バイデン次期大統領が大型財政支出策を発表(1月16日)
米国の新型コロナウイルスの累計死者数が遂に38万5000人を突破した。この数は朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争の死者の合計より多い。経済的にも精神的にも大きく疲弊してしまった米国を、バイデン次期大統領がどこまで立ち直らせることができるのかに注目が集まっている。
こうした中、バイデン次期大統領は新型コロナウイルス感染拡大対策として、総額1兆9000ドル(約200兆円)規模の追加の景気刺激策を発表した。...
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米国の新型コロナウイルスの累計死者数が遂に38万5000人を突破した。この数は朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争の死者の合計より多い。経済的にも精神的にも大きく疲弊してしまった米国を、バイデン次期大統領がどこまで立ち直らせることができるのかに注目が集まっている。
こうした中、バイデン次期大統領は新型コロナウイルス感染拡大対策として、総額1兆9000ドル(約200兆円)規模の追加の景気刺激策を発表した。
ワクチンを普及させることはもちろんのこと、国民1人あたりにつき1400ドル(14万5000円)の直接給付を行い、悪化する経済を立て直し、インフラや環境など戦略分野への大型投資を推し進めることによってトランプ政権との違いを際立たせたい思いが込められている。
昨年末に成立した9000億ドル(約93兆円)規模の追加対策の策定にあたっては、民主党が主張する現金給付増額案に対し、共和党が激しく抵抗し、対策の総額が1兆ドル未満に抑えられた経緯がある。
新政権が主要政策を実現させる為には、法案を議会で通す必要があり、共和党の協力が欠かせない。現在、上下両院とも民主党が過半数をとってはいるが、民主党と共和党の勢力は拮抗していることもバイデン次期政権の不安定要因である。
小さな政府を目指す共和党に対し、民主党は大きな政府を指向し、大盤振る舞いになりがちな傾向がある。追加の景気刺激策200兆円という金額についてバイデン次期大統領は「決して安上がりなものではないが、取り組まなければ(今後)非常に高くつくだろう」と共和党の理解を求めていく方針である。
身内の民主党からも、額が多すぎるという意見があり、最終的には規模が縮小された上で成立するのではないかとの公算が強まっている。法案の成立過程によっては、今後のバイデン次期大統領の政権運営にも大きな影響を与える可能性もあるだけに法案の行方が重要である。
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米国・民主党・トランプ大統領の弾劾訴追決議案提出(1月12日)
米国の連邦議会にトランプ大統領の支持者が乱入した事件を受け、野党・民主党はトランプ大統領が騒乱をあおったとして、弾劾訴追の決議案を議会下院に提出した。
決議案は近く議会下院で採決が行われ、民主党議員などの賛成多数で可決されてトランプ大統領は弾劾訴追される見通しである。
トランプ大統領はおととしにもウクライナ疑惑をめぐり弾劾訴追されており、決議案が可決されれば任期中に2度にわたって弾劾訴追された初の大統領となる。...
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米国の連邦議会にトランプ大統領の支持者が乱入した事件を受け、野党・民主党はトランプ大統領が騒乱をあおったとして、弾劾訴追の決議案を議会下院に提出した。
決議案は近く議会下院で採決が行われ、民主党議員などの賛成多数で可決されてトランプ大統領は弾劾訴追される見通しである。
トランプ大統領はおととしにもウクライナ疑惑をめぐり弾劾訴追されており、決議案が可決されれば任期中に2度にわたって弾劾訴追された初の大統領となる。
弾劾訴追された場合、議会上院で弾劾裁判が行われることになるが、罷免には3分の2以上の賛成が必要で、罷免される可能性は低いとみられる。
民主党はトランプ大統領の責任を徹底して追及する構えである。
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米国・バイデン“閣僚人事・早期承認を”(1月9日)
米国のバイデン次期大統領は今月20日の新政権発足に向けて閣僚人事の指名をすべて終えたものの、議会での承認手続きが遅れているとして懸念を示し、早期の承認を訴えた。
バイデン次期大統領は8日、次期政権の閣僚となる15人の指名をすべて終えたほか、政権高官の指名も歴代政権に比べて迅速に進めているとアピールした。
その一方で、閣僚人事を承認する議会上院で承認の手続きが遅れていることに懸念を示した。...
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米国のバイデン次期大統領は今月20日の新政権発足に向けて閣僚人事の指名をすべて終えたものの、議会での承認手続きが遅れているとして懸念を示し、早期の承認を訴えた。
バイデン次期大統領は8日、次期政権の閣僚となる15人の指名をすべて終えたほか、政権高官の指名も歴代政権に比べて迅速に進めているとアピールした。
その一方で、閣僚人事を承認する議会上院で承認の手続きが遅れていることに懸念を示した。
議会上院では今月5日まで共和、民主のどちらが多数派となるか分からなかったことや、トランプ大統領が選挙の敗北を認めなかったことなどから次期政権の閣僚人事の承認手続きが遅れている。
米国のメディアは、新政権が発足しても閣僚が1人も承認されていないおそれがあると伝えている。
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支持者らが議事堂一時占拠・トランプ大統領の責任・解任求める声も(1月8日)
7日未明、米国連邦議会でバイデン次期大統領の統制が正式に確定したが、トランプ大統領の支持者ら議事堂に侵入し会議が中断され警察官の発砲で女性1人が死亡し68人が逮捕された。
大統領を非難する動きが強まっている。
民主党・シューマー院内総務は声明でトランプ大統領が扇動したものだとして、もっとも迅速で効果的に大統領を解任するにはペンス副大統領や閣僚が立ち上がることだとしている。
憲法修正第25条に基づき大統領を解任し副大統領に代行させるべきだと主張している。...
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7日未明、米国連邦議会でバイデン次期大統領の統制が正式に確定したが、トランプ大統領の支持者ら議事堂に侵入し会議が中断され警察官の発砲で女性1人が死亡し68人が逮捕された。
大統領を非難する動きが強まっている。
民主党・シューマー院内総務は声明でトランプ大統領が扇動したものだとして、もっとも迅速で効果的に大統領を解任するにはペンス副大統領や閣僚が立ち上がることだとしている。
憲法修正第25条に基づき大統領を解任し副大統領に代行させるべきだと主張している。共和党の知事や議員からも声が上がっている。
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米議会上院・主導権決めるジョージア州選挙大接戦に(1月6日)
米国議会上院の主導権を共和党、民主党、どちらの党が握ることになるかを決める2つの選挙がジョージア州で行われている。
世論調査ではいずれも大接戦となっている。
上院で賛成と反対が同数になった場合は民主党・ハリス次期副大統領が一票を投じることになる。
バイデン次期大統領“パレードはネットで”(1月5日)
米国で今月20日に行われるバイデン次期大統領の就任式。新型コロナウイルスの感染対策のため規模が縮小され、恒例のパレードはインタネット上で実施されることになった。
バイデン次期大統領が軍のエスコートでホワイトハウスに入るイベントとネット上の「バーチャルパレード」が実施される。
バーチャルパレードは新型コロナウイルス対策の最前線で働く人たちをたたえるとともに、米国の各州や多様性に焦点をあてた演出になる。...
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米国で今月20日に行われるバイデン次期大統領の就任式。新型コロナウイルスの感染対策のため規模が縮小され、恒例のパレードはインタネット上で実施されることになった。
バイデン次期大統領が軍のエスコートでホワイトハウスに入るイベントとネット上の「バーチャルパレード」が実施される。
バーチャルパレードは新型コロナウイルス対策の最前線で働く人たちをたたえるとともに、米国の各州や多様性に焦点をあてた演出になる。
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米国連邦議会上院・ジョージア州で決選投票へ(1月5日)
米国・バイデン次期大統領の政権運営を占う連邦議会上院の決選投票が5日に行われる。
ジョージア州の2議席が争われ、結果によっては次期政権の政策にも大きな影響を与えることになる。
決選投票を前に民主党からバイデン次期大統領、共和党からトランプ大統領が現地入りして候補者への支持を訴え、総力戦の様相を示している。
上院の定数(100人)のうちこれまでに共和党が50議席、民主党系が48議席を獲得していて、民主党が残り2議席を確保すれば事実上の多数派となり主導権を握ることになる。...
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米国・バイデン次期大統領の政権運営を占う連邦議会上院の決選投票が5日に行われる。
ジョージア州の2議席が争われ、結果によっては次期政権の政策にも大きな影響を与えることになる。
決選投票を前に民主党からバイデン次期大統領、共和党からトランプ大統領が現地入りして候補者への支持を訴え、総力戦の様相を示している。
上院の定数(100人)のうちこれまでに共和党が50議席、民主党系が48議席を獲得していて、民主党が残り2議席を確保すれば事実上の多数派となり主導権を握ることになる。
民主党が1議席でも敗北すれば共和党が多数派となり、ねじれ状態になる。
バイデン次期大統領としては新型コロナの対応、経済対策、温暖化対策実現に議会の協力が欠かせない。
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米国議会上院・国防予算法案を再可決・大統領の拒否権覆す(1月2日)
国防権限法案は米国の2021会計年度の国防予算などを決めるもので、先月連邦議会の上下両院で可決された。
しかしトランプ大統領は、この法案にソーシャルメディアの投稿内容に関して運営会社の法的責任の追及を可能にする条項が含まれていないことなどに不満を示し、先月下旬大統領の権限で拒否権を行使した。
これを受けて議会上院は1日に2度目の採決を行い、賛成81、反対13と賛成が3分の2以上を占めたため、法案は再び可決された。...
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国防権限法案は米国の2021会計年度の国防予算などを決めるもので、先月連邦議会の上下両院で可決された。
しかしトランプ大統領は、この法案にソーシャルメディアの投稿内容に関して運営会社の法的責任の追及を可能にする条項が含まれていないことなどに不満を示し、先月下旬大統領の権限で拒否権を行使した。
これを受けて議会上院は1日に2度目の採決を行い、賛成81、反対13と賛成が3分の2以上を占めたため、法案は再び可決された。
法案はすでに下院でも再可決されていることから、大統領の拒否権は覆され法律が成立した。
トランプ大統領はツイッターに「議会上院の共和党は大手IT企業に無制限の力を与えている法律を廃止する機会を逃した。あわれだ!」と書き込み、強い不満を表明した。
トランプ政権で大統領の拒否権が覆されたのは初めてで、今月20日に任期が終わるトランプ大統領の求心力の低下が浮き彫りになった形となった。
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バイデン次期大統領“大統領権限でワクチン供給強化”(12月30日)
米国のバイデン次期大統領は29日、地元デラウェア州で当面の最大の課題だとする新型コロナウイルスへの対策について演説を行った。
この中で今月中旬から始まったワクチンの接種について、来月20日の就任後100日間で1億回分のワクチンを接種できるようにする考えを改めて示した。
その実現のため大統領の権限で民間企業に協力を求める国防生産法に基づいてワクチンの原材料などの製造を加速させると表明した。...
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米国のバイデン次期大統領は29日、地元デラウェア州で当面の最大の課題だとする新型コロナウイルスへの対策について演説を行った。
この中で今月中旬から始まったワクチンの接種について、来月20日の就任後100日間で1億回分のワクチンを接種できるようにする考えを改めて示した。
その実現のため大統領の権限で民間企業に協力を求める国防生産法に基づいてワクチンの原材料などの製造を加速させると表明した。
さらに、ワクチンの安全性を広く呼びかける教育にも力を入れていくとしていて、29日にはハリス次期副大統領がワクチンを接種する様子を公開した。
米国では新型コロナウイルスで死亡した人が33万人を超え、クリスマス休暇で人々が集まる機会が増えたことなどからさらに感染が拡大することが懸念されている。
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米国バイデン次期大統領“引き継ぎに非協力的”現政権を批判(12月29日)
米国のバイデン次期大統領は28日、地元、デラウェア州で演説を行った。
この中で来月の政権発足に向けた引き継ぎについて国防総省と行政管理予算局を名指しし、トランプ大統領によって政治任用された高官らから引き継ぎへの協力が得られていないと批判した。
そのうえでバイデン次期大統領は今月明らかになったロシアの関与が疑われる大規模なサイバー攻撃に言及し「政権移行の期間につけいる隙を与えてはならない」などとして速やかに引き継ぎを行うよう求めた。
政権発足に向けた引き継ぎを巡っては今月、バイデンの政権移行チームが記者会見を行い「国防総省で十分な協力が得られていない」などと批判していて、今回の発言はバイデン自身が重ねて危機感といらだちをあらわにした形である。
次期バイデン政権の姿(1)(12月19日)
バイデン政権の主要閣僚人事が決まった。見えてきたのは3つの方向性である。
一つ目はブリンケン氏やサリバン氏など30年以上付き合ってきた信頼のおける人物の起用であり、バイデン次期大統領が何よりも信頼性を重視しているということがよくわかる。逆に言えば信頼性を一旦失えば一緒に仕事をすることが難しくなる可能性がある。
二つ目は黒人や女性、移民、ヒスパニック、アジア系、先住民族、ゲイなど多様性を重視していること。...
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バイデン政権の主要閣僚人事が決まった。見えてきたのは3つの方向性である。
一つ目はブリンケン氏やサリバン氏など30年以上付き合ってきた信頼のおける人物の起用であり、バイデン次期大統領が何よりも信頼性を重視しているということがよくわかる。逆に言えば信頼性を一旦失えば一緒に仕事をすることが難しくなる可能性がある。
二つ目は黒人や女性、移民、ヒスパニック、アジア系、先住民族、ゲイなど多様性を重視していること。この部分は特に民主党内左派に配慮した部分が大きいとみられるが、こうした人々は言葉に強く反応するため、対応に注意をするべきである。
三つ目は気候変動問題や財務など要のポジションにはケリー氏やイエレン氏などの大物を起用していること。このポストには共和党にも受けのいい人物を選んでいる。
意外だったのは国防長官人事で、軍人としてのキャリアはあるものの、国防ポストの経験がないオースティン氏をあてたことである。国防長官というポストをバイデン次期政権があまり重視していないということなのか、左派からのクレームがあったのかは定かではないが、来年1月5日に決まる上院2議席の動向によっては再度別の人物に替わる可能性もゼロではない。
以上、3つの方向性を見て、言えることは、トランプ政権と違ってバイデン政権はわかりやすい上、予測しやすいということである。
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米国ペンス副大統領・ワクチン接種し安全性をアピール(12月19日)
新型コロナウイルスによる死者が世界最悪の31万人を超える米国では、今週からワクチンの接種が始まっている。
こうした中、ペンス副大統領は自身がワクチンの接種を受ける様子を公開し安全性をアピールした。
米国では一部でワクチンの安全性を疑問視する国民もいて、バイデン次期大統領も近くみずからワクチンを接種する様子を公開して安全だと呼びかけることにしている。
選挙人による投票でバイデン過半数を獲得(12月16日)
米国で先月の大統領選挙で選ばれた選挙人による投票が行われ、民主党・バイデンが当選に必要な過半数の票を正式に獲得した。
今回の結果を受け、年明けの来月6日に行われる投票の集計で当選が最終的に確定し、バイデンが第46代大統領に就任する運びとなる。
バイデン・選挙人投票で過半数獲得へ(12月15日)
米国では先月行われた大統領選挙で選ばれた計538人の選挙人による投票が各州で行われていて、この後バイデンが当選に必要な過半数の票を正式に獲得する見通しである。
大統領選挙で民主党のバイデンが1ポイント余りの差で制した激戦州・ペンシルベニア州では、予め指名された選挙人が集まり現地時間の正午から投票が行われた。
20人の選挙人が全て大統領候補としてバイデンに、副大統領候補としてハリスに投票し、選挙人団の代表者がその結果を連邦議会に通知することを宣言した。...
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米国では先月行われた大統領選挙で選ばれた計538人の選挙人による投票が各州で行われていて、この後バイデンが当選に必要な過半数の票を正式に獲得する見通しである。
大統領選挙で民主党のバイデンが1ポイント余りの差で制した激戦州・ペンシルベニア州では、予め指名された選挙人が集まり現地時間の正午から投票が行われた。
20人の選挙人が全て大統領候補としてバイデンに、副大統領候補としてハリスに投票し、選挙人団の代表者がその結果を連邦議会に通知することを宣言した。
全米50州と首都・ワシントンで行われている投票で日本時間の今日午前、バイデンが全米の選挙人の過半数の票を正式に獲得する見通しである。
これを受けて、来月6日に連邦議会で行われる投票の集計で最終的に当選が確定し、バイデンが第46代大統領に選ばれることになる。
トランプ大統領は、引き続き「選挙に不正があった」として争う姿勢を示している。
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選挙人投票・バイデン過半数へ(12月14日)
米国では大統領選挙の結果を受けて選ばれた各州の選挙人が14日、大統領を正式に選出するための投票を行う。
トランプ大統領は選挙に不正があったとして一部の州では選挙の結果に従うのではなく州議会が独自に選挙人を選ぶよう州議会議員らに働きかけていたと報じられた。
しかし、各州はすでに選挙結果を認定し選挙人が選ばれているほか、トランプ陣営が選挙人による投票の中止を求めて起こした裁判も訴えは認められなかった。...
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米国では大統領選挙の結果を受けて選ばれた各州の選挙人が14日、大統領を正式に選出するための投票を行う。
トランプ大統領は選挙に不正があったとして一部の州では選挙の結果に従うのではなく州議会が独自に選挙人を選ぶよう州議会議員らに働きかけていたと報じられた。
しかし、各州はすでに選挙結果を認定し選挙人が選ばれているほか、トランプ陣営が選挙人による投票の中止を求めて起こした裁判も訴えは認められなかった。
このため全米50州と首都ワシントンで選挙人による投票が行われる予定で、バイデンが全米の選挙人538人の過半数の票を正式に獲得する見通しである。
この結果を受けてバイデンは、来月6日に連邦議会で行われる投票の集計で最終的に当選が確定し、第46代大統領に選ばれることになる。
一方、トランプ大統領は、これまでのところ、選挙での敗北を認めていないが、先月には選挙人による投票でバイデンの勝利が確定すればホワイトハウスを去る考えを示していて、今後の対応が注目されている。
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次期バイデン政権の閣僚人事(12月12日)
次期バイデン政権の主要閣僚がほぼ出そろった。大統領首席補佐官にロンクレイン氏、国務長官にアントニーブリンケン氏、財務長官にジャネットイエレン氏、気候問題担当大統領特使にジョンケリー氏、国家安全保障担当大統領補佐官にジェイクサリバン氏、国連大使にリンダトーマスグリーンフィールド氏、USTR代表部代表にキャサリンタイ氏、国家経済会議委員長にブライアンディーズ氏、国防長官にロイドオースティン氏、農務長官に、オバマ政権で同長官を務め、TPP交渉にも関わったトムビルサック氏が指名された。...
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次期バイデン政権の主要閣僚がほぼ出そろった。大統領首席補佐官にロンクレイン氏、国務長官にアントニーブリンケン氏、財務長官にジャネットイエレン氏、気候問題担当大統領特使にジョンケリー氏、国家安全保障担当大統領補佐官にジェイクサリバン氏、国連大使にリンダトーマスグリーンフィールド氏、USTR代表部代表にキャサリンタイ氏、国家経済会議委員長にブライアンディーズ氏、国防長官にロイドオースティン氏、農務長官に、オバマ政権で同長官を務め、TPP交渉にも関わったトムビルサック氏が指名された。
副大統領のカマラハリス氏を含めると11人中3人が黒人で、1人が中国系と、人種に配慮した布陣で、11人中4人が女性ということも次期バイデン政権が多様性を重んじるバイデン政権の特徴である。
当初、国防長官の有力候補として名前が挙がっていたミシェルフロノイ氏は民主党内左派の強い反対により、陸軍出身の黒人ロイドオースティン氏に置き換えられた。ただ、オースティン氏が上院で承認されるかどうかは微妙になっている。
軍を退いてから4年しか経っていない点がシビリアンコントロールの観点から問題視されていることや、国防総省をコントロールする手腕が未知数であること、陸軍時代にバイデン氏の息子の上司だった縁故採用ではないか等との点が追及される可能性があり、国防長官人事は今後、二転三転するかもしれない。
日本にとって一番気になるのは次期政権がどのように中国と向き合うのかという点になるが、少なくとも米国議会や国民世論は反中意識が高まっているため、基調路線は対中強硬になることは間違いない。
特に国務長官に指名されたポーランド系ユダヤ人であるアントニーブリンケン氏はオバマ政権時代、国務副長官としてアジアを担当していたことからも中国問題にも精通していることは日本にとって心強い。ブリンケン氏は叔父がアウシュビッツに収容されていたという過去を持ち、中国による香港民主派への弾圧やウイグル族強制収容所問題に対しては強い態度で臨むとみられる。USTR代表部代表に中国に精通したキャサリンタイ氏は台湾系であり、中国との関税問題をどう処理していくのかに注目が集まっている。
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米国連邦最高裁・退ける判断“バイデン勝利”覆す訴え(12月10日)
米国大統領選挙をめぐり、共和党がペンシルベニア州で民主党・バイデン勝利の選挙結果を覆そうと起こしていた訴えについて、連邦最高裁判所は訴えを退ける判断を示した。
法廷闘争で最高裁判所の判断が示されたのは初めてで、米国メディアは「選挙結果が覆される可能性は一段と低くなった」と伝えている。
大統領選後・初の大規模集会・トランプ大統領“選挙に不正”改めて主張(12月6日)
米国大統領選挙で敗北を認めていないトランプ大統領。来月行われる連邦議会上院の決選投票の応援演説のため、南部ジョージア州で選挙後、初めて大規模な集会に参加し、改めて選挙に不正があったと主張した。
ジョージア州では得票率の差が僅かだったため票の再集計が行われ、民主党のバイデンの勝利が認定されている。
米国の複数のメディアはトランプ大統領が5日、ジョージア州のケンプ知事に電話をかけ、大統領を正式に選ぶ選挙人による投票で自分に有利になるよう働きかけたと伝えている。...
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米国大統領選挙で敗北を認めていないトランプ大統領。来月行われる連邦議会上院の決選投票の応援演説のため、南部ジョージア州で選挙後、初めて大規模な集会に参加し、改めて選挙に不正があったと主張した。
ジョージア州では得票率の差が僅かだったため票の再集計が行われ、民主党のバイデンの勝利が認定されている。
米国の複数のメディアはトランプ大統領が5日、ジョージア州のケンプ知事に電話をかけ、大統領を正式に選ぶ選挙人による投票で自分に有利になるよう働きかけたと伝えている。
トランプ陣営は今も法廷闘争を続けているが、これまでの裁判では不正の証拠が不十分だとして訴えが相次いで退けられている。
今月14日には指名された選挙人による投票が行われ、この結果を受けてバイデンの勝利が公式に確定することになる。
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米国・バイデン・追加の経済対策へ“与野党歩み寄りを”(12月5日)
米国大統領選挙で勝利を宣言したバイデン前副大統領は新型コロナウイルスの感染拡大で依然厳しい雇用情勢が続いているとして、追加の経済対策を実施できるよう米国議会で対立する与野党に歩み寄りを促した。
4日、記者会見したバイデンは先月の雇用統計で失業率の改善や新規の雇用者数の増加が小幅にとどまったことについて「景気の現状は厳しい」という認識を示した。
米国議会では大統領選挙も絡んで与野党の対立が続き、長らく追加の経済対策がまとまっていない。...
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米国大統領選挙で勝利を宣言したバイデン前副大統領は新型コロナウイルスの感染拡大で依然厳しい雇用情勢が続いているとして、追加の経済対策を実施できるよう米国議会で対立する与野党に歩み寄りを促した。
4日、記者会見したバイデンは先月の雇用統計で失業率の改善や新規の雇用者数の増加が小幅にとどまったことについて「景気の現状は厳しい」という認識を示した。
米国議会では大統領選挙も絡んで与野党の対立が続き、長らく追加の経済対策がまとまっていない。
ただ今週になって超党派の議員グループが9000億ドル(日本円で95兆円)規模の新たな案を示していて、バイデンとしてはこの案をたたき台にして与野党が歩み寄るよう促した形である。
米国では新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、これまでの対策で実施されている失業保険の拡充や家賃の支払い猶予などの特別措置が今月いっぱいで期限切れになることから、追加の対策を講じなければ景気回復に深刻な影響を与えるのではないかという懸念も出ている。
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トランプから目が離せない(12月5日)
トランプ大統領は2024年の大統領選挙出馬に向けて環境整備を着々と進めている。ニューマックステレビなどの新興保守メディアと連動し、バイデンを批判する番組などを準備したり、自前のトランプテレビを設立するのではないかとも言われている。
鍵となるのは、来年1月5日にジョージア州で行われる上院議員決戦投票である。民主党との間で2議席が争われるが、ここで1票でも多く共和党がとれば上院で共和党は多数派となり、各長官や政治任用職等の重要ポストや、大使などの重要人事や外国との条約締結などにおいてキャスティングボードを共和党が握れることになる。...
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トランプ大統領は2024年の大統領選挙出馬に向けて環境整備を着々と進めている。ニューマックステレビなどの新興保守メディアと連動し、バイデンを批判する番組などを準備したり、自前のトランプテレビを設立するのではないかとも言われている。
鍵となるのは、来年1月5日にジョージア州で行われる上院議員決戦投票である。民主党との間で2議席が争われるが、ここで1票でも多く共和党がとれば上院で共和党は多数派となり、各長官や政治任用職等の重要ポストや、大使などの重要人事や外国との条約締結などにおいてキャスティングボードを共和党が握れることになる。つまりバイデン大統領をレームダック化させることができる。
さらに、現職の大統領としてバイデン次期大統領が自らの政策をひっくり返せないよう、2021年1月20日までの正午までにできるだけのことをしておくというのがトランプ大統領の腹づもりとみられる。
例えば中国との関係を後戻りできないよう、台湾に接近したり、核合意でイランとの関係を修復させないようにイランを挑発し、武力行動を誘発させたりすることなどが考えられる。トランプ式のレールを敷き、そこからバイデン次期政権が外れることができないにするのが狙いであるとの観測もできる。
これからも「トランプ」から目が離せない状況が続きそうである。
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バイデン・財務長官にFRB・イエレン前議長指名へ(12月1日)
政権移行の作業を進めるバイデン前副大統領は30日、経済政策を担う閣僚らの人事を発表した。それによると、財務長官にFRB(連邦準備制度理事会)の前議長・ジャネットイエレンを指名するとしている。
イエレンは雇用状況の分析専門の経済学者で、議長時代、失業率の改善を重視した金融政策を進めたと評価されている。
就任すれば財務省設立以来初めての女性財務長官となる。行政管理予算局長に民主党系シンクタンク所長・ニーラタンデン、経済諮問委員長にアフリカ系米国人の労働経済学者・セシリアラウズを起用するとしていて、多様性とともに雇用対策を重視する布陣となっている。...
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政権移行の作業を進めるバイデン前副大統領は30日、経済政策を担う閣僚らの人事を発表した。それによると、財務長官にFRB(連邦準備制度理事会)の前議長・ジャネットイエレンを指名するとしている。
イエレンは雇用状況の分析専門の経済学者で、議長時代、失業率の改善を重視した金融政策を進めたと評価されている。
就任すれば財務省設立以来初めての女性財務長官となる。行政管理予算局長に民主党系シンクタンク所長・ニーラタンデン、経済諮問委員長にアフリカ系米国人の労働経済学者・セシリアラウズを起用するとしていて、多様性とともに雇用対策を重視する布陣となっている。
バイデンは新型コロナウイルス感染防止対策と国内経済立て直しという難しい課題に直面することになる。
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中国の習主席・米国バイデンに祝電(11月26日)
中国外務省によると、習近平国家主席はきのう米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領に祝電を送った。
この中で習主席は「両国関係の発展は両国民の基本的な利益に合致するだけでなく国際社会の共通の期待でもある」と指摘した。
そのうえで「双方が衝突したり対立したりせず相互尊重とウィンウィンの精神を堅持し、互いの違いをコントロールしながら健全で安定した両国関係の発展を推し進め各国や国際社会と連携して世界の平和と発展という崇高な事業を進めることを希望する」として、トランプ政権のもとで厳しく対立してきた関係の改善に期待を示した。...
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中国外務省によると、習近平国家主席はきのう米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領に祝電を送った。
この中で習主席は「両国関係の発展は両国民の基本的な利益に合致するだけでなく国際社会の共通の期待でもある」と指摘した。
そのうえで「双方が衝突したり対立したりせず相互尊重とウィンウィンの精神を堅持し、互いの違いをコントロールしながら健全で安定した両国関係の発展を推し進め各国や国際社会と連携して世界の平和と発展という崇高な事業を進めることを希望する」として、トランプ政権のもとで厳しく対立してきた関係の改善に期待を示した。
また、王岐山国家副主席も副大統領候補のハリス氏に祝電を送った。
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“米国第一主義”転換・国際協調を重視(11月25日)
米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党・バイデン前副大統領は政権発足に向けてトランプ大統領が掲げた米国第一主義の外交姿勢を転換し、国際協調を重視していく姿勢を鮮明にした。
来年1月の政権発足に向け、外交安全保障を担う閣僚や高官に起用する6人のメンバーと24日、記者会見した。
国務長官に指名するブリンケンについてはオバマ政権での実績を強調。ケリー元国務長官を気候変動問題を担当する大統領特使に起用することについては「気候変動と闘う決意を軽く見ないで欲しい」とコメントした。...
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米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党・バイデン前副大統領は政権発足に向けてトランプ大統領が掲げた米国第一主義の外交姿勢を転換し、国際協調を重視していく姿勢を鮮明にした。
来年1月の政権発足に向け、外交安全保障を担う閣僚や高官に起用する6人のメンバーと24日、記者会見した。
国務長官に指名するブリンケンについてはオバマ政権での実績を強調。ケリー元国務長官を気候変動問題を担当する大統領特使に起用することについては「気候変動と闘う決意を軽く見ないで欲しい」とコメントした。
トランプ政権が離脱した温暖化対策の国際的な枠組みパリ協定に復帰し、この問題に全力で取り組む考えを示した。
トランプ大統領は感謝祭の祝日を前にホワイトハウスで行われた恒例行事に出席し、自国の利益を最優先する米国第一主義を続けるべきだという考えを改めて示した。
記者からは政権移行に向けてバイデンを招く考えがあるかどうかの質問が出たが、答えずに立ち去った。
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バイデン前副大統領・閣僚人事で会見(11月25日)
米国大統領選挙で勝利を宣言したバイデン元副大統領は、来年1月の政権発足に向け、外交・安全保障を担う閣僚・高官にオバマ政権で要職に就いていた6人を機用することを発表した。
国家情報長官に女性として初めてヘインズが起用された。
国土安全保障長官にマヨルカスを起用することなどを挙げ、多様性重視の人選だとアピールした。
国務長官に指名されるブリンケンは国際協調を強調した。
バイデンは経済、財政を担う閣僚の候補などを近く発表する見通しである。...
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米国大統領選挙で勝利を宣言したバイデン元副大統領は、来年1月の政権発足に向け、外交・安全保障を担う閣僚・高官にオバマ政権で要職に就いていた6人を機用することを発表した。
国家情報長官に女性として初めてヘインズが起用された。
国土安全保障長官にマヨルカスを起用することなどを挙げ、多様性重視の人選だとアピールした。
国務長官に指名されるブリンケンは国際協調を強調した。
バイデンは経済、財政を担う閣僚の候補などを近く発表する見通しである。
トランプ大統領はこれまでのところ選挙の敗北を認めていないが、バイデンの政権移行チームに資金の提供、業務の引き継ぎなどを認めたことを受け、バイデンは来年1月の政権発足に向けた準備を着実に進める姿勢を示しているとみられる。
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米国政府機関・バイデン前副大統領に「政権移行業務認める」通知(11月24日)
米国大統領選挙についてトランプ大統領が不正があったとして敗北を認めないなか、政権移行の手続きを担当する政府の一般調達局は民主党のバイデン前副大統領に対して政権移行に必要な資金の提供や引き継ぎ業務の実施を認めると通知した。
今回の大統領選挙では一般調達局が引き継ぎ業務の実施を認めていなかったため、バイデン前副大統領が安全保障に関わる機密情報の報告を受けられないなど、円滑な政権移行ができないと懸念する声があがっていた。
米国トランプ政権「領空開放条約」正式離脱(11月23日)
米国のトランプ政権は軍事活動の透明性を確保するためにロシアなどと結んでいた領空での偵察飛行を認める領空開放条約について、ロシアが取り決めを守っていないとして条約から正式に離脱した。
この条約は軍縮の検証などのため他国の偵察機が領空を飛行して監視することを認めるもので、米国とロシア、それにヨーロッパの主要国が冷戦終結後の1992年に署名し2002年に発効した。
しかし、米国はロシアが国境の上空などで偵察飛行を制限しているとして、ことし5月条約からの離脱を表明し22日、正式に離脱したと発表した。...
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米国のトランプ政権は軍事活動の透明性を確保するためにロシアなどと結んでいた領空での偵察飛行を認める領空開放条約について、ロシアが取り決めを守っていないとして条約から正式に離脱した。
この条約は軍縮の検証などのため他国の偵察機が領空を飛行して監視することを認めるもので、米国とロシア、それにヨーロッパの主要国が冷戦終結後の1992年に署名し2002年に発効した。
しかし、米国はロシアが国境の上空などで偵察飛行を制限しているとして、ことし5月条約からの離脱を表明し22日、正式に離脱したと発表した。
これについてロシア外務省は声明で「米国は条約を抜ける口実としてロシアを利用した」と非難したうえで条約に残る各国に対して今後、ロシア上空の偵察飛行で得た情報を米国に渡さないよう求めた。
上空からの監視を巡っては、偵察衛星の能力向上によって航空機での偵察の重要性は減っているとも指摘されているが、米国が条約から正式に離脱したことで新たな軍拡競争につながることを懸念する声も上がっている。
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米国ジョージア州・トランプ支持者・大統領選結果に抗議(11月22日)
米国大統領選挙で激戦州となったジョージア州が再集計の結果、民主党のバイデンの勝利を公式に認定したことに対し、トランプ大統領を支持する多くの人が州政府の庁舎前に集まり抗議した。
ジョージア州の庁舎の前。トランプ大統領の支持者らが「選挙を盗むな」と訴えている。今回の大統領選挙でジョージア州は両候補の得票率の差が僅かだったため票の再集計が行われ、州政府は20日、民主党のバイデンが勝利したことを公式な結果として認定した。...
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米国大統領選挙で激戦州となったジョージア州が再集計の結果、民主党のバイデンの勝利を公式に認定したことに対し、トランプ大統領を支持する多くの人が州政府の庁舎前に集まり抗議した。
ジョージア州の庁舎の前。トランプ大統領の支持者らが「選挙を盗むな」と訴えている。今回の大統領選挙でジョージア州は両候補の得票率の差が僅かだったため票の再集計が行われ、州政府は20日、民主党のバイデンが勝利したことを公式な結果として認定した。
これに対してトランプ大統領を支持する多くの人が州政府に抗議した。
一方、トランプ大統領に反対する人たちも盾を持って隊列を組み「大統領は結果を受け入れるべきだ」と主張していた。
また支持者と反対派の双方に自動小銃で武装した人の姿もあり、警察は2つのグループの間に入る形で衝突を防いでいた。
ジョージア州では大統領選挙と同時に行われた連邦議会上院の選挙で当選者が決まらず、来年1月に決選投票が行われることになった。
上院で多数派となる党を決めることにもなるため全米の注目を集めている。
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米国・トランプ大統領・APEC出席か(11月19日)
外国通信社は米国政府高官の話として、米国・トランプ大統領が20日にオンラインで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に出席する計画だと伝えた。
ホワイトハウスは大統領の出席について明言していない。
APEC首脳会議には中国・習近平国家主席も出席を予定している。
トランプ大統領は大統領選で敗北が確実になって以降、ほとんど公務を入れていない状態である。
14日にオンラインで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)に関連する首脳会議も欠席していた。
バイデン候補“政権移行”加速・国際協調主義へ回帰(11月18日)
米国大統領選で勝利を宣言しているバイデン候補は17日、安全保障の専門家らとの会合で「米国は帰ってきた」と述べ、国際協調主義に回帰する方針を改めて強調した。
バイデン候補は、自身の外交アドバイザーを務めるブリンケン元国務副長官やオバマ政権時のサマンサパワー元国連大使、アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル元司令官ら13人の安全保障の専門家と会合を開いた。
この中で、バイデン候補は「私からのメッセージは『米国は帰ってきた』ということだ。...
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米国大統領選で勝利を宣言しているバイデン候補は17日、安全保障の専門家らとの会合で「米国は帰ってきた」と述べ、国際協調主義に回帰する方針を改めて強調した。
バイデン候補は、自身の外交アドバイザーを務めるブリンケン元国務副長官やオバマ政権時のサマンサパワー元国連大使、アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル元司令官ら13人の安全保障の専門家と会合を開いた。
この中で、バイデン候補は「私からのメッセージは『米国は帰ってきた』ということだ。
もはや米国は孤立していない」と述べたほか、「同盟を強化し、米国のリーダーシップを刷新する必要がある」と訴えた。
またこの日、側近のマイクドニロンを大統領上級顧問に起用するなどのホワイトハウス高官の人事も発表され、バイデン候補は着々と政権移行に向けた準備を進めている。
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バイデン前副大統領・景気回復へ“300万人雇用生む”(11月17日)
米国大統領選挙で勝利した民主党・バイデン前副大統領は当面の経済対策について発表し、新型コロナウイルスの影響を受けている経済を回復させるため、新しい産業や技術に大規模な投資を行い300万人の雇用を生み出すなどとした方針を示した。
ただ財政出動の規模など、具体的な言及はなかった。
大統領選挙をめぐって、トランプ大統領が敗北を認めていないため政権移行が円滑に進まず、景気に悪影響を与える懸念が指摘されているが、バイデン前副大統領としては政権発足に向け、準備を本格化させていることを示した形である。
トランプ大統領はなぜ未だに敗北宣言をしないのか(11月16日)
(史上最大の得票数を記録した米国大統領選挙)
5538人の選挙人の獲得数が確定した。勝利したバイデン候補の獲得数は306人、トランプ大統領の獲得数は232人となった。得票数ではバイデン候補が約7808万票(得票率50・8%)、トランプ大統領が約7273万票(同47・4%)で、得票数は両候補とも、これまでの最多得票を上回った。
(トランプ大統領・バイデン候補とほぼ互角の得票数)
トランプ大統領は負けたとは言え、バイデン候補とほぼ互角の得票数であり、2016年よりも得票数を800万票以上、伸ばしている。...
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(史上最大の得票数を記録した米国大統領選挙)
5538人の選挙人の獲得数が確定した。勝利したバイデン候補の獲得数は306人、トランプ大統領の獲得数は232人となった。得票数ではバイデン候補が約7808万票(得票率50・8%)、トランプ大統領が約7273万票(同47・4%)で、得票数は両候補とも、これまでの最多得票を上回った。
(トランプ大統領・バイデン候補とほぼ互角の得票数)
トランプ大統領は負けたとは言え、バイデン候補とほぼ互角の得票数であり、2016年よりも得票数を800万票以上、伸ばしている。コロナさえなければ、大統領選にもトランプ大統領は勝利していた可能性さえある。
(上院もトランプ効果で善戦)
定数435の下院では民主党に過半数(218議席)をとられた一方、定数100の上院では過半数を民主党にとられるのではないかという事前予想に反し、50議席を確保するなど善戦している。これなどもトランプ大統領効果と言ってもいい。
(次の大統領選への出馬も考えられるトランプ)
敗北宣言はまだ出していないトランプ大統領は、法廷闘争の他、今後できることは何でもすると思われる。敗北宣言すら出さない可能性もある。今回の選挙結果に自信を得て、次の大統領選に出馬することも考えられる。
(再選されればおよそ150年ぶり)
トランプ大統領が4年後に再選されるとすれば、約150年前に第22代と第24代大統領になったグラバークリーブランド以来の型破りの大統領となる。その深い狙いはバイデン政権が否定したトランプ政権の政策をもう1回元に戻すことにある。
(敗北宣言は出すのか)
トランプ大統領は敗北宣言を出すことによって、支持者を減らす可能性もあるため、彼らの存在を意識して最後まで敗北宣言を出さないことも考えられる。トランプ大統領は自ら右派系デジタルメディアを立ち上げ、支持者を最後までつなぎとめていくことも考えている。大統領の座から去ってもトランプ大統領の動向からは目が離せない。
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米国の力の空白(11月15日)
米国の政権委譲がスムーズに行われない可能性が高まっている。それにともない1月20日まで力の空白が生まれる公算が強まっている。
ASEANのオンライン会合では議長国のベトナムや日本が力の空白について懸念を表明したが、中国が影響力を高めている中、「米国」の代わりができる国はない。20日にはAPECのオンライン会合、21日にはG20オンライン首脳会合を控えているが、米国が不在の間に東アジア、南シナ海で中国が武力で威嚇を行う恐れもある。...
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米国の政権委譲がスムーズに行われない可能性が高まっている。それにともない1月20日まで力の空白が生まれる公算が強まっている。
ASEANのオンライン会合では議長国のベトナムや日本が力の空白について懸念を表明したが、中国が影響力を高めている中、「米国」の代わりができる国はない。20日にはAPECのオンライン会合、21日にはG20オンライン首脳会合を控えているが、米国が不在の間に東アジア、南シナ海で中国が武力で威嚇を行う恐れもある。
現に台湾の防空識別圏周辺に多くの中国軍機が飛んでいる。尖閣諸島の周辺には海警の船が出入りすることが既に常態化している。つい最近、中国当局は「海警局の艦艇が管轄する海域で外国船が命令に従わない場合は武器の使用を認める」という恐るべき法律の草案を明らかにしたことに日本や台湾の警戒心を高めている。
懸念は中国以外にもある。クリスマス前後に北朝鮮が弾道ミサイル実験を行うのではないかとの憶測が出ている。1月20日まではやりたい放題ができると勝手に思い込み、集中的にミサイル実験をしてくる可能性すらないとは言えない。
日本はインド、豪州と緊密に連携し不測の事態にも十分に対応できるようにしておく状況が出てきている。
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米国・バイデン政権移行に与党も懸念(11月13日)
米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党・バイデン前副大統領はローマカトリック教会・フランシスコ教皇と電話会談するなど、引き続き政権の移行に向けて準備を進めている。
一方、トランプ大統領は依然として選挙の不正を訴えていますが、与党・共和党内からも政権移行が円滑に行われないと懸念する声も上がり始めている。
トランプ大統領はペンス副大統領やポンペイオ国務長官などと断続的に協議を行っているが、公の場には姿を見せていない。...
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米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党・バイデン前副大統領はローマカトリック教会・フランシスコ教皇と電話会談するなど、引き続き政権の移行に向けて準備を進めている。
一方、トランプ大統領は依然として選挙の不正を訴えていますが、与党・共和党内からも政権移行が円滑に行われないと懸念する声も上がり始めている。
トランプ大統領はペンス副大統領やポンペイオ国務長官などと断続的に協議を行っているが、公の場には姿を見せていない。
ツイッターには、「不正な選挙だ」などと書き込みを繰り返している。
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トランプ陣営・全米で訴訟(11月12日)
トランプ大統領の陣営や支持者は全米各地で選挙の前から400を超える訴訟を相次いで起こしてきた。
郵便投票の進め方への異議、票の集計の停止、開票結果への異議など多岐にわたる。
この混乱をどう見るのか、アマースト大学・ローレンスダグラス教授に聞いた。ペンシルベニア州では郵便投票の消印が投票日の11月3日までであれば6日まで受け付けるという制度に変更した。共和党関係者は「この制度変更は違法だ」という訴えを起こしていた。...
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トランプ大統領の陣営や支持者は全米各地で選挙の前から400を超える訴訟を相次いで起こしてきた。
郵便投票の進め方への異議、票の集計の停止、開票結果への異議など多岐にわたる。
この混乱をどう見るのか、アマースト大学・ローレンスダグラス教授に聞いた。ペンシルベニア州では郵便投票の消印が投票日の11月3日までであれば6日まで受け付けるという制度に変更した。共和党関係者は「この制度変更は違法だ」という訴えを起こしていた。先月下旬、連邦最高裁は州の措置を認めると判断し、いったん決着した。
しかしトランプ大統領はもう一度、最高裁で争うべく手続きを進めている。注目すべきは最高裁判所の判事の顔ぶれが当時と変わっている点。トランプ大統領が新たに指名した保守派のバレット判事が加わり、保守派6人リベラル派3人と保守派が多数になっている。
今週いっぱいで米国の株価は7%も上がっている。
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米国トランプ政権・台湾との新たな経済対話開催へ(11月11日)
米国と中国の対立が続く中、トランプ政権は今月20日に台湾との新たな経済対話を開催することを明らかにした。
米国のポンペイオ国務長官は10日の記者会見で台湾との新たな経済対話を今月20日に首都ワシントンで開催すると明らかにした。
安定したサプライチェーンや次世代の通信規格、5Gを巡る安全保障などについて意見を交わすとしている。
これについて中国政府の国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は「台湾地区と米国がいかなる形の公式の交流進展させることに断固として反対する」という声明を発表した。...
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米国と中国の対立が続く中、トランプ政権は今月20日に台湾との新たな経済対話を開催することを明らかにした。
米国のポンペイオ国務長官は10日の記者会見で台湾との新たな経済対話を今月20日に首都ワシントンで開催すると明らかにした。
安定したサプライチェーンや次世代の通信規格、5Gを巡る安全保障などについて意見を交わすとしている。
これについて中国政府の国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は「台湾地区と米国がいかなる形の公式の交流進展させることに断固として反対する」という声明を発表した。
米中の対立が強まる中、トランプ政権は安全保障面で台湾への関与を強めていて、経済面でも中国へのけん制を強める狙いがあるとみられる。
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民主党・バイデン・政権移行へ動き加速(11月9日)
米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党・バイデン前副大統領は、週明けから新型コロナウイルスの対策チームの立ち上げを急ぐなど、政権移行に向けた動きを加速させている。
バイデン陣営の幹部はCNNテレビに出演し、トランプ大統領から敗北を認める連絡はないと明らかにした。
トランプ大統領はツイッターで、バイデンの当選確実を報じたメディアを攻撃した。
FOXテレビに出演した共和党・グラム上院議員は、すでに死亡した有権者の票が投じられた証拠があるなどと主張し“大統領は決して負けを認めるべきではない。...
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米国大統領選挙で勝利を宣言した民主党・バイデン前副大統領は、週明けから新型コロナウイルスの対策チームの立ち上げを急ぐなど、政権移行に向けた動きを加速させている。
バイデン陣営の幹部はCNNテレビに出演し、トランプ大統領から敗北を認める連絡はないと明らかにした。
トランプ大統領はツイッターで、バイデンの当選確実を報じたメディアを攻撃した。
FOXテレビに出演した共和党・グラム上院議員は、すでに死亡した有権者の票が投じられた証拠があるなどと主張し“大統領は決して負けを認めるべきではない。徹底的に闘うべきだ”と述べた。
トランプ大統領は9日から法廷闘争に力を入れる考えを示しており、こうした試みがどこまで選挙結果に影響を与えるかが注目されている。
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バイデン・当選確実(11月8日)
米国大統領選挙で米国の主要メディアは、民主党・バイデン前副大統領が当選を確実にしたと伝えた。
トランプ大統領は1時間半ほど前、バージニア州のゴルフ場からホワイトハウスに戻った。先ほどツイッターで「私は7100万の合法的な票を得て、選挙に勝った」と投稿した。
米国の大統領選挙は、伝統的に落選が確実になった候補者が敗北を認めることで選挙戦は終わる。今後のトランプ大統領の出方が焦点となる。
バイデン「当確」会見で勝利宣言へ・トランプ「まだ終わらない」(11月8日)
米国大統領選挙。民主党・ジョーバイデン候補が勝利したと地元メディアが一斉に報じた。
7日、激戦となっていたペンシルベニア州をバイデンを制し選挙人を確保した。バイデンは「怒りを捨てて結束する時が来た」と国民に呼びかけた。
女性として初めて副大統領に就任するハリスも電話でバイデンを祝福する様子を公開した。
バイデンは今後政権移行に向けた準備を加速する見通しである。
トランプ大統領は声明を発表し「大統領選はまだ終わらない」として週明けの月曜日から「本当の勝者が決まるように裁判を通じて求めていく」と徹底的に争う姿勢を示している。...
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米国大統領選挙。民主党・ジョーバイデン候補が勝利したと地元メディアが一斉に報じた。
7日、激戦となっていたペンシルベニア州をバイデンを制し選挙人を確保した。バイデンは「怒りを捨てて結束する時が来た」と国民に呼びかけた。
女性として初めて副大統領に就任するハリスも電話でバイデンを祝福する様子を公開した。
バイデンは今後政権移行に向けた準備を加速する見通しである。
トランプ大統領は声明を発表し「大統領選はまだ終わらない」として週明けの月曜日から「本当の勝者が決まるように裁判を通じて求めていく」と徹底的に争う姿勢を示している。
選挙人バイデン279人、トランプ大統領214人となっている。
菅首相は、「当選おめでとうございます」とツイッターでバイデン氏を祝福した。
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米国大統領選挙・膠着状態・集計に遅れ(11月7日)
米国大統領選挙は民主党・バイデン候補が過半数に迫りながらこう着状態が続いている。トランプ大統領の“集計に不正がある”との主張により作業が遅れている。
CNNによるとバイデン候補は過半数まであと17人になった。
ペンシルベニア州では郵便投票の到着期限を迎えたが集計は続いていて、バイデン候補が逆転し約2万7000票リードする展開となっている。
ジョージア州でもバイデン候補が逆転したがリードは僅差で、州当局が票の数え直しの可能性を示している。
バイデン候補・“数字見れば明らか・私たちは勝利する” (11月7日)
開票が続く米国大統領選挙で選挙人の数で当選に必要な270人に近づいている民主党のバイデン前副大統領は先ほど会見し、「数字を見れば明らかだ。私たちは勝利する。明らかな過半数を得て勝利する」と述べ、勝利に自信を示した。
米国大統領選挙・5州で互角か激しい競り合い(11月6日)
投票日から2日が経った米国大統領選挙は、現在も開票作業が続いている。
民主党・バイデン前副大統領が当選に必要な270人の選挙人の獲得に近づいているが、残る6州のうち5州で互角か激しい競り合いになっている。
アリゾナ州、ネバダ州、ジョージア州、ペンシルベニア州の開票がまだ続いている。
開票作業が終わらない理由のひとつは、投票総数が多いためだと見られている。
特に郵便による投票が記録的な数に上っている。もうひとつの理由は、集計作業に慎重になっていることである。
バイデンがアリゾナ、ネバダ2州を取れるかどうかが焦点になる。
米大統領選・最新の情勢(11月5日)
ミシガン州でバイデン候補が勝利を確実にした。
いぜん3つの激戦州を含む6つの州の勝敗が判明していない。
選挙人が最も多いペンシルベニア州は開票率86%である。
新型コロナウイルスの影響で郵便投票がかつてなく多くなって開票に時間がかかっている。
バイデン候補が過半数の270人に大きく近づいた。
トランプ大統領は現在優勢なペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア、アラスカを制するだけでは選挙人の過半数の270人には及ばない。
焦点は郵便投票の開票が進むにつれトランプ大統領が優勢なこれらの州の情勢がどうなるかで予断を許さない状況が続いている。
米国大統領選挙・激しい競り合い(11月4日)
米国大統領選挙は開票が進み、再選を目指すトランプ大統領が激戦州フロリダで勝利を確実にし選挙人を213人としたのに対し、バイデン前副大統領は221人と激しく競りあっている。勝敗の行方はラストベルトの3州を含む残る激戦州に持ち込まれる情勢。
バイデン氏は日本時間の午後2時半ごろ地元のデラウェア州で演説し、「状況はよい。わたしたちは勝利に向かっていると信じている。記録的な期日前投票を忍耐強く待つべきだ。...
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米国大統領選挙は開票が進み、再選を目指すトランプ大統領が激戦州フロリダで勝利を確実にし選挙人を213人としたのに対し、バイデン前副大統領は221人と激しく競りあっている。勝敗の行方はラストベルトの3州を含む残る激戦州に持ち込まれる情勢。
バイデン氏は日本時間の午後2時半ごろ地元のデラウェア州で演説し、「状況はよい。わたしたちは勝利に向かっていると信じている。記録的な期日前投票を忍耐強く待つべきだ。ペンシルベニア州も勝利する」と述べた。
一方、トランプ大統領は日本時間の4日午後4時すぎからホワイトハウスで演説し、激戦州などでリードしているのに突然、開票が止まったとした上で「これは詐欺だ。私たちは選挙に勝つ準備が出来ていたし、率直に言って勝った。連邦最高裁判所まで争う」と主張し、訴訟も辞さない構えを見せた。
今回の選挙では郵便投票を含む期日前投票が1億票を超えて過去最多となったほか、一部の州で投票日のあとに届いた票も受け付けていて開票作業の遅れも予想されている。
このため現地時間の朝、日本時間の今夜までに大勢が判明しない可能性も指摘されている。
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米国大統領選挙・まもなく開票(11月4日)
米国大統領選挙は各州で順次開票が始まる。
新型コロナウイルスの影響で期日前投票を済ませた人は1億人を超えており、勝敗の行方にどのような影響を及ぼすのか注目されている。
郵便投票を巡っては民主党・バイデンが積極的に利用を呼びかけた一方、トランプ大統領は不正に繋がると主張しており、投票結果を巡って法廷闘争になる可能性もある。
トランプ大統領は投票日にワシントン近郊にある陣営の事務所でスタッフらをねぎらい、勝敗を左右する激戦州でも自身が優勢だと強調している。...
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米国大統領選挙は各州で順次開票が始まる。
新型コロナウイルスの影響で期日前投票を済ませた人は1億人を超えており、勝敗の行方にどのような影響を及ぼすのか注目されている。
郵便投票を巡っては民主党・バイデンが積極的に利用を呼びかけた一方、トランプ大統領は不正に繋がると主張しており、投票結果を巡って法廷闘争になる可能性もある。
トランプ大統領は投票日にワシントン近郊にある陣営の事務所でスタッフらをねぎらい、勝敗を左右する激戦州でも自身が優勢だと強調している。
トランプ大統領はホワイトハウスで開票を見守る。
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米国大統領選・1億人近くが既に投票済ませる(11月3日)
米国大統領選挙は日本時間の3日夜8時から、各州で順次、投票が始まる。
最新の支持率は、バイデン候補50.9%、トランプ大統領44.4%(リアルクリアポリティクス)になっている。
新型コロナウイルスの影響で、期日前投票が記録的な伸びを見せ、投票率が上がることも予想される中、トランプ大統領と民主党のバイデン候補は、最後の訴えを続けている。
トランプ大統領は、投票日の前日となった2日、勝敗を左右する激戦州など5か所を回った。...
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米国大統領選挙は日本時間の3日夜8時から、各州で順次、投票が始まる。
最新の支持率は、バイデン候補50.9%、トランプ大統領44.4%(リアルクリアポリティクス)になっている。
新型コロナウイルスの影響で、期日前投票が記録的な伸びを見せ、投票率が上がることも予想される中、トランプ大統領と民主党のバイデン候補は、最後の訴えを続けている。
トランプ大統領は、投票日の前日となった2日、勝敗を左右する激戦州など5か所を回った。バイデン候補は、接戦となっている州など4か所で演説を行った。
今回の選挙では、新型コロナウイルス対策で郵便投票の制度が緩和されたこともあり、期日前投票が急増している。
大統領選挙の投票状況を分析しているフロリダ大学の集計によると、2日正午の時点で、前回選挙の投票総数の約7割にあたる9600万人が、既に投票を済ませている。
投票率が過去100年で最も高くなる可能性があるとの指摘も出ている。
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コロナ禍での米国大統領選(11月3日)
今回の大統領選はコロナ禍での選挙戦となった。
ニューヨークの街は閑散とした状態が続き、投票日を前に異様な雰囲気が強まっている。
新型コロナウイルスの影響で海外からの旅行客が殆どいないニューヨークでは、ショーウィンドーを板で囲む作業をする人達の姿が見られた。
選挙の結果に関わらずデモが起き、混乱に便乗して略奪などの行為が起きるのではと懸念されている。「トランプタワー」には近づけないような措置が取られた。...
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今回の大統領選はコロナ禍での選挙戦となった。
ニューヨークの街は閑散とした状態が続き、投票日を前に異様な雰囲気が強まっている。
新型コロナウイルスの影響で海外からの旅行客が殆どいないニューヨークでは、ショーウィンドーを板で囲む作業をする人達の姿が見られた。
選挙の結果に関わらずデモが起き、混乱に便乗して略奪などの行為が起きるのではと懸念されている。「トランプタワー」には近づけないような措置が取られた。
多くの州で郵便投票の制度が緩和された今回の大統領選挙。推計で6200万人余りが郵便投票で投票したとみられている。
郵便投票については民主党支持者の方がより積極的に利用しているという推計もあり、バイデン候補側は3日の投票日の後も消印が間に合っていれば受け付けるべきと主張した。
一方トランプ大統領は「郵便投票を巡り不正が起きている」と主張し、訴訟も辞さない構えを示している。
米国大統領選挙は現地時間の3日朝、日本時間の3日夜8時から各州で順次投票が始まり、日本時間の4日午前から開票作業が始まる。
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米国大統領選・激戦州で最後の追い込み(11月1日)
米国大統領選挙を前に、最後の週末となった31日、トランプ大統領とバイデン候補の両陣営は、激戦州で最後の追い込みをかけた。
トランプ大統領は激戦州のペンシルベニア州で集会を開いて演説をした。
再生可能エネルギーの推進などを掲げるバイデン候補を批判することで、現地で盛んなエネルギー産業に関わる有権者の支持を取り込もうとしていて、31日も州内の4か所で立て続けに集会を開くなど、ペンシルベニア州が勝敗を大きく左右するとみて、運動に力を入れている。...
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米国大統領選挙を前に、最後の週末となった31日、トランプ大統領とバイデン候補の両陣営は、激戦州で最後の追い込みをかけた。
トランプ大統領は激戦州のペンシルベニア州で集会を開いて演説をした。
再生可能エネルギーの推進などを掲げるバイデン候補を批判することで、現地で盛んなエネルギー産業に関わる有権者の支持を取り込もうとしていて、31日も州内の4か所で立て続けに集会を開くなど、ペンシルベニア州が勝敗を大きく左右するとみて、運動に力を入れている。
バイデン候補は、同じく激戦となっているミシガン州で、今回の選挙戦で初めてオバマ前大統領とそろって集会を開いた。
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米国大統領選挙・トランプ大統領最後の追い上げ(10月31日)
米国大統領選挙まであと3日となるが、“激戦6州”のうち、東部・ペンシルベニア州の最新の世論調査ではバイデン候補が3.6ポイントリードしているが、バイデン候補のある発言がきっかけでトランプ大統領が最後の追い上げをはかっている。
26日、ペンシルベニア州内を3か所を回ったトランプ大統領はバイデン候補のエネルギー政策をめぐる発言について「フラッキングを禁止しペンシルベニアのエネルギー産業を殺そうとしている許されないことだ」と訴えた。...
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米国大統領選挙まであと3日となるが、“激戦6州”のうち、東部・ペンシルベニア州の最新の世論調査ではバイデン候補が3.6ポイントリードしているが、バイデン候補のある発言がきっかけでトランプ大統領が最後の追い上げをはかっている。
26日、ペンシルベニア州内を3か所を回ったトランプ大統領はバイデン候補のエネルギー政策をめぐる発言について「フラッキングを禁止しペンシルベニアのエネルギー産業を殺そうとしている許されないことだ」と訴えた。
フラッキングとはペンシルベニアで盛んな天然ガスの掘削方法の1つである。
全米2位を誇るペンシルベニア州は天然ガス産業とそこで働く数万人の生活を支えている。
一方で環境保護団体からは地下水、大気汚染につながると問題視されてきた。最後のテレビ討論会で共和党・トランプ大統領は「石油産業を潰せば経済は破綻する、フラッキングについてはどう考えている?」と問われ、バイデン候補は「フラッキングによる排出を抑えていく、それに向けて取り組んでいく」とフラッキングを制限すると取れる発言をした。
トランプ支持者は「この発言でトランプ支持に回った人が多い」などと話した。トランプ陣営幹部・ジェイソンミラーは「バイデンはペンシルベニアで墓穴を掘った」とコメントした。
一方のバイデン候補は釈明に追われており「ペンシルベニアでもどこでもフラッキングは禁止しない」と発言した。
バイデン陣営は発言の趣旨が捻じ曲げられていると強調し、バイデン陣営事務所スタッフは「共和党は話をゆがめ人にそう信じ込ませている」と発言した。
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米感染拡大投票に影響か(10月30日)
来月3日の投票が迫る米国大統領選挙だが、GDPが大幅に改善したことについてトランプ大統領は集会で自らの実績だと強調した。
民主党のバイデン候補は新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかっていないとして批判した。選挙は大詰めだが感染拡大が続いている。
別の激戦州でも深刻な状況で大統領選挙に大きな影響を与えかねないと懸念されている。
米大統領選は最終盤(10月28日)
米大統領選は最終盤に入った、両陣営は重視する州で活動を強めている。
トランプ大統領は前回の勝利につながったラストベルトと呼ばれるかつて工業が盛んだったミシガン州で労働者を重視する姿勢を強調した。
一方民主党のバイデン候補も共和党が地盤としてきたジョージア州で遊説を行った。
PR効果だけでなく重要な資金源になっている選挙グッズの売れ行きが選挙戦の行方を占うことになるかもしれない。...
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米大統領選は最終盤に入った、両陣営は重視する州で活動を強めている。
トランプ大統領は前回の勝利につながったラストベルトと呼ばれるかつて工業が盛んだったミシガン州で労働者を重視する姿勢を強調した。
一方民主党のバイデン候補も共和党が地盤としてきたジョージア州で遊説を行った。
PR効果だけでなく重要な資金源になっている選挙グッズの売れ行きが選挙戦の行方を占うことになるかもしれない。
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トランプ大統領指名の最高裁判事承認へ(10月27日)
議会上院はトランプ大統領が連邦最高裁判所の新しい判事に指名した保守派のバレット判事をきょうにも正式に承認する見通しである。
トランプ大統領としてはバレット判事の承認で保守層の支持拡大を図り最終盤での巻き返しにつなげたい考えである。
米国大統領選・保守派判事起用で攻防が激化(10月26日)
トランプ大統領が最高裁判事に指名した保守派のバレット判事は26日にも議会で承認される見通しとなった。
世論調査で民主党・バイデン候補にリードされているトランプ大統領としてはカトリック教徒でもあるバレット判事を起用することで宗教的な保守層の支持拡大を図りたいで最終盤の攻防は激しさを増している。
一方民主党バイデン候補は自身が敬虔なカトリック教徒であることをアピールしカトリック票の掘り起こしを図ろうとしている。...
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トランプ大統領が最高裁判事に指名した保守派のバレット判事は26日にも議会で承認される見通しとなった。
世論調査で民主党・バイデン候補にリードされているトランプ大統領としてはカトリック教徒でもあるバレット判事を起用することで宗教的な保守層の支持拡大を図りたいで最終盤の攻防は激しさを増している。
一方民主党バイデン候補は自身が敬虔なカトリック教徒であることをアピールしカトリック票の掘り起こしを図ろうとしている。
そのうえで最高裁判事は選挙で選ばれた次の大統領が指名すべきだとでし、批判を強めている。
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トランプ大統領が期日前投票(10月25日)
トランプ大統領は24日、米国・フロリダ州ウエストパームビーチを訪れ、支持者が声援を送る中、期日前投票を行った。トランプ大統領は「よく知っているこの場所で期日前投票ができて光栄だ。トランプという名前の男に投票してきた」と述べた。
トランプ大統領、バイデン前副大統領ともに来月3日の大統領選挙に向けて期日前投票を呼びかけており、24日の時点で期日前投票をした人は全米で5000万人を超えた。
前回2016年に期日前投票をした人の数に迫る勢いである。...
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トランプ大統領は24日、米国・フロリダ州ウエストパームビーチを訪れ、支持者が声援を送る中、期日前投票を行った。トランプ大統領は「よく知っているこの場所で期日前投票ができて光栄だ。トランプという名前の男に投票してきた」と述べた。
トランプ大統領、バイデン前副大統領ともに来月3日の大統領選挙に向けて期日前投票を呼びかけており、24日の時点で期日前投票をした人は全米で5000万人を超えた。
前回2016年に期日前投票をした人の数に迫る勢いである。
フロリダ州は、カリフォルニア州、テキサス州に次いで選挙人の数が多く割り当てられている“大票田”で、双方の陣営ともに激戦州フロリダでの勝利に向けてしのぎを削っている。
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米国・トランプ大統領・“歴史的な合意”成果アピール(10月24日)
長年対立してきたイスラエルとアラブ諸国の関係改善を仲介する米国のトランプ大統領は、アラブ連盟に加盟するスーダンがイスラエルとの国交正常化で合意したと発表し、歴史的な合意だと述べて、大統領選挙を前に成果をアピールした。
ホワイトハウスは23日、イスラエルとアフリカのスーダンが国交を正常化することで合意したと発表した。
3か国の共同声明の中でイスラエルとスーダンは経済や貿易の関係を築くため、農業技術や航空分野での協力について数週間以内に協議を行うとしている。...
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長年対立してきたイスラエルとアラブ諸国の関係改善を仲介する米国のトランプ大統領は、アラブ連盟に加盟するスーダンがイスラエルとの国交正常化で合意したと発表し、歴史的な合意だと述べて、大統領選挙を前に成果をアピールした。
ホワイトハウスは23日、イスラエルとアフリカのスーダンが国交を正常化することで合意したと発表した。
3か国の共同声明の中でイスラエルとスーダンは経済や貿易の関係を築くため、農業技術や航空分野での協力について数週間以内に協議を行うとしている。
トランプ政権の仲介でアラブ諸国がイスラエルと国交正常化で合意するのは、UAEアラブ首長国連邦とバーレーンに続いてスーダンが3か国目となる。
トランプ大統領は今後、アラブ諸国の中心的な存在であるサウジアラビアとイスラエルとの国交正常化に期待を示した。
トランプ大統領としては大統領選挙が来月3日に迫る中、イスラエルとアラブ諸国の関係改善を外交成果としてアピールするねらいがある。
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米国大統領選挙・最後の直接対決へ(10月23日)
米国大統領選挙まで2週間を切り、民主党バイデン候補は16日までの1週間で、トランプ大統領の約2倍のテレビ広告費を使うなど、その戦いはますます激化してきている。
そして今日10月23日(日本時間)、トランプ大統領と民主党・バイデンの最後の直接対決となるテレビ討論が行われる。
世論調査でバイデンにリードされるトランプ大統領が巻き返しへのきっかけをつかむのかが焦点となる。
各議題の冒頭、両候補にそれぞれ与えられる2分間の発言中は、相手候補のマイクの音声を切る異例の措置が取られる。...
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米国大統領選挙まで2週間を切り、民主党バイデン候補は16日までの1週間で、トランプ大統領の約2倍のテレビ広告費を使うなど、その戦いはますます激化してきている。
そして今日10月23日(日本時間)、トランプ大統領と民主党・バイデンの最後の直接対決となるテレビ討論が行われる。
世論調査でバイデンにリードされるトランプ大統領が巻き返しへのきっかけをつかむのかが焦点となる。
各議題の冒頭、両候補にそれぞれ与えられる2分間の発言中は、相手候補のマイクの音声を切る異例の措置が取られる。
今回の討論会では、新型コロナウイルス対策や安全保障など6テーマで激しい議論が交わされることになっている。
トランプ大統領が連邦最高裁判所の判事に指名した保守派・バレット判事の人事について、議会上院の委員会で野党・民主党の議員が欠席するなか採決が行われ、与党側の賛成多数で承認された。
与党・共和党は上院本会議で審議に入り、来週にも最終的な承認を得たい方針である。
トランプ大統領は大統領選直前に保守派の判事を就任させ、保守層に成果をアピールしたい考えである。
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トランプ大統領・バイデン候補・激戦州に注力(10月17日)
米国大統領選挙まで3週間を切る中、トランプ大統領は民主党・バイデン候補と激しく争う南部・フロリダ州で今週2回目の遊説を行い勝敗を左右する激戦州で活動を強め巻き返しを図っている。
トランプ大統領がフロリダ州で遊説を行うのは12日に続き今週2回目となる。支持者は「私の人生で最高の大統領だ、彼が勝と100%信じている」と支持していた。
フロリダ州は世論調査で民主党・バイデン候補のリードが1ポイント台という激戦州で割り当て選挙人29人と全米で3番目に多いため前回ここで勝利したトランプ大統領はフロリダ州で活動を強め巻き返しを図る狙いだ。...
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米国大統領選挙まで3週間を切る中、トランプ大統領は民主党・バイデン候補と激しく争う南部・フロリダ州で今週2回目の遊説を行い勝敗を左右する激戦州で活動を強め巻き返しを図っている。
トランプ大統領がフロリダ州で遊説を行うのは12日に続き今週2回目となる。支持者は「私の人生で最高の大統領だ、彼が勝と100%信じている」と支持していた。
フロリダ州は世論調査で民主党・バイデン候補のリードが1ポイント台という激戦州で割り当て選挙人29人と全米で3番目に多いため前回ここで勝利したトランプ大統領はフロリダ州で活動を強め巻き返しを図る狙いだ。
一方、民主党・バイデン候補も激戦州の中西部・ミシガン州で遊説を行っていて終盤戦となった米国大統領選挙は勝敗を左右する激戦州での争いがいっそう激しくなっている。
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米国・トランプ大統領“ソーシャルメディアの免責撤廃を”(10月16日)
米国のメディア・ニューヨークポストが14日、民主党のバイデンが次男の仲介でウクライナの会社の幹部と面会していたと伝えた記事について、フェイスブックは“誤った情報の拡散などを防ぐ社内の規定に基づいてファクトチェックが終わるまで記事が表示される回数を減らす”としている。また現地メディアは、ツイッターもこの記事のリンクを投稿できなくする措置を取ったと報じている。
これについてトランプ大統領は「巨大企業が記事を検閲し、バイデンを窮地から救い出そうとしている」とした。...
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米国のメディア・ニューヨークポストが14日、民主党のバイデンが次男の仲介でウクライナの会社の幹部と面会していたと伝えた記事について、フェイスブックは“誤った情報の拡散などを防ぐ社内の規定に基づいてファクトチェックが終わるまで記事が表示される回数を減らす”としている。また現地メディアは、ツイッターもこの記事のリンクを投稿できなくする措置を取ったと報じている。
これについてトランプ大統領は「巨大企業が記事を検閲し、バイデンを窮地から救い出そうとしている」とした。
そのうえで投稿に関してソーシャルメディアを運営する各社の法的責任を免除した法律の条項について「直ちに撤廃しなければならない」と述べた。
トランプ大統領はこれまでもソーシャルメディアが不当に投稿を検閲しているという主張を繰り返していて、大統領選挙が来月に迫る中、巨大IT企業との対決姿勢を強めている。
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トランプ大統領・1日に2州で集会“巻き返しに全力”(10月16日)
米国大統領選挙まで3週間を切った。
トランプ大統領は週末にかけて民主党・バイデンと激しく争う州を中心に1日に2つの州で集会を開く予定で、有権者に直接支持を訴えて、巻き返しを図る狙い。
16日にフロリダ州、ジョージア州、17日にミシガン州、ウィスコンシン州で相次いで集会を開く予定である。
世論調査における最新の情勢は全米対象の支持率の平均値は15日時点でバイデン元副大統領が51.7%、トランプ大統領42.3%とバイデン元副大統領が9.4ポイントリードその差は先月末より広がっている。
米国・トランプ大統領・連続で選挙集会・バイデンへの攻撃強める(10月15日)
トランプ大統領は新型コロナウイルスに感染して中断していた選挙集会を今週再開し、3日目となる14日には中西部アイオワ州で演説を行った。
トランプ大統領はバイデンの次男がウクライナの会社の役員に就任し多額の報酬を得ていたとされることに関連して、バイデンが次男の仲介でこの会社の幹部と会っていたとする一部の報道に触れ、強く批判した。
全米の世論調査の支持率ではバイデンがリードしているが、トランプ大統領は今週末にかけて連日、激戦州などを訪れ大規模な集会を開くほか、バイデンや次男を批判するテレビ広告も新たに流すなどして巻き返しを図ろうとしている。...
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トランプ大統領は新型コロナウイルスに感染して中断していた選挙集会を今週再開し、3日目となる14日には中西部アイオワ州で演説を行った。
トランプ大統領はバイデンの次男がウクライナの会社の役員に就任し多額の報酬を得ていたとされることに関連して、バイデンが次男の仲介でこの会社の幹部と会っていたとする一部の報道に触れ、強く批判した。
全米の世論調査の支持率ではバイデンがリードしているが、トランプ大統領は今週末にかけて連日、激戦州などを訪れ大規模な集会を開くほか、バイデンや次男を批判するテレビ広告も新たに流すなどして巻き返しを図ろうとしている。
一方、トランプ大統領の妻のメラニア夫人は声明を出し、14歳の息子のバロンが大統領夫妻が感染したのと同じ時期に陽性の結果が出ていたことを明らかにした。その後、陰性が確認された。
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トランプ大統領・選挙活動再開(10月13日)
トランプ大統領は激戦州の南部フロリダ州で日本時間の午前8時から開かれる退院後初の選挙集会に向かった。
3日連続で激戦州などを回り集会を開く予定でバイデン元副大統領に対して巻き返しを図る意向である。
一方民主のバイデン元副大統領も12日オハイオ州で演説し、トランプ大統領の新型コロナウイルス対策を改めて批判した上で政権交代の必要性を訴えた。
保守派判事の承認は・米国議会上院公聴会(10月13日)
投票日まで3週間に迫った米国大統領選挙だが、争点のひとつとなっている連邦最高裁判所の新しい判事をめぐり、トランプ大統領が示した保守派のエイミーバレット判事を承認するかどうか、議会上院の公聴会が始まった。
トランプ大統領夫妻など出席者の新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認された先月の行事で、バレットが指名された。
敬けんなカトリックで、人工妊娠中絶や銃規制に批判的な立場。議会上院で承認されれば、米国社会で二分する問題に最終的な司法判断を下す連邦最高裁判所の判事9人のうち6人を保守派が占める。...
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投票日まで3週間に迫った米国大統領選挙だが、争点のひとつとなっている連邦最高裁判所の新しい判事をめぐり、トランプ大統領が示した保守派のエイミーバレット判事を承認するかどうか、議会上院の公聴会が始まった。
トランプ大統領夫妻など出席者の新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認された先月の行事で、バレットが指名された。
敬けんなカトリックで、人工妊娠中絶や銃規制に批判的な立場。議会上院で承認されれば、米国社会で二分する問題に最終的な司法判断を下す連邦最高裁判所の判事9人のうち6人を保守派が占める。
大統領選挙で争う民主党・バイデン候補は強く反対している。与党・共和党は大統領選挙前に本会議で採決し承認したい考えである。
承認を急ぐ背景には、郵便投票での混乱も予想される大統領選挙の結果の判断が連邦裁判所に持ち込まれる場合なども想定し、トランプ大統領が優位な状況を作っていきたいという狙いもあると指摘されている。
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米国大統領選挙・2回目のテレビ討論会・中止へ(10月10日)
米国大統領選挙に向け、来週予定されていたトランプ大統領と民主党のバイデン候補の2回目のテレビ討論会について、主催団体は中止すると発表した。
2回目のテレビ討論会は当初、来週15日に南部フロリダ州で開かれる予定だったが、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染を受けて主催団体はオンライン形式で行うと発表していた。
しかしトランプ大統領の陣営が「新型コロナウイルスの治療は完了した」などとして対面での実施を求めたのに対し、バイデン陣営はこれに反発しバイデンは同じ日に別の集会に参加する予定で、討論会の開催のめどが立っていなかった。...
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米国大統領選挙に向け、来週予定されていたトランプ大統領と民主党のバイデン候補の2回目のテレビ討論会について、主催団体は中止すると発表した。
2回目のテレビ討論会は当初、来週15日に南部フロリダ州で開かれる予定だったが、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染を受けて主催団体はオンライン形式で行うと発表していた。
しかしトランプ大統領の陣営が「新型コロナウイルスの治療は完了した」などとして対面での実施を求めたのに対し、バイデン陣営はこれに反発しバイデンは同じ日に別の集会に参加する予定で、討論会の開催のめどが立っていなかった。
こうした状況を受けて主催団体は、「両陣営が15日に別々の予定を発表しており討論会を行えないことは明らかだ」として中止を発表した。
一方主催団体は、22日に南部テネシー州で予定している3回目の討論会については、両候補が参加に同意したとして予定どおり準備を進めるとしている。
米国大統領選挙の討論会は、候補者が直接意見を戦わせる選挙戦終盤の山場だが、先月行われた1回目の討論会は非難と中傷の応酬になったうえ、2回目は両陣営の対立で直前になって中止される異例の事態となっている。
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米国トランプ大統領・ホワイトハウスで演説へ・懸念の声も(10月10日)
米国のホワイトハウスはトランプ大統領が10日、ホワイトハウスの庭で演説を行うと発表した。
また、トランプ大統領の陣営は12日にフロリダ州で選挙集会を開き大統領が演説を行うと発表し、今月2日以降、中断していた選挙活動を再開させる方針を示した。
米国メディアは、10日の演説は支持者ら数百人を前にトランプ大統領がバルコニーから行うと伝えている。
ホワイトハウスでは先月、連邦最高裁判事の指名を発表する会見が行われた際、参加者の間で集団感染が起きたと指摘されていて、再び感染が広がらないか懸念する声も上がっている。...
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米国のホワイトハウスはトランプ大統領が10日、ホワイトハウスの庭で演説を行うと発表した。
また、トランプ大統領の陣営は12日にフロリダ州で選挙集会を開き大統領が演説を行うと発表し、今月2日以降、中断していた選挙活動を再開させる方針を示した。
米国メディアは、10日の演説は支持者ら数百人を前にトランプ大統領がバルコニーから行うと伝えている。
ホワイトハウスでは先月、連邦最高裁判事の指名を発表する会見が行われた際、参加者の間で集団感染が起きたと指摘されていて、再び感染が広がらないか懸念する声も上がっている。
一方、来週15日に予定されていた2回目のテレビ討論会は、両陣営がやり方を巡って対立したことから、急きょ中止となり、今月22日が最後の討論会になることが決まった。
大統領選挙が来月に迫る中、ツイッターは選挙に関する誤った情報が拡散しないよう対策を強化している。
投稿を転載するリツイートと呼ばれる機能を今月20日から少なくとも来月上旬までの間、全世界で制限すると発表した。
このほか、選挙結果が確定する前に勝利を主張する投稿にはラベルを表示するほか、暴力的な行動によって選挙妨害をあおる投稿は削除するとしている。
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米国大統領選・テレビ検討会開催めぐり異例の対立(10月9日)
来月に迫ったアメリカ大統領選挙に向けて重要な論戦の場となる2回目のテレビ討論会の開催を巡り、両陣営が激しくせめぎ合う異例の事態となっている。
トランプ大統領はオンラインでの開催は受け入れない、1週間先送り直接対話する形式で求める。
米国・トランプ大統領は「パソコンの前で検討会なんてばかげている」、バイデン陣営は「トランプ大統領が有権者の質問に答えたくないなら、有権者から直接質問を受ける機会設ける」とコメントした。
副大統領候補テレビ討論会へ(10月8日)
大統領選挙まで1カ月を切る中、両陣営の攻防が激しくなっている。
15日に予定されているテレビ討論会についてトランプ大統領はツイッターに楽しみにしていると投稿した。
討論会に参加する意向を示し選挙活動の再開に意欲を示した。これに対しバイデン元副大統領は政権への感染対策の批判を強めている。
一方今日は民主両党の副大統領候補によるテレビ討論会は日本時間午前10時から行われる。
トランプ大統領・最新情報・体調は?そして・・・(10月7日)
新型コロナウイルスに感染して入院し、入院から丸3日となった5日、体調が回復したとして退院したトランプ大統領だが、ホワイトハウス到着後はバルコニーでマスクを外しポーズをとって体調の改善をアピールした。
入院から3日での退院について、一部メディアでは大統領は再びウイルスを軽視していると批判もでている。
さらに専門家は今後も油断すべきではないとした。
一方、ホワイトハウス6日、最新となる主治医の報告を公表し「6日午前の診察では症状はなく血液中の酸素濃度は95%~97%で体調は安定している。...
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新型コロナウイルスに感染して入院し、入院から丸3日となった5日、体調が回復したとして退院したトランプ大統領だが、ホワイトハウス到着後はバルコニーでマスクを外しポーズをとって体調の改善をアピールした。
入院から3日での退院について、一部メディアでは大統領は再びウイルスを軽視していると批判もでている。
さらに専門家は今後も油断すべきではないとした。
一方、ホワイトハウス6日、最新となる主治医の報告を公表し「6日午前の診察では症状はなく血液中の酸素濃度は95%~97%で体調は安定している。大統領の体調は全体的に見て引き続き極めて良好だ」としている。
今後ホワイトハウスで隔離措置を取りながら執務を続けるとみられている。
ホワイトハウスでは先週から今週にかけて10人以上が検査で陽性と確認された。
米国国防総省は沿岸警備隊幹部に陽性反応が出たことを受けて、軍の制服組トップ、統合参謀本部議長や各軍の幹部が自主隔離に入ったと明らかにした。
トランプ大統領はツイッターで“15日のテレビ討論会を楽しみにしている”と参加する考えを明らかにした。
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トランプ大統領・新型コロナに感染とその影響(10月5日)
大統領選まであと1か月というタイミングで、トランプ大統領の新型コロナへの感染が明らかになった。今後数日間、トランプ大統領は軍の医療施設に入院するという。激戦州での集会を開催し巻き返しを図ろうとしていた矢先だけに、トランプ陣営にとっては大きな痛手ともいわれている。大統領の入院という権力の空白時期を敵対勢力が利用する懸念がないのかについてポンペオ国務長官は「世界に悪党や悪者はいるが、米国には十分に準備ができている」と述べた。...
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大統領選まであと1か月というタイミングで、トランプ大統領の新型コロナへの感染が明らかになった。今後数日間、トランプ大統領は軍の医療施設に入院するという。激戦州での集会を開催し巻き返しを図ろうとしていた矢先だけに、トランプ陣営にとっては大きな痛手ともいわれている。大統領の入院という権力の空白時期を敵対勢力が利用する懸念がないのかについてポンペオ国務長官は「世界に悪党や悪者はいるが、米国には十分に準備ができている」と述べた。
現在までのところ激戦州では、バイデンがトランプをいずれもリードしている。その差はペンシルバニアで5.7ポイント、ウイスコンシンで5.5ポイント、ミシガンでは5.2ポイント、アリゾナでは3ポイント、フロリダで1.1ポイント、ノースカロライナでは僅かに0.5ポイントとなっている。
現時点では15日に予定されている第二回目のテレビ討論会への参加も微妙な情勢と言われている。経済を重視するトランプ大統領に対し、コロナ対応を重視する姿勢を示しているバイデン候補、2人の姿勢とは、はっきりと分かれている。仮に最高度の治療を受けたトランプ大統領が早期に退院し、第二回テレビ討論会で「コロナはたいしたことがない」と主張し、経済対策の必要性を訴えていくという戦術をとれれば情勢はトランプ有利に傾くかもしれない。
ピューリサーチセンターの世論調査によるとトランプ大統領の支持者のうち郵便投票を行う有権者は約17%で、バイデン候補の支持者では約58%という数字が出ている。この流れからすると、11月3日の開票速報値の段階ではトランプ優勢となり、その後、郵便投票の結果が判明してくるに従ってバイデンが有利となってくる展開が予想される。トランプ大統領はこうした場合も想定し、その為の布石として、最高裁判事人事で亡くなったギンズバーグ判事の後任に保守派・バレット判事を任命した。バレットが最高裁に入れば全9人の判事の内、6人が保守派となりトランプに有利な流れを作ることができる。ただし、トランプが法廷闘争で勝つためには最低でもフロリダ、ノースカロライナ、アリゾナなどの接戦州は抑えておく必要がある。
メディアは「史上最悪の討論会」などと評価したが、米国大統領選挙で混乱を生じれば不測の事態を生じさせるリスクを高めてしまう可能性がある。
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波乱の最終盤・米国大統領選挙まで1か月(10月5日)
今度の米国大統領選挙は、新型コロナの感染リスクを避けるため郵便投票が急増することが確実である。
近年は郵便投票などの導入に伴って、「ブルーシフト」と呼ばれる現象がしばしば起きることが注目されている。
共和党支持層が選挙当日に投票所で投票する人が多いのに対し、民主党支持層は郵便投票を好む人が多く、開票作業が大詰めに入ると民主党候補が得票を大きく伸ばす方向に変わる現象である。
このため、仮に両者の接戦になった場合には双方が勝利を主張したり、票の集計をめぐって連邦最高裁まで法廷闘争にもつれ込む事態が現実味を帯びつつある。...
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今度の米国大統領選挙は、新型コロナの感染リスクを避けるため郵便投票が急増することが確実である。
近年は郵便投票などの導入に伴って、「ブルーシフト」と呼ばれる現象がしばしば起きることが注目されている。
共和党支持層が選挙当日に投票所で投票する人が多いのに対し、民主党支持層は郵便投票を好む人が多く、開票作業が大詰めに入ると民主党候補が得票を大きく伸ばす方向に変わる現象である。
このため、仮に両者の接戦になった場合には双方が勝利を主張したり、票の集計をめぐって連邦最高裁まで法廷闘争にもつれ込む事態が現実味を帯びつつある。
今度の大統領選挙は、選挙結果が速やかに確定しないかもしれない。
次の大統領が決まらない米国の政治と経済の混乱は、影響が世界に波及するおそれも否定できない。
米国国内の新型コロナの感染者は700万人、死者は20万人を超えている。
最悪の時期は脱したという見方がある一方で、一部の州では今再び感染が拡大しているところもある。
トランプ大統領とバイデン候補の最終盤の攻防は、幾多の波乱要素を抱えてかつてない不透明感に覆われている。
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ハプニングが予想される今回の米国大統領選挙(10月3日)
猛牛のようにアグレッシブでエネルギーに満ちあふれ、経済を重視しているトランプ大統領と、落ち着いた理想主義のバイデン候補のどちらに軍配があがるのだろうか。表向きはバイデンが有利とみられるが、実際にはトランプを支持している隠れトランプ派も多いとされる。トランプの方が米国人好みのように見受けられる。失業率が8.4%に改善されるなどトランプ大統領に有利な兆しも見え始めている。
選挙では様々なハプニングが予想されている。...
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猛牛のようにアグレッシブでエネルギーに満ちあふれ、経済を重視しているトランプ大統領と、落ち着いた理想主義のバイデン候補のどちらに軍配があがるのだろうか。表向きはバイデンが有利とみられるが、実際にはトランプを支持している隠れトランプ派も多いとされる。トランプの方が米国人好みのように見受けられる。失業率が8.4%に改善されるなどトランプ大統領に有利な兆しも見え始めている。
選挙では様々なハプニングが予想されている。例えば郵便投票に対する異議が申し立てられ、今回の大統領選挙が法廷闘争に持ち込まれるのではないかと言われている。直近の例では、2000年の米大統領選のゴア対ブッシュの戦いであるが、この時は、民主党のゴアが撤退の道を選択したため、事態が収拾された。
実は日本ではあまり報じられていないシナリオがある。選挙結果に対する異議申し立ての最終日と決められているのが12月8日(火)であるが、この時点においても選挙開票がなかなか進まずに決着がついていない場合には、大統領は下院、副大統領は上院で決めるプロセスへと移行するというシナリオが存在する。
その場合、各州に1票ずつが与えられ、各州の共和党、民主党の下院議員が大統領候補者を選ぶという手法に則って行われる。下院で大統領を決めたことは過去3回あったという。こうした方法でも結果が出ない場合は、少なくとも新政権に権力を移行させることになっている1月20日までの間は、下院議長が臨時大統領に就任する決まりとなっており、下院議長であるナンシーペロシ氏が臨時大統領になる可能性があるという。
日本人にはなかなかなじみがなく、難解な米国大統領選挙の仕組みだが、想定外の展開も頭に入れておいた方が良いかも知れない。
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トランプ大統領・陽性判明で病院に・“体調いいと思う”(10月3日)
新型コロナウイルスの検査で陽性と判明した米国のトランプ大統領は、スーツを着てマスクを着用しホワイトハウスの庭で待ち構えた報道陣の前に姿を現し、歩いて専用ヘリコプター「マリーンワン」に乗り込んだ。
ホワイトハウスは2日夕方に「軽い症状が出ているものの元気だ」とする一方、「主治医のすすめもあり念のための措置として今後数日間、病院から執務を行う」と発表した。
首都ワシントン近郊の軍の病院「ウォルターリード」に移った。...
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新型コロナウイルスの検査で陽性と判明した米国のトランプ大統領は、スーツを着てマスクを着用しホワイトハウスの庭で待ち構えた報道陣の前に姿を現し、歩いて専用ヘリコプター「マリーンワン」に乗り込んだ。
ホワイトハウスは2日夕方に「軽い症状が出ているものの元気だ」とする一方、「主治医のすすめもあり念のための措置として今後数日間、病院から執務を行う」と発表した。
首都ワシントン近郊の軍の病院「ウォルターリード」に移った。トランプ大統領のツイッターには日本時間のけさ7時半ごろビデオメッセージが投稿され、トランプ大統領が「これから病院に行く。体調はいいと思うが問題がないか確認してもらう」と述べた。
ホワイトハウスはトランプ大統領の健康状態について、主治医の診断として「大統領は疲れているが元気だ」としていて、大統領は点滴で抗体医薬の投与を受けたほか、ビタミンDや解熱鎮痛剤なども服用したとしている。
一方、民主党のバイデン前副大統領は新型コロナウイルスの検査を2回受け、いずれも陰性だったと明らかにした。
またバイデン陣営は大統領選挙でトランプ大統領を批判する広告などの放送を中止すると発表した。
バイデンはツイッターに「党派で争っているときではなく、国として団結しなければならない」と投稿していて、トランプ大統領が陽性と判明したことを受けた対応と見られている。
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米国トランプ大統領夫妻“新型コロナ陽性”(10月2日)
米国のトランプ大統領は先ほどツイッターで「新型コロナウイルスの検査で陽性の結果が出た」と明らかにした。
またメラニア夫人も陽性と判定されたと明らかにした。
トランプ大統領は最側近のホープヒックスが新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたことから、みずからも検査を受けるとともに隔離に入っていた。
大統領選挙がおよそ1か月後に迫る中、トランプ大統領が陽性と判定されたことは選挙戦にも影響を及ぼす可能性がある。...
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米国のトランプ大統領は先ほどツイッターで「新型コロナウイルスの検査で陽性の結果が出た」と明らかにした。
またメラニア夫人も陽性と判定されたと明らかにした。
トランプ大統領は最側近のホープヒックスが新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたことから、みずからも検査を受けるとともに隔離に入っていた。
大統領選挙がおよそ1か月後に迫る中、トランプ大統領が陽性と判定されたことは選挙戦にも影響を及ぼす可能性がある。
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米国・史上最悪の討論会・市民“子供のよう”“痛々しい”(10月1日)
米国大統領選挙に向けたテレビ討論会で、トランプ大統領がバイデン前副大統領や司会者の発言をたびたび遮るなどしたことを受け、バイデン前副大統領は30日、「国の恥だ」などと非難した。
トランプ大統領とバイデン前副大統領による第1回のテレビ討論会は中西部・オハイオ州で行われた。討論では、トランプ大統領がバイデン前副大統領や司会者の発言をたびたび遮り、発言のルールを巡って注意を受ける場面もあった。討論から一夜明け、バイデン前副大統領は、トランプ大統領のこうした態度ついて「大統領はいつものやり方で振る舞った。...
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米国大統領選挙に向けたテレビ討論会で、トランプ大統領がバイデン前副大統領や司会者の発言をたびたび遮るなどしたことを受け、バイデン前副大統領は30日、「国の恥だ」などと非難した。
トランプ大統領とバイデン前副大統領による第1回のテレビ討論会は中西部・オハイオ州で行われた。討論では、トランプ大統領がバイデン前副大統領や司会者の発言をたびたび遮り、発言のルールを巡って注意を受ける場面もあった。討論から一夜明け、バイデン前副大統領は、トランプ大統領のこうした態度ついて「大統領はいつものやり方で振る舞った。国の恥だったと思う」などと述べて、強く非難した。
また、トランプ大統領について「一度たりとも国民の懸念については語らなかった」と指摘し、「すべての国民の目覚めのきっかけになることを望む」としている。
一方、トランプ大統領は「昨夜の討論は素晴らしかった。とてつもない評価を得た」などと自画自賛し、「討論に勝利した」と主張した。
しかし、市民には厳しい見方が広がっていて、市民は「トランプ大統領は子供のようで幼稚だった。」「(討論会は)痛々しかった。どちらも議論ができていなかった」と話している。
地元メディアは「史上最悪の討論会」「残り2回の討論会を行う必要はあるのか」などと厳しく論評している。
一方で、「どちらも票は得ていなし、失ってもいない」として、有権者の投票行動への影響は限定的との見方を示している。
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一夜明けても互いに非難(10月1日)
米国大統領選挙を前に初めて行われたテレビ討論会は、トランプ大統領と民主党・バイデン前副大統領が激しく非難し合う異例の展開になった。
AP通信は“最も醜い討論だった”と報じるなど米国の主要メディアは批判的に伝えたほか、主催した団体は“討論会の進め方を検討し新たな措置を表明する”としている。
トランプ大統領は翌日改めてバイデンを批判した。
これに対してバイデンは討論会が行われたオハイオ州で演説し“新型コロナウイルスの問題など、トランプ大統領の問題がさらに鮮明になった”と主張した。...
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米国大統領選挙を前に初めて行われたテレビ討論会は、トランプ大統領と民主党・バイデン前副大統領が激しく非難し合う異例の展開になった。
AP通信は“最も醜い討論だった”と報じるなど米国の主要メディアは批判的に伝えたほか、主催した団体は“討論会の進め方を検討し新たな措置を表明する”としている。
トランプ大統領は翌日改めてバイデンを批判した。
これに対してバイデンは討論会が行われたオハイオ州で演説し“新型コロナウイルスの問題など、トランプ大統領の問題がさらに鮮明になった”と主張した。
そのうえで“彼は忘れられた米国国民のために戦うと約束したが、その約束を破った”と述べ、政権交代の必要性を改めて訴えた。
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初の直接対決へ・トランプvsバイデン(9月30日)
トランプ大統領とバイデン前副大統領のテレビ討論会が始まるが、「目下の情勢はバイデンが全米の支持率で数ポイントリードを保っている。トランプ大統領は激戦州でじりじりと差を縮め、形勢挽回を狙う。当意即妙が持ち味のトランプ大統領に対し、バイデン候補はアドリブが苦手で失言も多いことから、どこまで準備してきたかに注目が集まる。
新型コロナ対策、人種問題、連邦最高裁など6つのテーマは、司会を務める著名なテレビアンカー・クリスウォレスが選んだ。...
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トランプ大統領とバイデン前副大統領のテレビ討論会が始まるが、「目下の情勢はバイデンが全米の支持率で数ポイントリードを保っている。トランプ大統領は激戦州でじりじりと差を縮め、形勢挽回を狙う。当意即妙が持ち味のトランプ大統領に対し、バイデン候補はアドリブが苦手で失言も多いことから、どこまで準備してきたかに注目が集まる。
新型コロナ対策、人種問題、連邦最高裁など6つのテーマは、司会を務める著名なテレビアンカー・クリスウォレスが選んだ。
連邦最高裁が選挙と密接に絡むことになる。今月亡くなったリベラル派の判事の後任にトランプ大統領は保守派のバレット判事を指名し、来月半ば、議会上院で承認公聴会が開かれる見込みである。
今回の選挙は新型コロナウイルスの影響で郵便投票が急増する。」とみられる。
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厳しい状況におかれているトランプ大統領(9月28日)
米国大統領選挙まで残すところあと36日。最後の決着をつけるのはフロリダとペンシルベニアの2州と見られている。一部で楽観的な見通しもあるものの、トランプ大統領が厳しい状況におかれているのは確かなようである。それには大まかに言って3つのポイントがある。
ひとつは新型コロナの死亡者が全世界中最悪の数字である20万人を突破したという不名誉な記録を更新したことである。これに関してはさすがのトランプ大統領でもどんな言い逃れもできない。...
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米国大統領選挙まで残すところあと36日。最後の決着をつけるのはフロリダとペンシルベニアの2州と見られている。一部で楽観的な見通しもあるものの、トランプ大統領が厳しい状況におかれているのは確かなようである。それには大まかに言って3つのポイントがある。
ひとつは新型コロナの死亡者が全世界中最悪の数字である20万人を突破したという不名誉な記録を更新したことである。これに関してはさすがのトランプ大統領でもどんな言い逃れもできない。トランプ大統領が力を入れてきたワクチンも大統領選前までは間に合いそうもない。
2つ目は税金問題。これまでトランプ大統領は免責特権を理由に納税申告書の開示を拒否してきたが、ニューヨークタイムズが納税資料を独自に入手し、「トランプ大統領が就任前の15年間のうち、10年間、所得税を納めていなかった」ことを明らかにした。国のトップに立っているリーダーが10年間もの間、税金を払っていなかったという事実が明らかにされたことはトランプ大統領にとっては、大きな痛手となっている。
3つ目はトランプ大統領が中国叩きカードの切り札としてきた中国系動画投稿アプリTikTokの配信禁止措置に対し、ワシントンの連邦地裁が27日、暫定的に差し止める命令を下したことである。司法が土壇場でトランプ大統領のやり方に待ったをかけた形で、大統領選までの短い期間に手っ取り早く中国を叩くためのカードとして利用してきたカードがトランプ大統領の手元からなくなってしまったということになる。
11月29日から、いよいよテレビ討論会が始まるが、かってテレビ番組の司会者であり、テレビ慣れしたトランプ大統領が有利と言われている。トランプ大統領がどれだけバイデン氏に失言させ、劣勢を跳ね返すことがきるかが注目される。一方、トランプ大統領はもうひとつのシナリオを頭の中に描いている。それは連邦最高裁での戦いである。トランプ大統領が、選挙結果を受け入れない場合は連邦最高裁での法廷闘争にもちこまれる。トランプ大統領は亡くなったリベラル派のギンズバーグ判事の後任に、保守派の判事であるエイミーバレットを指名し、この結果、連邦最高裁判所の判事は9人のうち6人が保守派となり、トランプ大統領に有利となった。トランプ大統領は法廷闘争で勝利をもぎとるという青写真を描いている。
同盟国であり、日本に大きな影響力を持つ米国の大統領というポジションを選出する、米国大統領選出の選挙は、わが国日本でも大きな関心を持たない訳にはいかないイベントである。
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米国大統領選までのスケジュール(9月26日)
米国大統領選がいよいよ目前に迫ってきた。
下記の日程で4回のテレビ討論会が開催される。
■9月29日(火)テレビ討論会:トランプ、バイデン
■10月7日(水)テレビ討論会:ペンス、ハリス(副大統領)
■10月15日(木)テレビ討論会:トランプ、バイデン
■10月22日(木)テレビ討論会:トランプ、バイデン
■11月3日(火)米国大統領選挙
■1月20日(水)...
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米国大統領選がいよいよ目前に迫ってきた。
下記の日程で4回のテレビ討論会が開催される。
■9月29日(火)テレビ討論会:トランプ、バイデン
■10月7日(水)テレビ討論会:ペンス、ハリス(副大統領)
■10月15日(木)テレビ討論会:トランプ、バイデン
■10月22日(木)テレビ討論会:トランプ、バイデン
■11月3日(火)米国大統領選挙
■1月20日(水)米国次期政権が発足
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トランプ大統領・大統領選の結果は連邦最高裁で争われることに(9月24日)
米国連邦最高裁判所のギンズバーグ判事が亡くなったことを受けてトランプ大統領は26日に後任の判事を指名するとして、11月の大統領選挙までの承認を議会に求めている。
トランプ大統領は郵便投票の集計など、選挙結果を巡って法廷闘争になる可能性があるという認識を示し、大統領選挙の前にみずからが判事を指名し議会で承認する必要があると改めて強調した。
トランプ大統領は亡くなったリベラル派のギンズバーグ判事の後任に保守派の判事を指名すると見られていて、大統領選挙の結果を巡る法廷闘争も視野に後任判事の人事を急ぐ構えを示した。...
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米国連邦最高裁判所のギンズバーグ判事が亡くなったことを受けてトランプ大統領は26日に後任の判事を指名するとして、11月の大統領選挙までの承認を議会に求めている。
トランプ大統領は郵便投票の集計など、選挙結果を巡って法廷闘争になる可能性があるという認識を示し、大統領選挙の前にみずからが判事を指名し議会で承認する必要があると改めて強調した。
トランプ大統領は亡くなったリベラル派のギンズバーグ判事の後任に保守派の判事を指名すると見られていて、大統領選挙の結果を巡る法廷闘争も視野に後任判事の人事を急ぐ構えを示した。
しかし与党共和党の一部や野党民主党は「選挙で選ばれる次の大統領が指名すべきだ」と反対していて、民主党のバイデン候補は「今回の指名は大きな影響を及ぼすもので、国民が意見を言う機会があるべきだという建国の理念に反している。
権力の乱用であり判事の指名が社会保障などに与える影響を、よく考えなければならない」と述べて批判した。
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トランプ大統領・イランとの武器取引に制裁の大統領令署名(9月22日)
米国・トランプ政権は、イランに対する武器禁輸措置の継続を含む国連制裁を再発動する手続きをとったと国連安全保障理事会に通告し、制裁が復活したと宣言した。
安保理の多くの国は、イランとの核合意から離脱した米国の主張は無効だという立場を示している。
米国・ポンペイオ国務長官やムニューシン財務長官らは記者会見し、トランプ大統領がイランとの武器取引に関わる個人や団体に制裁を科す大統領令に署名したことを明らかにした。...
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米国・トランプ政権は、イランに対する武器禁輸措置の継続を含む国連制裁を再発動する手続きをとったと国連安全保障理事会に通告し、制裁が復活したと宣言した。
安保理の多くの国は、イランとの核合意から離脱した米国の主張は無効だという立場を示している。
米国・ポンペイオ国務長官やムニューシン財務長官らは記者会見し、トランプ大統領がイランとの武器取引に関わる個人や団体に制裁を科す大統領令に署名したことを明らかにした。
イランと関係を深めるベネズエラ・マドゥーロ大統領やイラン国防軍需省などを制裁対象に指定した。
ポンペイオ長官はさらなる制裁も辞さない姿勢を強調した。
イラン・ザリーフ外相は、米国外交問題評議会が主催するオンラインイベントで「目新しいものではない」と述べた。
米国が復活を宣言したイランに対する国連制裁に同調する動きが広がらない中、単独での制裁を強化することでイランへの圧力を維持する構えである。
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米国大統領選・トランプとバイデン・期日前投票呼びかけ(9月19日)
11月の米国大統領選挙に向けて、トランプ大統領とバイデン前副大統領は期日前投票が始まった中西部・ミネソタ州を訪れ、支持を訴えた。
米国中西部のミネソタ州では18日、この日から大統領選挙の期日前投票が始まり、再選を目指す共和党のトランプ大統領は空港に支持者を集めて演説した。
一方、政権奪還をねらう民主党のバイデン候補は職業訓練施設で支持者に向け、トランプ大統領の経済政策や新型コロナウイルス対策などを批判したうえで期日前投票を利用して自身に投票するよう呼びかけた。...
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11月の米国大統領選挙に向けて、トランプ大統領とバイデン前副大統領は期日前投票が始まった中西部・ミネソタ州を訪れ、支持を訴えた。
米国中西部のミネソタ州では18日、この日から大統領選挙の期日前投票が始まり、再選を目指す共和党のトランプ大統領は空港に支持者を集めて演説した。
一方、政権奪還をねらう民主党のバイデン候補は職業訓練施設で支持者に向け、トランプ大統領の経済政策や新型コロナウイルス対策などを批判したうえで期日前投票を利用して自身に投票するよう呼びかけた。
ミネソタ州は前回2016年の大統領選挙でトランプ大統領が1.5ポイント差で敗れた州で両候補とも運動に力を入れている。
今回の大統領選挙では新型コロナウイルスの影響で各州で制度を緩和して期日前投票や郵便による投票の機会を拡大しており、両陣営ともに早期の投票を呼びかけている。
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米国・トランプ大統領“ワクチン入手まで3~4週間かもしれない”(9月17日)
米国のトランプ大統領は、国内で開発が進む新型コロナウイルスのワクチンについて、テレビ番組の中で「ワクチンが手に入るまでもう少しだ。3、4週間かもしれない」と述べた。
大統領選挙まで2か月を切る中、開発は順調に進んでいるという認識を強調した。トランプ大統領は15日、米国のABCテレビが主催した有権者との対話集会の番組に出演し、この中で国内の製薬会社などが開発を進めているワクチンについて「前政権では、ワクチンの使用を認めるまでに何年もかかっていただろう。...
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米国のトランプ大統領は、国内で開発が進む新型コロナウイルスのワクチンについて、テレビ番組の中で「ワクチンが手に入るまでもう少しだ。3、4週間かもしれない」と述べた。
大統領選挙まで2か月を切る中、開発は順調に進んでいるという認識を強調した。トランプ大統領は15日、米国のABCテレビが主催した有権者との対話集会の番組に出演し、この中で国内の製薬会社などが開発を進めているワクチンについて「前政権では、ワクチンの使用を認めるまでに何年もかかっていただろう。ワクチンが手に入るまでもう少しだ。3、4週間かもしれない」と述べた。
トランプ政権は、11月の大統領選挙を前に新型コロナウイルス対策の成果を示したい考えで、米国では、ワクチンの許可や承認の申請を急ぐよう製薬会社に政治的な圧力がかけられているのではないかとも指摘されている。
こうした中、米国と英国の製薬大手など9社は今月8日、共同宣言を発表し、安全を最優先に開発を進める姿勢を強調している。
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UAE・バーレーン・イスラエルと国交正常化・中東の安定につながるか不透明(9月16日)
イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)およびバーレーンは米国の仲介のもと、それぞれ国交正常化の文書に署名し、長年にわたって対立してきたイスラエルとアラブ諸国の関係改善を印象づけたが、パレスチナ問題の解決に向けた道筋は示されておらず中東の安定につながるかは不透明である。
対立の原因となってきたパレスチナ問題の解決に向けてはイスラエルとUAEが交わした合意文書の中で包括的かつ現実的で永続的な解決を実現するために努力を続けると言及するにとどまった。...
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イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)およびバーレーンは米国の仲介のもと、それぞれ国交正常化の文書に署名し、長年にわたって対立してきたイスラエルとアラブ諸国の関係改善を印象づけたが、パレスチナ問題の解決に向けた道筋は示されておらず中東の安定につながるかは不透明である。
対立の原因となってきたパレスチナ問題の解決に向けてはイスラエルとUAEが交わした合意文書の中で包括的かつ現実的で永続的な解決を実現するために努力を続けると言及するにとどまった。
パレスチナ暫定自治区のラマラでは抗議集会が開かれ、住民がイスラエルとの国交正常化に反対していた。
パレスチナ暫定自治政府は声明を出し、東エルサレムを首都とする独立国家を樹立する権利が認められないかぎり地域に平和は訪れないとして非難した。
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国交正常化で合意・イスラエル・バーレーン・トランプ大統領・大統領選前に外交成果アピールか(9月15日)
米国・トランプ大統領は11日、米国の仲介によって長年対立してきたイスラエルとバーレーンが国交の正常化に合意したと発表し、外交成果を強調した。
トランプ政権は先月には、イスラエルとUAEアラブ首長国連邦の国交正常化の合意も仲介している。
トランプ大統領がイスラエルとアラブ諸国の関係改善に力を入れる背景には、みずからの支持基盤であるキリスト教福音派の存在があると見られている。
敵対してきたアラブ諸国との国交正常化はイスラエルの安全保障の改善につながり、イスラエルへの支援を重視する福音派の支持をつなぎ止めやすくなるためだ。...
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米国・トランプ大統領は11日、米国の仲介によって長年対立してきたイスラエルとバーレーンが国交の正常化に合意したと発表し、外交成果を強調した。
トランプ政権は先月には、イスラエルとUAEアラブ首長国連邦の国交正常化の合意も仲介している。
トランプ大統領がイスラエルとアラブ諸国の関係改善に力を入れる背景には、みずからの支持基盤であるキリスト教福音派の存在があると見られている。
敵対してきたアラブ諸国との国交正常化はイスラエルの安全保障の改善につながり、イスラエルへの支援を重視する福音派の支持をつなぎ止めやすくなるためだ。
トランプ大統領は今月15日、ワシントンで合意の署名式を行う予定で、秋の大統領選挙を前に外交成果をアピールするねらいがあると見られる。
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TikTok・マイクロソフトに売却せず(9月14日)
TikTokをめぐり、米国・トランプ大統領は利用者個人情報が中国政府に悪用され安全保障を脅かす恐れがあるとして、バイトダンスとの取引を今月下旬から禁じる大統領令をだし、米国での事業を売却するようバイトダンスに命じていた。
中国政府は先月TikTokにも採用されているAIなどの先端技術を対象に海外移転規制強化を打ち出し、買収交渉の行方が不透明になっていた。
13日バイトダンスがマイクロソフトには売却しないと連絡。...
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TikTokをめぐり、米国・トランプ大統領は利用者個人情報が中国政府に悪用され安全保障を脅かす恐れがあるとして、バイトダンスとの取引を今月下旬から禁じる大統領令をだし、米国での事業を売却するようバイトダンスに命じていた。
中国政府は先月TikTokにも採用されているAIなどの先端技術を対象に海外移転規制強化を打ち出し、買収交渉の行方が不透明になっていた。
13日バイトダンスがマイクロソフトには売却しないと連絡。米国の複数メディアはオラクルが交渉に勝ち残ったと報道。オラクルは技術面のパートナになる見込みだ。
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マイクロソフト・“米国大統領選・サイバー攻撃活発化”(9月11日)
米国大統領選挙まで2か月を切る中、IT大手「マイクロソフト」は、ロシアや中国、イランのハッカー集団が、トランプ・バイデン両陣営などを狙ったサイバー攻撃を活発化させているとして警戒を呼びかけた。
米国大統領「軽く見せたかった」(9月10日)
米国メディアは著名なジャーナリストのボブウッドワードがトランプ大統領と行った単独インタビューの音声とそれをもとに書かれた近く出版される本の内容を報じた。
このなかでトランプ大統領は1月下旬に側近から新型コロナウイルスの危険性の詳しい説明を受け「インフルエンザよりも命に関わる」などと深刻さを認識していたというが、その後も記者会見で「リスクは極めて低い」と述べていた。
これについてトランプ大統領は「私は軽く見せたかった。...
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米国メディアは著名なジャーナリストのボブウッドワードがトランプ大統領と行った単独インタビューの音声とそれをもとに書かれた近く出版される本の内容を報じた。
このなかでトランプ大統領は1月下旬に側近から新型コロナウイルスの危険性の詳しい説明を受け「インフルエンザよりも命に関わる」などと深刻さを認識していたというが、その後も記者会見で「リスクは極めて低い」と述べていた。
これについてトランプ大統領は「私は軽く見せたかった。パニックを起こしたくなかったからだ」と述べ、ウイルスの危険性をあえて低く表現していたことを認めた。
報道を受けトランプ大統領は「国民を怖がらせてパニックを起こしたくなかった。」と述べ、野党民主党は大統領候補のバイデンが「トランプ大統領はウイルスの脅威を知りながらうそをつき国民を裏切った」と批判するなど波紋が広がっている。
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ワクチン9社・「安全確認後に使用申請」との共同声明(9月9日)
英国の製薬大手「アストラゼネカ」は、新型コロナウイルスのワクチンの開発に向けて先月下旬から日本でも始めていた臨床試験を安全性を確認するために中断した。
アストラゼネカは「英国や米国で行っている臨床試験も試験の参加者に何らかの症状が出ることがあり、独立した検証を行う必要がある」などとして、一時的に中断したことを明らかにしている。
更に、ワクチンを開発する欧米製薬会社の9社は共同声明を出し、臨床試験で安全性や効果が確認されるまで、ワクチンの使用許可を当局に申請しない方針を示した。...
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英国の製薬大手「アストラゼネカ」は、新型コロナウイルスのワクチンの開発に向けて先月下旬から日本でも始めていた臨床試験を安全性を確認するために中断した。
アストラゼネカは「英国や米国で行っている臨床試験も試験の参加者に何らかの症状が出ることがあり、独立した検証を行う必要がある」などとして、一時的に中断したことを明らかにしている。
更に、ワクチンを開発する欧米製薬会社の9社は共同声明を出し、臨床試験で安全性や効果が確認されるまで、ワクチンの使用許可を当局に申請しない方針を示した。
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先駆け・米国大統領選挙・郵便投票用紙の送付開始(9月5日)
11月3日に行われる大統領選挙で与野党の争点となっている郵便投票について投票用紙の送付が全米に先駆けて南部・ノースカロライナ州で始まった。
ノ-スカロライナ州では郵便投票の利用に事前の申請が必要だが州の選挙管理委員会によるとこれまでに申請した人は64万人を超え、前回の同時期にくらべ20倍以上に増えているとのことである。
新型コロナウイルスの感染が続く中で利用者はさらに増える見込みで全体の4割にのぼる可能性もあるとのことである。...
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11月3日に行われる大統領選挙で与野党の争点となっている郵便投票について投票用紙の送付が全米に先駆けて南部・ノースカロライナ州で始まった。
ノ-スカロライナ州では郵便投票の利用に事前の申請が必要だが州の選挙管理委員会によるとこれまでに申請した人は64万人を超え、前回の同時期にくらべ20倍以上に増えているとのことである。
新型コロナウイルスの感染が続く中で利用者はさらに増える見込みで全体の4割にのぼる可能性もあるとのことである。
選挙管理委員会は返送遅れで期日内に到着しない場合は無効票になることから早期の投票を呼びかけている。選挙管理委員会担当者は「最大の課題は郵便投票が送られた際の確認作業だ。かつてなく大量なので臨時職員を雇って対応する」と話した。
ノースカロライナ州はトランプ大統領とバイデン候補の支持率が拮抗しており接戦も予想される。郵便投票を申請した有権者は投票用紙を受け取り次第投票が可能で両陣営とも支持を強く訴えている。
一方、今週現地を訪れたトランプ大統領は郵便投票で集計確認のため利用者も投票所で再度投票を試すように促す発言もした。
これに対しノースカロライナ州の選挙管理委員会は“投票を2回行うのは違法行為”と警告し郵便投票の利用者に投票所を訪れないよう呼び掛けている。
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“大統領が投票2回促した”波紋広がる(9月4日)
11月の米国大統領選挙の郵便投票が一部の州でまもなく始まるのを前に、トランプ大統領が郵便投票を行った有権者は投票所でもう1回投票するよう促す発言をしたとして、波紋が広がっている。
野党民主党は「投票を2回行う不正を促している」として批判を強めているほか、現地の選挙管理委員会も投票を2回行うのは違法行為だと警告した。
その後、ホワイトハウスは「投票を2回行うよう促したわけではない」と釈明したほか、トランプ大統領もツイッターで反論した。...
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11月の米国大統領選挙の郵便投票が一部の州でまもなく始まるのを前に、トランプ大統領が郵便投票を行った有権者は投票所でもう1回投票するよう促す発言をしたとして、波紋が広がっている。
野党民主党は「投票を2回行う不正を促している」として批判を強めているほか、現地の選挙管理委員会も投票を2回行うのは違法行為だと警告した。
その後、ホワイトハウスは「投票を2回行うよう促したわけではない」と釈明したほか、トランプ大統領もツイッターで反論した。
11月の大統領選挙では南部ノースカロライナ州で4日から有権者に対して投票用紙の郵送が開始され、全米に先駆けて郵便投票が始まる。
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トランプ・黒人男性銃撃抗議の現場に(9月2日)
米国のトランプ大統領は、黒人男性が警察官に背後から銃で撃たれたことへの抗議活動が続く現場を訪れ、抗議に便乗した過激な活動を取り締まる姿勢を強調した。
現地ではトランプ大統領が分断を招いているとして訪問に反対する動きも見られ、政治的な対立が深まっている。
ウィスコンシン州では先月黒人男性が警察官に背後から至近距離で7回にわたって銃で撃たれた。
民主党は「トランプ大統領が警察の立場を擁護し対立をあおっている。人種差別の問題に目を向けるべき」と反発した。
米国・銃撃で男性死亡トランプ大統領が民主党批判(8月31日)
米国・オレゴン州で、黒人の人権擁護を訴える人たちとトランプ大統領を支持する人たちの衝突が起きる中、近くで男性1人が銃撃を受けて死亡した。
警察が当時の状況を調べているが、トランプ大統領は、現地の民主党の知事や市長が市民の安全を守っていないとして民主党批判を強めている。
トランプ大統領は「ポートランドの人々は安全ではない状況にもはや我慢できない」とTwitterでコメント、国土安全保障省・ウルフ長官代行は「知事や市長は暴力を終わらせるための連邦政府の支援を一切拒否している」とコメントした。...
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米国・オレゴン州で、黒人の人権擁護を訴える人たちとトランプ大統領を支持する人たちの衝突が起きる中、近くで男性1人が銃撃を受けて死亡した。
警察が当時の状況を調べているが、トランプ大統領は、現地の民主党の知事や市長が市民の安全を守っていないとして民主党批判を強めている。
トランプ大統領は「ポートランドの人々は安全ではない状況にもはや我慢できない」とTwitterでコメント、国土安全保障省・ウルフ長官代行は「知事や市長は暴力を終わらせるための連邦政府の支援を一切拒否している」とコメントした。
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トランプ大統領の再選は?カギは福音派の支持固め(8月28日)
米国大統領選挙の最新の支持率では、バイデンがトランプ大統領をリードしている。トランプ大統領の巻き返し戦略の大きな柱は、徹底的な支持基盤固め。米国トランプ大統領は「民主党は宗教をないがしろにしている」として福音派(米国最大の宗教勢力)へアピール。大統領は一貫して福音派に寄り添う姿勢を示してきた。
福音派が“神の意志で建国された”とするイスラエルを支援。イスラエルとパレスチナの間で帰属を巡る争いのある聖地・エルサレムをイスラエルの首都と認めた。...
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米国大統領選挙の最新の支持率では、バイデンがトランプ大統領をリードしている。トランプ大統領の巻き返し戦略の大きな柱は、徹底的な支持基盤固め。米国トランプ大統領は「民主党は宗教をないがしろにしている」として福音派(米国最大の宗教勢力)へアピール。大統領は一貫して福音派に寄り添う姿勢を示してきた。
福音派が“神の意志で建国された”とするイスラエルを支援。イスラエルとパレスチナの間で帰属を巡る争いのある聖地・エルサレムをイスラエルの首都と認めた。
しかし今、福音派・ダグパジット牧師がトランプ大統領の再選阻止を訴える活動を立ち上げる等、その支持にほころびが見え始めている。福音派の支持をどう繋ぎ止めるか、トランプ大統領は民主党との違いを強調する戦略を打ち出した。
新型コロナ感染拡大による集会宣言で福音派の教会を一時閉鎖した。
民主党系の知事らは“集会制限の徹底を”、トランプ大統領は“教会の再開を”と要求した。
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米国共和党大会・ペンスが指名受諾演説(8月27日)
米国大統領選挙に向けた、与党共和党の全国党大会は26日、3日目を迎え政権の幹部やトランプ大統領の支持者などが演説した。
党大会ではペンス副大統領が指名受諾演説を行い、新型コロナウイルスについて「世界初の安全で効果的な新型コロナワクチンを年末までに開発する」と述べた。
ペンス副大統領は政府の新型コロナウイルス対策本部のトップを務めていて、感染で亡くなった人が世界で最も多いおよそ18万人となり、政権の対応への根強い批判がある中、全力で取り組む姿勢を強調し懸念の払拭に努めた。...
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米国大統領選挙に向けた、与党共和党の全国党大会は26日、3日目を迎え政権の幹部やトランプ大統領の支持者などが演説した。
党大会ではペンス副大統領が指名受諾演説を行い、新型コロナウイルスについて「世界初の安全で効果的な新型コロナワクチンを年末までに開発する」と述べた。
ペンス副大統領は政府の新型コロナウイルス対策本部のトップを務めていて、感染で亡くなった人が世界で最も多いおよそ18万人となり、政権の対応への根強い批判がある中、全力で取り組む姿勢を強調し懸念の払拭に努めた。
また、演説は米国の国歌の歌詞の着想を得た場所として知られるかつての米英戦争の要塞の跡地で行われ、保守派の愛国心に訴えかけるねらいもありそう。
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米国大統領選・カギ握る不法移民対策(8月26日)
米国・サンディエゴはメキシコとの国境の街でいわゆる「トランプの壁」が設置されており壁は高いところで9mもある。
今年の年末までに建設予定の800kmのうち約6割の約440kmが完成している。トランプ大統領は「民主党の誰かが国境の壁を壊したがっていると聞いた。信じられるか壁を壊すことなんて」と話した。
トランプ大統領は共和党の大統領候補に正式指名された後も強硬な不法移民対策を訴えている。...
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米国・サンディエゴはメキシコとの国境の街でいわゆる「トランプの壁」が設置されており壁は高いところで9mもある。
今年の年末までに建設予定の800kmのうち約6割の約440kmが完成している。トランプ大統領は「民主党の誰かが国境の壁を壊したがっていると聞いた。信じられるか壁を壊すことなんて」と話した。
トランプ大統領は共和党の大統領候補に正式指名された後も強硬な不法移民対策を訴えている。新型コロナウイルスの感染拡大でトランプ政権はメキシコからの不要不急の入国を禁止しているがサンディエゴの国境検問所から1日約2万人がメキシコ側から米国側へ入国している。
メキシコ国籍でも医療従事者やスーパーマーケット従業員らエッセンシャルワーカーは入国禁止の対象外だからだ。不法移民もエッセンシャルワーカーとして米国社会を指されていることも事実である。
メキシコ不法移民のジョアンナは「感染拡大のこの状況を生き延びるにはエッセンシャルワーカーとして働くしかない。ただ私たちには十分な感染予防具が与えられていないし政府からは何の助けもない」と話した。
カリフォルニア州の新型コロナウイルス感染者は67万3095人、死者は1万2257人と全米の州で最多だ。
感染者の63%が中南米系で人口割合の34%となっている。メキシコ国境での不法移民の逮捕者は6割以上減りトランプ大統領就任前の2015年と同程度の水準で壁の効果については不透明だ。
メキシコ不法移民・ジョアンナは「トランプ大統領はなぜ壁建設に大金を費やすのかと思う。どんなに巨大な壁を作っても不法移民は抜け道を見つけて国境を超える」と話した。
カリフォルニア州では不法移民が200万人以上いて労働人口の10%を占めている。その多くがエッセンシャルワーカーで運転免許も取れるし税金も払う。不法移民の労働力が前提として社会が回っている。バイデン大統領候補は「壁建設の取りやめ」などを主張するなど不法移民対策でトランプ大統領と真っ向から対立していて大統領選で最も大きな争点となることは間違いない。
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米国共和党大会・トランプ大統領候補に正式指名(8月25日)
米国大統領選挙に向けた与党・共和党の全国党大会が開かれ、トランプ大統領が党の大統領候補に正式に指名された。
ペンス副大統領が副大統領候補に正式に指名された。そして、2期目の重要政策として軍事力の強化や1000万人の雇用の創出、それに中国などから雇用を取り戻すと強調。民主党のバイデン候補への攻勢を強め、巻き返しを図りたい考えである。
トランプ大統領は「ウイルスが入って来る前の生活はこれまで最高だった」とコメントした。...
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米国大統領選挙に向けた与党・共和党の全国党大会が開かれ、トランプ大統領が党の大統領候補に正式に指名された。
ペンス副大統領が副大統領候補に正式に指名された。そして、2期目の重要政策として軍事力の強化や1000万人の雇用の創出、それに中国などから雇用を取り戻すと強調。民主党のバイデン候補への攻勢を強め、巻き返しを図りたい考えである。
トランプ大統領は「ウイルスが入って来る前の生活はこれまで最高だった」とコメントした。
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米国大統領選挙は乱戦になるか(8月23日)
バイデン氏に批判されたトランプ大統領はこれからバイデン氏に対し猛烈な反撃を開始するとみられる。単なる大統領選のやりとりではなく、これから11月3日の大統領選までの約73日の間、我々は剥き出しの、弱肉強食社会・米国の本当の姿を目にする可能性がある。
おそらく73日では済まない。その理由はコロナの第2波、第3波などがあった場合、選挙戦の一部が郵便投票に持ち込まれる可能性が高いからである。郵便投票の結果が出るまでは数日から数週間かかる場合もある。...
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バイデン氏に批判されたトランプ大統領はこれからバイデン氏に対し猛烈な反撃を開始するとみられる。単なる大統領選のやりとりではなく、これから11月3日の大統領選までの約73日の間、我々は剥き出しの、弱肉強食社会・米国の本当の姿を目にする可能性がある。
おそらく73日では済まない。その理由はコロナの第2波、第3波などがあった場合、選挙戦の一部が郵便投票に持ち込まれる可能性が高いからである。郵便投票の結果が出るまでは数日から数週間かかる場合もある。郵便投票が増えれば民主党に有利になるとも一部では言われているが、民主党サイドはトランプ政権が米国郵便公社USPSに圧力を加え、郵便局の業務を縮小させていると主張している。ちなみにUSPSの総裁デジョイ氏はトランプ大統領の息がかかった人物であると言われている。
いずれにせよ共和党は投票率が低い方が有利だとみていて、できるだけ投票率を低くしようと郵便投票をあらゆる手法を使って妨害してくる可能性がある。郵便事業の見直しによって配達が遅れ、多くの無効票が出る可能性もある。
こうしたトランプ陣営の圧力は選挙結果そのものに影響することはもちろん、もし僅差でバイデン氏が勝利した場合にはトランプ大統領が敗北を認めない可能性さえある。
最終的には裁判にして最高裁まで持っていき争おうとするかもしれない。2000年に行われた共和党・ブッシュと民主党・ゴアの選挙では最後まで勝敗がもつれ、最高裁まで持ち込まれた前例がある。
この時は最終的に5対4の判決でブッシュが勝利した。最高裁判所は今回も5対4で共和党寄りの裁判官が揃っているため、トランプ大統領の戦略としては結果を認めずに最高裁までいく可能性がある。その時、米国には一時的ではあるが2人の大統領が存在するような事態も出てくるかもしれない。
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米国大統領選いよいよ(8月22日)
米国大統領選挙まで残りわずか73日となった。民主党・バイデン前大統領はオンラインで開催された民主党・党大会の最終日に指名受諾演説を行った。バイデン氏は妻や子どもを事故や病気で失うなどした経験を語り、逆境に立ち向かう姿を現在の米国と重ね合わせてみせ、名指しこそ避けたものの、新型コロナウイルスで感染者500万人、死者17万人を出したトランプ大統領について「現職大統領は国を守るという最も基本的な義務を果たし損ねた。...
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米国大統領選挙まで残りわずか73日となった。民主党・バイデン前大統領はオンラインで開催された民主党・党大会の最終日に指名受諾演説を行った。バイデン氏は妻や子どもを事故や病気で失うなどした経験を語り、逆境に立ち向かう姿を現在の米国と重ね合わせてみせ、名指しこそ避けたものの、新型コロナウイルスで感染者500万人、死者17万人を出したトランプ大統領について「現職大統領は国を守るという最も基本的な義務を果たし損ねた。これは許されないことだ」「米国民は事実を基に大統領に審判を下してほしい」「米国が独裁者にすり寄る時代はもう終わりだ」と痛烈に批判した。
一方、トランプ大統領はこの同じ日にわざわざバイデン氏の故郷であるペンシルバニア州に出向いて支持者に対して「バイデン氏は最低の悪夢だ」「バイデン氏が選ばれれば米国は破壊されることになるだろう」とバイデン氏を批判する演説を行った。共和党の全国大会は24日から始まり、27日にはホワイトハウスからトランプ大統領が指名受諾演説を行う予定であるが、共和党内部ではトランプ大統領にとっては不都合な事態が生じている。歴代共和党政権で国家安全保障を担ったジョンネグロポンテやマイケルヘイデン、リチャードアーミテージ氏ら総勢70名以上がバイデン氏を支持するとの声明を連名で発表したのである。声明は「トランプ大統領の行動はこの国を統率するために必要な人格と能力の欠如を示している」などと10項目を挙げてトランプ大統領を激しく批判しており、トランプ大統領にとって向かい風となっている
現在、選挙人の数ではバイデンがトランプ大統領を100人ほどリードしているものの、問題となるのは激戦州の選挙人211人がどちらに流れるかという点である。前回は激戦州で圧倒的にトランプが強かった。現時点ではバイデンが優勢だが、これから11月3日までに起きることによって選挙結果が左右される可能性が高い。
コロナの感染が落ち着き、景気が回復してくれば現職のトランプ大統領が有利になり、ワクチン完成は当然、追い風となる。さらにイスラエル・UAEの国交正常化を軸に中東和平機運を盛り上げてキリスト教福音派へのポイントを稼ぐこともトランプ大統領は狙っている。加えてトランプ大統領が目論んでいるのは9月から10月にかけて行われる1対1討論会においてバイデン氏の失言を呼び込むことである。この中で中途半端な民主党の中国叩きをやり玉に挙げると同時に、息子の汚職疑惑、20年前のバイデン氏のパワハラ疑惑を追及していくことは間違いない。現在、コロナ禍で郵便投票が増える可能性があるといわれているが、トランプ大統領の最後の奥の手は郵便投票の有効性を認めず、大統領の座に居座ることである。
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米国大統領選・米郵政公社トップ・郵便投票妨害の指摘に反論(8月22日)
11月の米国大統領選挙では新型コロナウイルスへの感染を防止するために郵便投票が大幅に増加すると見られている。
米国上院・国土安全保障委員会は公聴会を開き投票用紙の集配を担う米国郵政公社トップ・ディジョイ総裁が証言した。
郵政公社は作業効率化のため郵便物を仕分ける機械や郵便ポストの撤去などを進めていて民主党からは共和党への大口献金者であるディジョイが郵便投票に反対のトランプ大統領支援のために妨害しようとしているとの批判の声が上がっている。...
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11月の米国大統領選挙では新型コロナウイルスへの感染を防止するために郵便投票が大幅に増加すると見られている。
米国上院・国土安全保障委員会は公聴会を開き投票用紙の集配を担う米国郵政公社トップ・ディジョイ総裁が証言した。
郵政公社は作業効率化のため郵便物を仕分ける機械や郵便ポストの撤去などを進めていて民主党からは共和党への大口献金者であるディジョイが郵便投票に反対のトランプ大統領支援のために妨害しようとしているとの批判の声が上がっている。
公聴会で米国郵政公社・ディジョイ総裁は「投票用紙をきちんと遅れることなく配達し努力もする」と話し“仕分けの機械や郵便ポストの撤去は定期的に行っていることだ”と説明した。
ただ郵政公社をめぐっては全米6つの州などがディジョイ総裁の政策は違法だとして裁判所に訴えを起こしており郵便投票をめぐる議論が熱を帯びてきている。
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激選へ・どうなる米国大統領選・両陣営の戦略は(8月22日)
米国大統領選挙について。政権奪還を目指す民主党の党大会ではバイデン前副大統領は77歳という高齢の候補者だけに不安視する見方もあったがそれを吹き飛ばす演説と米国メディアは高く評価している。
民主党はいまの米国が直面する“3つの危機”(新型コロナウイルス、深まる分断、建国以来の理念の喪失)を強調し国民に結束を強く呼びかけた。
また、妻や子を亡くした逆境からの「復活力」と共感力をアピールした。...
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米国大統領選挙について。政権奪還を目指す民主党の党大会ではバイデン前副大統領は77歳という高齢の候補者だけに不安視する見方もあったがそれを吹き飛ばす演説と米国メディアは高く評価している。
民主党はいまの米国が直面する“3つの危機”(新型コロナウイルス、深まる分断、建国以来の理念の喪失)を強調し国民に結束を強く呼びかけた。
また、妻や子を亡くした逆境からの「復活力」と共感力をアピールした。
史上初のオンラインでの開催だったが、選挙でカギを握ると言われる無党派層や共和党の穏健派にも支持を訴えることができたとみられる。
共和党・トランプ大統領は党大会で民主党が政権を奪えば米国の根幹が揺らぎかねない、増税や社会主義的な政策が実行され資本主義、民主主義も失われると強い危機感を訴える見通しだ。
また、郵便投票問題について、トランプ大統領は不正を招くとして郵便投票に反対してきたが、郵政公社の総裁が郵便ポストの撤去などを行い、民主党はトランプ大統領の意を受けて郵便投票を妨害しようとしていると激しく非難している。
郵便投票は新型コロナウイルスの影響で大幅に増える見通しだが無効票も大量に出るのではと懸念されている。
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壁建設の寄付・私的流用か・トランプ大統領元側近逮捕(8月21日)
米国の司法省はトランプ大統領の側近だったバノン元首席戦略官がメキシコ国境での壁の建設のために募った寄付の一部を個人的な出費に充てていたとして詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
バノン容疑者は仲間と共謀しインターネットを通じてメキシコ国境での壁の建設費用で集めた2500万ドル以上の寄付のうち、約100万ドル(日本円で1億円)を自身が関係するNPOを通じて受け取った疑いがもたれている。
バノン容疑者はトランプ大統領の側近として2016年大統領選挙で重要な役割を果たし政権入りしていたが翌年解任されていた。...
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米国の司法省はトランプ大統領の側近だったバノン元首席戦略官がメキシコ国境での壁の建設のために募った寄付の一部を個人的な出費に充てていたとして詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
バノン容疑者は仲間と共謀しインターネットを通じてメキシコ国境での壁の建設費用で集めた2500万ドル以上の寄付のうち、約100万ドル(日本円で1億円)を自身が関係するNPOを通じて受け取った疑いがもたれている。
バノン容疑者はトランプ大統領の側近として2016年大統領選挙で重要な役割を果たし政権入りしていたが翌年解任されていた。
トランプ大統領は秋の大統領選挙を前に、自身の看板政策でもある国境の壁建設にマイナスイメージがつかないよう、無関係を強調した。
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米国民主党・全国党大会・バイデン・大統領候補に正式指名(8月19日)
秋の大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党の全国党大会の2日目は大統領候補を指名する代議員による投票が行われた。
投票は新型コロナウイルスの影響で全米の各州をオンラインでつなぎ、州ごとにバイデン前副大統領とサンダース上院議員それぞれの獲得代議員数を発表する形式で行われ、バイデン前副大統領が党の大統領候補に正式に指名された。
党大会最終日の20日に正式に指名を受諾する演説を行うことにしている。...
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秋の大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党の全国党大会の2日目は大統領候補を指名する代議員による投票が行われた。
投票は新型コロナウイルスの影響で全米の各州をオンラインでつなぎ、州ごとにバイデン前副大統領とサンダース上院議員それぞれの獲得代議員数を発表する形式で行われ、バイデン前副大統領が党の大統領候補に正式に指名された。
党大会最終日の20日に正式に指名を受諾する演説を行うことにしている。バイデンは米国の多様性を尊重し、トランプ大統領のもとで分断が深まった社会を再び結束させると訴えて政権の奪還を目指している。
党大会にはクリントン元大統領も登場し、政権奪還に向け結束を呼びかけた。
党大会では3日目の19日、ハリス上院議員が副大統領候補に正式に指名されることになっている。投票日は11月3日。再選を狙うトランプ大統領との選挙戦が本格化する。
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カギ握るラストベルト・民主バイデン候補の評価は(8月18日)
今回、米国の民主党党大会の会場はウィスコンシン州に設けられているが、主役のバイデン候補が来ない異例の大会となる。
ほかの主要な議員の演説や投票もオンラインだし、米国メディアですら、ごく一部しか中に入れないことになっている。
これは新型コロナウイルスの感染から、国民の健康を守るという、党の方針が表れているともいえそう。投票日まで2か月半となったが、最近の全米の世論調査ではバイデン候補が7ポイント余りリードしている。...
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今回、米国の民主党党大会の会場はウィスコンシン州に設けられているが、主役のバイデン候補が来ない異例の大会となる。
ほかの主要な議員の演説や投票もオンラインだし、米国メディアですら、ごく一部しか中に入れないことになっている。
これは新型コロナウイルスの感染から、国民の健康を守るという、党の方針が表れているともいえそう。投票日まで2か月半となったが、最近の全米の世論調査ではバイデン候補が7ポイント余りリードしている。
しかし、全体の情勢としてはほとんどが接戦となっている。とりわけ注目されるのが、前回のトランプ大統領の当選を決定づけた、ラストベルトと呼ばれる工業地帯である。
先月バイデン候補は「よりよい再建を」という新しいスローガンを発表した。企業優先との批判もあるトランプ大統領に対抗して、労働者を優先した国の再建を果たすという姿勢を強調し始めた。
バイデンの出身地であるペンシルベニア州は前回、民主党がトランプ大統領に僅差で敗れた州だ。
バイデン陣営は動画配信やテレビCMを集中的に投入して、本来の支持基盤である労働者の票を取り戻そうとしている。
こうした戦略に、州内の有権者は「好感をもっている。」「我々の仲間だ。」などという声が聞かれた。州内の工場で働く男性は民主党の支持基盤である労働組合に加入しているが、4年前の選挙では、労働政策が合わずに民主党候補のクリントンではなく、党の指名を受けていないサンダースにあえて票を投じたという。
ところが結果的にトランプ大統領が誕生。4年間の政策は、労働者より大企業や富裕層を優先していると感じてきた。さらに新型コロナウイルスの感染拡大で、州の失業率は全米平均を上回る13%にまで悪化した。
自身もリストラのおそれを感じていて、労働者を大事にするというバイデンの政策に、期待を持ち始めている。
一方バイデン候補の政策に対して、州の産業界からは、批判の声も出ている。エネルギー関連の業界団体を運営する社長からはバイデン候補が打ち出した、自然エネルギーを増やして、将来的に発電所のCO2をゼロにするという環境政策は、左寄りすぎると反発している。
極端な環境規制の強化を推し進めれば、州内のシェールガスや石炭の業界で働く30万人以上の労働者が、仕事を失ってしまうというのだ。
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米国大統領戦・トランプ大統領に挑むのは・民主党・全国党大会(8月18日)
米国の大統領選挙。野党民主党の正副大統領候補を正式に指名する全国党大会が、まもなく始まる。
4年に1度の全国党大会だが、ことしは新型コロナウイルスの影響で、史上初めて、主要なイベントがすべてオンラインでの開催になった。
党大会の開催が迫った先週、バイデンは選挙戦を共に戦うパートナー、副大統領候補に、女性で黒人のカマラハリス上院議員を選出した。
対するトランプ大統領は、ハリス上院議員について「非常に意地が悪い」と非難を繰り返している。...
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米国の大統領選挙。野党民主党の正副大統領候補を正式に指名する全国党大会が、まもなく始まる。
4年に1度の全国党大会だが、ことしは新型コロナウイルスの影響で、史上初めて、主要なイベントがすべてオンラインでの開催になった。
党大会の開催が迫った先週、バイデンは選挙戦を共に戦うパートナー、副大統領候補に、女性で黒人のカマラハリス上院議員を選出した。
対するトランプ大統領は、ハリス上院議員について「非常に意地が悪い」と非難を繰り返している。
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米国・ファーウェイに追加制裁(8月18日)
米国の商務省は、中国の通信機器大手「ファーウェイ」への金融措置を更に拡大すると発表した。
メキシコやフランスなど21ヶ国にある38のファーウェイ関連会社を新たに対象に加える。
ロス商務長官は米国メディアとのインタビューで、ファーウェイは関連会社など第三者を介して米国の技術で開発された高度な半導体を入手していたと指摘した。
その上で更なる措置により、米国製の半導体やソフトウェアーがファーウェイに流れる経路を遮断するとしている。...
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米国の商務省は、中国の通信機器大手「ファーウェイ」への金融措置を更に拡大すると発表した。
メキシコやフランスなど21ヶ国にある38のファーウェイ関連会社を新たに対象に加える。
ロス商務長官は米国メディアとのインタビューで、ファーウェイは関連会社など第三者を介して米国の技術で開発された高度な半導体を入手していたと指摘した。
その上で更なる措置により、米国製の半導体やソフトウェアーがファーウェイに流れる経路を遮断するとしている。
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米国大統領選挙の行方(8月15日)
米国大統領選挙までわずか3か月を残すばかりとなった。トランプ大統領は人種差別的言動、戦後最悪の水準である失業率11.1%、新型コロナウイルスによる死者16万7000人を目の前に突き付けられ、バイデン前副大統領に追い込まれているが、ここに来てワクチン、中東和平、中国叩きという3つのカードを軸に巻き返しを図っている。
ところで、トランプ大統領は新型コロナウイルスワクチンに関して、早くから「ワープスピード作戦」と名打ち、ワクチン開発に力を入れてきた。...
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米国大統領選挙までわずか3か月を残すばかりとなった。トランプ大統領は人種差別的言動、戦後最悪の水準である失業率11.1%、新型コロナウイルスによる死者16万7000人を目の前に突き付けられ、バイデン前副大統領に追い込まれているが、ここに来てワクチン、中東和平、中国叩きという3つのカードを軸に巻き返しを図っている。
ところで、トランプ大統領は新型コロナウイルスワクチンに関して、早くから「ワープスピード作戦」と名打ち、ワクチン開発に力を入れてきた。まだまだ残されたハードルがあるが、ここにきてその成果が目に見える形となって出始めているのも事実である。
具体的には12日、米国製薬大手ファイザー社が英国科学誌「ネイチャー」に「臨床試験の初期段階でウイルスを攻撃し、感染を防ぐ中和抗体が1.9倍~4.6倍に増えた」との論文を発表し、トランプ陣営を勢いづかせている。
また、中東和平カードではイスラエルとUAEの国交正常化を仲介し、外交的成果をアピールすると共にユダヤ人票の取り込みを視野に入れているが、その結果をベースに、「トランプ大統領をノーベル平和賞の候補にするべきだ」という声すら出てきた。
中国叩きカードではファーウェイなど中国IT企業5社の機器やサービスを使う企業との取引を禁止する規制や、中国のプロパガンダ機関とみなす孔子学院の管理を強化する施策などを矢継ぎ早に発表し反中国感情が高まっている米国民の支持を集めつつある。
一方、バイデン副大統領は有色人種票、女性票を念頭にカマラハリス上院議員を副大統領候補に選び、中道、ウォール街票を得ようとジャネットイエレンFRB前議長を経済アドバイザーとして取り込むなど、着々と足元を固めている。トランプ陣営としてはバイデン候補の認知症疑惑や20年前のセクハラ疑惑、息子の不祥事問題を追及していく構えである。
現在、やや劣勢にあったトランプ大統領が巻き返しを図っている局面であるが、身内である共和党から「米国史上最も腐敗した無能な大統領を追い出せ」というトランプ大統領を猛批判する広告が繰り出されるなどの予期せぬ動きも出てきており、トランプ大統領にとっては不透明な要素も依然として横たわっている。
この3か月間は「大統領選」から目が離せない。いやそれ以後も。
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国交正常化・パレスチナの孤立・鮮明に(8月15日)
イスラエルとUAEは13日、米国の仲介で国交を正常化することで合意した。
これに対し1948年のイスラエル建国以降住む場所を追われ、その後もユダヤ人入植地などをめぐり激しく対立してきたパレスチナ人は“支援してきたはずのUAEがイスラエルと国交を正常化した”として強く反発している。
エルサレム旧市街にあるアルアクサモスクでは、金曜礼拝に訪れたパレスチナの人たちがUAE・ムハンマド皇太子の顔に「裏切者」と書いた旗を持って抗議していた。...
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イスラエルとUAEは13日、米国の仲介で国交を正常化することで合意した。
これに対し1948年のイスラエル建国以降住む場所を追われ、その後もユダヤ人入植地などをめぐり激しく対立してきたパレスチナ人は“支援してきたはずのUAEがイスラエルと国交を正常化した”として強く反発している。
エルサレム旧市街にあるアルアクサモスクでは、金曜礼拝に訪れたパレスチナの人たちがUAE・ムハンマド皇太子の顔に「裏切者」と書いた旗を持って抗議していた。
またガザ地区でも住民が“パレスチナは売り物ではない”などと書かれた横断幕を掲げて行進した。パレスチナ暫定自治区政府はアラブ諸国などに支援を求め緊急の会合を呼びかけているが、イスラエルとの関係改善を図ってきたアラブ諸国の足並みは乱れ開催のめどはたっておらず、パレスチナの孤立が鮮明になっている。
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副大統領候補・初の黒人女性ハリス・選ばれた理由は(8月12日)
ことし秋の米国大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党のバイデン前副大統領は副大統領候補に女性で黒人のカマラハリス上院議員を選んだと発表した。バイデンが勝利すれば、ハリスが米国史上初めての女性の副大統領になる。
バイデンはなぜハリスを選んだのだろうか。最大の理由は、ハリスが黒人であるからだと言っても良い。
トランプ大統領を人種差別主義者だと批判してきたバイデンにとって黒人であり、またアジア系のルーツも持つ女性のハリスを選ぶということは多様性を尊重するという強いメッセージになる。...
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ことし秋の米国大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党のバイデン前副大統領は副大統領候補に女性で黒人のカマラハリス上院議員を選んだと発表した。バイデンが勝利すれば、ハリスが米国史上初めての女性の副大統領になる。
バイデンはなぜハリスを選んだのだろうか。最大の理由は、ハリスが黒人であるからだと言っても良い。
トランプ大統領を人種差別主義者だと批判してきたバイデンにとって黒人であり、またアジア系のルーツも持つ女性のハリスを選ぶということは多様性を尊重するという強いメッセージになる。
また民主党の重要な支持基盤である黒人層の支持を確実なものにしたいというねらいもある。複数の黒人女性候補者の中からハリスを選んだ決め手、これは州の司法長官、そして上院議員としての経験だったと見られる。
バイデンは選定にあたり実務能力の高さが必要だと強調してきたがハリスであればこうした点で申し分ないと判断したと見られる。今回、ハリスを選んだことが大統領選挙に与える影響としてはどんなことが考えられるか。
バイデン陣営としてはこれで勢いに乗って選挙戦を有利に進めていきたい考えだ。77歳のバイデンの課題は支持者、そして運動の熱意の無さなんだと指摘されてきた。
ここにバイデンよりも20歳以上若くて、カリスマ性もあるとされるハリスがバイデンのいわば弱点を補って陣営に勢いをもたらす可能性はある。またバイデン氏が大統領に就任しても、年齢を考えると1期4年になる可能性もある。今回の副大統領候補、民主党の次の世代の有力な指導者になる可能性もあり、今回の選定というのはかつてない注目を集めていた。
バイデンとハリスは来週開かれる党大会で正副大統領候補に正式に指名され、11月の本選挙に臨む予定で今回の選択は選挙戦の行方を左右しそうである。
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米国大統領「G7は大統領選挙後に」(8月11日)
米国のトランプ大統領は、来月に開催するとしていたG7サミット(主要7か国首脳会議)をことし11月の大統領選挙のあとに延期したいとの考えを会見で明らかにした。
G7を巡っては新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催が延期されていて、一部の首脳が実際に米国を訪問する形での参加に慎重な考えを示している。
新型コロナ・感染拡大(8月11日)
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、トランプ大統領が経済支援を実施する大統領令を出したが、合法性が問われている。
議会では支援策をめぐり与野党が対立。米国国内の感染者は500万人を超えた。ホワイトハウスでは大統領令についての質問が矢継ぎ早に出た。
トランプ大統領は「民主党は全てを妨害しているので大統領令を出すことにした」と述べた。大統領令は失業保険の積み増し措置を継続するとしたが、額は週400ドルに減額した。...
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新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、トランプ大統領が経済支援を実施する大統領令を出したが、合法性が問われている。
議会では支援策をめぐり与野党が対立。米国国内の感染者は500万人を超えた。ホワイトハウスでは大統領令についての質問が矢継ぎ早に出た。
トランプ大統領は「民主党は全てを妨害しているので大統領令を出すことにした」と述べた。大統領令は失業保険の積み増し措置を継続するとしたが、額は週400ドルに減額した。
このうち300ドルは連邦政府が拠出、残りは各州で負担するよう求めているが、州政府の財政は厳しく、要請に応える州がいくつあるかは不明である。
学生ローンの返済を12月31日まで、9月から年末までの給与税も猶予する。ムニューシン財務長官は「ボールは民主党に移った」としている。
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TikTok・買収交渉・来月15日が期限(8月4日)
米国・トランプ政権はTikTokをめぐり、中国に悪用されるおそれがあるとして米国国内での禁止などを検討するなか、大手IT企業のマイクロソフトはTikTokの事業の買収交渉を進めている。
トランプ大統領は“これまで賛同しないとしてきた他の企業による買収を容認”するとしたうえで、買収が来月15日までに合意に達しなければ米国国内での事業禁止の考えを示した。
当面は禁止する措置を見送った形だが今後、強硬措置の可能性もあり買収交渉の行方が注目される。...
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米国・トランプ政権はTikTokをめぐり、中国に悪用されるおそれがあるとして米国国内での禁止などを検討するなか、大手IT企業のマイクロソフトはTikTokの事業の買収交渉を進めている。
トランプ大統領は“これまで賛同しないとしてきた他の企業による買収を容認”するとしたうえで、買収が来月15日までに合意に達しなければ米国国内での事業禁止の考えを示した。
当面は禁止する措置を見送った形だが今後、強硬措置の可能性もあり買収交渉の行方が注目される。
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米国・追加の経済対策「27日公表」(7月27日)
米国・ムニューシン財務長官は26日のFOXニュースのインタビューで、トランプ政権と与党共和党による総額1兆ドル規模の新型コロナの追加経済対策を27日に公表すると明らかにした。
対策案では600ドルを上限に加算している失業給付を失業前の給与の70%を上限とすることや、大人1人に1200ドルの現金給付を行うことなどが盛り込まれる見通しである。
一方、国家経済会議・クドロー委員長は26日のCNNのインタビューで、家賃を滞納した時に立ち退きを猶予する措置の延長を検討していると明らかにした。...
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米国・ムニューシン財務長官は26日のFOXニュースのインタビューで、トランプ政権と与党共和党による総額1兆ドル規模の新型コロナの追加経済対策を27日に公表すると明らかにした。
対策案では600ドルを上限に加算している失業給付を失業前の給与の70%を上限とすることや、大人1人に1200ドルの現金給付を行うことなどが盛り込まれる見通しである。
一方、国家経済会議・クドロー委員長は26日のCNNのインタビューで、家賃を滞納した時に立ち退きを猶予する措置の延長を検討していると明らかにした。
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米国大統領選・ネット広告費3倍に(7月27日)
米国の大統領選でネット広告費が4年前の選挙の約3倍になっている。
米国の調査会社によると、2019年から2020年の米国のデジタル政治広告費は13億4000万ドル(約1400億円)に達する見通しである。
新型コロナウイルスの流行で選挙活動が制限される中、注目を集めているのが、位置情報をもとに最適な政治メッセージを届ける技術だ。
技術が進化しSNS交流サイトが選挙戦の中心となっている。...
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米国の大統領選でネット広告費が4年前の選挙の約3倍になっている。
米国の調査会社によると、2019年から2020年の米国のデジタル政治広告費は13億4000万ドル(約1400億円)に達する見通しである。
新型コロナウイルスの流行で選挙活動が制限される中、注目を集めているのが、位置情報をもとに最適な政治メッセージを届ける技術だ。
技術が進化しSNS交流サイトが選挙戦の中心となっている。
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“バイデン大統領”警戒で株価は大幅下落か(7月27日)
米国大統領選では、バイデン前副大統領が世論調査でトランプ大統領を大きくリードしている。
米国の株式ストラテジストは、このままの情勢が続くと株式市場は“バイデン大統領”の誕生を警戒して秋に株価が大幅に下落するとみている。
情報筋では「(S&P500)ピークは9月だとみている。株式市場はバイデン前副大統領の政策を警戒して、年末までに20%下落するだろう。バイデン前副大統領はキャピタルゲイン税の最大税率を所得税と同水準まで引き下げるとも言及している。...
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米国大統領選では、バイデン前副大統領が世論調査でトランプ大統領を大きくリードしている。
米国の株式ストラテジストは、このままの情勢が続くと株式市場は“バイデン大統領”の誕生を警戒して秋に株価が大幅に下落するとみている。
情報筋では「(S&P500)ピークは9月だとみている。株式市場はバイデン前副大統領の政策を警戒して、年末までに20%下落するだろう。バイデン前副大統領はキャピタルゲイン税の最大税率を所得税と同水準まで引き下げるとも言及している。現状の最大税率20%が40%以上になれば、年末までに大量の株が売られる可能性がある」と述べた。
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米国・新型コロナ感染加速・累計400万人超(7月24日)
22日に米国で報告された新たな感染者はおよそ7万2000人で、累計では日本時間のけさ5時の段階でおよそ400万7000人となった(ジョンズホプキンス大学まとめ)。
300万人に達した今月8日から2週間余りで400万人を超え、増加のペースは加速している。
また、新たに死亡が報告された人も2日連続で1000人を超え、南部テキサス州ではおよそ200人、西部カリフォルニア州ではおよそ150人とこれまでで最も多くなっている。...
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22日に米国で報告された新たな感染者はおよそ7万2000人で、累計では日本時間のけさ5時の段階でおよそ400万7000人となった(ジョンズホプキンス大学まとめ)。
300万人に達した今月8日から2週間余りで400万人を超え、増加のペースは加速している。
また、新たに死亡が報告された人も2日連続で1000人を超え、南部テキサス州ではおよそ200人、西部カリフォルニア州ではおよそ150人とこれまでで最も多くなっている。
こうした中、トランプ大統領は秋の大統領選挙に向けた共和党の全国党大会のうち、ハイライトとなる指名受諾演説が行われると見られていた南部フロリダ州でのイベントの開催を取りやめることを明らかにした。
大統領は「オンラインで開催することになるだろう」とも述べ、指名受諾演説は別の形で行われると見られる。
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米国デモ・連邦政府の武装職員派遣・地元政府の一部が反発(7月22日)
米国・オレゴン州ポートランドでは国土安全保障省の武装職員が人種差別に抗議するデモ隊が鎮圧のため、警告弾・催涙スプレーなど使用し、中には所属や逮捕の理由を明らかにしないまま参加を拘束するケースも指摘されている。
これに対し、ポートランド・ウィーラー市長は「平和的なデモを危険にさらしている」として連邦政府に職員の退去を求めているほか、オレゴン州の司法長官は連邦政府を相手取り、取り締まりをやめるよう提訴した。...
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米国・オレゴン州ポートランドでは国土安全保障省の武装職員が人種差別に抗議するデモ隊が鎮圧のため、警告弾・催涙スプレーなど使用し、中には所属や逮捕の理由を明らかにしないまま参加を拘束するケースも指摘されている。
これに対し、ポートランド・ウィーラー市長は「平和的なデモを危険にさらしている」として連邦政府に職員の退去を求めているほか、オレゴン州の司法長官は連邦政府を相手取り、取り締まりをやめるよう提訴した。
トランプ政権は正当な派遣と強調し、全米の複数都市に連邦政府職員の派遣を検討しているとみられるがシカゴ・アトランタなど6都市市長は連名で介入に反対する書簡を連邦政府に提出するなど反発を強めている。
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第1週で感染25万人・トランプ大統領に批判(7月11日)
7月の最初の6日間だけで全米で25万人の感染者が出た。米国国立アレルギー感染症研究所・ファウチ所長は「緊急の対策が必要」とコメントした。
トランプ大統領は再び批判を受けた。感染者の増加は検査数を増やしているからだと事実と反する発言をし状況を過小評価したからだ。
トランプ大統領は「99%には無害だ」、ニューヨーク州・クオモ知事は「トランプ大統領はパンデミックをあおっている」とコメントした。
トランプ「金正恩と会談するかも」 ・金与正「米国との会談は無益」(7月10日)
トランプ大統領は7日、「北朝鮮が非核化交渉に乗り気でないとのシグナルを出していようとも、北朝鮮の金正恩委員長との会談への道は開けてある」と語った。グレイTVのインタビューに答えたものを、8日のVOAがグレイTVの12日の放送に先立って伝えたもの。
トランプ大統領は「北朝鮮が会談を行いたいと思うなら、我々は会談することになろう」とし、「会談が役に立つ」と述べた。さらに金正恩委員長との関係は良いということも強調した。...
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トランプ大統領は7日、「北朝鮮が非核化交渉に乗り気でないとのシグナルを出していようとも、北朝鮮の金正恩委員長との会談への道は開けてある」と語った。グレイTVのインタビューに答えたものを、8日のVOAがグレイTVの12日の放送に先立って伝えたもの。
トランプ大統領は「北朝鮮が会談を行いたいと思うなら、我々は会談することになろう」とし、「会談が役に立つ」と述べた。さらに金正恩委員長との関係は良いということも強調した。
先週、北朝鮮の高官2人が相次いで米朝首脳会談を行うのは、米国大統領選挙に利用されるだけだと、米朝首脳会談を否定する発言をしていた。
一方米国務省で北朝鮮政策も担当しているビーガン副長官は、先月にはコロナウィルス問題があるので、大統領選挙前の会談は難しいだろうと述べていたが、8日からの韓国訪問中には会談には言及しなかった。
一部のアナリストたちは、選挙までに4か月となった現在、トランプ陣営は他の優先すべき問題を抱えているので、北朝鮮問題は選挙戦の目玉にはならないだろうとみなしている。しかしもしトランプ大統領が北朝鮮との首脳会談を復活させようとしたならば、ホワイトハウスは、そのことをトランプ大統領の外交の成果として喧伝することになろう。
インタビュアーが「確かに米朝首脳会談が始まって以降、北朝鮮は核実験や大陸間弾道ミサイルの発射実験を抑制しているが、いまでも核弾頭を製造し続けており、一説によると40の核弾頭を製造するに十分な原材料があるということですが」との質問には「(核を)運搬する手段を彼らは持っていない」とし「いつか何かが起こるかもしれないので、我々は真剣に会談を行わなければならない」と述べた。
一方金与正党第一副部長は10日談話を発表し、「米国の決定的な立場の変化がない限り、今年中、さらには今後も朝米首脳会談は不要であり、我々には無益だ」と表明した。さらに昨年10月に決裂した非核化をめぐる実務者協議に関し、「米国の態度の変化を見てから決心して良い問題だ」とも述べている。10日の「朝鮮中央通信」が伝えたもの。
「米国の決定的な変化」すなわち、制裁解除に動くなどの変化があれば会談に応じるとも読める談話であり、「制裁解除」という条件があるならば、実務者協議に応じてもよい、ということになる。
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米国・独立記念日に大統領・愛国心に訴える催し(7月5日)
米国は4日、独立記念日を迎えた。新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、人種差別に抗議するデモも行われる中、トランプ大統領は首都ワシントンで国民の愛国心に訴えるイベントを開いた。
4日、ホワイトハウスで開催した「米国に敬礼」という名前のイベントがあり、米国では最近1日あたりの感染者数が5万人を超え感染が急拡大している中、ワシントンでは独立記念を祝う恒例のパレードが中止されたほか、各地で人が多く集まる行事の中止や縮小の動きが相次いだ。...
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米国は4日、独立記念日を迎えた。新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、人種差別に抗議するデモも行われる中、トランプ大統領は首都ワシントンで国民の愛国心に訴えるイベントを開いた。
4日、ホワイトハウスで開催した「米国に敬礼」という名前のイベントがあり、米国では最近1日あたりの感染者数が5万人を超え感染が急拡大している中、ワシントンでは独立記念を祝う恒例のパレードが中止されたほか、各地で人が多く集まる行事の中止や縮小の動きが相次いだ。
さらに人種差別に反対するデモがこの日もワシントンをはじめ各地で行われた。トランプ大統領としては、秋の大統領選挙を見据え、独立記念日に国民の愛国心に訴えるイベントを行って支持につなげる狙いもあるとみられるが、新型コロナウイルスや抗議デモへの対応をめぐる大統領への批判の声も根強く、異例の独立記念日となった。
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黒人票の取り込みに苦戦するトランプ大統領(7月4日)
トランプ大統領が黒人票の取り込みに苦戦している。奴隷制度や黒人差別の歴史を想起させる銅像や記念碑が全米各地で破壊されたり、撤去されたりしている動きに対して、トランプ大統領は深く考えようともせずに、銅像や記念碑を保護する大統領令に署名した。違反者は禁固刑に問われる可能性さえあり、大きな反発を呼んでいる。
たばこ畑の地主に英国の奴隷商人たちがアフリカの黒人を奴隷として購入するように持ちかけたことをきっかけとして、黒人奴隷が米国に連れて来られるようになった。...
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トランプ大統領が黒人票の取り込みに苦戦している。奴隷制度や黒人差別の歴史を想起させる銅像や記念碑が全米各地で破壊されたり、撤去されたりしている動きに対して、トランプ大統領は深く考えようともせずに、銅像や記念碑を保護する大統領令に署名した。違反者は禁固刑に問われる可能性さえあり、大きな反発を呼んでいる。
たばこ畑の地主に英国の奴隷商人たちがアフリカの黒人を奴隷として購入するように持ちかけたことをきっかけとして、黒人奴隷が米国に連れて来られるようになった。それ以来、黒人奴隷はタバコ、サトウキビ、麻、米などの栽培に携わってきた。今、米国は世界最大の農業国だが、その基盤はアフリカ系黒人奴隷によって作られたと言っても過言ではない。1865年に奴隷解放宣言が出され、1950年代、60年代の公民権運動を経て、形式上は黒人が差別から解放されたことになっているが、KKKによるリンチや、白人警官による黒人の不当逮捕など、黒人への差別は根強く残っており、未だに解決していないことは今回の一連の抗議活動が証明している。
トランプ大統領の岩盤支持層の中には、多くの白人至上主義者が存在しており、彼らは2040年代の半ばには、白人人口が過半数を割り込み、黒人やヒスパニック、アジア系が上回るという学説を固く信じ,米国を有色人種の国にならないようにしたいと彼らは本気で考えている。主導権を有色人種に奪われた場合、今度は自分達が逆に差別されるのではないかという不安や恐怖が芽生えていて、それがトランプ大統領を支える強い根拠となっているとも考えられる。
米国の負の歴史である奴隷制や人種差別への批判にトランプ大統領がどのように応えてえていくのか、トランプ大統領の政治力量が問われている。
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米国大統領選まで4か月(7月4日)
米国大統領選まであと4か月を残すのみとなった。
注目されている激戦州6州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルべニア、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナ)でバイデン前副大統領の支持率が軒並み上昇し、トランプ大統領との差が広がっている。
トランプ大統領が再選されるために必要な選挙人の数は270人と言われているが、仮に激戦区3州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルベニア)の選挙人46人を落とすようなことになれば、トランプ大統領の再選が難しくなる。...
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米国大統領選まであと4か月を残すのみとなった。
注目されている激戦州6州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルべニア、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナ)でバイデン前副大統領の支持率が軒並み上昇し、トランプ大統領との差が広がっている。
トランプ大統領が再選されるために必要な選挙人の数は270人と言われているが、仮に激戦区3州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルベニア)の選挙人46人を落とすようなことになれば、トランプ大統領の再選が難しくなる。
アリゾナ州は共和党の地盤だが、バイデン前副大統領がトランプ大統領をリードしており、この状況にトランプ大統領は苛立ちを隠せないとなっている。仮に民主党がアリゾナ州を奪還した場合、実に24年ぶりに民主党がこの地で主導権を握ることになる。
現在、勢いに乗っているバイデン前副大統領は着実に黒人票を取り込んでおり、ヒスパニック票、女性票をも取り込む勢いを見せている。
一方、トランプ大統領は黒人票を取り込むことに非常に苦戦している。ホワイトパワーと叫ぶ男性の動画をリツィートしたり、警察官が容疑者を逮捕する際、彼らの首を絞める行為を全面的禁止ではなく部分禁止にとどめたことなどが黒人から不評を買っている。
最終的にトランプ大統領の頼みの綱とするのは経済であるが、特に重視されているのが失業率である。仮に11月7日までに失業率が5%を上回るようであればトランプ大統領にとって状況は更に不利に働くことになる。
残されたトランプ大統領のカードは国家安全法で悪評を高めた中国叩きである。米国と中国とのパイプの最前線にいたバイデン前副大統領を中国寄りの人物として、悪者に仕立てることも考えている節もうかがえる。この時、バイデン前副大統領がどのように切り返すのかが注目される。
これからの4か月間、トランプ大統領はなりふり構わずのスタンスでバイデン前副大統領の勢いを止めにかかることが予想される。何が起きても不思議ではない状況で注視していくことが必要となる。
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米国大統領選まで4か月・バイデン元副大統領が世論リード(7月3日)
11月のアメリカ大統領選挙まで4か月になった。
トランプ大統領と民主党・バイデン元副大統領両陣営の戦いが本格化している。バイデン候補は感染拡大や人種差別に対する抗議デモへの対応で高まる大統領への反発を追い風に支持の拡大を図っている。
政治情報サイト「リアルクリアポリティックス」による調査ではトランプ40.4%、バイデン50%と支持者の差が広がる傾向にある。
再選を狙うトランプ大統領は感染拡大で落ち込んだ経済回復を訴え、保守層中心とする支持基盤固めようとしている。...
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11月のアメリカ大統領選挙まで4か月になった。
トランプ大統領と民主党・バイデン元副大統領両陣営の戦いが本格化している。バイデン候補は感染拡大や人種差別に対する抗議デモへの対応で高まる大統領への反発を追い風に支持の拡大を図っている。
政治情報サイト「リアルクリアポリティックス」による調査ではトランプ40.4%、バイデン50%と支持者の差が広がる傾向にある。
再選を狙うトランプ大統領は感染拡大で落ち込んだ経済回復を訴え、保守層中心とする支持基盤固めようとしている。
トランプ大統領は失業率がやや改善されたことを自らの功績とアピールしている。
失業率はアフリカ系米国系、ヒスパニック、女性でとりわけ深刻になっている。
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トランプ大統領・マスク着用に関して発言変更(7月2日)
トランプ大統領は1日、米国メディアのインタビューで、「必要があれば、公の場でもマスクを着用する」と表明した。その一方で、論争になっているマスク着用の義務化については、「必要かは分からない」としている。
トランプ大統領はことし5月、工場を視察した際にマスク姿が報じられたが、強いリーダーのイメージを重視するトランプ大統領は、公の場での着用を拒んできた。
米国では、新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、対策を軽視しているというトランプ大統領への批判が高まっている。...
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トランプ大統領は1日、米国メディアのインタビューで、「必要があれば、公の場でもマスクを着用する」と表明した。その一方で、論争になっているマスク着用の義務化については、「必要かは分からない」としている。
トランプ大統領はことし5月、工場を視察した際にマスク姿が報じられたが、強いリーダーのイメージを重視するトランプ大統領は、公の場での着用を拒んできた。
米国では、新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、対策を軽視しているというトランプ大統領への批判が高まっている。最近の世論調査では激戦州でバイデン前副大統領に支持率で大きくリードされている。
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ボルトン前大統領補佐官の回顧録・トランプ政権・火消し追われる(6月24日)
米国・ボルトン前大統領補佐官が回顧録を出版。トランプ大統領が弾劾裁判の対象になったウクライナ疑惑について、トランプがウクライナへの支援の見返りにバイデンに関する調査を要求したとして、疑惑は事実だとの認識を示した。
トランプが自らの再選に重要な中国との貿易交渉を重視し、中国の安全保障上の課題や人権問題を軽視してきたと批判したりして、国益より自らの利益を優先させたと主張した。
これにに対し、ポンペイオ国務長官はラジオ局のインタビューで否定した。...
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米国・ボルトン前大統領補佐官が回顧録を出版。トランプ大統領が弾劾裁判の対象になったウクライナ疑惑について、トランプがウクライナへの支援の見返りにバイデンに関する調査を要求したとして、疑惑は事実だとの認識を示した。
トランプが自らの再選に重要な中国との貿易交渉を重視し、中国の安全保障上の課題や人権問題を軽視してきたと批判したりして、国益より自らの利益を優先させたと主張した。
これにに対し、ポンペイオ国務長官はラジオ局のインタビューで否定した。
本には機密情報が含まれているはずだとして、司法省がボルトンの刑事責任を問うべきか検討していると説明した。
野党・民主党のバイデン前副大統領の陣営は、新たな選挙広告ビデオを公表した。
ボルトンの回顧録を受け攻勢を強める構えである。
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ボルトン前大統領補佐官“在日米国軍経費・日本に年間80億ドル要求”(6月23日)
米国のトランプ大統領の元側近・ボルトン前大統領補佐官は、回顧録「それが起きた部屋」を出版する。
去年7月に日本を訪問し、当時の国家安全保障局長だった谷内と会談した際、在日米国軍の駐留経費の日本側の負担を大幅に増やし、年間80億ドルを要求するトランプ大統領の意向を日本側に説明したことを明らかにした。
日本側はこうした金額の提示をこれまで否定してきたが、ボルトンは回顧録の中で、提示したと主張した。...
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米国のトランプ大統領の元側近・ボルトン前大統領補佐官は、回顧録「それが起きた部屋」を出版する。
去年7月に日本を訪問し、当時の国家安全保障局長だった谷内と会談した際、在日米国軍の駐留経費の日本側の負担を大幅に増やし、年間80億ドルを要求するトランプ大統領の意向を日本側に説明したことを明らかにした。
日本側はこうした金額の提示をこれまで否定してきたが、ボルトンは回顧録の中で、提示したと主張した。
ボルトンは韓国に対しても韓国側の負担を現在の5倍に引き上げるよう求めるトランプ大統領の意向を伝えたとしている。
米国軍の撤退も示唆して交渉するよう大統領から指示を受けたとしている。
駐留経費をめぐりトランプ政権は韓国とは去年9月から交渉しているが、米国側が大幅増額を求めて協議は難航した。今年から交渉が始まる予定の日本に対しても増額を求めていく構えである。
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SNSでのイタズラで「空席」トランプ“選挙集会”で再始動(6月22日)
トランプ大統領が3か月半ぶりに選挙集会を開いたが、会場には空席が目立った。米国経済の復活を訴える。
トランプは「来年は史上最高の経済の年になる」と発言した。新型コロナウイルスの感染者が急増し、地元保健当局者が開催延期を求める中、集会を強行した。
支持率低下を反転攻勢させる狙い。当初100万人以上の申し込みがあったとしていた。
空席が多かった理由にSNSによる「いたずら」があったという。...
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トランプ大統領が3か月半ぶりに選挙集会を開いたが、会場には空席が目立った。米国経済の復活を訴える。
トランプは「来年は史上最高の経済の年になる」と発言した。新型コロナウイルスの感染者が急増し、地元保健当局者が開催延期を求める中、集会を強行した。
支持率低下を反転攻勢させる狙い。当初100万人以上の申し込みがあったとしていた。
空席が多かった理由にSNSによる「いたずら」があったという。米国メディアによると、トランプに批判的な若者らがSNSで無料チケットの申し込みえをして集会に参加しない「いたずら動画」を拡散した。
集会を前に準備をしていたスタッフ6人の新型コロナウイルスへの感染が判明した。しかし会場でのマスクの着用義務はなし、ソーシャルディスタンスの対策もなかった。
集会では米国の感染者が世界最多となっていることについて、関係者は「たくさん検査をするとそれだけ感染者も多く見つかる。よって私は検査ペースを遅らせてくれと頼んだ」と話したことを明らかにした。
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トランプ大統領選挙集会を強行・屋内で大規模・スタッフ6人感染(6月21日)
米国では新型コロナウイルスの感染が続く中、トランプ大統領が11月の大統領選挙に向けて屋内での大規模な選挙集会を強行した。
オクラホマ州タルサの会場ではマスクが配られたが着用しない参加者の姿が目立った。
準備にあたったトランプ陣営のスタッフ6人の感染も発表され、「集会そのものが更なる感染拡大の温床になる」と懸念されている。
トランプ大統領は「投票日の11月3日におかしなことをしなければ来年は史上最高の好景気の年になるだろう」と演説した。...
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米国では新型コロナウイルスの感染が続く中、トランプ大統領が11月の大統領選挙に向けて屋内での大規模な選挙集会を強行した。
オクラホマ州タルサの会場ではマスクが配られたが着用しない参加者の姿が目立った。
準備にあたったトランプ陣営のスタッフ6人の感染も発表され、「集会そのものが更なる感染拡大の温床になる」と懸念されている。
トランプ大統領は「投票日の11月3日におかしなことをしなければ来年は史上最高の好景気の年になるだろう」と演説した。
トランプ大統領は世論調査で民主党・バイデン前副大統領に大きくリードされ、支持率の回復を狙って屋内の大規模な集会を強行した形である。
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米国・トランプ大統領・3か月ぶり大規模集会“再選されれば経済は復活”(6月21日)
米国・トランプ大統領が秋の大統領選挙に向けて3か月ぶりに大規模な集会を開き「再選されれば新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んでいる経済は復活する」と支持を訴えた。
トランプ大統領は20日、感染拡大を受けてことし3月以降見合わせていた大規模な集会を3か月ぶりに米国・オクラホマ州タルサで開き、みずからが再選されれば経済は復活すると訴えた。
全米に広がった人種差別への抗議デモについて、破壊行為や略奪を強調するとともに野党民主党とバイデン前副大統領を左寄りだと非難した。...
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米国・トランプ大統領が秋の大統領選挙に向けて3か月ぶりに大規模な集会を開き「再選されれば新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んでいる経済は復活する」と支持を訴えた。
トランプ大統領は20日、感染拡大を受けてことし3月以降見合わせていた大規模な集会を3か月ぶりに米国・オクラホマ州タルサで開き、みずからが再選されれば経済は復活すると訴えた。
全米に広がった人種差別への抗議デモについて、破壊行為や略奪を強調するとともに野党民主党とバイデン前副大統領を左寄りだと非難した。
一方、集会の開催には感染拡大への懸念から批判も出ていて会場では空席も目立った。世論調査でバイデン前副大統領にリードされているトランプ大統領は、集会の再開を機に巻き返しを図る狙い。
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米国・ボルトン回顧録・出版差し止め認めず(6月21日)
米国・トランプ大統領の元側近で去年9月に解任されたボルトン前大統領補佐官は、政権の内幕を描いた回顧録を今月23日に出版する予定で、トランプ政権は「内容に機密情報が含まれる」などとして、出版の差し止めを求めていた。
首都・ワシントンにある連邦地方裁判所は20日、「出版前の書籍がすでに数十万部世界中に配布されており、機密の漏えいは防げない」なととして、出版差し止めを退ける判断を示した。回顧録にはトランプ大統領が外交交渉などで国益よりも再選を優先させていたことを伺わせるやり取りなどが記されていて、秋の大統領選挙に向けて不利になる要素を取り除きたいトランプ大統領の主張が認められなかった形である。...
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米国・トランプ大統領の元側近で去年9月に解任されたボルトン前大統領補佐官は、政権の内幕を描いた回顧録を今月23日に出版する予定で、トランプ政権は「内容に機密情報が含まれる」などとして、出版の差し止めを求めていた。
首都・ワシントンにある連邦地方裁判所は20日、「出版前の書籍がすでに数十万部世界中に配布されており、機密の漏えいは防げない」なととして、出版差し止めを退ける判断を示した。回顧録にはトランプ大統領が外交交渉などで国益よりも再選を優先させていたことを伺わせるやり取りなどが記されていて、秋の大統領選挙に向けて不利になる要素を取り除きたいトランプ大統領の主張が認められなかった形である。
一方、今回の裁判所の判断では「ボルトンは秘密保持契約に違反し、機密情報開示で国家安全保障を脅かす可能性が高い」として、ボルトンが今後、民事と刑事双方で責任を問われる可能性も指摘している。
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米国の奴隷解放記念日・大勢がデモに参加(6月20日)
人種差別への抗議行動が続く中、米国では19日に奴隷制度が終わったことを記念する「奴隷解放記念日」を迎え、各地で大勢の人が参加して集会やデモ行進が行われた。
参加者の中にはNBA(米国プロバスケットボール)の八村塁の姿もあった。掲げたメッセージには「私たちはともに闘う」と書かれていた。
ニューヨークでは白人やヒスパニック系など様々な人種の人が集まり、「差別のない社会を」と書かれたプラカードを掲げて「今こそ変わろう」と声をあげた。...
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人種差別への抗議行動が続く中、米国では19日に奴隷制度が終わったことを記念する「奴隷解放記念日」を迎え、各地で大勢の人が参加して集会やデモ行進が行われた。
参加者の中にはNBA(米国プロバスケットボール)の八村塁の姿もあった。掲げたメッセージには「私たちはともに闘う」と書かれていた。
ニューヨークでは白人やヒスパニック系など様々な人種の人が集まり、「差別のない社会を」と書かれたプラカードを掲げて「今こそ変わろう」と声をあげた。
今回の抗議行動の中では、南部連合当時に奴隷制の存続を主張していた「南部連合」に関する銅像や記念碑などが、デモの参加者によって倒されるといったことが相次いでいる。
このうちバージニア州では南部連合の指導者の銅像が倒されたほか、州知事が南部連合の司令官の銅像を撤去する方針を明らかにしている。
一方で抗議行動に賛同する立場からも、「人種差別や奴隷制度の負の歴史を忘れないために、こうした銅像などを撤去せずに残すべきだ」という意見もあがっている。
スイス・ジュネーブで開かれている国連の人権理事会では、黒人への人種差別を強く非難し、警察官による残虐行為について今後人権理事会に報告するよう求める決議案を、日本を含む47の理事国によって全会一致で採択された。
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トランプ大統領は国益より再選優先・元側近が批判(6月19日)
去年9月解任されるまで米国・トランプ大統領の側近だったボルトン前大統領補佐官は今月回顧録を出版する予定である。
トランプ大統領は11月の大統領選で再選されるために“中国・習近平国家主席に米国の農産品購入の繰り返し支援を求めた”とされている。
ボルトンは米国テレビのインタビューで大統領が自らの再選を何よりも優先させていたと述べ、去年6月北朝鮮金正恩委員長と会談を挙げ、“トランプ大統領は写真撮影やメディアの反応を重視していた。...
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去年9月解任されるまで米国・トランプ大統領の側近だったボルトン前大統領補佐官は今月回顧録を出版する予定である。
トランプ大統領は11月の大統領選で再選されるために“中国・習近平国家主席に米国の農産品購入の繰り返し支援を求めた”とされている。
ボルトンは米国テレビのインタビューで大統領が自らの再選を何よりも優先させていたと述べ、去年6月北朝鮮金正恩委員長と会談を挙げ、“トランプ大統領は写真撮影やメディアの反応を重視していた。
会談が米国の立場にどのような影響を及ぼすかは検討していなかった”と批判した。
トランプ大統領はツイッターに金委員長との関係は良好としてうえで“ボルトンの愚かな発言が北朝鮮との関係をひどく悪化”と投稿した。ボルトンに朝鮮半島悪化の情勢の責任を押し付けている。
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ボルトン「回顧録で暴露」報道・トランプ大統領・習近平国家主席に再選支援を要請(6月18日)
トランプ大統領が、中国・習近平国家主席に対し、ことしの大統領選挙での自身の再選を支援するよう要請していたことを、ボルトン前大統領補佐官が暴露していると報じられた。
米国司法省は、「ボルトン元補佐官の回顧録には機密情報が含まれ、守秘義務に関する誓約に違反している」として、出版の差し止めを求め提訴している。
ホワイトハウスのマクナニー報道官も17日、「この本は機密扱いの情報で一杯で、審査のプロセスを経ていない」と語り、出版を差し止める必要があるという考えを強調した。...
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トランプ大統領が、中国・習近平国家主席に対し、ことしの大統領選挙での自身の再選を支援するよう要請していたことを、ボルトン前大統領補佐官が暴露していると報じられた。
米国司法省は、「ボルトン元補佐官の回顧録には機密情報が含まれ、守秘義務に関する誓約に違反している」として、出版の差し止めを求め提訴している。
ホワイトハウスのマクナニー報道官も17日、「この本は機密扱いの情報で一杯で、審査のプロセスを経ていない」と語り、出版を差し止める必要があるという考えを強調した。
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トランプ再選危うし、バイデンに不安も(6月14日)
人種格差、医療格差などでたまっていた黒人層の不満がコロナ禍、白人警官による黒人男性ジョージフロイド暴行事件をきっかけにして大爆発した。
ミネソタ州で黒人男性ジョージフロイドが白人警官に暴行され死亡した事件を受けて、南部アラバマ、ケンタッキーなどでは19世紀の南北戦争で奴隷制度を支持した南軍司令官リー将軍の銅像が撤去された。
米国の動画配信サービス(HBO Max)は1860年代の南北戦争を舞台にした映画「風と共に去りぬ」について、「人種に対する偏見を含んでいる」として配信を停止した。...
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人種格差、医療格差などでたまっていた黒人層の不満がコロナ禍、白人警官による黒人男性ジョージフロイド暴行事件をきっかけにして大爆発した。
ミネソタ州で黒人男性ジョージフロイドが白人警官に暴行され死亡した事件を受けて、南部アラバマ、ケンタッキーなどでは19世紀の南北戦争で奴隷制度を支持した南軍司令官リー将軍の銅像が撤去された。
米国の動画配信サービス(HBO Max)は1860年代の南北戦争を舞台にした映画「風と共に去りぬ」について、「人種に対する偏見を含んでいる」として配信を停止した。
同映画は、米国が北と南に分かれて戦った奴隷制の時代を代表するハリウッド映画であるが、人種差別を肯定しているとして長年、批判されてきた。
アマゾンドットコムはAIを使った顔認証サービスについて、警察に提供することを1年間停止すると発表した。アマゾン側は停止理由を明らかにしていないが、白人に比べ黒人の識別精度が悪く黒人が犯罪者にされやすいというのが理由のようだ。人種差別への抗議・警察批判の高まりを受けて停止に踏み切ったのが真相である。
人種差別主義や植民地主義を否定する動きは世界でも相次いでいる。英国では奴隷貿易や植民地支配に関する人物の銅像を撤去する動きが出ている。オックスフォード大学のカレッジの前には1000人を超える学生や市民が集まり、建物の外壁にあるセシルローズの銅像を撤去するよう訴えた。
セシルローズは英国の植民地だった現在の南アフリカでダイヤモンドや金を採掘した人物である。ブリストルでも反人種差別デモが行われ、奴隷貿易会社の幹部だった王立アフリカ会社幹部・エドワード・コルストンの銅像が引き倒されて川に落とされた。コルストンは農園で500人以上の黒人奴隷を働かせていたという。
ジャマイカでも奴隷を使い砂糖プランテーションを経営していたロバートミリガンの銅像が撤去された。ベルギー・アントワープではアフリカ中部コンゴで多くの黒人を死亡させた元国王・レオポルド2世の像が汚され撤去された。
11月に大統領選挙を控えたトランプ大統領は事態の鎮静化を図ろうとして必死になって動いている。自身の支持を表明する黒人団体の幹部や著名人を突如としてホワイトハウスに招き、黒人に寄り添う姿勢を示したが、大統領選挙で人種差別問題が争点になることは避けられそうもない。
何よりトランプ大統領の両肩に重くのしかかっているのは11万人という先進国で群を抜いた死者の数である。この数の多さは初動対応の失敗という以外には説明がつかない。経済を守ることが自身の政権の決定的な功績になると考えてきたトランプ大統領だったが、その経済もうまくいっていない。FRBパウエル議長が「2020年末までに失業率は9%を超えるだろう」と予測し、良くなる兆しはみじんも見えない。
トランプ大統領は外交で突破口を開こうと、「G7は時代遅れだ」とした上で、ロシア、韓国、オーストラリア、インドの4か国を招待したいと表明したが、枠組みの変更に関しては、「メンバー国を増やすにはすべて参加国の支持が必要だ」として全てのメンバー国が反対しており外交でも向い風が吹いている。大統領選まで半年を切る中、トランプ大統領は焦りの色を濃くしている。
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黒人男性死亡事故・トランプ大統領・警察官が首を絞める行為“原則禁止”(6月13日)
米国・トランプ大統領は黒人男性が死亡した事件をきっかけに問題となっている警察官が取り押さえの際に首を絞める行為について12日、FOXテレビのインタビューで「やむをえない場合もあり慎重に考えるべきだ」としたうえで「首を絞めるのはよくない。終わらせるべきだ」と述べ原則として禁止するよう自治体に呼びかける考えを明らかにした。
米国では警察改革を求める声が強まっている。ニューヨーク州では12日、クオモ知事が署名して新たな条例が成立した。...
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米国・トランプ大統領は黒人男性が死亡した事件をきっかけに問題となっている警察官が取り押さえの際に首を絞める行為について12日、FOXテレビのインタビューで「やむをえない場合もあり慎重に考えるべきだ」としたうえで「首を絞めるのはよくない。終わらせるべきだ」と述べ原則として禁止するよう自治体に呼びかける考えを明らかにした。
米国では警察改革を求める声が強まっている。ニューヨーク州では12日、クオモ知事が署名して新たな条例が成立した。条例には警察官が容疑者を拘束する際に首を絞める行為を刑事罰の対象とすることや、容疑者を死亡させた場合に独立検察官が捜査にあたることなどが盛り込まれている。さらに今各地で広がっているのが、15世紀のイタリアの探検家であるコロンブスの像を引き倒すなどの動きである。
コロンブスはヨーロッパと米国を結ぶ航路を開拓したことへの歴史的な評価がある一方、先住民族の虐殺を招いたとして非難する見方もありニューヨーク中心部にある円形広場「コロンバスサークル」ではコロンブス像が柵で囲われるなど警察による警備が強化されている。
また、英国のロンドンではチャーチル元首相の銅像が人種差別主義者と落書きされた。
チャーチル元首相は偉大な政治家として尊敬を集める一方、人種差別的な考えの持ち主だったとする見方もあり市当局は今週末のデモを前に元首相の銅像を保護する措置を取ったことを明らかにした。
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トランプ陣営「今の流れは逆風」国民に向け演説・準備か(6月10日)
党派を超えて人気のあるパウエル元国務長官は大統領選で民主党のバイデン候補に投票すると明言した。
さらにブッシュ元大統領も「再選を支持しない」方針と報じられる。特に気になっているのが黒人票である。明海大学・小谷哲男教授は「11月の選挙で黒人が再び65%近い投票率を見せるなら、トランプ大統領にとっては不利になる可能性がある」とコメントした。
小谷教授によると「トランプ大統領としては国民の団結を促す演説を今用意している」とし、演説の準備は早急に進められ、準備でき次第行われる。...
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党派を超えて人気のあるパウエル元国務長官は大統領選で民主党のバイデン候補に投票すると明言した。
さらにブッシュ元大統領も「再選を支持しない」方針と報じられる。特に気になっているのが黒人票である。明海大学・小谷哲男教授は「11月の選挙で黒人が再び65%近い投票率を見せるなら、トランプ大統領にとっては不利になる可能性がある」とコメントした。
小谷教授によると「トランプ大統領としては国民の団結を促す演説を今用意している」とし、演説の準備は早急に進められ、準備でき次第行われる。
複数の米国メディアは、トランプ大統領が今後2週間以内に大規模な支持者集会を再開する計画で、陣営の責任者が数日以内にトランプに対し候補地や安全対策などを示す予定だと伝えている。
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強気のトランプに厳しい声・支持率・バイデンがリード(6月9日)
ミネアポリス市議会では警察の解体を表明した。
トランプ大統領は自身のツイッターで「警察の予算削減や廃止はダメだ」と投稿した。
一時や軍の投入も辞さない方針を示していたが、ワシントンに展開していた州兵の撤退を命令したばかりだ。
こうした方針転換の背景にあるのは与党・共和党内からの厳しい声だ。
パウエル元国務長官は「大統領は合衆国憲法を逸脱しつつある」と発言し、は大統領選で民主党・バイデン前副大統領に投票すると明言した。...
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ミネアポリス市議会では警察の解体を表明した。
トランプ大統領は自身のツイッターで「警察の予算削減や廃止はダメだ」と投稿した。
一時や軍の投入も辞さない方針を示していたが、ワシントンに展開していた州兵の撤退を命令したばかりだ。
こうした方針転換の背景にあるのは与党・共和党内からの厳しい声だ。
パウエル元国務長官は「大統領は合衆国憲法を逸脱しつつある」と発言し、は大統領選で民主党・バイデン前副大統領に投票すると明言した。
さらにブッシュ大統領もトランプの再選を支持しない方針と報じられるなどトランプ離れが広がっている。
CNNの調査によると、バイデンの支持率は55%、トランプは41%と差が出てきた。
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黄色信号が灯る「トランプ大統領再選」(6月6日)
米大統領選まで半年を切った。失業率は13%、コロナ対策でも感染者数187万人、死者数10万8211人に膨れ上がるなど、追い込まれているように見えるトランプ大統領だが、この苦しい局面にさらに追い打ちをかけるような出来事を自ら引き起こしてしまった。
ミネソタ州で起きた黒人男性暴行死に抗議するために全米でデモが拡大している。この中で、トランプ大統領は、デモ隊の背後にアンティーファなどの過激団体がいると決めつけ、「陸軍を投入する」と発言してしまった。...
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米大統領選まで半年を切った。失業率は13%、コロナ対策でも感染者数187万人、死者数10万8211人に膨れ上がるなど、追い込まれているように見えるトランプ大統領だが、この苦しい局面にさらに追い打ちをかけるような出来事を自ら引き起こしてしまった。
ミネソタ州で起きた黒人男性暴行死に抗議するために全米でデモが拡大している。この中で、トランプ大統領は、デモ隊の背後にアンティーファなどの過激団体がいると決めつけ、「陸軍を投入する」と発言してしまった。トランプ大統領としては岩盤支持層に向けて強い大統領を演じようという狙いが裏目に出て、分断を煽るかのように見えてしまったことが大きな誤算であった。結果として全米の最新の世論調査では、トランプ大統領の支持率は41%となり、支持率52%の民主党・バイデン前副大統領に10ポイント以上の大差をつけられた。
それでもまだあと5か月の時間が残されており、トランプ大統領には3つのカードがある。1.ワープスピード作戦によるワクチン開発、新薬開発などのコロナ対策、2.国内経済の浮揚、3.中国叩きである。トランプ大統領はこの3つをうまく組み合わせ、大統領選を有利に進めたい考えで、特に3に力を入れている。
その手始めとしてトランプ大統領は9月に米国で開催されるG7にロシア、インド、豪州、韓国を招き、新たな中国包囲網を形成する腹積もりである。この会議で新型コロナ中国責任論を議題に上げようとしているようだ。ロシアを呼ぶことについてはドイツ、フランス、英国が反発する可能性もあり、必ずしもトランプ大統領の思い通りにはいかない可能性もあるが、拡大G7の成功の可否はそのまま、大統領選の行方を左右する大きな賭けとなるかもしれない。
拡大G7以外にトランプ大統領が考えているのが、米ナスダック市場から中国を排除することである。中国企業を徹底的に調査し、中国企業を新規に上場させないようにする方針である。当然、中国も米国および同調した国々に対し報復措置に出てくるとみられ、11月の大統領選まで何が起きても不思議ではない状況となっている。
とりあえず国内デモをこれ以上大きくせずに鎮静化させることがトランプ大統領のすべきことであり、デモを抑え込めずに強権発動となった場合には国際的にも中国の人権弾圧を非難できない立場に米国自身が追い込まれる可能性もある。このような要素を少しでも改善させることが大統領再選に必要な要素となるのかもしれない。
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トランプ大統領・再選危うし!(6月5日)
米国での抗議デモが広がっている。再選を目指すトランプ大統領が窮地に立たされている。
秋の大統領選まで5か月を切り、ツイッターで強気の発言の一方、支持率低下に焦るトランプ大統領だが、最近の世論調査で、トランプ大統領は激戦州のほとんどで民主党・バイデン前副大統領にリードされ、共和党が地盤とする州でも追い上げられている。
背景にあるのは人種差別問題で、トランプ大統領は人種問題と正面から向き合わず、対立を煽るかのような言動を繰り返し、軍の動員も辞さないという姿勢が批判を招いている。...
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米国での抗議デモが広がっている。再選を目指すトランプ大統領が窮地に立たされている。
秋の大統領選まで5か月を切り、ツイッターで強気の発言の一方、支持率低下に焦るトランプ大統領だが、最近の世論調査で、トランプ大統領は激戦州のほとんどで民主党・バイデン前副大統領にリードされ、共和党が地盤とする州でも追い上げられている。
背景にあるのは人種差別問題で、トランプ大統領は人種問題と正面から向き合わず、対立を煽るかのような言動を繰り返し、軍の動員も辞さないという姿勢が批判を招いている。
しかも新型コロナウイルス感染拡大による社会不安と雇用の落ち込みがドミノ倒しのように連鎖して対立激化を助長している面もある。失業率はさらなる悪化が避けられそうにない。
共和党からも人種問題や格差問題に取り組むよう求める声も出ている。
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トランプvsツイッター対決(5月30日)
ツイッターは、FOXニュースと並び、長い間、トランプ大統領のお気に入りのメディアのひとつであった。そんなトランプ大統領とツイッターの間に隙間風が吹き始めている。ツイッター社がトランプ大統領の投稿に対し、誤解を招きかねない暴力的な表現が含まれているとして、利用者に注意を呼び掛ける青色のラベルを初めて表示したのである。
トランプ大統領の他の投稿は普通に見れるが、ひとつだけ見れないようになっている投稿が問題の投稿である。...
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ツイッターは、FOXニュースと並び、長い間、トランプ大統領のお気に入りのメディアのひとつであった。そんなトランプ大統領とツイッターの間に隙間風が吹き始めている。ツイッター社がトランプ大統領の投稿に対し、誤解を招きかねない暴力的な表現が含まれているとして、利用者に注意を呼び掛ける青色のラベルを初めて表示したのである。
トランプ大統領の他の投稿は普通に見れるが、ひとつだけ見れないようになっている投稿が問題の投稿である。クリックすると、こうした投稿がなぜ表示されないのかのツイッター社のガイドラインを長々とを読まされた末に「表示」を押せば閲覧できる。
具体的にはミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性が警官に首を押さえつけられて亡くなった事件をめぐり、抗議するデモ隊に対してトランプ大統領は「略奪が始まれば場合によっては銃撃も容赦しない」という趣旨の発言をこの投稿で行ったことがガイドラインに抵触した。
白人と黒人の分断を激しくしかねないものであり、そうした危うい状況を招きかねない言動をトランプ大統領は常に行う可能性を抱えている。4月には民主党寄りの報道をしたとの理由でFOXすらも批判の矛先にした。そもそもトランプ大統領は自分に反対するものは閣僚でもメディアでもなんでも自分の敵というスタンスである。
トランプ大統領は「ツイッター社は中国や野党・民主党のウソや宣伝工作には何もしない。大統領が標的にされた」などと投稿し、「もしツイッター社が言論の自由を取り締まるのなら、ツイッター社を規制せよ」とツイッター社に対して拳を振り上げている。
大統領選まで残り半年となる中で、他のプラットフォームに移動する手間を考えるとトランプ大統領にとってはあまり得策のようには思えない。既にこのゴタゴタをめぐりセレブのテイラー・スウィフトは大統領選で「あなたを落選させる」とツイートし、トランプ大統領に投票しないよう呼び掛けている。どうやら向かい風がトランプ大統領に吹き始めているかのようである。
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トランプ大統領・誤解招きかねない投稿・ラベルに反発(5月27日)
米国・ツイッター社は、トランプ大統領の投稿に、誤解を招きかねない内容が含まれているとして、利用者に注意を呼び掛ける青色のラベルを初めて表示した。
トランプ大統領は、「言論の自由を抑圧している」と反発している。感染拡大を受け、米国では、カリフォルニア州が、11月の大統領選挙について、感染が収まっていなくても安全に投票できるように、郵送での投票を認めた。
トランプ大統領は26日、ツイッターで「郵送で投票を行えば、郵便ポストは奪い去られ、投票用紙は偽造される。...
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米国・ツイッター社は、トランプ大統領の投稿に、誤解を招きかねない内容が含まれているとして、利用者に注意を呼び掛ける青色のラベルを初めて表示した。
トランプ大統領は、「言論の自由を抑圧している」と反発している。感染拡大を受け、米国では、カリフォルニア州が、11月の大統領選挙について、感染が収まっていなくても安全に投票できるように、郵送での投票を認めた。
トランプ大統領は26日、ツイッターで「郵送で投票を行えば、郵便ポストは奪い去られ、投票用紙は偽造される。カリフォルニアの州知事は、誰彼構わず投票用紙を送りつけている」などと批判した。
その投稿の下には「郵送での投票について事実確認を」というラベルがあり、ツイッター社が注意を呼び掛けた。ラベルをクリックすると、「トランプ大統領の投稿には根拠がない」とする大手メディアの記事などが表示され、照らし合わせて確認できるようになっている。ツイッター社は、今月から、新型コロナウイルスをめぐり、誤解を招きかねない投稿にラベルを表示する方針である。
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米国カリフォルニア州・大統領選挙で郵送投票も認める(5月10日)
米国西部・カリフォルニア州は、今年11月の米国大統領選挙について、新型コロナウイルスの感染が収まっていなくても安全に投票できるようにするため、州内の有権者全員に投票用紙を送り、郵送での投票も認めると発表した。
カリフォルニア州・ニューサム知事は4日、大統領選挙について、約2000万人の有権者全員に投票用紙を送付し、有権者は郵送するか投票所で1票を投じるかを選べるようにすると発表した。
ニューサム知事は「投票する権利は我々の民主主義の基礎だ。...
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米国西部・カリフォルニア州は、今年11月の米国大統領選挙について、新型コロナウイルスの感染が収まっていなくても安全に投票できるようにするため、州内の有権者全員に投票用紙を送り、郵送での投票も認めると発表した。
カリフォルニア州・ニューサム知事は4日、大統領選挙について、約2000万人の有権者全員に投票用紙を送付し、有権者は郵送するか投票所で1票を投じるかを選べるようにすると発表した。
ニューサム知事は「投票する権利は我々の民主主義の基礎だ。一方で健康上のリスクが強いられることがあってはならない」と述べ、新型コロナウイルスの感染が収まっていなくても安全に投票できるようにする必要があると強調した。
これについて地元メディアは、投票用紙が本物だと識別できるための仕組みや、英語が十分にできない有権者への啓発活動などが課題になりそうだと指摘した。
大統領選挙で郵送による投票を認める動きは、ほかの州にも広がる可能性があるが、再選を目指すトランプ大統領は「不正が増えることになる」と懸念を示している。
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米国大統領選挙・民主党・サンダースが撤退(4月9日)
米国大統領選挙で、政権奪還を目指す野党・民主党の候補者指名を目指していた左派のサンダース上院議員が撤退を表明した。
これで、バイデン前副大統領が大統領候補の指名獲得を確実にし、秋の本選挙でトランプ大統領と闘うことになった。
サンダース上院議員は、格差の是正を訴えて若者を中心に熱狂的な支持を得て、序盤戦で最有力候補に躍り出た。
しかし、先月3日のスーパーチューズデーでバイデン前副大統領に巻き返され、その後も相次いで敗れ、獲得した代議員数で大きくリードされていた。...
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米国大統領選挙で、政権奪還を目指す野党・民主党の候補者指名を目指していた左派のサンダース上院議員が撤退を表明した。
これで、バイデン前副大統領が大統領候補の指名獲得を確実にし、秋の本選挙でトランプ大統領と闘うことになった。
サンダース上院議員は、格差の是正を訴えて若者を中心に熱狂的な支持を得て、序盤戦で最有力候補に躍り出た。
しかし、先月3日のスーパーチューズデーでバイデン前副大統領に巻き返され、その後も相次いで敗れ、獲得した代議員数で大きくリードされていた。
さらに、新型コロナウイルスの感染急拡大で集会や選挙運動の自粛を迫られたのに加え、予備選挙を延期する州が相次ぎ、党内から撤退を求める声が強まっていた。
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影響・新型コロナ感染拡大・逆風のサンダース(3月18日)
米国では政権奪回を目指す野党民主党の候補者選びが3州で行われているが、新型コロナウイルスの感染拡大がバイデン前副大統領とサンダース上院議員が争う選挙戦にも影響を及ぼしている。
人口が全米で3番目に多いフロリダ州は多様な人種が住み大統領選の行方を左右されるという重要州である。
投票所ではスタッフは手袋を着用し、アルコール消毒を有権者やスタッフがするなど過去に見られなかった光景が。感染拡大の影響を強く受けているのがサンダースの陣営だ。...
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米国では政権奪回を目指す野党民主党の候補者選びが3州で行われているが、新型コロナウイルスの感染拡大がバイデン前副大統領とサンダース上院議員が争う選挙戦にも影響を及ぼしている。
人口が全米で3番目に多いフロリダ州は多様な人種が住み大統領選の行方を左右されるという重要州である。
投票所ではスタッフは手袋を着用し、アルコール消毒を有権者やスタッフがするなど過去に見られなかった光景が。感染拡大の影響を強く受けているのがサンダースの陣営だ。
選挙活動の柱である大規模集会は中止を余儀なくされ、頼みの綱の若者のボランティアもふれ合いのない戸別訪問を強いられている。
フロリダでの最新の支持率はバイデン前大統領が65%、サンダース上院議員は26%と両者の差が大きく広がっている。
一方で追い風なのがバイデン前副大統領。安定感が有権者に受けているという。
バイデン前副大統領を支持する男性は当初別の候補者を支持していたが、トランプ大統領の新型コロナウイルスへの対応を見るにつけ今経験のある政治家が必要だと思うようになったという。
新型コロナウイルスは選挙戦の結果にも大きな結果を与えることになりそうだ。
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米国民主党候補者選び・感染拡大が選挙戦にも影響(3月18日)
11月の米国・大統領選挙に向けて、民主党の候補者選びが山場を迎えている。
イリノイ州、アリゾナ州、フロリダ州で予備選挙が行われ、バイデン前副大統領とサンダース上院議員の一騎打ちの構図となっているが選挙戦には新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼしている。
南部フロリダ州では、大規模集会も中止を余儀なくされ、ふれあいの無い戸別訪問を若者たちも余儀なくされている。
フロリダでは両者の差が大きく開く。...
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11月の米国・大統領選挙に向けて、民主党の候補者選びが山場を迎えている。
イリノイ州、アリゾナ州、フロリダ州で予備選挙が行われ、バイデン前副大統領とサンダース上院議員の一騎打ちの構図となっているが選挙戦には新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼしている。
南部フロリダ州では、大規模集会も中止を余儀なくされ、ふれあいの無い戸別訪問を若者たちも余儀なくされている。
フロリダでは両者の差が大きく開く。逆風を受けるサンダース候補。経験豊富なバイデン候補がリード。安定感が有権者が経験の豊富なバイデンと考える人が増えている。
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サンダース候補「撤退しない」 (3月12日)
サンダース上院議員は11日、「民主党の大統領候補選びから撤退しない」と発表した。
10日の予備選で複数の州でバイデン前副大統領に敗れた。バイデン候補は代議員を864人獲得し、サンダース候補をリードしている。
米国大統領選候補者選び・ウォーレン上院議員・撤退を表明(3月6日)
米国大統領選挙に向け、野党・民主党の候補者指名を目指していたウォーレン上院議員が「大統領選挙から撤退する」と表明した。
ウォーレンはマサチューセッツ州選出の民主党左派の上院議員で、国民皆保険の実現や富裕層の増税など低所得者や中間層への支援拡充を訴えてきた。
指名争いでは序盤で出遅れ、スーパーチューズデーでは地元の州でも勝利できず厳しい状況に追い込まれていた。
今後については、中道派が候補者をバイデン前大統領に一本化する中、左派の間ではサンダースを支持するよう求める声が高まっている。...
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米国大統領選挙に向け、野党・民主党の候補者指名を目指していたウォーレン上院議員が「大統領選挙から撤退する」と表明した。
ウォーレンはマサチューセッツ州選出の民主党左派の上院議員で、国民皆保険の実現や富裕層の増税など低所得者や中間層への支援拡充を訴えてきた。
指名争いでは序盤で出遅れ、スーパーチューズデーでは地元の州でも勝利できず厳しい状況に追い込まれていた。
今後については、中道派が候補者をバイデン前大統領に一本化する中、左派の間ではサンダースを支持するよう求める声が高まっている。
ウォーレンは明言せず、特定の候補者へ支持を明確にするかが今後の焦点のひとつになる。
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スーパーチューズデー・バイデンとサンダースの争いに(3月5日)
大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びスーパーチューズデーは、バイデンとサンダースの2人に絞りこまれトランプ大統領との本選挙に向けてさらに激しくなりそうである。
バイデンは9州で勝利し、サンダースは3州で勝利した。サンダースは西部のカリフォルニア州では優勢である。
ブルームバーグは1勝もできず、撤退してバイデンを支持すると表明した。
トランプ大統領は「ウォーレンがサンダースを支持すれば情勢は一変する」と述べ、民主党内の中道派と左派の対立をあおる。...
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大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びスーパーチューズデーは、バイデンとサンダースの2人に絞りこまれトランプ大統領との本選挙に向けてさらに激しくなりそうである。
バイデンは9州で勝利し、サンダースは3州で勝利した。サンダースは西部のカリフォルニア州では優勢である。
ブルームバーグは1勝もできず、撤退してバイデンを支持すると表明した。
トランプ大統領は「ウォーレンがサンダースを支持すれば情勢は一変する」と述べ、民主党内の中道派と左派の対立をあおる。
来週10日には6州で予備選挙が行われる。
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混戦抜け出すのは・民主党候補者選び(3月3日)
サンダースは全米の世論調査でもリードし優位を保っている。これを追うバイデンが差を詰めている。バイデンは序盤で低迷したが直前の予備選挙で黒人層を背景に圧勝したことで大きく流れが変わってきている。
中道派のブティジェッジは「党がまとまるための決断」として撤退を表明しバイデンの支持を示唆、さらに中道派・クロブシャーもこのあと撤退を表明しバイデン支持にまわると報じられている。バイデンが“中道派の本命候補”として一気に浮上する可能性がでてきている。...
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サンダースは全米の世論調査でもリードし優位を保っている。これを追うバイデンが差を詰めている。バイデンは序盤で低迷したが直前の予備選挙で黒人層を背景に圧勝したことで大きく流れが変わってきている。
中道派のブティジェッジは「党がまとまるための決断」として撤退を表明しバイデンの支持を示唆、さらに中道派・クロブシャーもこのあと撤退を表明しバイデン支持にまわると報じられている。バイデンが“中道派の本命候補”として一気に浮上する可能性がでてきている。
一方トランプ大統領は民主党候補者への挑発的発言を繰り返している。
特に「左派のサンダースなら無党派層の支持は得られないうえ党内もまとまらず、自身に優利」とみている節がある。
トランプ大統領はこれまでも「民主党は社会主義者に乗っ取られた」と極端な政党と印象づけようとしてきた。
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米国民主党候補者選び“バイデン初の勝利確実”(3月1日)
米国大統領選挙に向けた野党民主党の候補者選びの第4戦となる南部サウスカロライナ州の予備選挙で、AP通信は中道派のバイデン前副大統領が勝利を確実にしたと伝えた。
集計率は29%で、バイデン前副大統領が50.5%、サンダース上院議員が18.7%となった。
米国の主要メディアは「バイデンが勝利を確実にした」と伝えている。序盤戦では伸び悩み出遅れていたが、オバマ政権で副大統領を務めた実績を訴え巻き返しを図った。...
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米国大統領選挙に向けた野党民主党の候補者選びの第4戦となる南部サウスカロライナ州の予備選挙で、AP通信は中道派のバイデン前副大統領が勝利を確実にしたと伝えた。
集計率は29%で、バイデン前副大統領が50.5%、サンダース上院議員が18.7%となった。
米国の主要メディアは「バイデンが勝利を確実にした」と伝えている。序盤戦では伸び悩み出遅れていたが、オバマ政権で副大統領を務めた実績を訴え巻き返しを図った。
バイデンが候補者選びで勝利を確実にしたのは初めてである。
今月3日のスーパーチューズデーに向けて中道派の有力候補として弾みをつけた。
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米国民主党候補者選び・ネバダ州党員集会・米国主要メディア“サンダース勝利確実”
米国大統領選挙に向けた野党民主党の候補者選びの第3戦となるネバダ州の党員集会で米国の主要メディアはサンダース上院議員が勝利を確実にしたと伝えた。
メディア各社がサンダースの勝利確実を伝えるニュースを発信している。
AP通信によると集計率11%で、サンダースが46.6%とほかの候補者を引き離し、第2戦のニューハンプシャー州に続いて連勝を収める見通しである。
左派・サンダースは、国民皆保険や公立大学の無償化などによる格差の解消を訴え、若者や白人以外のマイノリティー層の支持も幅広く集めた。...
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米国大統領選挙に向けた野党民主党の候補者選びの第3戦となるネバダ州の党員集会で米国の主要メディアはサンダース上院議員が勝利を確実にしたと伝えた。
メディア各社がサンダースの勝利確実を伝えるニュースを発信している。
AP通信によると集計率11%で、サンダースが46.6%とほかの候補者を引き離し、第2戦のニューハンプシャー州に続いて連勝を収める見通しである。
左派・サンダースは、国民皆保険や公立大学の無償化などによる格差の解消を訴え、若者や白人以外のマイノリティー層の支持も幅広く集めた。
民主党・サンダース上院議員は「世代や人種を超えて人々を動員できた」と述べた。バイデンは黒人層の支持を受け現時点で2位につけていて、序盤戦で躍進したブティジェッジはネバダ州では出遅れが指摘され、これまでほどの勢いは見られない。
サンダースは今回、8人が名乗りを上げている混戦から抜け出し最有力候補に躍り出た形となった。民主党の候補者選びは来月3日、カリフォルニア州、テキサス州など14州で一斉に予備選挙が行われるスーパーチューズデーを迎える。
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米国・ニューハンプシャー州・予備選挙結果(2月14日)
米国・ニューハンプシャー州・予備選挙11日夜の結果では、バーモント州出身・サンダース上院議員が25.8%で首位、続いてインディアナ州サウスベンド前市長・ブティジェッジが24.5%、ミネソタ州選出・エイミークロブシャー上院議員が19.8%で3位に着け、マサチューセッツ州出身・ウォーレン上院議員とバイデン前副大統領が上位5位入りも代議員獲得の保証は無い。
州の予備選・党員集会で過半数の代議員を獲得した候補が大統領選で党指名候補となる。...
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米国・ニューハンプシャー州・予備選挙11日夜の結果では、バーモント州出身・サンダース上院議員が25.8%で首位、続いてインディアナ州サウスベンド前市長・ブティジェッジが24.5%、ミネソタ州選出・エイミークロブシャー上院議員が19.8%で3位に着け、マサチューセッツ州出身・ウォーレン上院議員とバイデン前副大統領が上位5位入りも代議員獲得の保証は無い。
州の予備選・党員集会で過半数の代議員を獲得した候補が大統領選で党指名候補となる。これまでのところサンダース、ブティジェッジ両氏が民主党の代議員数獲得でリードしているが、アイオワ党員集会とニューハンプシャー予備選は最初の20に過ぎず、この先長い道のり。ニューハンプシャーの結果判明後、民主党指名争いからはコロラド州選出・ベネット上院議員、実業家・アンドリューヤン、前マサチューセッツ州知事・パトリックの3人が撤退を表明。民主党の残る候補は8人、次は2月22日・ネバダ州の党員集会。一方の共和党では、共和党指名獲得でトランプ大統領に挑むのは唯一ビルウェルド元マサチューセッツ州知事となった。
イリノイ選出の下院議員だったウォルシュはアイオワ党員集会後に撤退表明。ニューハンプシャーでもアイオワと同様にトランプ大統領が85.8%余を獲得。共和党の次の対戦は複数州、3月3日・スーパーチューズデーに行われる。
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混戦・米国大統領選・民主党候補者選び第2戦(2月13日)
11月の米国大統領選挙でトランプ大統領に対抗する野党・民主党の候補者選びは2戦目となるニューハンプシャー州の予備選挙を終え、左派のサンダースが支持の根強さを示し、中道派のブティジェッジが勢いを見せている。
2人が混戦を抜け出すのか、それともほかの候補が巻き返すのか、戦いは次の舞台に移ることになる。民主党の候補者選びは11日、2戦目となる東部ニューハンプシャー州の予備選挙が行われ、AP通信によると、サンダースが勝利を確実にした。...
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11月の米国大統領選挙でトランプ大統領に対抗する野党・民主党の候補者選びは2戦目となるニューハンプシャー州の予備選挙を終え、左派のサンダースが支持の根強さを示し、中道派のブティジェッジが勢いを見せている。
2人が混戦を抜け出すのか、それともほかの候補が巻き返すのか、戦いは次の舞台に移ることになる。民主党の候補者選びは11日、2戦目となる東部ニューハンプシャー州の予備選挙が行われ、AP通信によると、サンダースが勝利を確実にした。
日本時間のきょう午前1時現在、集計率96%でサンダース上院議員が25.7%、ブティジェッジ前サウスベンド市長が24.4%などとなっている。
民主党左派の代表格サンダースが若者を中心とする支持の根強さを示すとともに中道派のブティジェッジが初戦のアイオワ州に続き、勢いを見せている。
一方、有力候補の左派のウォーレン上院議員は9.2%で4位。中道派のバイデン前副大統領は8.4%で5位と伸び悩み、序盤でつまずく結果となった。
民主党の候補者選びでは、過去50年近く、初戦のアイオワ州と2戦目のニューハンプシャー州で2位以内に入ることができなかった候補者が党の指名を獲得したことはない。
戦いの舞台は今月22日の西部ネバダ州の党員集会。29日の南部サウスカロライナ州の予備選挙に移っていて、勢いに乗るサンダース、ブティジェッジの2人が混戦を抜け出すのか。それともほかの候補が巻き返すのか、戦いは今後激しさを増しそうだ。
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米国大統領選・候補者選び・第2戦・ニューハンプシャー州(2月11日)
米国大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びの第2戦・東部ニューハンプシャー州の予備選挙が日本時間の今夜行われる。事前の世論調査ではサンダース上院議員が首位を走り、初戦で躍進した中道派のブティジェッジ候補が激しく追いあげ。初戦のアイオワ州で躍進したブティジェッジとサンダースがトランプ大統領に対抗し、各地で集会を行い、支持を訴える。
ニューハンプシャー州ではサンダースが根強い支持を保っている(リアルクリアポリティクス世論調査)。...
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米国大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びの第2戦・東部ニューハンプシャー州の予備選挙が日本時間の今夜行われる。事前の世論調査ではサンダース上院議員が首位を走り、初戦で躍進した中道派のブティジェッジ候補が激しく追いあげ。初戦のアイオワ州で躍進したブティジェッジとサンダースがトランプ大統領に対抗し、各地で集会を行い、支持を訴える。
ニューハンプシャー州ではサンダースが根強い支持を保っている(リアルクリアポリティクス世論調査)。全米支持率の平均値ではバイデン27%、サンダース21.8%と5ポイント余りバイデンが上回っている。
ニューハンプシャー州予備選挙は日本時間今夜8時投票開始、あす午前開票予定である。
一方、アイオワ州の党員集会で僅差で2位となっているサンダース陣営は民主党に一部の地区の結果の再点検を求めたと明らかにした。
米国メディアはブティジェッジも再点検を求めており、最終結果の確定はさらに数日遅れる可能性もあるとみられる。
ニューハンプシャー州(米国リアルクリアホリティクス世論調査)・サンダース28.7%、ブティジェッジ21.3%、クロブシャー11.7%、ウォーレン11%、バイデン11%。
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異色の経歴を持つ若手候補・ブティジェッジ氏(2月8日)
(異色の経歴を持つ若手候補・ブティジェッジ氏)
「世代交代」を売り文句に、民主党大統領候補として急浮上した38歳の若手ブティジェッジ氏。アイオワ州党員集会の予備選で民主党のベテラン勢と互角に渡り合ったが、アプリ不具合による集計上のトラブルで、勝者が確定しない異例の状態となっている(暫定でブティジェッジ氏が首位の座を獲得)。第2戦のニューハンプシャー州予備選の世論調査でもサンダース上院議員を追い上げるなど、好調な滑り出しを見せブティジェッジ氏の勢いは止まらない。...
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(異色の経歴を持つ若手候補・ブティジェッジ氏)
「世代交代」を売り文句に、民主党大統領候補として急浮上した38歳の若手ブティジェッジ氏。アイオワ州党員集会の予備選で民主党のベテラン勢と互角に渡り合ったが、アプリ不具合による集計上のトラブルで、勝者が確定しない異例の状態となっている(暫定でブティジェッジ氏が首位の座を獲得)。第2戦のニューハンプシャー州予備選の世論調査でもサンダース上院議員を追い上げるなど、好調な滑り出しを見せブティジェッジ氏の勢いは止まらない。ブティジェッジ氏は前インディアナ州サウスベンド市長で、瀕死のサウスベンド市を再建させた実績を持っている。その一方で市長の役職を一時休職してまでも海軍予備役に志願し、アフガニスタンに従軍した経験も持っている異色の人物でもある。氏が掲げる政策に関して、「中道派と左派の寄せ集めであり、独自性に欠ける」との批判的な見方もある。米国財界から増税の方向に行くのではないないかとみられ「ブティジェッジリスク」という言葉もちらほらと出始めている。その一方で、トランプ大統領とは異なり「バランス感覚に優れ、政策は無難で予測可能」なことからトランプに振り回されることに疲れた人たちからは支持されているようだ。
(中国に関してはトランプ大統領よりも強硬姿勢か)
中国に関してはトランプ大統領より強硬姿勢を明確に見せており、「仮に香港で天安門事件のようなことが起きれば、中国を孤立させる」と明言し、「トランプ大統領は中国共産党によるウイグル族弾圧や香港のデモ抑圧に沈黙を貫いている」とトランプ大統領の姿勢を批判し、2022年の北京五輪ボイコットまで踏み込んでいる。その政策は日本人から見ても具体的でわかりやすい。
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米国大統領選・民主党・候補者選び(2月5日)
米国・アイオワ州。アイオワ民主党は先ほど、メディアセンターで間もなく部分的な集計結果を発表すると明らかにした。
1700の地区のうちの62%の結果だとしている。そのうえで民主党の代表は「最優先事項は正確さだ」として、アイオワ州の集計結果に疑念が上がっていることを受け、正確さを強調した形で公表される結果に注目が集まっている。
一方、各候補は早くも次の戦いを進めている。主要な候補は結果を待たずに次々と演説し、それぞれにアイオワ州の勝利に自信を示し、結果に関わらず自らの選挙戦へのはずみにしようとしている様子である。...
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米国・アイオワ州。アイオワ民主党は先ほど、メディアセンターで間もなく部分的な集計結果を発表すると明らかにした。
1700の地区のうちの62%の結果だとしている。そのうえで民主党の代表は「最優先事項は正確さだ」として、アイオワ州の集計結果に疑念が上がっていることを受け、正確さを強調した形で公表される結果に注目が集まっている。
一方、各候補は早くも次の戦いを進めている。主要な候補は結果を待たずに次々と演説し、それぞれにアイオワ州の勝利に自信を示し、結果に関わらず自らの選挙戦へのはずみにしようとしている様子である。
今回の事態に民主党の候補者選びに影響はないのか?全米各地が注目した重要な大会の出だしに躓き、民主党は大丈夫なのだろうかという印象を与えてしまったことは否めないという。
各候補はニューハンプシャーでアピール合戦を繰り広げ、再び選挙戦そのものに関心を振り向けようというもの。バイデン前副大統領など中道穏健派とサンダース上院議員ら左派が激しく争う展開となっていて、どの候補が勢いをみせるか注目している。
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