全都道府県で感染増加・今後も急増継続に懸念(7月14日)
全国で感染の再拡大が進む新型コロナ。厚生労働省の専門家会合は「感染が急速に拡大し、今後も続くことが懸念される」と指摘した。
一方、オミクロン株の一種で置き換わりが進みつつある「BA.5」について症状を引き起こす力が高まっている可能性があるとする実験結果が発表された。
東京・杉並区のクリニック、発熱外来に来る人が先週から増え始め、希望する患者全員の診察が難しくなっている。この日は午前中だけで4人が陽性と診断された。田村剛院長はワクチンを打っても感染してしまう人が増えていると話す。
きのう全国では9万4493人の感染が確認。13の県で過去最多となった。重症者は90人でおとといより7人増えた。
新型コロナ感染再拡大・駅・空港での無料検査など・政府・対策強化を検討(7月13日)
全国的に新型コロナの感染が再拡大する中、政府は現時点での行動制限は必要ないとする一方、さらなる感染状況の悪化も懸念されるとして、駅や空港での無料検査の実施や、4回目のワクチン接種の対象範囲の拡大など対策の強化を検討している。
きのう西日本を中心に12の県で過去最多となり、全国では4カ月ぶりに7万人を超えた。政府は自治体から、まん延防止等重点措置の適用要請が出ていないことなどから現時点での行動制限は必要ないとする一方、今後、さらなる感染状況の悪化も懸念されるとして、自治体と連携しながら病床の確保を進める方針。...
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全国的に新型コロナの感染が再拡大する中、政府は現時点での行動制限は必要ないとする一方、さらなる感染状況の悪化も懸念されるとして、駅や空港での無料検査の実施や、4回目のワクチン接種の対象範囲の拡大など対策の強化を検討している。
きのう西日本を中心に12の県で過去最多となり、全国では4カ月ぶりに7万人を超えた。政府は自治体から、まん延防止等重点措置の適用要請が出ていないことなどから現時点での行動制限は必要ないとする一方、今後、さらなる感染状況の悪化も懸念されるとして、自治体と連携しながら病床の確保を進める方針。
厚生労働省の専門家会合や政府の分科会の議論を踏まえあさってにも対策本部を開き今後の対策などについて議論することにしている。
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新型コロナ第7波に突入(7月9日)
一旦収まるかのように見えていた新型コロナウイルスだが、再び猛威を振るい始めた。東京の新型コロナ新規感染者は8777人で、連日のように8000人を超えている。
従来の首都圏から拡散するといったものでなく、全国各地で同時並行的に流行っていることが今回のコロナの特徴で、各首長からは「第7波に入った」との発言が相次いでいる。
背景にあるのは、オミクロン株からの変異種「BA.5」への置き換わりが進んでいることである。...
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一旦収まるかのように見えていた新型コロナウイルスだが、再び猛威を振るい始めた。東京の新型コロナ新規感染者は8777人で、連日のように8000人を超えている。
従来の首都圏から拡散するといったものでなく、全国各地で同時並行的に流行っていることが今回のコロナの特徴で、各首長からは「第7波に入った」との発言が相次いでいる。
背景にあるのは、オミクロン株からの変異種「BA.5」への置き換わりが進んでいることである。「BA.5」は「BA.1」の1.4倍の感染力があるといわれている。ヨーロッパや米国でもオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」が主流となっており、1週間当たりの新規感染者が、2週間前に比べて30%近く増えたとWHO世界保健機関は発表している。
「BA.5」には、さらに免疫が効きにくいという特徴があり、ウイルスの働きを抑える中和抗体の効果が「BA.1」に比べて7分の1以下になったという実験結果もある。これはワクチン接種や感染により得られた免疫を持っていても、感染してしまう可能性が高いことを意味している。
厚労省によるとBA.5への置き換わりは東京では25%、大阪では8.6%、島根では78.6%だという。これに加えて、コロナ患者と見分けがつきにくい猛暑による熱中症患者が加わり医療機関への搬送困難事案を全国規模で増加させている。
コロナ病床使用率が5割に達した沖縄の医療機関では既に多くの救急搬送を断っている状態である。
国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫医師は「(行動制限をかけずに、このままの状態が継続した場合)4週間後の8月2日には12.48倍の1日あたり約5万4902人となる」と予測したが、この数値は第6波のピークの倍以上に相当する。
今月中旬にも新たなGoToトラベル「全国旅行支援」が始まるといわれているが、残念ながら延期の可能性が高まっている。経済的被害を最低限に抑えるためにも、ある程度の行動制限は必要である。
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WHO“コロナ感染者・30%近く増”(7月7日)
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスについて「オミクロン株のBF.4とBF.5がヨーロッパや米国大陸で主流となる中、世界で確認された1週間あたりの新規感染者数が2週間前に比べて30%近く増えた」と述べた。
ワクチンの接種は依然として重症化や死亡のリスクを下げるのに有効だとしながらも、変異を続けるウイルスに対して効果が弱まっていることが感染者数が増えている背景にあると指摘した。
国内でも急速に拡大・前週の約2倍に(7月7日)
日本でも新型コロナの感染が急速に拡大している。昨日は1週間前の約2倍、全国で4万5000人を超える発表があった。東京の昨日の感染確認は8341人。1週間前の2倍以上となっていて感染が再拡大している。発熱外来がある都内のクリニック。今週に入って受診と検査を希望する人が増加している。
クリニックによると第6波では喉の激しい痛みを訴える患者が多かったのに対し、最近は発熱が38度以上と高く倦怠感を訴える人が多い傾向にあるという。...
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日本でも新型コロナの感染が急速に拡大している。昨日は1週間前の約2倍、全国で4万5000人を超える発表があった。東京の昨日の感染確認は8341人。1週間前の2倍以上となっていて感染が再拡大している。発熱外来がある都内のクリニック。今週に入って受診と検査を希望する人が増加している。
クリニックによると第6波では喉の激しい痛みを訴える患者が多かったのに対し、最近は発熱が38度以上と高く倦怠感を訴える人が多い傾向にあるという。検査を受けた患者のうち陽性となる人は、先月上旬には1割程度だったが、今月は7割ほどまで増えている。
オミクロン株の一種「BA.5」。5月以降、欧米を中心に広がり、WHO(世界保健機関)によると、先月中旬の段階で世界で検出される新型コロナウイルス全体の40%ほどを占めている。「BA.5」は、英国保健当局の発表によると、それまで主流だった「BA.2」よりも35%ほど早く広がっているとみられる。
免疫を逃れる性質があり、WHOによるとウイルスの働きを抑える中和抗体の効果が当初広がった「BA.1」に比べて7分の1以下になったという実験結果がある。重症化しやすいかどうかについてはWHOは「BA.1」と比べて変化しているという情報はないとしている。
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