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鉄棒種目で再び五輪へ・内村航平、新たな挑戦(9月23日)
来年の東京五輪に鉄棒種目での金メダル獲得を目指す内村航平が、高崎市で行われた全日本シニア選手権で389日ぶりの試合に臨んだ。
体操の個人総合でオリンピック連覇を含む40連勝。数々の栄冠に輝いてきた内村は今年31歳になった。その体は、長年の酷使により多くの故障を抱え、特に肩の痛みは限界を超えていた。去年4月の全日本選手権で12年ぶりに日本代表から落選し、出場種目を鉄棒種目一本に絞る決断を下す。...
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来年の東京五輪に鉄棒種目での金メダル獲得を目指す内村航平が、高崎市で行われた全日本シニア選手権で389日ぶりの試合に臨んだ。
体操の個人総合でオリンピック連覇を含む40連勝。数々の栄冠に輝いてきた内村は今年31歳になった。その体は、長年の酷使により多くの故障を抱え、特に肩の痛みは限界を超えていた。去年4月の全日本選手権で12年ぶりに日本代表から落選し、出場種目を鉄棒種目一本に絞る決断を下す。こだわり続けたオールラウンダーからスペシャリストへの転身。新たな挑戦のため、取り組んでいる大技が“ブレットシュナイダー2だ。後方抱え込み2回宙返りに2回ひねりを加えバーを越えるH難度の離れ技。大会本番で内村はこの難易度の高い技に初めて挑み成功させたものの、鉄棒に近付きすぎて減点となってしまう。それでもその後カッシーナなどを連続で繰り出し、きれいな着地でフィニッシュさせた。結果はブレットシュナイダー2をさらに改良したI難度のオリジナル技「ミヤチ」を成功させた宮地秀享が優勝。内村は6位という結果だった。一方で全日本シニア選手権個人総合最終順位は1位・萱和磨、2位・谷川航、3位・千葉健太というポスト内村を争うメンバーが名を連ねた。
試合後、「改めて体操の難しさを感じた。頑張っている若い子たちがすごく輝いて見えたので、負けじとオリンピックに出場して、昔みたいな輝きを放てるようになりたいと思う」と語った内村。東京五輪の個人枠は最大2つ。これから個人枠の代表権がかかる全日本選手権、NHK杯、全日本種目別選手権と、絶対王者と呼ばれた男の己の意地とプライドを賭けた闘いが続く。
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日本メーカーの逆襲・トヨタがレースを席巻(9月22日)
モータースポーツで嬉しい話題が入ってきた。日本が世界に誇る自動車メーカー・トヨタの復権が続いている。まずF1モナコグランプリ、インディ500と並び世界の3大レースの1つル・マン24時間レースから。例年6月にフランスのル・マン近郊で開催される伝統の四輪耐久レースだが、今年はコロナウイルス感染拡大の影響で秋に延期。決勝は無観客のなか現地時間9月19日午後2時30分にスタートした。
日本から参戦のトヨタはトップカテゴリーに2台エントリー。...
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モータースポーツで嬉しい話題が入ってきた。日本が世界に誇る自動車メーカー・トヨタの復権が続いている。まずF1モナコグランプリ、インディ500と並び世界の3大レースの1つル・マン24時間レースから。例年6月にフランスのル・マン近郊で開催される伝統の四輪耐久レースだが、今年はコロナウイルス感染拡大の影響で秋に延期。決勝は無観客のなか現地時間9月19日午後2時30分にスタートした。
日本から参戦のトヨタはトップカテゴリーに2台エントリー。3人のドライバーが交代しながら24時間の周回数を競う過酷なレースで、トヨタの7号車には小林可夢偉、8号車には中島一貴が搭乗する。予選1位の7号車はポールポジションでスタート。前半は首位をキープしていたが、ちょうど折り返しの12時間を過ぎた午前2時半過ぎにトラブルが発生。ここで30分のロスとなり、昨年に続き優勝争いから無念の脱落となる。代わって首位に躍り出たのが昨年のチャンピオン・トヨタ8号車。中嶋は見事トップチェッカーとなり連覇を達成した。トヨタは2012年からル・マンに再挑戦し、2018年に悲願の初優勝を果たしたが、これで3年連続3回目の栄光を手にした。
また、同じ日に第5戦がトルコで行われたWRC・世界ラリー選手権でもトヨタチームが躍動。世界でも最も過酷なコースの一つといわれる今大会で、イギリス人ドライバー、エルフィン・エバンス擁するトヨタが昨年王者のヒュンダイ(韓国)の2チームを抑えて優勝。今季3勝目を挙げた。90年代はトヨタ、スバル、三菱の日本勢が七連覇を成し遂げたこのレース。日本メーカーの復権を印象付ける一日となった。
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【速報】全米オープン・松山英樹最終日に失速(9月21日)
日本男子初のメジャー制覇に松山英樹が挑んだ第120回全米オープンゴルフ。大会史上初の無観客開催となった世界最強決定戦の開催地は屈指の難コース、ウィングドフットGCに。関係者の間では大会前からオーバースコアでの優勝がささやかれていた。
このタフなコースに初日から名だたるトッププレイヤーたちが苦戦。タイガー・ウッズが予選落ちするという波乱のなか、松山英樹は日本人トップの首位と6打差の暫定33位タイで初日を終えた。...
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日本男子初のメジャー制覇に松山英樹が挑んだ第120回全米オープンゴルフ。大会史上初の無観客開催となった世界最強決定戦の開催地は屈指の難コース、ウィングドフットGCに。関係者の間では大会前からオーバースコアでの優勝がささやかれていた。
このタフなコースに初日から名だたるトッププレイヤーたちが苦戦。タイガー・ウッズが予選落ちするという波乱のなか、松山英樹は日本人トップの首位と6打差の暫定33位タイで初日を終えた。2日目にはスーパーショットを連発すると、この日3人しかいないアンダーパーをマーク。首位と4打差の7位に浮上し優勝圏内に割って入ってみせる。「コースコンディションがタフになってきている。伸ばし合いの展開にはならないと思う。この2日間みたいに粘り強くできたらいいなと思う」という松山の読み通り、3日目以降も我慢のゴルフを展開することに。3日目は3連続バーディーを決めるなど一時首位に2打差にまで詰め寄った。17番でダブルボギーとなったものの4位に順位を上げる。
迎えた最終日。首位と5打差、イーブンパーでスタートの松山だが、1H第1打でフェアウェイを捉えきれずラフに入れてしまう。このホールでは残り2mのパットも外し痛恨のダブルボギー。その後もショットが定まらず何と4Hまで連続ボギー。この日の松山はショット・パットとも思い通りにいかず、じりじりと順位を下げてしまう。6Hでようやく初バーディーを奪うが、8Hでは近距離のパーパットを失敗するなどミスが続いていく。結果+7の17位でフィニッシュ。「何もいいところがなかったですね(松山)」と肩を落とす無念の結果となった。
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スポーツイベント5000人の入場制限撤廃へ(9月20日)
徐々に見慣れたスポーツの光景が戻ってきている。19日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたイベントの開催制限が緩和され、プロ野球やJリーグなどの数万人規模の試合について収容人数の5000人の上限が撤廃となった。
この日6試合が行われたプロ野球では、入場がスタジアム収容人数の50%に緩和。東京ヤクルトの主催試合となった神宮球場の場合、最大収容人数の半分よりやや少ない1万4500人まで入場を緩和することとした。...
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徐々に見慣れたスポーツの光景が戻ってきている。19日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたイベントの開催制限が緩和され、プロ野球やJリーグなどの数万人規模の試合について収容人数の5000人の上限が撤廃となった。
この日6試合が行われたプロ野球では、入場がスタジアム収容人数の50%に緩和。東京ヤクルトの主催試合となった神宮球場の場合、最大収容人数の半分よりやや少ない1万4500人まで入場を緩和することとした。一方で売り子によるアルコール販売を見合わせるなどの措置は継続している。都内で最大の5万人もの収容規模を誇る東京ドームではさらに控えめに、まずは上限1万9000人とする方針。NPBでは一気に制限を緩めるのではなく、状況を見ながら判断していく方針のようだ。
大型のスタジアムでは試合開始前、試合終了後に大量の観客移動が発生する。観客が入場口に集中することを避けるため、東京ドームでの試合では土日祝日の開門を1時間早める対策をとる。さらに最寄りの駅ではなく、1つ先の駅を使用するよう異例の呼びかけも行っている。水道橋周辺は駅の間隔もそこまで遠くはないため、十分徒歩で対応できる距離だろう。
また、Jリーグは収容人数を50%としたうえ、1万7000人以上のスタジアムは30%までとするなど「自主基準」を設定。NPB同様段階的な緩和を目指す。これによりカシマサッカースタジアムは1万2000人まで、埼玉スタジアムは7000人が上限となる。安全な開催のためには、ファン・サポーターらの理解と協力が不可欠。ルールを守った観戦を心掛けたい。
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大相撲秋場所序盤戦終了・明暗分かれた上位陣(9月18日)
大相撲秋場所も序盤戦の五日間を終えた。四日目には早々に上位に勝ちっぱなしがいなくなるやや荒れた展開となっている。
横綱不在のなか、場所を引っ張る役割を期待された大関・朝乃山はまさかの三連敗スタート。結びの一番を務めるプレッシャーなのか、攻めきれずにバタバタと慌てるような取り口が目立った。四日目からは連勝して立ち直りを見せ始めているが、持ち前のスケールの大きい相撲が影を潜めているのが気がかりだ。...
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大相撲秋場所も序盤戦の五日間を終えた。四日目には早々に上位に勝ちっぱなしがいなくなるやや荒れた展開となっている。
横綱不在のなか、場所を引っ張る役割を期待された大関・朝乃山はまさかの三連敗スタート。結びの一番を務めるプレッシャーなのか、攻めきれずにバタバタと慌てるような取り口が目立った。四日目からは連勝して立ち直りを見せ始めているが、持ち前のスケールの大きい相撲が影を潜めているのが気がかりだ。もう一人の大関・貴景勝はここまで四勝一敗。初日に先場所優勝の照ノ富士を下した一番は思い切った突き押しが出ており会心の相撲だった。北勝富士に不覚を喫した一番もよく攻めており、故障個所の不安を感じさせていない。
注目の三関脇では正代の好調さが目を引く。初日からの三連勝はいずれも相手に相撲を取らせない圧倒的な内容。大関クラスの風格を漂わせるような雰囲気も出てきたように見えた。照ノ富士との一番で黒星を喫したものの、安定感では上位陣で頭一つ抜きん出ている印象だ。これまでたびたび賜杯に手が届きそうなところであと一歩及ばずチャンスを逃しており、その悔しさが心境の変化を生んだのかもしれない。
残る二人の関脇は奮わない。大栄翔は未だ一勝と苦戦中。御嶽海は連勝・連敗の所謂ツラ相撲である。稽古不足とメンタル面の改善という課題は今場所も解決されていない様子だ。五日目にして早くも全勝は平幕の阿武咲のみ。本命の白鵬が不在となると毎回低調な優勝争いになる傾向にあるが、平幕優勝が連発するようなことのないよう三役力士には奮起を期待したい。
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