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元祖Mr.タイガース・田淵幸一からのエール
18日、都内のホテルでプロ野球の阪神タイガースと西武ライオンズで活躍した田淵幸一氏の野球殿堂入りを記念した表彰式が行われた。
今年1月にエキスパート表彰で野球殿堂入りを果たした田淵氏は16年間の現役生活で歴代11位となる通算474本塁打を放った。5度のベストナインに輝いたタイガース時代はキャッチャーとして活躍。1978年の世紀のトレードで移籍した新球団・西武ライオンズでは主に一塁手や指名打者として出場。...
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18日、都内のホテルでプロ野球の阪神タイガースと西武ライオンズで活躍した田淵幸一氏の野球殿堂入りを記念した表彰式が行われた。
今年1月にエキスパート表彰で野球殿堂入りを果たした田淵氏は16年間の現役生活で歴代11位となる通算474本塁打を放った。5度のベストナインに輝いたタイガース時代はキャッチャーとして活躍。1978年の世紀のトレードで移籍した新球団・西武ライオンズでは主に一塁手や指名打者として出場。西武黄金時代の礎を築いた。意外にも通算安打数は1532本で名球会入りは果たしていないが、セ・パ両リーグで大きな人気を博したスター選手だった。
球史を代表する多くの選手が指名されたことで知られる1968年のドラフト組。その綺羅星のごとき同期入団のなかで新人王を獲得しているのが、誰あろうこの田淵氏である。会見ではその同期のライバルに話題が及び、「山本浩二、星野仙一と私の三人が殿堂入りしたことに、心から喜んでおりますし、感無量です」と、一昨年亡くなった星野氏に思いを馳せた。
その盟友と同じチームで戦ったのが2002年のタイガース。星野氏の阪神監督就任に伴い、チーフ打撃コーチに就任。24年ぶりの古巣復帰を果たす。星野政権下では2シーズンにわたり、監督を補佐した。(なお、2007年には北京五輪日本代表で再び星野監督の下でヘッド兼打撃コーチを務めている)
この日阪神球団が独自で開催した表彰式では矢野燿大監督が試合前に駆けつけ、花束を贈呈するというサプライズ演出があった。田淵氏は後輩キャッチャーでもある矢野監督に「一致団結して協力して優勝することを、私が生きている間によろしくお願いします」と熱を込めたエールを送った。
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球児たちの特別な夏・高校野球交流試合が閉幕(8月18日)
3日間にわたって行われた「甲子園高校野球交流試合」が閉幕した。全16試合、春のセンバツ出場予定の32校による特別な夏が終わった。
従来のトーナメント戦ではない一試合限りの対戦。しかし、球児たちは白球にかけてきた思いをぶつけ、力の限り戦った。勝利の歓喜、敗れて流す涙にはこれまでの甲子園大会と何ら違いはない。最終日となった17日は、ともに春夏通算20回以上の出場を誇る東西の名門・東海大相模(神奈川)と大阪桐蔭(大阪)という屈指の好カードも実現した。...
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3日間にわたって行われた「甲子園高校野球交流試合」が閉幕した。全16試合、春のセンバツ出場予定の32校による特別な夏が終わった。
従来のトーナメント戦ではない一試合限りの対戦。しかし、球児たちは白球にかけてきた思いをぶつけ、力の限り戦った。勝利の歓喜、敗れて流す涙にはこれまでの甲子園大会と何ら違いはない。最終日となった17日は、ともに春夏通算20回以上の出場を誇る東西の名門・東海大相模(神奈川)と大阪桐蔭(大阪)という屈指の好カードも実現した。意外にも甲子園では初対戦の両校。試合は期待にたがわぬ高ゲームとなった。
7回に1点を追う東海大相模は走者一掃の2点タイムリーで逆転。しかし、大阪桐蔭はその裏すぐに追いつくと、8回裏にここまでノーヒットだったキャプテンの薮井選手が決勝の逆転打で勝利をもぎ取った。
ブラスバンドも全国レベルの両校はこの試合、学校同士をリモートでつないで、オンライン上で応援合戦を繰り広げ選手を盛り立てた。
今大会ではほかにも昨年夏の決勝・星稜vs履正社の再戦のほか、磐城高校は4月に人事異動になっていた前監督が、特例として試合前練習でのノックを許されるという粋な計らいなどもあり、なかなか見どころも多かった。
コロナで開会式の入場行進もアルプススタンドを揺るがす大声援もない異例の大会。甲子園の土の持ち帰りも禁止された。だが、関係者らの努力で高校球児らにとって何物にも代え難い最高の舞台が実現したことは特筆に値するだろう。
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【速報】錦織圭が新型コロナ感染公表・欠場へ(8月17日)
連日国内で著名人の新型コロナウイルス感染の速報が続いているなか、スポーツ界からも大きなニュースが飛び込んできた。男子テニスの錦織圭(世界ランキング31位)が、新型コロナウイルスに感染したことを自ら公表した。
昨年10月に右ひじを手術した錦織圭は現在フロリダで調整中。日本時間の17日(現地時間の16日)に自身の公式アプリで、「新型コロナウイルスの検査を受けて、陽性と判断されました」と明かした。...
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連日国内で著名人の新型コロナウイルス感染の速報が続いているなか、スポーツ界からも大きなニュースが飛び込んできた。男子テニスの錦織圭(世界ランキング31位)が、新型コロナウイルスに感染したことを自ら公表した。
昨年10月に右ひじを手術した錦織圭は現在フロリダで調整中。日本時間の17日(現地時間の16日)に自身の公式アプリで、「新型コロナウイルスの検査を受けて、陽性と判断されました」と明かした。現在中断しているテニスの男子ツアーは、今月22日のウエスタン・アンド・サザン・オープン(ニューヨーク)から再開が決定しており、錦織も出場を予定していた。15日には、自身のツイッターに練習動画を投稿し、順調な様子を見せていたばかりだった。
本人の発表によると「体の調子は良く、症状はほんの少ししかありませんが、当然ながら皆様の安全のため完全な隔離下に入ります」とのことで、フロリダで自主隔離生活に入る。約1年ぶりの実戦復帰はお流れになってしまったが、しっかり療養して完治させてほしい。
なおテニス界では、すでに国際テニス連盟主催の下部チャレンジャーツアーが再開されているが、その第一弾大会のプラハ・オープンでは、15日に選手1名からコロナウイルスの陽性反応が出ている。女子も1日のパレルモオープンで陽性反応の選手が出たとされている。
四大大会のUSオープン(ニューヨーク)は8月31日から開幕となる。錦織も出場を予定しているがどうなるだろうか。21日に再度検査を受けるとのことで経過が注目される。
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和製ライアン完全復活へ・小川泰弘が偉業達成(8月16日)
都内に熱中症警戒アラートが発令される熱帯夜のなか、135球&10奪三振の熱投だ。神宮球場で行われたヤクルトvsDeNA戦で、スワローズ・小川泰弘が完封勝利で5勝目。自身初となるノーヒット・ノーランを達成した。
試合後、「真っ直ぐの力、制球ともにすごいものがあった」と高津監督が評したとおり、この日の小川は立ち上がりから圧巻のピッチングを披露。好調ベイスターズ打線から凡打の山を築いていく。フォアボールのランナーを出した8回には味方のエラーで併殺とならず、一・二塁のピンチを迎えたが、動じることなく冷静に後続を打ち取った。...
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都内に熱中症警戒アラートが発令される熱帯夜のなか、135球&10奪三振の熱投だ。神宮球場で行われたヤクルトvsDeNA戦で、スワローズ・小川泰弘が完封勝利で5勝目。自身初となるノーヒット・ノーランを達成した。
試合後、「真っ直ぐの力、制球ともにすごいものがあった」と高津監督が評したとおり、この日の小川は立ち上がりから圧巻のピッチングを披露。好調ベイスターズ打線から凡打の山を築いていく。フォアボールのランナーを出した8回には味方のエラーで併殺とならず、一・二塁のピンチを迎えたが、動じることなく冷静に後続を打ち取った。最終回、ラストバッターの代打・乙坂智を空振りの三振に仕留めると、思わずガッツポーズが飛び出した。本人によると記録を意識し始めたのは「5回ぐらい」とのこと。インタビューでは「ウイニングボールを取っておくより人にあげることが多かったが、ノーヒット・ノーランは初めてのことなので自分で持っておきたい」と笑顔がこぼれた。
昨シーズンはチーム最多26試合に先発したもののプロ入り後最少の5勝。リーグ最多の12敗を喫し、開幕投手の座を40歳の石川雅規に譲る形となった。今季にかける思いは強かっただろう。すでに昨年に並ぶ勝ち星をあげ、全盛期のピッチングを取り戻しつつあるようだ。
これがプロ野球史上82人目のノー・ノー達成。令和に入って以降は昨年のホークス・千賀滉大、ドラゴンズ・大野雄大に続き3人目となる。ちなみにメジャーでのノー・ノー最多記録はあのノーラン・ライアンの7回である。復活した“和製ライアン”の更なる飛躍に期待したい。
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日本人メジャー・マエケン&ダルが今季3勝目(8月14日)
今季のMLBでは日本人野手は打者に専念する大谷翔平がようやく打率を2割台に乗せてきたところで、レイズの筒香嘉智が.160とまだ波に乗れていない。同じくルーキーのレッズ・秋山翔吾は先発での起用が増えてきて、打率.244とまずまずの滑り出しを見せている。
一方、好調なのが投手陣だ。ヤンキースの田中将大はキャンプ中に打球を頭に受けた影響でここまで球数を制限しながらの登板だが、防御率は2.31と安定したピッチング。...
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今季のMLBでは日本人野手は打者に専念する大谷翔平がようやく打率を2割台に乗せてきたところで、レイズの筒香嘉智が.160とまだ波に乗れていない。同じくルーキーのレッズ・秋山翔吾は先発での起用が増えてきて、打率.244とまずまずの滑り出しを見せている。
一方、好調なのが投手陣だ。ヤンキースの田中将大はキャンプ中に打球を頭に受けた影響でここまで球数を制限しながらの登板だが、防御率は2.31と安定したピッチング。初勝利はもう目の前だろう。
13日には開幕2連勝中のツインズ・前田健太が先発。持ち前の変化球が冴え6回と2/3を投げ2失点の好投。打線の大量援護も受けて両リーグトップタイの3勝目を挙げた。これがメジャー通算50勝の節目の勝ち星となったマエケン。試合後には、「味方のおかげで50回勝ちを付けてもらっているので、ものすごく感謝している」とコメント。「たくさん勝てるように努力したい」と抱負を述べた。ちなみにMLBで50勝を挙げた日本人投手は前田が8人目。野茂英雄の123勝を筆頭に、次いで黒田の79勝、先述の田中が75勝と続く。
そして4位につけているのが現カブスのダルビッシュ有だ。ダルビッシュは14日、本拠地シカゴでブリュワーズ戦に先発。7回104球を投げ、今季初となる毎回の11奪三振、許したヒットはスモークに許したソロホームのみ。1失点で今季3勝目。通算勝利数を66に伸ばした。メジャー移籍8年目。現在の日本人メジャーのなかでは最年長で最も長いキャリアとなる。来週16日には34歳の誕生日を迎えるダルビッシュの更なる進化に注目したい。
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