※2022年2月、更新を終了しています
アフガニスタン混乱・バイデン大統領・軍の撤退“信頼損なわれた”に反論(8月21日)
アフガニスタンでは米軍が撤退を進める中、武装勢力タリバンが権力を掌握し空港に退避を求める人たちが押し寄せるなど混乱が続いている。
これについて米国のメディアなどからは「脅威にさらされても見捨てられるとの印象が広がり、同盟国からの信頼が損なわれた」といった批判が出ている。
これに対してバイデン大統領はホワイトハウスで行った会見で「どの同盟国からも信頼性を疑問視する声はない」と反論した。
そのうえで「撤退を決断する前にG7(主要7か国)やNATO(北大西洋条約機構)の各国に伝えたが、アフガニスタンへの関与を終わらせるという私の決断に皆が賛同した」と述べ、軍の撤退について関係国の理解は得られているという認識を示した。
子どもの感染急増・新学期・対策徹底を(8月20日)
感染拡大が続く中、急激に増加しているのが子どもの感染。東京都の10代以下の感染者を推移グラフで見ると、1月のおよそ3300人からいったん減少したものの、先月はおよそ5300人まで増加した。
さらに今月は、おとといまでで、すでに1万人に上っている。全国でも子供の感染が急激に拡大している。目立つのが家庭内での感染。1歳の女の子がデルタ株の感染が分かり、その後、父親にも症状が表れて悪化、人工呼吸器を装着したケースもあったという。...
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感染拡大が続く中、急激に増加しているのが子どもの感染。東京都の10代以下の感染者を推移グラフで見ると、1月のおよそ3300人からいったん減少したものの、先月はおよそ5300人まで増加した。
さらに今月は、おとといまでで、すでに1万人に上っている。全国でも子供の感染が急激に拡大している。目立つのが家庭内での感染。1歳の女の子がデルタ株の感染が分かり、その後、父親にも症状が表れて悪化、人工呼吸器を装着したケースもあったという。
さらに心配されるのが、多くの地域でこれから始まる新学期である。
政府は、多くの地域で夏休み明けとなる来月以降、さらに感染が広がるおそれがあるとして、発熱などの症状がある児童生徒の登校を見合わせるなど、感染対策を徹底するよう改めて呼びかける方針である。
また、時差登校や分散登校、オンラインによる授業などを積極的に活用するほか、抗原検査キットの活用も促すことにしている。
一方、地域一斉の休校については、子どもたちの学習機会を確保する観点から要請しない方針である。
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「緩和縮小・年内開始が適切」FRB議事録(8月19日)
米国のFRBがいつ量的緩和の縮小を始めるのか、市場の注目が集まっているが、先月の会合でほとんどの参加者が年内開始が適切との見解を示していたことが分かった。
FRBは日本時間きょう午前3時に先月の会合の議事録を公表した。会合では、大量の国債などを購入して市場に資金を供給する量的緩和策を巡ってテーパリングと呼ばれる購入規模を徐々に縮小させる対応が本格的に議論された。
この中でほとんどの参加者が米国の経済状況に関してさらなる進展が確認できれば年内にテーパリングを開始することが適切だとする見解を示した。...
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米国のFRBがいつ量的緩和の縮小を始めるのか、市場の注目が集まっているが、先月の会合でほとんどの参加者が年内開始が適切との見解を示していたことが分かった。
FRBは日本時間きょう午前3時に先月の会合の議事録を公表した。会合では、大量の国債などを購入して市場に資金を供給する量的緩和策を巡ってテーパリングと呼ばれる購入規模を徐々に縮小させる対応が本格的に議論された。
この中でほとんどの参加者が米国の経済状況に関してさらなる進展が確認できれば年内にテーパリングを開始することが適切だとする見解を示した。
金融市場では、来月3日に発表される雇用統計で着実な改善が確認できれば、FRBが来月下旬に予定する会合でテーパリングを開始する時期や手法に言及するのではないかという見方も出てきていて、金融緩和策の転換局面への関心が高まっている。
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各地で記録的大雨・土砂災害など厳重警戒(8月18日)
大雨関連のニュースだが、停滞する前線の影響で西日本と東日本では断続的に非常に激しい雨が降っている。
九州では1週間で年間の降水量の半分を超えるなど各地で記録的な大雨となっていて土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒が必要である。
西日本と東日本を中心に災害の危険性が急激に高まる恐れがある。雨量(~午前3時)では、国土交通省が設置した雨量計で高知県大豊町で66ミリ、愛知県豊根村で53ミリを観測した。...
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大雨関連のニュースだが、停滞する前線の影響で西日本と東日本では断続的に非常に激しい雨が降っている。
九州では1週間で年間の降水量の半分を超えるなど各地で記録的な大雨となっていて土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒が必要である。
西日本と東日本を中心に災害の危険性が急激に高まる恐れがある。雨量(~午前3時)では、国土交通省が設置した雨量計で高知県大豊町で66ミリ、愛知県豊根村で53ミリを観測した。
これまでに降った雨で佐賀県、長崎県、福岡県、熊本県、鹿児島県、徳島県、それに静岡県では土砂災害の危険性が非常に高まり土砂災害警戒情報が発表されている地域にある。
今月11日の降り始めから午前3時までの雨量が九州の各地で1000ミリを超え、1週間で平年の年間降水量の半分を超えているところがある。
これまでに大雨となった各地では、土壌に大量の水がたまっているため普段よりも少ない雨や短い時間で土砂災害や川の氾濫など災害の危険性が急激に高まる恐れがある。
今後の見通し。西日本と東日本の広い範囲で1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがある。
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始まるアフガンをめぐる米中のせめぎ合い(8月17日)
アフガニスタンの首都カブールが陥落し、米国大使館から米国大使館員がヘリコプターで脱出するという衝撃的なシーンが伝えられた。
この映像で思い出されるのは、46年前の1975年、ベトナム戦争終結時の映像である。サイゴン陥落を前に米国大使館からヘリコプターで大使館員が脱出するというこの時の映像は、「米国のベトナム戦争敗北」を象徴する映像として映画でも取り上げられた。今、アフガニスタンでこの時と全く同じことが起きている。...
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アフガニスタンの首都カブールが陥落し、米国大使館から米国大使館員がヘリコプターで脱出するという衝撃的なシーンが伝えられた。
この映像で思い出されるのは、46年前の1975年、ベトナム戦争終結時の映像である。サイゴン陥落を前に米国大使館からヘリコプターで大使館員が脱出するというこの時の映像は、「米国のベトナム戦争敗北」を象徴する映像として映画でも取り上げられた。今、アフガニスタンでこの時と全く同じことが起きている。
今回のアフガン撤退の決断について、バイデン大統領はいつになく強硬だった。米国国内からも、批判の声もあがっていたが、方針は見直さなかった。
退避支援のため、追加で1千人の米軍部隊を派遣し、8月31日までにすべての関係者の撤収を完了させるとしている。アフガニスタン政府に対しては、自国のことは自国で守るよう呼びかけている。米国としては当初の目的であったオサマビンラディンを殺害し、ある程度民主化も進んだと判断した上での決断であった。
一方、タリバンは中国やロシアの協力をとりつけるなど、首都カブールの無血入場に向けて用意周到な準備を着々と進めていた。先月28日にはタリバン政治委員会・バラダール議長をはじめ、宗教評議会、宣伝委員会などから成る外交使節団が中国・天津に出向き、王毅外相がこれを出迎え、タリバンに対する投資を約束した。
タリバン新政権による新生アフガニスタンが、隣国で反米のイランやパキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンなどと連なり「一帯一路」構想の中に組み込まれていくことは必然的な流れである。
中間選挙に向けて共和党・トランプ大統領がアフガニスタンからの米軍撤退について「ユーラシア大陸において中国を勢いづかせるきっかけになる」と攻撃材料にしてくる可能性もある。大きな変化が予想される。
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