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ダルビッシュ、粘投も2試合連続で勝ち星逃す(9月17日)
MLBの投手にとって最高の栄誉、サイ・ヤング賞。いまその栄冠に最も近い位置にいるシカゴカブスのダルビッシュ有が、両リーグ単独トップの8勝目をかけて16日先発した。
この日のダルビッシュは3回に逆転タイムリーを喫すると、5回にも連打で追加点を奪われ、リードを広げられる苦しい展開。しかしその裏、味方打線が同点に追いつくと立ち直りを見せる。試合後、ダル本人が「(修正が)なかなかうまくいかず、途中から『もういいや』と思ってやった」と、振り返ったようにその後のイニングは吹っ切れたように自分のピッチングを取り戻し、7回までちょうど100球を投げたところで降板となった。...
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MLBの投手にとって最高の栄誉、サイ・ヤング賞。いまその栄冠に最も近い位置にいるシカゴカブスのダルビッシュ有が、両リーグ単独トップの8勝目をかけて16日先発した。
この日のダルビッシュは3回に逆転タイムリーを喫すると、5回にも連打で追加点を奪われ、リードを広げられる苦しい展開。しかしその裏、味方打線が同点に追いつくと立ち直りを見せる。試合後、ダル本人が「(修正が)なかなかうまくいかず、途中から『もういいや』と思ってやった」と、振り返ったようにその後のイニングは吹っ切れたように自分のピッチングを取り戻し、7回までちょうど100球を投げたところで降板となった。その裏、カブスが勝ち越しに成功し、勝ち投手の権利を得たが、最終回に抑えが逆転され8勝目は消滅。今シーズンワーストの9安打を浴びながらの粘りの投球だったが、勝敗はつかなかった。
勝ち星こそ上積み出来なかったもののQS(6回まで自責点3以内)は自己最長の9試合連続となり申し分のない成績と言える。だが、サイ・ヤング賞候補となると話は別だ。強力なライバルとなるのは2年連続でサイ・ヤング賞受賞中のメッツ・デグロムとレッズのバウアーの2人。両者とも未だ4勝だが、防御率はデグロムが1.67、バウアーが1.71のうえ奪三振ではダルを上回るリーグ最多の83を誇る。試合前までダルの防御率はリーグ3位の1.77だったが、今日の失点で2.00と若干悪くなってしまった。短縮日程のため今年のカブスの残り試合は11。ダルの先発ローテはあと2回だ。何とか1点台に抑えないと最終選考の際にはマイナスとなるだろう。挽回に期待したい。
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白熱するセ・パ優勝争い・3人のエースが先発(9月16日)
セ・パ両リーグともペナントレースが佳境を迎えている。15日、優勝を争う3チームそれぞれのエースが先発。明暗が分かれた。
セ・リーグで独走状態のジャイアンツはタイガースとの首位攻防戦に開幕から無敗の10連勝中の菅野智之が先発。点を取られたら取り返すシーソーゲームとなったが、1点ビハインドで迎えた6回裏にジャイアンツは岡本と大城のタイムリー打で一挙に3点を挙げ逆転。7回以降を3人の無失点リレーで逃げ切って勝利。...
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セ・パ両リーグともペナントレースが佳境を迎えている。15日、優勝を争う3チームそれぞれのエースが先発。明暗が分かれた。
セ・リーグで独走状態のジャイアンツはタイガースとの首位攻防戦に開幕から無敗の10連勝中の菅野智之が先発。点を取られたら取り返すシーソーゲームとなったが、1点ビハインドで迎えた6回裏にジャイアンツは岡本と大城のタイムリー打で一挙に3点を挙げ逆転。7回以降を3人の無失点リレーで逃げ切って勝利。菅野は1938年のビクトル・スタルヒンの記録に並ぶ球団記録の開幕11連勝を達成した。開幕からの連勝としてはセ・リーグでは最長タイ記録で2リーグ制以降では4人目のこととなる。
これで早くもジャイアンには優勝マジック38が点灯。72試合目でのM点灯はセ界最速である。今季セではクライマックスシリーズがないため、史上最短記録での優勝の可能性もある。
一方のパ・リーグは0.5ゲーム差でホークスとマリーンズがしのぎを削っている。首位ホークスはチーム勝ち頭・千賀滉大が先発。札幌ドームでは7年前から負けなしだが、2回に満塁のピンチを招くと西川の適時打で2失点。その後は何とか無失点に抑えるも、味方打線は8回まで19イニング連続無得点と沈黙。最終回にようやく2点を返したものの1点及ばず敗れた。
追うマリーンズは6連勝中のエース・石川歩に首位奪取を託す。2点リードのまま8回のマウンドに向かったが、1点を返され今季ビジター無失点のハーマンに継投。今季先制した試合では22連勝中と投手継投に抜群の安定感を誇っていたマリーンズだが、ここで逆転2ランを喫してしまい手痛い敗戦。首位浮上のチャンスを逃した。熱パの首位争いはまだまだ続きそうだ。
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全米OP・国枝慎吾が単、上地結衣が複で優勝(9月15日)
大坂なおみの2度目の女子シングルス制覇で沸いた全米オープン。ほかの日本のレジェンドたちもその快挙に続いた。車いすの部・男子シングルスは2年ぶりに国枝慎吾が決勝戦に進出。大会2連覇中のアルフィー・ヒューエットとのタイブレークまでもつれる3時間近い大熱戦を制し、見事5年ぶり7度目の優勝を果たした。
一方、女子車いすの部ではシングルスで準優勝を果たした上地結衣が、英国のジョーダン・ワイリーとのペアでダブルスに出場。...
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大坂なおみの2度目の女子シングルス制覇で沸いた全米オープン。ほかの日本のレジェンドたちもその快挙に続いた。車いすの部・男子シングルスは2年ぶりに国枝慎吾が決勝戦に進出。大会2連覇中のアルフィー・ヒューエットとのタイブレークまでもつれる3時間近い大熱戦を制し、見事5年ぶり7度目の優勝を果たした。
一方、女子車いすの部ではシングルスで準優勝を果たした上地結衣が、英国のジョーダン・ワイリーとのペアでダブルスに出場。シングルスで敗れたディーダ・デグロートのペアに2-0で勝利し雪辱。上地は同ペアで6年ぶり2度目の優勝を飾った。これで今大会では実に3人の日本人選手が頂点に立ったことになる。
国枝・上地ともに日本不動のエースにして車いすテニスのレジェンド的存在。国枝は全米では通算7度目の優勝で、四大大会の優勝回数は通算24度目となった。ダブルスを含めると最多の45回頂点に輝いている。一方の上地もダブルスで今年の全豪オープンに続くグランドスラム2大会連続の制覇である。
当初全米OP主催者側は、選手が新型コロナ感染による重症化リスクがあるとし、車いすの部は開催しないとしていた。だが「差別だ」との大きな反発が起こり、国際パラリンピック委員会・パーソンズ会長が「新型コロナを口実に車いすの選手たちを締め出すべきではない」と異例の声明を発表して、開催となった経緯がある。大坂による人種差別反対の訴えが大きくクローズアップされた今大会だが、障害者が平等の扱いを受ける社会の実現を考える良い機会にもなった。多様な人々の共生社会を目指し、スポーツが果たす役割は益々大きくなることだろう。
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大相撲秋場所・関脇と二人の新入幕力士に注目(9月14日)
大相撲秋場所が13日、初日を迎えた。先場所途中休場の白鵬・鶴竜の両横綱は休場。初日から複数の横綱が休場となるのは1983年(昭和58)夏場所以来実に37年ぶりのこと。両国国技館が完成して以降では初めてとなる。
先場所は14場所ぶりに幕内に復帰した元大関・照ノ富士の幕尻優勝という異例の展開となったが、一方で三役に二桁勝ち星を挙げる力士が複数出たため、関脇が三人(正代・御嶽海・大栄翔)という番付が誕生した。...
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大相撲秋場所が13日、初日を迎えた。先場所途中休場の白鵬・鶴竜の両横綱は休場。初日から複数の横綱が休場となるのは1983年(昭和58)夏場所以来実に37年ぶりのこと。両国国技館が完成して以降では初めてとなる。
先場所は14場所ぶりに幕内に復帰した元大関・照ノ富士の幕尻優勝という異例の展開となったが、一方で三役に二桁勝ち星を挙げる力士が複数出たため、関脇が三人(正代・御嶽海・大栄翔)という番付が誕生した。それぞれ大関獲りへの期待が高まる。初日、正代と御嶽海はともに万全の相撲で完勝。年齢的にもそろそろベテランの域に差し掛かるところだけに、何とかこのチャンスをものにしたいところだ。一方、先場所11勝を挙げた大栄翔は、攻め込みながらも玉鷲に巧くいなされて初日から土が付いた。
今場所もう一つ注目なのは二人の新入幕力士である。一人目は申年生まれの28歳・翔猿(とびざる)。十両生活が2年半とやや長かったが、所要34場所目で念願の入幕だ。その四股名のとおり変幻自在に土俵を跳び回るトリッキーな相撲が持ち味。常にサービス精神旺盛で、土俵を盛り上げてきた。また、今場所から替えた新しい青の締め込みは、医療従事者への感謝の思いを込めたものだという。初日は見事に志摩ノ海を翻弄し、幸先よい幕内デビューを飾った。
そしてもう一人は朝青龍の甥・豊昇龍(21)。こちらは17場所でのスピード出世。十両をわずか4場所で通過しての新入幕となった。初対戦の相手は自身より70キロ近く重い逸ノ城だったが、右の下手投げ一本でぐらつかせ、一気に寄り切って見せた。叔父譲りの豪快な相撲で土俵を沸かせてくれそうだ。
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【速報】テニス・大坂なおみ、全米OPを制覇(9月13日)
2年ぶりの全米女王の座への返り咲きだ。全米オープン女子シングルス決勝。大坂なおみがビクトリア・アザレンカとのフルセットまでもつれる激闘を制し、セットカウント2-1で大会2度目の優勝を果たした。これで大坂は昨年の全豪に続き四大大会3度目の制覇。中国の李娜を抜きアジア人選手としてのグランドスラム最多優勝者となった。
痛めた左腿にテーピングしながら臨んだ今大会。勝利の直後、大坂は笑顔でコートに寝転び喜びを爆発させた。...
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2年ぶりの全米女王の座への返り咲きだ。全米オープン女子シングルス決勝。大坂なおみがビクトリア・アザレンカとのフルセットまでもつれる激闘を制し、セットカウント2-1で大会2度目の優勝を果たした。これで大坂は昨年の全豪に続き四大大会3度目の制覇。中国の李娜を抜きアジア人選手としてのグランドスラム最多優勝者となった。
痛めた左腿にテーピングしながら臨んだ今大会。勝利の直後、大坂は笑顔でコートに寝転び喜びを爆発させた。その理由を問われ「けがしたくなかったので安全に寝転んだ」といつもの大坂節を披露。前哨戦のウエスタン&サザンオープン準決勝で左太腿裏を負傷し、この時は決勝を棄権したが、その相手こそ、きょうの対戦相手アザレンカだった。
ハイチ出身の父親を持つ大坂は、今大会黒いマスクを着用して人種差別への抗議の意思を示してきた。決勝まで7試合分用意したマスクは、事件に巻き込まれ命を落とした黒人の名前をプリントしたものだ。決勝で使われたマスクには警官に撃たれて亡くなった12歳の黒人女性の名前が記されていた。大会で「マスクを全て披露したい」と語っていたその言葉の通り、全7枚を公開することに成功した。優勝インタビューでマスクに込められた思いを尋ねられると、「逆にどんなメッセージを受け取ってくださったのか私の方から質問したいです。皆さんにこのことを話題にしてほしかった」と応じた。
昨年12月に優勝請負人として知られるウィム・フィセッテと契約。名コーチのアシストを受けて、大坂はまた新たな進化を遂げた。新型コロナ感染拡大の影響で変則日程となったグランドスラム。わずか2週間後には全仏オープンが開幕する。大坂の新たなステージに注目したい。
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