ポンペオ、北朝鮮のミサイル発射に懸念(8月21日)
7月25日以来、北朝鮮が6度にわたって短距離ミサイルなどの飛翔体を発射したことに対し、「短距離ミサイルであれば問題ない」としたトランプ大統領とは異なり、ポンペオ国務長官は懸念を表明した。
20日(現地時間)にCBSニュースで語ったもの。ポンペオ国務長官はなるべく北朝鮮との早く交渉の席に戻りたいが、障害があって思うように交渉の席に戻れないでいる、と北朝鮮のミサイル発射に懸念を示した。ただし北朝鮮がこれ以上ミサイルを発射しなければ、今後国務省のチームが交渉を行うことになるだろうとも語った。...
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7月25日以来、北朝鮮が6度にわたって短距離ミサイルなどの飛翔体を発射したことに対し、「短距離ミサイルであれば問題ない」としたトランプ大統領とは異なり、ポンペオ国務長官は懸念を表明した。
20日(現地時間)にCBSニュースで語ったもの。ポンペオ国務長官はなるべく北朝鮮との早く交渉の席に戻りたいが、障害があって思うように交渉の席に戻れないでいる、と北朝鮮のミサイル発射に懸念を示した。ただし北朝鮮がこれ以上ミサイルを発射しなければ、今後国務省のチームが交渉を行うことになるだろうとも語った。
ポンペオ国務長官は、北朝鮮がこれ以上ミサイル発射はしないだろうと願っているし、昨年のシンガポール会談で非核化を行う準備があると約束したことを実行に移すと願っている、とも語った。
金正恩委員長は、米韓合同軍事演習に対する抗議としてミサイルを発射しているとしており、演習が終われば米国との非核化の交渉は再開するが、韓国とは協議を行わないと語っていた。
なお国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表が20日に韓国入りし、21日に韓国の李度勲朝鮮半島平和交渉本部長と会談後、記者団に向かって、北朝鮮との非核化交渉の進展に集中する、として、噂されていた駐露大使への転出を否定した。また「北朝鮮のカウンターパートからの連絡があり次第、実務者交渉を再開する準備ができている」と語った。
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東京五輪説明会・北朝鮮代表団・出席取りやめ(8月18日)
オリンピックに参加する国や地域を対象に今週東京で開かれる説明会に出席する予定だった北朝鮮の代表団が一転して出席を取りやめたことが分かった。
出席を取りやめたのは北朝鮮体育省のウォンギルウ次官ら北朝鮮の代表団3人だ。
ウォン議員らは東京大会の組織委員会があさってから開く競技施設などの説明会に出席予定だった。
北朝鮮籍の人の入国を原則禁止している日本政府も例外的に認める方針だった。
さらに今月25日からオリンピックと同じ日本武道館で行われる柔道世界選手権にも北朝鮮は選手団を派遣しない意向を通知してきた。...
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オリンピックに参加する国や地域を対象に今週東京で開かれる説明会に出席する予定だった北朝鮮の代表団が一転して出席を取りやめたことが分かった。
出席を取りやめたのは北朝鮮体育省のウォンギルウ次官ら北朝鮮の代表団3人だ。
ウォン議員らは東京大会の組織委員会があさってから開く競技施設などの説明会に出席予定だった。
北朝鮮籍の人の入国を原則禁止している日本政府も例外的に認める方針だった。
さらに今月25日からオリンピックと同じ日本武道館で行われる柔道世界選手権にも北朝鮮は選手団を派遣しない意向を通知してきた。
北朝鮮は東京オリンピックで4競技で韓国と合同チームを結成することをIOCと合意しているが東京大会にどのような方針でのぞむのか注目される。
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北朝鮮、米韓合同軍事演習を糾弾(8月18日)
北朝鮮は17日、米韓合同軍事演習を、朝米首脳会談の合意に背くものであり、朝鮮に対する「戦争の予行演習」をしているものであり、朝鮮も強硬な措置をとって、国家の主権と尊厳を擁護しないわけにはいかない、と米国と韓国を糾弾した。
17日の朝鮮中央通信社が報じたのは、以下の内容である。米韓合同軍事演習を中止することに、米国大統領は、シンガポール会談や板門店の対面の時にすでに承諾していたとして、米韓合同軍事演習をすることは6.12共同声明を無視することであり、朝鮮に対し戦争の予行演習をしており、その侵略的な性質は覆い隠すことはできない。...
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北朝鮮は17日、米韓合同軍事演習を、朝米首脳会談の合意に背くものであり、朝鮮に対する「戦争の予行演習」をしているものであり、朝鮮も強硬な措置をとって、国家の主権と尊厳を擁護しないわけにはいかない、と米国と韓国を糾弾した。
17日の朝鮮中央通信社が報じたのは、以下の内容である。米韓合同軍事演習を中止することに、米国大統領は、シンガポール会談や板門店の対面の時にすでに承諾していたとして、米韓合同軍事演習をすることは6.12共同声明を無視することであり、朝鮮に対し戦争の予行演習をしており、その侵略的な性質は覆い隠すことはできない。米国は、朝鮮の警告を空論だと思ってはならない、と述べている。
また北朝鮮の最高人民会議常任委員会および内閣の機関紙である『民主朝鮮』でも同日米韓合同軍事演習は朝鮮を刺激していることから、朝鮮は強硬な措置をとり、国家の主権と尊厳を擁護せざるを得ないとの文章を掲載している。さらに朝鮮は朝鮮半島の平和と安定を尊重し、対話を通じて問題を解決しようとする立場は終始不変であるが、もし米韓が軍事的な敵対行為を続けるならば、対話を行おうとする動力は消失してしまうかもしれない、と述べている。
トランプ大統領が「費用がかかり過ぎる」として米韓合同軍事演習の中止に言及していることを逆手にとって、北朝鮮は軍事演習の中止を要求していることになる。5日に演習が開始されてから、北朝鮮は米韓合同軍事演習に対する非難を繰り返している。
また16日の「新兵器」の試射にも金正恩委員長はたちあったという。16日には南北軍事境界線から50㌔の通川から「新兵器」が発射された。
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北朝鮮・金委員長立ち会いきのう新兵器発射(8月17日)
韓国軍は“北朝鮮はきのうカンウォン道から短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体2発を北朝鮮が発射した”と発表した。
これに対し北朝鮮の国営メディアは金正恩朝鮮労働党委員長立ち会いのもと、きのう新たな兵器の発射実験を再び実施したと発表した。
キム委員長は“核戦争を抑止する力をみずからの手に握った。国の防衛力をあらゆる方面に確保するための活動にまい進しなければならない”と述べた。
合同軍事演習を行っている米国と韓国をけん制する狙いがあるものとみられている。...
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韓国軍は“北朝鮮はきのうカンウォン道から短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体2発を北朝鮮が発射した”と発表した。
これに対し北朝鮮の国営メディアは金正恩朝鮮労働党委員長立ち会いのもと、きのう新たな兵器の発射実験を再び実施したと発表した。
キム委員長は“核戦争を抑止する力をみずからの手に握った。国の防衛力をあらゆる方面に確保するための活動にまい進しなければならない”と述べた。
合同軍事演習を行っている米国と韓国をけん制する狙いがあるものとみられている。
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核保有の意思を鮮明にした金正恩(8月17日)
(核保有の意思を鮮明にした金正恩)
北朝鮮は文大統領の光復節の演説があった約21時間後、東岸から日本海側に向かって今月に入って5度目となる短距離ミサイル2基の発射実験を行った。金正恩委員長も立ち会ったもようだ。また韓国との交渉を今後一切打ち切ると宣言した。これは南北融和を目指してきた文大統領にとっては梯子がはずされるような恰好となる。北朝鮮は米韓合同軍事演習のみならず15日に文大統領が光復節の演説で「2045年までに朝鮮半島を統一する」「朝鮮半島の非核化は朝鮮半島統一の正念場になる」などの発言したことに反発したものとみられる。...
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(核保有の意思を鮮明にした金正恩)
北朝鮮は文大統領の光復節の演説があった約21時間後、東岸から日本海側に向かって今月に入って5度目となる短距離ミサイル2基の発射実験を行った。金正恩委員長も立ち会ったもようだ。また韓国との交渉を今後一切打ち切ると宣言した。これは南北融和を目指してきた文大統領にとっては梯子がはずされるような恰好となる。北朝鮮は米韓合同軍事演習のみならず15日に文大統領が光復節の演説で「2045年までに朝鮮半島を統一する」「朝鮮半島の非核化は朝鮮半島統一の正念場になる」などの発言したことに反発したものとみられる。北朝鮮は発射実験の際に金正恩委員長が「核戦争を抑止する力をみずからの手に握った。国の防衛力をあらゆる方面に確保するための活動にまい進しなければならない」と述べたと伝えているが、北朝鮮としてはインドやパキスタン、イスラエルがかって国際外交の隙を突いて核保有国になったように核保有国の仲間入りをしたいという強い意思を持っており、米国がトランプ大統領でいるうちに核保有、短距離・準中距離ミサイル保有を認めさせたい思惑があるものとみられる。
(当面は日韓の協力が必要)
北朝鮮が開発している新型ミサイルは低空飛行し迎撃もしにくいと言われている。これを迎撃するためには日韓でいがみ合っている場合ではない。韓国にとっても日本海側から得た日本の情報が必要なはずで、今回の北朝鮮のミサイル発射によって韓国がGSOMIAを破棄する線はほぼなくなったとみてよい。米国が北朝鮮に対し及び腰の現段階では、日本は韓国と連携し当面は北朝鮮の脅威に対峙していくほかはない。
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