自動運転の技術開発など日中で連携・合意(5月29日)
世耕経済産業相は中国・苗ウ工業情報化相と会談した。両者は、自動運転分野で公道での実証実験ルールや、通信インフラを巡る国際的な基準づくりなどについて日中両国が連携していくことを合意した。
ことし7月に北京で実務レベルの協議を行い、年内に日中の官民合同で技術開発セミナーを開催する。
自動運転をめぐり日中両国が政府間で連携を合意するのは初めてとなる。
日本としては、世界最大の中国市場に日本企業の技術を普及させたい考えである。...
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世耕経済産業相は中国・苗ウ工業情報化相と会談した。両者は、自動運転分野で公道での実証実験ルールや、通信インフラを巡る国際的な基準づくりなどについて日中両国が連携していくことを合意した。
ことし7月に北京で実務レベルの協議を行い、年内に日中の官民合同で技術開発セミナーを開催する。
自動運転をめぐり日中両国が政府間で連携を合意するのは初めてとなる。
日本としては、世界最大の中国市場に日本企業の技術を普及させたい考えである。
世耕経済産業相は「意思疎通と情報交換は今後ますます重要になっていく」、中国・苗ウ工業情報化相は「各分野の協力をさらに拡大させたい」と述べた。
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米国軍・南シナ海で「航行の自由」作戦実施(5月28日)
米国国防総省の当局者によると、南シナ海の西沙諸島(パラセル諸島)周辺で、米国軍艦艇2隻が航行の自由作戦を実施した。
2隻は中国が実効支配する島々の周辺で、領海と同じ12海里内を航行した。
中国国防省、外務省の報道官は相次いで談話を発表し「断固として反対する」など強く非難した。
北朝鮮強気の背後に中国の影(5月26日)
一旦中止になったシンガポールでの米朝首脳会談だが、その背景に中朝の蜜月関係があることは否定できない。トランプ大統領は22日の米韓首脳会談で「残念ながら正恩氏は習氏と2回目の会談を行った直後から態度が変わってきた。それが私は気に入らない」と中国に対する不信感を露わにした。2度にわたる会談によって中国は北朝鮮に対して経済建設を支援する約束をし、北朝鮮を取り込んだように見受けられなくもない。中国の政治専門家、チェン・シャオ氏は短期間に中朝の2度の会談が持たれたことについて外交経験の浅い金正恩氏が習近平氏の指導を仰ぎ、複雑な外交問題に対する自信を高めようとした可能性があると指摘した。...
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一旦中止になったシンガポールでの米朝首脳会談だが、その背景に中朝の蜜月関係があることは否定できない。トランプ大統領は22日の米韓首脳会談で「残念ながら正恩氏は習氏と2回目の会談を行った直後から態度が変わってきた。それが私は気に入らない」と中国に対する不信感を露わにした。2度にわたる会談によって中国は北朝鮮に対して経済建設を支援する約束をし、北朝鮮を取り込んだように見受けられなくもない。中国の政治専門家、チェン・シャオ氏は短期間に中朝の2度の会談が持たれたことについて外交経験の浅い金正恩氏が習近平氏の指導を仰ぎ、複雑な外交問題に対する自信を高めようとした可能性があると指摘した。非核化のアプローチに関しても米国が要求するCVIDに対して中国は北朝鮮と同じく段階的な非核化を要求していて、現段階においては北朝鮮にとって中国は心強い存在だと言える。情報筋によると中国からの北朝鮮への経済制裁もきちんと機能しなくなってきており、中朝国境付近で北朝鮮からの労働者が中国で外貨を稼げるような状況も既に始まっているという。北朝鮮も中国という後ろ盾を得たことが米国に対して強気に出られるようになった背景として考えられる。トランプ大統領は米中貿易摩擦で米国が中国に譲歩する代わりに北朝鮮問題で中国に一定の役回りを引き受けさせようとしているとみられているが、ジョージワシントン大学の中国専門家・ロバート・サッター氏によれば南シナ海における最近の中国の行動は中国の信頼性を著しく損ねており、北朝鮮問題で中国を重要な役回りにつけようとするにあたり障害となっているのだという。
米国国防総省・中国軍のリムパックへの招待取り消し
その南シナ海問題では米中の対立構造が浮き彫りとなる事態となっている。2年に1度ハワイ周辺海域で米海軍が主催し、日本など27カ国(※1)が参加する世界最大規模の海上合同軍事演習・リムパック(RIMPAC・環太平洋合同軍事演習※2)だが、米国国防総省は「リムパックへの中国人民解放軍(PLA)海軍の招待を取り消す」と声明で発表した。理由として南シナ海での中国の一方的な現状変更の試みを挙げている。中国は南シナ海の島々を次々と軍事拠点化する動きを進めている。具体的には南シナ海全域をカバーできる爆撃機の離着陸訓練を実施するとか、ミスチーフ礁など3つの人工島にも戦闘機や爆撃機を収容する施設を建設中など軍事化を進めている。8日にはベトナム外務省報道官が「深刻な主権の侵害だ」としてスプラトリー諸島に配備している中国軍のミサイルを撤去するよう要求したことは記憶に新しい。こうしたことを念頭に米国は「このエリアを軍事化しないとした習近平国家主席の約束に反するものだ」と中国を厳しく批判し、既に配備したミサイルなどの撤去と軍事拠点化の停止を要求している。中国はこれに応じない構えで、訪米中の王毅外相は「とても非建設的な動きだ。米国がそうした否定的な考え方を変えることを望んでいる」とリムパックへの招待取り消しに強く反発している。6月1日からシンガポールでアジア安全保障会議が開催されるが、南シナ海の問題がどこまで議論されるのかに注目が集まっている。
※1:リムパックの招待国:日本、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、コロンビア、デンマーク、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ペルー、韓国、フィリピン、シンガポール、タイ、トンガ、英国
※2:日程は発表されていないが2017年は6月末から8月までの2か月間行われた。
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中国・監視カメラで顔識別・容疑者拘束(5月22日)
警察の発表によると、おととい夜、中国・浙江省嘉興で開かれた香港の有名歌手のコンサート会場で詐欺の容疑で指名手配されていた男が警察に拘束された。
監視カメラの画像認識システムで手配中の容疑者の顔と特定されたあと警察に通報されたという。
当時コンサート会場にはおよそ2万人の観客がおり、中国の画像認識システムの技術力の高さを示すものだとしてインターネット上で話題となっている。
中国では国を挙げてAI(人工知能)による画像認識技術の開発を進めていて、警察などが捜査に積極的に活用している。...
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警察の発表によると、おととい夜、中国・浙江省嘉興で開かれた香港の有名歌手のコンサート会場で詐欺の容疑で指名手配されていた男が警察に拘束された。
監視カメラの画像認識システムで手配中の容疑者の顔と特定されたあと警察に通報されたという。
当時コンサート会場にはおよそ2万人の観客がおり、中国の画像認識システムの技術力の高さを示すものだとしてインターネット上で話題となっている。
中国では国を挙げてAI(人工知能)による画像認識技術の開発を進めていて、警察などが捜査に積極的に活用している。
一方で、こうした捜査の対象が民主化運動の活動家にも向いており、活用方法に問題が出てくる可能性が危惧されている。
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中国・世界初・月の裏側へ・探査機着陸めざし・通信衛星打ち上げ(5月21日)
世界で初めてとなる月の裏側への探査機の着陸を目指している中国は今日、地球と探査機の通信を可能にするための通信衛星の打ち上げに成功した。
中国政府は今朝、四川省の衛星発射センターから通信衛星を打ち上げた。
中国政府は、今年末にも、無人の月探査機「嫦娥4号」を打ち上げて、世界で初めて月の裏側へ着陸させて探査を行う方針を示している。
月の裏側は地球との通信が難しいため、今回打ち上げた通信衛星を使って、探査機と地球との通信を中継することにしている。...
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世界で初めてとなる月の裏側への探査機の着陸を目指している中国は今日、地球と探査機の通信を可能にするための通信衛星の打ち上げに成功した。
中国政府は今朝、四川省の衛星発射センターから通信衛星を打ち上げた。
中国政府は、今年末にも、無人の月探査機「嫦娥4号」を打ち上げて、世界で初めて月の裏側へ着陸させて探査を行う方針を示している。
月の裏側は地球との通信が難しいため、今回打ち上げた通信衛星を使って、探査機と地球との通信を中継することにしている。
「宇宙強国」という目標を掲げる中国は、月の探査を宇宙開発計画の重要な柱に位置付けている。米国も、火星などへの有人探査に向け、拠点を月の周回に築く方針を明らかにしている。
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