中国・映画業界などに“一斉税調査を”(10月9日)
中国の人気女優・ファンビンビンが脱税を指摘され巨額の追徴課税や罰金の支払いを命じられた問題を受けて中国の税務当局は映画業界などに対して一斉に税務調査を行うよう通知を出した。
中国政府は高額な収入で知られる映画俳優らの税務調査を決定することで公平性をアピールし国民の支持を得る狙いもあるものとみられる。
米中の軋轢修復されず(10月9日)
日本、北朝鮮、韓国を歴訪した米国のポンペオ国務長官は8日中国を訪問、王毅外相と楊潔篪共産党政治局員と各々会談したが、話し合いの時間が短時間であったこともあり、双方は各々の主張をしあっただけに終わった模様。
同長官と会談した王毅外相は米中の衝突は双方の関係に影を落としており、米国は誤った言行を直ちにやめるべきだと主張した。王毅外相は、貿易問題は「戦争」では決して解決されず、交渉で解決すべきことを重ねて強調した。...
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日本、北朝鮮、韓国を歴訪した米国のポンペオ国務長官は8日中国を訪問、王毅外相と楊潔篪共産党政治局員と各々会談したが、話し合いの時間が短時間であったこともあり、双方は各々の主張をしあっただけに終わった模様。
同長官と会談した王毅外相は米中の衝突は双方の関係に影を落としており、米国は誤った言行を直ちにやめるべきだと主張した。王毅外相は、貿易問題は「戦争」では決して解決されず、交渉で解決すべきことを重ねて強調した。さらに台湾問題では米国が台湾に武器を売却し、軍事交流をしていることに対し、中国と国交関係がある国家として台湾への干渉をやめるようにとも述べた。
これに対しポンペオ国務長官は、米中関係には現在多くの不一致点があるが、米国は中国の発展に反対していないし、米中両国は最大の経済力があり、最強の国家であり、世界の平和と繁栄に重大な責任があり、双方が意見を交換し、信任を増大させることが大事であると表明。米国は「一つの中国」政策を堅持しており、国際問題についても意思の疎通が大事だと返答した。
楊潔篪氏も中米という両大国は協力しあってこそウィン-ウィンの関係になれると語ったのに対し、ポンペオ国務長官は、米国も中国と協力しあっていくことに力を尽くしており、米国は中国の発展に決して反対しないし、中国を圧迫しようという意思もないと表明した。
両会談を受けて、10月8日夜に発表された「環球時報」の社説では、両国の関係悪化の局面に終止符が打たれなければ、朝鮮半島情勢も含めたアジア情勢に深刻な結果をもたらしかねないとしている。さらに今回のポンペオ国務長官の訪中の影響は限定的であり、中米関係は米国のホワイトハウスや経済部門、ペンタゴンが主導しており、国務省の役割は下降しているとみている。また今後の注目点は11月末にアルゼンチンで行われるG20サミットで米中首脳会談が行われるか否かである、と述べている。
さらに中国は決して米国に対抗しようとしてはいないが、米国に圧力をかけ続けられていると、中国人の意識も変わってくるかもしれず、中米関係は決して楽観できるものではないと結んでいる。
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中国政府“ICPOトップ・汚職などの疑いで調査”(10月9日)
ICPOの総裁を務めていた孟宏偉の妻が、ICPOの本部があるフランスのリヨンで7日、記者会見を行った。
孟宏偉が務めていたICPO(国際刑事警察機構)は、世界各国の警察機関によって組織された国際機関でインターポールの通称で呼ばれている。
おととし孟宏偉は、そのトップの総裁に中国から初めて選ばれた。総裁在任中の先月、行方がわからなくなり香港メディアは孟宏偉が中国に一時帰国した際、当局に連行されて取り調べを受けていると伝えていた。...
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ICPOの総裁を務めていた孟宏偉の妻が、ICPOの本部があるフランスのリヨンで7日、記者会見を行った。
孟宏偉が務めていたICPO(国際刑事警察機構)は、世界各国の警察機関によって組織された国際機関でインターポールの通称で呼ばれている。
おととし孟宏偉は、そのトップの総裁に中国から初めて選ばれた。総裁在任中の先月、行方がわからなくなり香港メディアは孟宏偉が中国に一時帰国した際、当局に連行されて取り調べを受けていると伝えていた。
会見の直後、中国側に動きががあり、汚職などを取り締まる国家監察委員会は違法行為を行った疑いで孟宏偉を調査していると明らかにした。
これに続いて、中国の警察、公安省はきょう午後、孟前総裁は賄賂を受け取っていたなどと発表した。
公安省が言及したのが周永康元政治局乗務委員だった。6年前まで中国共産党の最高指導部の1人だった人物で、しかし虎もハエも叩くという腐敗撲滅のスローガンを掲げて大物の摘発に乗り出した指導部のもとで汚職などで摘発されていた。
その習近平国家主席のもとで中国の警察の幹部を務め、その後ICPOの総裁に就任していたのが孟宏偉だった。
きょうの公安省の会議では、周永康の毒の影響を徹底的に取り除くと強調した。
敵対勢力の妨害、破壊、転覆活動を防ぐとして政治的な問題が背景にあることもうかがわせている。
孟宏偉については欧米のメディアも大きく報じ、一部は習近平政権による粛清だという見方も伝えている。
ICPOは孟宏偉が7日に総裁を辞任したと発表した。来月の会議で次の総裁を選出する予定だとしている。
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行方不明のICPO総裁・中国・“違法行為の疑いで調査”(10月8日)
ICPO総裁・孟宏偉が先月が行方が分からなくなり、フランスの警察が捜査をはじめている。
その孟総裁について、昨夜、中国・国家監察委員会が違法行為を行った疑いで捜査していると発表した。
国家監察委員会は、公職に就く人を対象に汚職などの監視や取り締まりを行う機関だが、調査の詳しい内容は明らかにされていない。
ICPOは孟宏偉総裁が7日に辞任したと発表した。
来月の会議で次の総裁を選出する予定としている。...
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ICPO総裁・孟宏偉が先月が行方が分からなくなり、フランスの警察が捜査をはじめている。
その孟総裁について、昨夜、中国・国家監察委員会が違法行為を行った疑いで捜査していると発表した。
国家監察委員会は、公職に就く人を対象に汚職などの監視や取り締まりを行う機関だが、調査の詳しい内容は明らかにされていない。
ICPOは孟宏偉総裁が7日に辞任したと発表した。
来月の会議で次の総裁を選出する予定としている。
孟宏偉総裁の妻は、夫が中国で調査を受けていることが明らかになる直前にフランスで記者会見を行った。その中で妻は、中国へ向かった夫から先月25日に受信した携帯電話のメッセージに、「私の電話を待って」という文字とナイフの絵文字があったことが明らかにし、「夫は危険な状態にあることを伝えようとしていたと思う」と述べた。
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ICPO・中国人の総裁が行方不明(10月6日)
フランス内務省は5日、フランスに本部があるICPO・国際刑事警察機構の中国人の総裁が先月25日に中国に向かって出発して以降行方が分からなくなりフランス警察が捜査を始めたと明らかにした。
フランス内務省はICPO北京支部が中国当局に問い合わせても回答は得られていない状態である。
これに関連して香港・サウスチャイナモーニングポスト紙は孟総裁が中国に一時帰国した際、当局に連行されて取り調べを受けていると伝えている。
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