米中高官・外相会談に向け協議か(9月29日)
米国国務省は28日、東アジアなどを統括するクリテンブリンク国務次官補が中国外務省の孫衛東次官とワシントンで前日の27日に会談したと発表した。
それによると会談では北朝鮮や台湾などを巡って意見が交わされ、双方は協力できる分野だけでなく利害が一致しない分野においても連絡ルートを維持する重要性を強調したとしている。
また米中両政府で調整が進められているブリンケン国務長官と王毅外相との外相会談についても協議が行われたとみられる。...
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米国国務省は28日、東アジアなどを統括するクリテンブリンク国務次官補が中国外務省の孫衛東次官とワシントンで前日の27日に会談したと発表した。
それによると会談では北朝鮮や台湾などを巡って意見が交わされ、双方は協力できる分野だけでなく利害が一致しない分野においても連絡ルートを維持する重要性を強調したとしている。
また米中両政府で調整が進められているブリンケン国務長官と王毅外相との外相会談についても協議が行われたとみられる。米国の有力紙「ウォールストリートジャーナル」は28日、王毅外相が来月にもワシントンを訪問する方向で調整が進められていると伝えた。さらに米国との経済貿易分野の交渉を担当する何立峰副首相のワシントン訪問についても検討されていると報じている。
米中関係を巡ってはことし11月に米国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に合わせてバイデン大統領と習近平国家主席の会談が実現するかが焦点となっていて、一連の高官の動きは首脳会談を巡る調整に向けたものだとみられる。
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米中高官が会談・首脳会談の実現へ協議か(9月18日)
米国・ホワイトハウスで、安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官と、中国で外交を統括する政治局委員を兼ねる王毅外相は、16日から17日にかけて、地中海の島国・マルタで会談した。
米国側は発表で、会談は意思疎通を維持し、責任を持って関係を管理するための継続した取り組みの一環だったとしたうえで、両国関係やロシアによるウクライナへの軍事侵攻などについて協議したとしている。
また台湾情勢を巡っては、サリバン補佐官が、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したという。...
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米国・ホワイトハウスで、安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官と、中国で外交を統括する政治局委員を兼ねる王毅外相は、16日から17日にかけて、地中海の島国・マルタで会談した。
米国側は発表で、会談は意思疎通を維持し、責任を持って関係を管理するための継続した取り組みの一環だったとしたうえで、両国関係やロシアによるウクライナへの軍事侵攻などについて協議したとしている。
また台湾情勢を巡っては、サリバン補佐官が、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したという。これに対し、中国外務省によると、王外相は、台湾問題は両国関係の越えてはならない第1のレッドラインだと述べ、台湾への関与を強める米国を強くけん制した。
一方、米国側は発表で、米中双方は戦略的な意思疎通の手段を維持し、今後数か月間でさらなるハイレベルの協議を追求することを確認したとしていて、11月に米国で開かれるAPEC首脳会議などにあわせたバイデン大統領と習近平国家主席の首脳会談の実現について、協議した可能性がある。
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東アジアサミット・大統領間の対立浮き彫りに(9月7日)
インドネシアで行われているASEAN(東南アジア諸国連合)の一連の首脳会議、最終日を迎えた。岸田首相や米国・ハリス副大統領、韓国・ユン大統領、中国・李強首相、ロシア・ラブロフ外相が出席。立場の異なる国々が一堂に会した。
会議の冒頭、議長国インドネシア・ジョコ大統領は、ウクライナ情勢や米中の対立などを念頭に大国間の緊張緩和を呼びかけた。
会議では、中国が海洋進出を強める南シナ海情勢や、北朝鮮による核ミサイル開発、ウクライナ情勢などについて話し合われた。...
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インドネシアで行われているASEAN(東南アジア諸国連合)の一連の首脳会議、最終日を迎えた。岸田首相や米国・ハリス副大統領、韓国・ユン大統領、中国・李強首相、ロシア・ラブロフ外相が出席。立場の異なる国々が一堂に会した。
会議の冒頭、議長国インドネシア・ジョコ大統領は、ウクライナ情勢や米中の対立などを念頭に大国間の緊張緩和を呼びかけた。
会議では、中国が海洋進出を強める南シナ海情勢や、北朝鮮による核ミサイル開発、ウクライナ情勢などについて話し合われた。しかし大国はみずからの主張を繰り広げ、具体的な進展はなかったものと見られる。
大国間の緊張緩和とはならず、対立が改めて浮き彫りになった。岸田首相は「世界の成長センターであるASEANと我が国が、新たな次元で協力・連携を強化することは、曲がり角に立つ世界の平和と繁栄にとって大きな意味があると考え訴えてきた」と述べ、東アジアサミットの中で力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧に反対する立場を強調。
一方で日中関係については「習近平国家主席と共に建設的かつ安定的な関係の構築を、双方の努力で進めていく」と述べた。
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米中の貿易トップが会談(8月29日)
米国・レモンド商務長官は中国・北京で、中国・オウブントウ商務相と会談した。
半導体などの先端技術をめぐって対立が続く中、貿易や投資に関する問題の解決に向けて両国政府や企業のトップが協議する場を新たに設けることで合意した。
今回の会談は関係改善に向けて前進した形だが、今後具体的な解決策が見出せるかが焦点となる。
南米訪問の経由地に到着・台湾副総統・米国元高官と会談へ(8月13日)
南米を訪問する台湾・頼清徳副総統は経由地の米国・ニューヨークに到着した。頼副総統はニューヨークで1泊したあとパラグアイを訪問し15日に行われるペニャ新大統領の就任式に出席する。帰りは16日に米国サンフランシスコを経由して18日に台湾へ戻る予定。
これに関連して米国・ホワイトハウスでNSC(国家安全保障会議)の中国担当の上級部長などを歴任し、現在は台湾との窓口機関のトップを務めるローゼンバーガーは12日、みずからのSNSにサンフランシスコで会うことを楽しみにしていると投稿し、頼副総統が台湾へ戻る前に会談すると明らかにした。...
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南米を訪問する台湾・頼清徳副総統は経由地の米国・ニューヨークに到着した。頼副総統はニューヨークで1泊したあとパラグアイを訪問し15日に行われるペニャ新大統領の就任式に出席する。帰りは16日に米国サンフランシスコを経由して18日に台湾へ戻る予定。
これに関連して米国・ホワイトハウスでNSC(国家安全保障会議)の中国担当の上級部長などを歴任し、現在は台湾との窓口機関のトップを務めるローゼンバーガーは12日、みずからのSNSにサンフランシスコで会うことを楽しみにしていると投稿し、頼副総統が台湾へ戻る前に会談すると明らかにした。
中国外務省の報道官はきょう談話を出し、いかなる形式でも米国と台湾の公式な往来に断固反対すると強く反発。事態を注視し強力な措置を取って国家の主権と領土の一体性を守り抜くと強調し、対抗措置を取ることを改めて示唆していて、中国が頼副総統と米国側とのやり取りを口実に緊張を高める可能性もある。
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