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なでしこの名ストライカー大野忍、笑顔の引退(2月13日)
この人にはやはり最後まで笑顔が似合っていた。「自分自身しっかり決めたことなんで。それこそ笑顔に変えてやろうと(大野忍)」すでに現役引退を表明していた元なでしこジャパン・大野忍が2日、都内で引退会見を行った。会場はなでしこのムードメーカーだった彼女らしい明るい雰囲気に包まれていた。
日本女子サッカーリーグ歴代最多の通算182得点。代表でも通算40得点を挙げた屈指のストライカーだった大野。2011年のFIFA女子ワールドカップでは全試合スタメン出場し、初優勝の原動力となった。...
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この人にはやはり最後まで笑顔が似合っていた。「自分自身しっかり決めたことなんで。それこそ笑顔に変えてやろうと(大野忍)」すでに現役引退を表明していた元なでしこジャパン・大野忍が2日、都内で引退会見を行った。会場はなでしこのムードメーカーだった彼女らしい明るい雰囲気に包まれていた。
日本女子サッカーリーグ歴代最多の通算182得点。代表でも通算40得点を挙げた屈指のストライカーだった大野。2011年のFIFA女子ワールドカップでは全試合スタメン出場し、初優勝の原動力となった。銀メダルを獲得した翌12年のロンドン五輪でも貢献し、代表出場数は139試合に達している。国内では日テレベレーザからINAC神戸に移籍し、リーグ連覇を達成するなど黄金期を支えた。日本女子サッカー人気の絶頂期、そこにはいつも大野の笑顔があった。五輪祝賀会の席では他競技の選手とも活発に交流し、女子柔道選手に豪快に投げられる姿も見せるお茶目な存在だった。フランス・イングランドで海外リーグも経験したが、昨年12月に所属していたノジマステラを契約満了で退団していた。1月にコーチのB級ライセンスを取得済みで、今後は指導者の道を進むという。あの底抜けの明るさで、また女子サッカー界に活気を取り戻してくれることだろう。
現在、なでしこジャパンは東京五輪での金メダル獲得を目標に掲げており、4月にはニュージーランドとの強化試合を行う予定だ。昨年の仏W杯ではベスト16で敗退し、2大会ぶりに8強入りを逃したが、12月のE-1選手権で優勝するなど復活の兆しが感じられる。大野が見せてくれた満面の微笑みをまた東京でも見たい。
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マエケン、複数トレードでMINツインズへ移籍(2月12日)
海の向こうMLBでもキャンプイン目前。来週末からはスプリングトレーニング(オープン戦)が始まるが、各チームとも駆け込みで戦力補強を行っている。10日、前田健太は4年間在籍した西海岸のロサンゼルス・ドジャースから、ア・リーグ中地区のミネソタ・ツインズへの移籍が決定した。
このトレード話は当初ドジャース、ツインズ、レッドソックスの3球団による大型移籍で話が進んでいたが決裂。ドジャース・ツインズ2球団間による2対2プラス金銭のトレードが成立した。...
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海の向こうMLBでもキャンプイン目前。来週末からはスプリングトレーニング(オープン戦)が始まるが、各チームとも駆け込みで戦力補強を行っている。10日、前田健太は4年間在籍した西海岸のロサンゼルス・ドジャースから、ア・リーグ中地区のミネソタ・ツインズへの移籍が決定した。
このトレード話は当初ドジャース、ツインズ、レッドソックスの3球団による大型移籍で話が進んでいたが決裂。ドジャース・ツインズ2球団間による2対2プラス金銭のトレードが成立した。昨季は9年ぶりにア・リーズ中地区を制したツインズは交換要員で160キロ右腕のグラテオルを放出して前田を成功。首脳陣はベリオス、オドリッジに次ぐ3番手のローテーションを考えているという。先発志向の強い前田にとっては願ってもない起用となりそうだ。
ここでほかの侍メジャーリーガー(投手)の動向も確認しておこう。ダイヤモンドバックスでの2年契約を満了した平野佳寿はFAでマリナーズへ移籍。菊池雄星との日本人コンビが実現することとなった。昨季は故障者リスト入りし、1年目の成績を大きく下回ったが、まだまだ地力は十分だろう。ベテランセットアッパーの加入は菊池にも好影響を与えるに違いない。
ヤンキース・田中将大は今季が7年契約の最終シーズン。昨オフには右肘のクリーニング手術も行い経過は順調のようだ。悲願のワールドシリーズ制覇に向け7日に渡米している。エンゼルス・大谷翔平も11日(現地10日)にアリゾナ州キャンプで自主トレーニングに入った。二刀流完全復活のシーズンとなるだろうか?
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ノムさん逝く…ジャンルを超え愛された野球人(2月11日)
巨星墜つ。戦後の球史に数々の功績を成し遂げた野村克也氏が逝去した。南海ホークスでは選手兼監督として活躍。その後ヤクルト、楽天でも指揮を執り、データを駆使したID野球は日本球界に大きな変革を与えたことで知られる。その84年の生涯は様々な光に彩られていた。
“月見草”は野球人・野村克也を語るうえで欠かせないフレーズとなった。ジャイアンツ黄金期。王・長嶋というスーパースターにばかりスポットライトが当たるなか、当時パ・リーグの選手は極めて不遇な扱いを受けていた。...
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巨星墜つ。戦後の球史に数々の功績を成し遂げた野村克也氏が逝去した。南海ホークスでは選手兼監督として活躍。その後ヤクルト、楽天でも指揮を執り、データを駆使したID野球は日本球界に大きな変革を与えたことで知られる。その84年の生涯は様々な光に彩られていた。
“月見草”は野球人・野村克也を語るうえで欠かせないフレーズとなった。ジャイアンツ黄金期。王・長嶋というスーパースターにばかりスポットライトが当たるなか、当時パ・リーグの選手は極めて不遇な扱いを受けていた。「花の中にだってヒマワリもあれば、人目につかない所でひっそりと咲く月見草もある」。そんな言葉は自身の境遇を評した彼の原点といえよう。
歴代1位の通算3017試合出場、歴代2位の657本塁打と2901安打など数字を並べるだけでも選手時代の偉業は計り知れないが、指揮官としてもリーグ制覇5回、日本一に3回輝くなど球史を代表する屈指の名監督として名を残した。更に社会人野球ではシダックスの監督を務めており、NBPの日本シリーズと都市対抗野球決勝で指揮を執った唯一の人物でもある。
ノムさんの愛称で親しまれ、ヤクルト監督就任以降はメディア露出も急増。試合後のインタビューは名物になった。刺激的かつキャッチ―なワードを披露するのはパ時代に培われたサービス精神の賜物だ。時に辛辣な毒舌を吐きながらも許されてしまうのは憎めないキャラクター故だろう。第一線を退いた後もバラエティなどで引っ張りだこに。野球というジャンルを超え近年ここまで愛された人もなかったと思う。月見草は向日葵に負けない眩い光を放ったのだった。
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羽生結弦、伝説のプログラム解禁で偉業を達成(2月10日)
平昌の伝説再び。ソウルで行われたフィギュアスケートの四大陸選手権。フリーに臨んだ羽生結弦。その選んだ曲目はあの2年前と同じ「SEIMEI」だった。
ネイサンチェンに40点差以上の大差で2位に甘んじた12月のGPファイナル。続く日本選手権でも初めて宇野昌麿に敗れるなど今シーズンは試練が続いた。逆境のなか羽生が取った選択は五輪連覇を成し遂げたプログラム曲への回帰だった。SPではより完成度を極めた「バラード第1番」で完璧な演技を披露。...
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平昌の伝説再び。ソウルで行われたフィギュアスケートの四大陸選手権。フリーに臨んだ羽生結弦。その選んだ曲目はあの2年前と同じ「SEIMEI」だった。
ネイサンチェンに40点差以上の大差で2位に甘んじた12月のGPファイナル。続く日本選手権でも初めて宇野昌麿に敗れるなど今シーズンは試練が続いた。逆境のなか羽生が取った選択は五輪連覇を成し遂げたプログラム曲への回帰だった。SPではより完成度を極めた「バラード第1番」で完璧な演技を披露。111.82の世界最高得点をマークする。だが、フリーは前回からルール改正が行われ演奏時間が30秒短縮され、ジャンプまでの間隔が少なくなっており、より緻密で高度な完成度が求められていた。その重圧からか冒頭の4回転ルッツでは手を付き、後半にも転倒するなどミスが続いたものの、演技構成をとっさに変更してリカバリー。300点超えとはいかなかったが、この大会での初優勝を飾ることに成功した。試合後はジャンプミスに納得がいかない様子ながらも「とりあえず、ホッとしています。やっと獲れて良かった」と笑顔を綻ばせた。羽生はこれで男子では初のjr・シニアの主要6大会全制覇「スーパースラム」の達成である。限界説を一蹴し、再び金字塔を打ち立てることとなった。
また、シニア初参戦の鍵山優真は4回転コンビネーションを成功させ、自己ベスト更新の見事な演技を披露。SP5位から3位に躍進という大健闘を見せた。女子シングルでも紀平梨花が史上初の連覇を成し遂げており四大陸選手権はまさに日本勢の独壇場。3月の世界選手権に向けて大きな弾みを付ける結果となった。
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Jリーグ2020シーズン到来・XEROXス-パー杯(2月9日)
8日、今シーズンのサッカーJリーグ最初の公式戦・富士ゼロックススーパーカップが埼玉スタジアムで行われた。昨季15年ぶり4度目のJ1王者となった横浜Fマリノスと先月クラブ史上初めて天皇杯を制したヴィッセル神戸との一戦に5万人を超える大観客が詰めかけた。
前日に行われた記者会見にはマリノスからはMFの遠藤渓太、ヴィッセルからはDF酒井高徳が出席。年明けからU-23日本代表としてアジア選手権に参戦していた遠藤は「結果だけを追い求める」と貪欲に勝利を渇望。...
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8日、今シーズンのサッカーJリーグ最初の公式戦・富士ゼロックススーパーカップが埼玉スタジアムで行われた。昨季15年ぶり4度目のJ1王者となった横浜Fマリノスと先月クラブ史上初めて天皇杯を制したヴィッセル神戸との一戦に5万人を超える大観客が詰めかけた。
前日に行われた記者会見にはマリノスからはMFの遠藤渓太、ヴィッセルからはDF酒井高徳が出席。年明けからU-23日本代表としてアジア選手権に参戦していた遠藤は「結果だけを追い求める」と貪欲に勝利を渇望。一方の酒井は「僕らはチャレンジャーという気持ちでしっかりぶつかっていきたい」と抱負を述べた。
試合は先ず神戸がドウグラスのシュートで先制するが、横浜もマルコスジュニオールの同点弾で反撃し、一歩も引かない。その後も互いに点を奪い合う白熱した展開に。イニエスタからの絶妙のアシストで得点を重ねる神戸に対し、横浜も扇原・エリキのゴールで3-3のまま決着はPK戦へと突入。互いに2人が成功させた後、3人目に元マリノスの守護神・飯倉がゴールを死守すると、そこから両チームが次々と失敗。横浜7人目の遠藤も枠を捉えきれず、何と9人連続失敗という異例の状況に。最後は山口蛍が決めてついに決着へ。神戸が今シーズンの初タイトルを手中に収めた。
今回の大会では初めての試みとして英語、中国語、タイ語といった多言語対応のチケット販売が導入された。アジア、そして世界での更なるマーケット拡大を視野に展開する今季のJリーグ。今月21日に21年目のシーズン開幕を迎えることとなる。
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