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MLBシーズン最終戦・今季の日本人選手は…(9月29日)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例の60試合のみの短縮シーズンとなったMLBがレギュラーシーズンを終えた。日本人メジャー総勢9人が出場したこの2020シーズン。主な選手の成績を振り返ってみたい。
二刀流の完全復活が期待されたエンゼルスの大谷は打者として44試合に出場。最終戦では4番を任され1安打を放ったが、シーズン合計29安打の24打点、本塁打は7本。打率わずか.190と渡米後の自己ワースト記録にとどまった。...
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例の60試合のみの短縮シーズンとなったMLBがレギュラーシーズンを終えた。日本人メジャー総勢9人が出場したこの2020シーズン。主な選手の成績を振り返ってみたい。
二刀流の完全復活が期待されたエンゼルスの大谷は打者として44試合に出場。最終戦では4番を任され1安打を放ったが、シーズン合計29安打の24打点、本塁打は7本。打率わずか.190と渡米後の自己ワースト記録にとどまった。投手としては2試合のみの登板でいずれも2イニング持たずにKOされ、防御率は37.80。直後に右屈曲回内筋群の損傷と診断され、今シーズンを終えた。今年はMLBで"Two-Way Player"(二刀流選手)が登録可能となったが屈辱に塗れた一年となっている。
対照的に最高のシーズンとなったのがカブスのダルビッシュ有。最終戦でも無失点に抑え、ナリーグトップの8勝目を挙げた。最多勝は日本人初の栄誉だ。防御率も2.01で、サイヤング賞を争うバウアーに次ぐ2位につけている。日本人初受賞となるか期待が高まる。
ツインズの前田健太も6勝を挙げ、勝利数・防御率でともにアメリカンリーグ4位に入る好成績。チームの中地区首位の原動力となった。一方、ヤンキースの田中将大は開幕直前のアクシデントで登板数・投球回数共に減ったのは痛かったが、防御率3.56はまずまずの成績。今オフでヤンキースとの契約は満了となるが契約延長となる公算が強まっているようだ。
その他の投手陣、野手は正直物足りない成績に終わった。幸い6選手はチームがプレーオフ進出を決めており、挽回を期待したいところだ。
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熊本県出身初の幕内最高優勝・正代涙の初賜杯(9月28日)
三七年ぶりとなる初日からの二横綱不在で大混戦になった大相撲秋場所。最後を締めたのは体格を生かした力強い突進力で優勝争いを牽引した東関脇・正代と、新入幕ながら土俵を自在に跳びまわるスピード相撲で土俵を沸かせた翔猿という好対照の力士だった。
千秋楽、二敗で単独トップの正代の対戦相手は十四枚目の翔猿。いわゆる「割」(取組)を崩して実現した大一番に館内は大いに盛り上がった。相撲は翔猿が一気に前に出て、正代が土俵際まで押し込まれる意外な展開。...
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三七年ぶりとなる初日からの二横綱不在で大混戦になった大相撲秋場所。最後を締めたのは体格を生かした力強い突進力で優勝争いを牽引した東関脇・正代と、新入幕ながら土俵を自在に跳びまわるスピード相撲で土俵を沸かせた翔猿という好対照の力士だった。
千秋楽、二敗で単独トップの正代の対戦相手は十四枚目の翔猿。いわゆる「割」(取組)を崩して実現した大一番に館内は大いに盛り上がった。相撲は翔猿が一気に前に出て、正代が土俵際まで押し込まれる意外な展開。その後正代は逆襲に転じるも、さらに体をいなす曲者にヒヤリとさせられながら最後は土俵際で突き落とし。ついに念願の幕内優勝を自力で決めてみせた。
普段はあまり感情を露わにしない正代だが、花道で付け人と顔を合わすと思わず感極まりタオルで涙を拭う姿が印象的だった。優勝支配のほかに殊勲賞と敢闘賞も受賞したほか、明後日行われる日本相撲協会の臨時理事会で大関昇進が正式決定となる見込みだ。熊本出身で熊本農業では主将を務め国体優勝。4年前に起きた熊本地震に心を痛め、たびたび被災地を訪れて慰問を行うなど郷土愛の強さで知られる。熊本県出身者としては史上初めての賜杯だ。また東京農業大学出身力士としても幕内優勝力士第一号となった。かつて新十両の会見で「対戦したい力士は?」との問いに「できれば皆んなと当たりたくない」と答え、ネガティブ力士とも呼ばれたが、これで有難くない称号ともおさらばだ。
もう一人の主役翔猿は敢闘賞を受賞。一四日目には大関・貴景勝相手に結びの一番も経験した。十両時代が長かった苦労人も一躍幕内の人気者となり、今後の活躍にも大いに胸が脹らむ。
正代、翔猿の活躍で盛り上がった秋場所だが、あまりの休場者の多さには正直興を削がれたと言わざるを得ない。途中復帰も含めて、八人もの途中休場は異常事態。コロナ禍でのぶつかり稽古の不足などやむを得ない状況はあるにせよ、もっと自己管理をしっかりしてもらわないと折角足を運んでくれたお客さんに対して失礼だろう。場所後には出稽古も解禁される。一年納めの九州場所には万全に仕上げてきて土俵に上がってもらいたいものである。
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阪神タイガース・チーム内集団クラスター発生(9月27日)
新型コロナウイルス感染拡大防止のための入場者数の制限5000人を19日から収容人数の50%までへの緩和に踏み切ったプロ野球。その矢先にチーム内でのクラスター感染が明らかになってしまった。
25日、阪神タイガースは今月1軍の試合に登板していた浜地真澄投手が、新型コロナウイルスに感染したことを発表。21日から軽度の頭痛の症状があり、24日に西宮市内の病院でPCR検査を受けたところ陽性の判定を受けたという。...
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新型コロナウイルス感染拡大防止のための入場者数の制限5000人を19日から収容人数の50%までへの緩和に踏み切ったプロ野球。その矢先にチーム内でのクラスター感染が明らかになってしまった。
25日、阪神タイガースは今月1軍の試合に登板していた浜地真澄投手が、新型コロナウイルスに感染したことを発表。21日から軽度の頭痛の症状があり、24日に西宮市内の病院でPCR検査を受けたところ陽性の判定を受けたという。これを受けて浜地投手は球団寮に隔離となり、球団は急きょ1軍選手、チームスタッフ全員の147人にPCR検査を実施。その結果、結果4人の選手(岩貞祐太選手、陽川尚将選手、糸原健斗選手、馬場皐輔選手)とチームスタッフ2人の陽性が確認され、球団陽性者は計7人となった。感染が確認された5選手はいずれも一軍メンバー。球団内外に衝撃が走った。
陽性の確認を受けた選手の濃厚接触者や、19日に会食を行った選手・スタッフらも登録抹消となり、25日に行われたスワローズとの試合では選手19人が入れ替えという緊急事態となった。キャプテンの糸原をはじめ主力が欠場となった影響もあってチームは連敗。首位ジャイアンツから引き離されまいとするタイガースにとって大きな痛手となった。
報道によれば糸原と陽川、岩貞は今月19日に名古屋市内の店舗を貸し切り、選手・スタッフ8名で会食をしたという。球団側では4人以内での会食は認めていたとのことだが、以前には藤浪のケースもあり、果たして選手管理が適切だったのか問われることになるかもしれない。
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秋場所優勝争いも最終盤へ・本命はどの力士?(9月25日)
大相撲秋場所も一二日目を終え、いよいよ優勝争いが大詰めとなってきた。両横綱不在のなか、残り三日間で2敗が3人、3敗が3人でひしめき合う大混戦となっている。まずトップを行く3力士を見てみよう。
間違いなく今場所の幕内前半戦の主役はきっぷのいい相撲で土俵を自在に動き回る新入幕力士・翔猿だろう。175cm131㎏の体格は現在の幕内力士の平均を一回り以上下回るが、土俵上での縦横無尽な躍動振りはまさに身軽な孫悟空の如し。...
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大相撲秋場所も一二日目を終え、いよいよ優勝争いが大詰めとなってきた。両横綱不在のなか、残り三日間で2敗が3人、3敗が3人でひしめき合う大混戦となっている。まずトップを行く3力士を見てみよう。
間違いなく今場所の幕内前半戦の主役はきっぷのいい相撲で土俵を自在に動き回る新入幕力士・翔猿だろう。175cm131㎏の体格は現在の幕内力士の平均を一回り以上下回るが、土俵上での縦横無尽な躍動振りはまさに身軽な孫悟空の如し。一二日目は同じく軽量で二歳年下の若隆景と対戦。攻防のある相撲から鮮やかに体をかわし、はたき込みで破った。これで二桁勝利の翔猿。当の本人は優勝は意識していないと語るが、「あと三連勝したら考える」と口も滑らかだ。過去の新入幕力士での歴代最高勝ち星は一三勝。もしそこまで星を積み重ねることができれば106年ぶりとなる史上2人目の新入幕優勝に向けて大きく前進することになる。
優勝候補の本命は関脇の正代だろう。立ち合いから一気に一気に前に出る厳しい攻めが目を引く今場所の正代。圧力、安定感ともに上位陣ではピカ一。この日も宝富士に何もさせず一気に土俵外に持っていき二敗を堅持。コンディションも上々のようだ。三人目は遠藤の休場で不戦勝となった貴景勝。前日の一番で倒れた後、しばらく腕を抑え苦しそうな表情を浮かべていたのが気がかりだったが、この一日の休息が奏功するだろうか。一三日目は正代との大一番を迎える。そしてもう一人の大関・朝乃山は大栄翔を押し出し、一差のまま追いかけている。まだ正代・貴景勝との直接対決を控え、十分逆転優勝のチャンスはある。果たして賜杯の行方は?
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キングカズ・J1最年長出場記録を大幅に更新(9月24日)
「みんなの力、みんなの助けがあってピッチに立てていると思っていますので。今日先発してJ1の舞台に立てたということは本当にみんなに感謝したいと思います」キングはあくまで謙虚に試合を振り返った。23日、Jリーグ・J1第18節川崎フロンターレ-横浜FCの試合に現役最年長の三浦和良がFWで先発出場。およそ8年ぶりにJ1最年長出場記録を更新した。
実に13年ぶりのJ1のピッチに立ったカズ。...
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「みんなの力、みんなの助けがあってピッチに立てていると思っていますので。今日先発してJ1の舞台に立てたということは本当にみんなに感謝したいと思います」キングはあくまで謙虚に試合を振り返った。23日、Jリーグ・J1第18節川崎フロンターレ-横浜FCの試合に現役最年長の三浦和良がFWで先発出場。およそ8年ぶりにJ1最年長出場記録を更新した。
実に13年ぶりのJ1のピッチに立ったカズ。その舞台は自らが最初に所属したヴェルディ川崎(当時)のホームグラウンド、等々力陸上競技場だった。しかも首位を独走する川崎という願ってもない対戦相手に闘志は燃え上がらぬはずがない。この日ゴールを決めた川崎の田中碧や旗手怜央はいずれもカズより30歳以上年下だが、親子ほど年の違う選手を相手に全く引けを取らない動きを見せ、存在感を放っていた。56分に交代となったが、川崎のサポーターからも惜しみない拍手が送られていた。
この日の横浜のスタメンには42歳の中村俊輔と39歳の松井大輔も名を連ねている。前半終了間際には中村のコーナーキックからカズのすぐ手前にいた小林友希が同点ゴールを決めているが、今後もしカズが得点を挙げればあのジーコの記録を抜き、J1最年長得点記録となる。J1初ゴールを決めた思い出のスタジアムでの記録更新とはならなかったが、まだまだその機会は十分あるだろう。
ちなみに今回J1最年長出場記録を更新されたのはカズと同年生まれの中山雅史。彼もまたいまなおJFLで現役を続行中だ。偶然にもこの日はちょうど中山の53歳の誕生日でもあった。
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