人民日報代表団訪朝(11月13日)
聯合ニュースは11月4日に、今年(10月17日までで)中朝間の公式交流は36回と例年より大幅に多かったと伝えている。うち北朝鮮から中国への訪問が30回で中国からの訪朝は6回にとどまっているという。記事では6月の習近平主席訪朝以降、交流が増加しているというが、今年が中朝国交樹立70周年ということも交流が増加している要因のひとつだろう。
10月下旬には中国共産党の機関紙である「人民日報」の代表団が北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」の招きで訪朝している。...
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聯合ニュースは11月4日に、今年(10月17日までで)中朝間の公式交流は36回と例年より大幅に多かったと伝えている。うち北朝鮮から中国への訪問が30回で中国からの訪朝は6回にとどまっているという。記事では6月の習近平主席訪朝以降、交流が増加しているというが、今年が中朝国交樹立70周年ということも交流が増加している要因のひとつだろう。
10月下旬には中国共産党の機関紙である「人民日報」の代表団が北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」の招きで訪朝している。11月12日の「人民日報」(電子版)が伝えたもの。8月には労働新聞の代表団が訪中していた。
記事では中朝の伝統的友誼に触れ、金正恩委員長がこの伝統的友誼を重要視しており、1年で4回訪中しているが、これは歴史的にみても異例なことだとしている。また北朝鮮が新しい戦略路線をとりいれてから、経済社会が発展し、民生が改善され、大きな成果を遂げているとして、農場と病院、平壌市民の家庭の訪問記録が掲載されている。北朝鮮の新しい戦略とは、2018年4月にそれまでの軍事と経済の並進路線から社会主義経済建設に総力を集中するとした路線に変更したことを指しているとみられる。
農場では新しい住宅と温室がずらりと並んでいて、約3000人が住んでいるが、うち1400人が農場で働いているという。農場は計画に従って生産が行われていて、収穫時には平壌中から買い付けにくるという。秋には分配が行われ、現金の他に食糧や野菜、果物、肉や卵などの現物も支給されるという。なお記事では、この農場で圃田制(数人のグループに農地を与え、収穫物を自由に処理できる制度)が行われているか否かは触れられていなかったが、「計画に従って」ということであれば、行われていない可能性が高い。
病院は小児科の総合医療機構であり、2013年にできたもの。6階建ての建物で20余の診療科があり、180名の医師と300余床がある。北朝鮮では医療費が免除されている。また大型スクリーンや撮影機材、マイクなどがあり、200余の地方の病院の遠隔診療が行われているという。
家庭訪問は未来科学者大通りにある46回建ての建物にある家庭を訪問しており、この建物には金策工業総合大学の教員など教職者が居住しているといい、訪ねた家庭は220㎡で舅姑と共に暮らし、家具や家電、厨房器具などは全部備え付けになっている、とのことであった。
10月25日が朝鮮戦争時に、中国の志願軍が参戦した日であったことから、友誼塔に献花したことも書かれているが、全体的に北朝鮮の経済的成果をほめたたえる記事となっている。北朝鮮の経済優先路線の正しさを強調しているともいえる。
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北朝鮮、指紋認証、顔認証スマホを開発(11月11日)
北朝鮮の対外宣伝メディア「こだま」は9日、AIを搭載したスマートフォンを開発したと紹介している。このスマホは処理速度が速く、三次元で顔認証や指紋認証を行うことができるという。
北朝鮮ではスマホに対する需要が大きくなったことから、スマホの開発に力をいれており、スマホの販売が重要な収入源の一つになっているという。
韓国IBK(中小企業銀行)朝鮮経済研究センターの昨年12月の推計では、北朝鮮のインターネット人口は600万人にのぼるという。...
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北朝鮮の対外宣伝メディア「こだま」は9日、AIを搭載したスマートフォンを開発したと紹介している。このスマホは処理速度が速く、三次元で顔認証や指紋認証を行うことができるという。
北朝鮮ではスマホに対する需要が大きくなったことから、スマホの開発に力をいれており、スマホの販売が重要な収入源の一つになっているという。
韓国IBK(中小企業銀行)朝鮮経済研究センターの昨年12月の推計では、北朝鮮のインターネット人口は600万人にのぼるという。またソウル大学統一平和研究院が脱北者に行った聞き取り調査によると、回答者の62.9%が北朝鮮にいたときに携帯電話を使ったことがあるということであった。
北朝鮮内でスマホを含めた携帯電話の普及が進む中であっても、これまで海外の情報の流入を嫌って、外国人が携帯電話を北朝鮮内に持ち込まないように入国の際に携帯電話を没収するなど警戒していた(帰国時に返却)。しかし顔認証システムが開発されたことにより、今後は容易に北朝鮮の人々の行動を確認し、統制がしやすくなることから、一転してスマホの普及を図ろうとすることも考えられる。
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米韓、ビジラント・エースにかわる小規模演習を(11月9日)
7日、韓国政府の消息筋は米韓合同軍事演習「ビジラント・エース」のかわりに小規模で航空機を主体とする演習を行うことを明らかにした。
米韓の各々の演習後に、合同軍事演習を行うもので、韓国軍と駐韓米軍の指揮系統の訓練を行い、即応力を高めることを狙いとする。
小規模とはいえ、合同軍事演習が行われることに北朝鮮は反発を強めると思われる。また12月に軍事演習が行われるとなると、北朝鮮が「今年いっぱい待つ」として再三米国側に呼び掛けていた米朝首脳会談も、実務者協議すら開催が難しくなる。...
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7日、韓国政府の消息筋は米韓合同軍事演習「ビジラント・エース」のかわりに小規模で航空機を主体とする演習を行うことを明らかにした。
米韓の各々の演習後に、合同軍事演習を行うもので、韓国軍と駐韓米軍の指揮系統の訓練を行い、即応力を高めることを狙いとする。
小規模とはいえ、合同軍事演習が行われることに北朝鮮は反発を強めると思われる。また12月に軍事演習が行われるとなると、北朝鮮が「今年いっぱい待つ」として再三米国側に呼び掛けていた米朝首脳会談も、実務者協議すら開催が難しくなる。トランプ大統領の再選を願う北朝鮮であれば、トランプ大統領が「外交上の成果」としているICBM発射実験を再開することはないと思われるが、米朝首脳会談を行うためにトランプ大統領に揺さぶりをかけたいという焦りの気持ちが芽生える可能性も捨てきれない。
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“近く合同軍事訓練”北朝鮮さらに反発か(11月8日)
米国統合参謀本部のバーン事務局次長は7日、近く米韓の両空軍の航空機による合同訓練を実施すると表明した。米韓両軍は、例年12月に航空機による大規模な軍事訓練ビジラントエースを行ってきましたが去年は北朝鮮との外交交渉を後押しするため訓練は中止されていた。
バーン次長は今回実施する訓練について米朝の交渉に余地を残すために規模を縮小するとしつつも訓練の意義を強調した。
米韓の合同訓練を巡って北朝鮮外務省は、おととい談話を発表し次第に消えつつある対話の火種に冷や水を浴びせ朝鮮半島と地域で対決の雰囲気を高めていると非難したうえで忍耐心は限界に近づいているとして訓練を実施しないよう強くけん制していた。...
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米国統合参謀本部のバーン事務局次長は7日、近く米韓の両空軍の航空機による合同訓練を実施すると表明した。米韓両軍は、例年12月に航空機による大規模な軍事訓練ビジラントエースを行ってきましたが去年は北朝鮮との外交交渉を後押しするため訓練は中止されていた。
バーン次長は今回実施する訓練について米朝の交渉に余地を残すために規模を縮小するとしつつも訓練の意義を強調した。
米韓の合同訓練を巡って北朝鮮外務省は、おととい談話を発表し次第に消えつつある対話の火種に冷や水を浴びせ朝鮮半島と地域で対決の雰囲気を高めていると非難したうえで忍耐心は限界に近づいているとして訓練を実施しないよう強くけん制していた。
今回、米韓が合同軍事訓練を実施すれば北朝鮮がさらに反発を強めることが予想される。
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北朝鮮・飛しょう体・日本上空通過示唆(11月8日)
北朝鮮外務省が日本の上空を通過する飛翔体の発射を示唆した。北朝鮮外務省・ソンイルホ日朝国交正常化担当大使は安倍総理大臣が弾道ミサイルの発射を非難したことを受けて談話を発表した。
「島国の上空を飛び越える飛しょう体の軌跡やごう音におびえていたときの不安と恐怖が恋しくなって、わが国に何が何でも挑戦しようとするならば、われわれは日本を眼中にも置かずにやるべきことをやるだろう」と日本の上空を通過する飛しょう体の発射を示唆した。...
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北朝鮮外務省が日本の上空を通過する飛翔体の発射を示唆した。北朝鮮外務省・ソンイルホ日朝国交正常化担当大使は安倍総理大臣が弾道ミサイルの発射を非難したことを受けて談話を発表した。
「島国の上空を飛び越える飛しょう体の軌跡やごう音におびえていたときの不安と恐怖が恋しくなって、わが国に何が何でも挑戦しようとするならば、われわれは日本を眼中にも置かずにやるべきことをやるだろう」と日本の上空を通過する飛しょう体の発射を示唆した。
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