゼネカ社のワクチンの安全性をすぐには認めない事情もある。日本では通常、一般の人がワクチンを打てるまでいくつもの関門があり、それなりに時間がかかるものである。ところが、アストラゼネカ社のワクチンは9月に提供できるといい、日本人の感覚からするとあまりにも時間が早すぎるという印象が拭えない。
特に日本では子宮頸がんワクチンによる訴訟、インフルエンザワクチンによるギランバレー症候群の訴訟などをみてもわかるように、ワクチンそのものに対し、かなり懐疑的な目が向いている社会である。安全性が十分に担保されていないワクチンを健康体の日本人が率先して打つようには思えない。
アストラゼネカ社のCEOはこうしたことを察知しているのか、日本での治験が免除されなかった場合、供給が遅れる可能性があるとしている。
新型コロナウイルスワクチンの完成は2021年の東京五輪開催の大前提となっており、各国は激しいワクチン開発競争を繰り広げている。ホスト国の日本はこのワクチン競争をリードしていくべき存在だったが、残念ながら遅れをとり、海外のワクチンに頼らざるをえない厳しい状況にある。
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コロナ治療薬で進展・国内2番目に続き(7月27日)
エボラ出血熱治療薬「レムデシビル」は重症化する前に投与する。抗炎症薬「デキサメタゾン」は重症化した場合に投与する。
デキサメタゾンは国内生産で安定供給、レムデシビルはONO-5334実用化で国内供給が安定している。
国内2番目の治療薬認定、小野薬品の開発中断薬も有望ということで治療薬安定供給に期待している。
米国政府・ワクチン供給で製薬大手と合意(7月23日)
米国・製薬大手ファイザーはドイツの製薬会社とワクチンを開発していて、開発に成功し緊急使用の許可化を得るか、米国FDAの承認を得た場合、米国政府に1億回分供給することで合意した。
ワクチンは米国国民に無料で提供される。米国政府は約2100億円支払い、追加で最大5億回分の供給を受けられる。
ワクチンは今月中により大勢の人を対象に試験を開始、10月にも承認手続きに入ることを目指す。
米国・トランプ大統領はワクチンをできる限り早く供給するため製薬会社などへの巨額投資を表明した。...
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米国・製薬大手ファイザーはドイツの製薬会社とワクチンを開発していて、開発に成功し緊急使用の許可化を得るか、米国FDAの承認を得た場合、米国政府に1億回分供給することで合意した。
ワクチンは米国国民に無料で提供される。米国政府は約2100億円支払い、追加で最大5億回分の供給を受けられる。
ワクチンは今月中により大勢の人を対象に試験を開始、10月にも承認手続きに入ることを目指す。
米国・トランプ大統領はワクチンをできる限り早く供給するため製薬会社などへの巨額投資を表明した。また英国・製薬大手「アストラゼネカ」に12億ドル拠出し、3億回分のワクチンを確保した。
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