ブラジル・ワクチン臨床試験・参加者が死亡(10月22日)
ブラジルの保健規制局は英国の製薬大手「アストラゼネカ」とオックスフォード大学が共同で開発を進めている新型コロナウイルスのワクチン臨床試験で参加のボランティア1人が今月死亡したと発表した。
地元メディアなどによると亡くなったのはリオデジャネイロの28歳の医師で、7月から参加していたが先月感染し今月死亡したという。
アストラゼネカは「医療上の問題が起きた場合、規制当局などが評価を行うが、試験の継続が懸念される状況には至っていない」としている。...
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ブラジルの保健規制局は英国の製薬大手「アストラゼネカ」とオックスフォード大学が共同で開発を進めている新型コロナウイルスのワクチン臨床試験で参加のボランティア1人が今月死亡したと発表した。
地元メディアなどによると亡くなったのはリオデジャネイロの28歳の医師で、7月から参加していたが先月感染し今月死亡したという。
アストラゼネカは「医療上の問題が起きた場合、規制当局などが評価を行うが、試験の継続が懸念される状況には至っていない」としている。
オックスフォード大学も「臨床試験の安全性に問題はない」とし、ブラジル政府も試験の継続を認める考えを示している。
ブラジルではことし6月から臨床試験に参加するボランティアを募集し、アストラゼネカなどの試験に5000人以上が参加している。
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コロナ対策で期待される役割は・米製薬大手が「抗体薬」治験中断(10月15日)
ワクチンだけでなく、新型コロナウイルスの「抗体薬」についても治験を中断した。
米国の製薬大手、イーライ・リリーは13日、カナダの企業と共同で開発を進めている新型コロナウイルスの抗体薬の治験を中断したことを明らかにした。
この抗体薬は、今月上旬にFDA=米国食品医薬品局に緊急使用許可の申請がされていたが、イーライ・リリーは「安全性が最も重要」だとして治験を一時中断したと説明している。
前日には、ジョンソン・エンド・ジョンソンが、原因不明の症状を理由に開発中のワクチンの全ての治験を一時的に中断したと発表していた。...
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ワクチンだけでなく、新型コロナウイルスの「抗体薬」についても治験を中断した。
米国の製薬大手、イーライ・リリーは13日、カナダの企業と共同で開発を進めている新型コロナウイルスの抗体薬の治験を中断したことを明らかにした。
この抗体薬は、今月上旬にFDA=米国食品医薬品局に緊急使用許可の申請がされていたが、イーライ・リリーは「安全性が最も重要」だとして治験を一時中断したと説明している。
前日には、ジョンソン・エンド・ジョンソンが、原因不明の症状を理由に開発中のワクチンの全ての治験を一時的に中断したと発表していた。
TBS社会部、厚生労働省担当・登内記者の解説によると、「抗体薬はワクチン接種などでできる『抗体』を体外で人工的に作って投与するもので、新型コロナウイルスを狙い撃ちできることから高い効果が期待されている。
発症や重症化予防の効果があるとされ、もし有効なワクチンがない場合に特に期待される薬で、今回の治験の動向が注目される」という。
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中国のワクチン外交(10月11日)
ここに来て米国と同じくワクチン分野で我が道を進んでいたかのように見えていた中国が、新型コロナウイルスワクチン共同購入・配分の国際枠組みである「COVAX」に正式に参加した。この参加理由について中国は「ワクチンを国際社会の公共財にするためだ」とし、「新型コロナワクチンの生産能力を十分備えており、準備が整った際には途上国への供給を優先して行う」としている。
「COVAX」参加国(156カ国が参加)は中規模の国が多く、この枠組みで中国は経済規模が最大の国となる。...
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ここに来て米国と同じくワクチン分野で我が道を進んでいたかのように見えていた中国が、新型コロナウイルスワクチン共同購入・配分の国際枠組みである「COVAX」に正式に参加した。この参加理由について中国は「ワクチンを国際社会の公共財にするためだ」とし、「新型コロナワクチンの生産能力を十分備えており、準備が整った際には途上国への供給を優先して行う」としている。
「COVAX」参加国(156カ国が参加)は中規模の国が多く、この枠組みで中国は経済規模が最大の国となる。これまで距離を置いてきた「COVAX」という枠組みに中国が参加した裏の理由については、いくつかある。一つ目は中国に対する国際的批判をかわすこと、懐柔することであると思われる。
これまで中国はワクチンを自らが進める国際プロジェクトである「一帯一路」参加国などに限ってワクチンを提供し、ワクチンを政治や外交に利用する「ワクチン外交を展開している」と批判されてきたが、こうした疑念を払拭するとともに、特に米国や豪州が主張している「中国がコロナウイルスをまき散らした」との国際的非難をかわす目的がある。
さらに枠組みに参加しない米国に対し「国際協調に積極的でない」として米国批判を展開する目的も隠れているとみられる。
加えて考えられるのは日本に対する懐柔作戦である。6日に日米豪印による4ヵ国外相会合が行われ、「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向けて4ヵ国アライアンスを強化していくと表明した、そのすぐ後のタイミングであったことからも窺える。中国は日本を引き寄せ、米国との間にくさびを打つ考えを持っており、TPPへの加入も水面下で検討されている。
米国が国際協調に後ろ向きな現在、日本としては裏の意図があろうと中国が国際的協調路線に足を踏み込むことは歓迎すべきことである。米国は中国から距離を取ったが、日本は隣国として中国が変わるものとの立場を維持し、言うべきことは言うというスタンスで向き合っていくのが正解かもしれない。
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WHOテドロス事務局長“ワクチン分配の枠組みに167の国・地域”(10月1日)
WHO(世界保健機関)・テドロス事務局長は国連総会に合わせて行われた会合で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の数が世界全体で100万人を超えたことについて「実際の死者の数はもっと多いだろう」と述べ統計に入っていない死者も多くいるという見方を示した上で「世界が連帯して対策を強化していく必要がある」と訴えた。
その上でWHOなどが作ったワクチンを開発・製造し世界各国に公平に届けるための枠組みについて日本を含めた167の国と地域が正式に参加し今後も増え続ける見通しだと明らかにした。...
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WHO(世界保健機関)・テドロス事務局長は国連総会に合わせて行われた会合で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の数が世界全体で100万人を超えたことについて「実際の死者の数はもっと多いだろう」と述べ統計に入っていない死者も多くいるという見方を示した上で「世界が連帯して対策を強化していく必要がある」と訴えた。
その上でWHOなどが作ったワクチンを開発・製造し世界各国に公平に届けるための枠組みについて日本を含めた167の国と地域が正式に参加し今後も増え続ける見通しだと明らかにした。
一方で枠組みに参加していない米国や中国に対してテドロス事務局長は自国のためだけにワクチン確保に走る動きに警戒感を示した上で更なる資金の拠出を呼びかけた。
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新型コロナウイルス・米国・ワクチン接種・2人に1人が“しない”(9月30日)
新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行する恐れがある冬を前に、米国・マサチューセッツ州で保守系の政治団体がマスクの義務化などに反対する集会を開いた。
保守系政治団体・ジョンヒューゴ代表はワクチンについて「十分な臨床試験をしじっくり安全性を確認してほしい」とコメントした。
新型コロナウイルスのワクチンがすぐに接種できるとしたらどうするか、米国の調査機関・ピューリサーチセンターがインターネットを使って調査した。...
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新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行する恐れがある冬を前に、米国・マサチューセッツ州で保守系の政治団体がマスクの義務化などに反対する集会を開いた。
保守系政治団体・ジョンヒューゴ代表はワクチンについて「十分な臨床試験をしじっくり安全性を確認してほしい」とコメントした。
新型コロナウイルスのワクチンがすぐに接種できるとしたらどうするか、米国の調査機関・ピューリサーチセンターがインターネットを使って調査した。
今月の調査では「接種しない」が49%だった。新型コロナウイルスのワクチンを巡っては、トランプ大統領が大統領選挙を前に実用化を急ぐ姿勢を見せている。
民主党・バイデン候補らは、安全性や効果を慎重に検討すべきだとしている。イリノイ大学アーハナシャンペーン校・ドロレスアルバラシン教授は「正しい情報を広く知ってもらう必要がある」と話した。
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