更新を終了しています
新女王誕生と劇的決着・大興奮の台北アリーナ(2月23日)
21日まで台湾で行われたフィギュアスケートの四大陸選手権。女子シングルは日本の宮原知子が初のタイトルを獲得した。試合後「落ち着いて、自分を信じてやるということを意識した」と答えた17歳の新女王。その眼はしっかりと3月の世界選手権を見据えている。
2位はアメリカ代表の長洲未来(両親は日本人)。本郷理華は3位に入り、この大会2年連続の銅メダルを獲得した。SP2位と好位置につけていた村上佳菜子は7位に終わったが、健闘して浅田真央の代理出場という大役を果たしたのは立派だったと言えるだろう。...
全部読む
21日まで台湾で行われたフィギュアスケートの四大陸選手権。女子シングルは日本の宮原知子が初のタイトルを獲得した。試合後「落ち着いて、自分を信じてやるということを意識した」と答えた17歳の新女王。その眼はしっかりと3月の世界選手権を見据えている。
2位はアメリカ代表の長洲未来(両親は日本人)。本郷理華は3位に入り、この大会2年連続の銅メダルを獲得した。SP2位と好位置につけていた村上佳菜子は7位に終わったが、健闘して浅田真央の代理出場という大役を果たしたのは立派だったと言えるだろう。
一方の男子は劇的な展開だった。SP2位の宇野昌磨は最初の4回転トゥループで回転が付きすぎ着氷に失敗して最終4位に。残念ながら表彰台には届かなかったが「いいところも悪いところも出たけど、前回よりは良かった」と語るように、昨年の5位から順位を上げてみせた。優勝争いは宇野と同じ18歳の新星・金博洋(ボーヤン・ジン)と世界選手権3連覇・パトリック・チャン。金はプログラムに4回転ジャンプを4つ入れ、その全てを完璧に成功させた。SPと合わせて一大会で6つの4回転ジャンプを決めた選手は史上初めてだ。自己ベスト289.83の高得点で金メダルは決まったかに思われたが、これに待ったをかけたのはやはり元世界王者のチャン。羽生、フェルナンデスに続く史上3人目の200点台を叩き出し、合計0・38点差でSP5位からの大逆転優勝。フィギュア史上に残る実にドラマチックな決着となった。
女子は日本勢が席巻したが、男子で強烈な印象を残したのは中国勢。シングルではハン・ヤンも3位に入り、中国がこの大会で獲得したメダルは日本を上回る4個だった。世界選手権に向けてもかなり手強い存在となりそうである。
閉じる
球春前線スタート!・交錯する選手たちの誓い(2月21日)
20日からプロ野球オープン戦が始まった。キャンプ地の沖縄から開幕に向け、3月21日までの1か月間、列島を“球春前線”が北上する。
初日に行われたのは3カード。那覇市で行われた巨人対DeNA。ともに今年から指揮を執る高橋由伸監督とAラミレス監督が初顔合わせ。かつてのチームメイト同士の新人監督は試合前に旧交を温めていた。試合はジャイアンツ・ドラフト2位・重信慎之介(早稲田大)が2安打2盗塁の活躍で勝利に貢献。...
全部読む
20日からプロ野球オープン戦が始まった。キャンプ地の沖縄から開幕に向け、3月21日までの1か月間、列島を“球春前線”が北上する。
初日に行われたのは3カード。那覇市で行われた巨人対DeNA。ともに今年から指揮を執る高橋由伸監督とAラミレス監督が初顔合わせ。かつてのチームメイト同士の新人監督は試合前に旧交を温めていた。試合はジャイアンツ・ドラフト2位・重信慎之介(早稲田大)が2安打2盗塁の活躍で勝利に貢献。昨年は賭博問題の影響もあり注目選手の指名を強行しなかったと思われるジャイアンツだが、ドラフト1位の桜井俊貴(立命館大)も紅白戦でなかなかの好ピッチングを見せており、一軍での起用が期待される。重信と共に非常に楽しみな存在だ。
昨年のセリーグ王者・スワローズはカープと対戦。先発は先季FAで燕軍団に加入した成瀬善久。1年目は自己ワーストの3勝に留まり首脳陣の期待を裏切ったものの、2回無失点と上々の仕上がり。「開幕ローテーションに入れるよう頑張りたい」と決意を新たにする左腕が完全復活すれば、チームの2連覇はぐっと近づいてくる。試合は開幕を見据えたベストオーダーで臨んだカープが大量得点で打ち勝った。今年も鯉のスタートダッシュが見られるだろうか?
最後は北谷で行われたマリーンズvsドラゴンズ。地元沖縄・石垣島が生んだ剛速球投手・大嶺祐太が先発。一週間前挙式したばかりで、心機一転で臨む今シーズン。ストレートが冴え渡り、4回を無失点に抑えた。将来を嘱望された大器も度重なる故障に苦しんできたが、昨年は自己最高の8勝をマーク。10年目のシーズン、愛妻のサポートで躍進を誓う。それぞれの熱い思いが交錯するプロ野球開幕戦は3月25日だ。
閉じる
世界を魅了するNIPPONフィギュア軍団(2月20日)
フィギュアスケートの四大陸選手権が台湾の台北で開幕した。世界選手権に次ぐ権威ある国際大会で、ヨーロッパを除く南北アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカの4地域の選手が参加。日本からは男女各3組がメダルを狙う。
18日、女子シングル前半のSPでトップに立ったのは世界ランク1位の宮原知子。彼女は13日に、高校の卒業式を終えたばかり。友人らへの挨拶では感極まり泣きじゃくってしまったという。3月末が誕生日のまだ17歳のあどけない少女が、氷上では圧巻の表現力で観客を魅了した。...
全部読む
フィギュアスケートの四大陸選手権が台湾の台北で開幕した。世界選手権に次ぐ権威ある国際大会で、ヨーロッパを除く南北アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカの4地域の選手が参加。日本からは男女各3組がメダルを狙う。
18日、女子シングル前半のSPでトップに立ったのは世界ランク1位の宮原知子。彼女は13日に、高校の卒業式を終えたばかり。友人らへの挨拶では感極まり泣きじゃくってしまったという。3月末が誕生日のまだ17歳のあどけない少女が、氷上では圧巻の表現力で観客を魅了した。3ルッツ・3トゥループを見事に決め、フラメンコのリズムで150cmに満たない小さな体が躍動した。SPでの自己ベストを更新し「やっと国際試合で70点台を出すことができた」と安堵の表情を見せた。4大陸選手権では2年連続で2位。念願の初タイトル獲得に挑む。喜びを爆発させたのが3人中最年長(21歳)村上佳菜子。13―14年四大陸選手権優勝の実力者も、ここ2シーズンは新ルールへの適応に苦しみ、不振が続いていた。引退説を払拭して挑んだ昨年末の全日本選手権では6位。演技の順番を間違え、ジャンプを飛べないというミスを犯し、15歳の樋口新葉やユースオリンピック出場の白岩優奈らの後塵を拝した。浅田真央の辞退で急遽出場が決定した今大会。ジャンプを全て成功させ、自己ベストで2位に躍り出た。「気持ちを立て直すのがすごく大変だったけど上手くここまでやってこられたかな」と語る村上。全日本での演技ミスの時も思い切り顔をしかめて見せて会場の笑いを誘う程の豊かな感情、明るいキャラクターが彼女の大きな魅力である。まだまだ村上佳菜子は元気だ。本郷理華も4位につけ、日本勢が上位を独占。20日のフリーの演技にも大きな期待がかかる。
閉じる
「ニッポンをもっとひとつに」24年目の“J”(2月19日)
ヨーロッパではチャンピオンズリーグ決勝トーナメントが開幕したが、日本でも来週からいよいよJリーグの戦いが火蓋を切る。18日、都内でJ1・J2・J3に所属する全53クラブの選手代表が集結して、「2016Jリーグプレスカンファレンス」が開催された。
昨年、最多得点&最少失点でリーグを制覇したサンフレッチェ広島。MVPを獲得したキャプテンの青山敏弘は「自分たちらしさを一年間通して戦えば、またチャンピオンになるチャンスはある」と連覇に向けて決意を新たにしていた。...
全部読む
ヨーロッパではチャンピオンズリーグ決勝トーナメントが開幕したが、日本でも来週からいよいよJリーグの戦いが火蓋を切る。18日、都内でJ1・J2・J3に所属する全53クラブの選手代表が集結して、「2016Jリーグプレスカンファレンス」が開催された。
昨年、最多得点&最少失点でリーグを制覇したサンフレッチェ広島。MVPを獲得したキャプテンの青山敏弘は「自分たちらしさを一年間通して戦えば、またチャンピオンになるチャンスはある」と連覇に向けて決意を新たにしていた。サンフレッチェは20日に今シーズンの初戦となるFUJI XEROX SUPER CUPで、天皇杯王者のガンバ大阪と対決する。昨シーズンはリーグ戦や天皇杯で5度対戦し、2勝2敗1引き分けの両者。ガンバの長谷川健太監督は「素晴らしい対戦相手と素晴らしいゲームをして盛り上げていきたいと思う」と決意を述べた。宿敵同士の対決、今シーズン最初のタイトルはどちらの頭上に輝くのか?目が離せない一戦となりそうだ。
北は北海道(J2・北海道コンサドーレ札幌)から南は沖縄(J3・FC琉球)まで網羅するJリーグ。今年は九州最南端・鹿児島から初のクラブが参戦する。鹿児島ユナイテッドFC・主将の田上裕は「“J”という名前をつけて鹿児島のチームが船出する時だと改めて感じた。昔から夢見ていたJリーグの舞台でプレーが出来るので、どれだけ暴れてやろうか楽しみ」と胸を膨らませる。3年前、県内の2チームが合併して生まれたこのチームのスローガンは「鹿児島をもっとひとつに」だ。今年のJリーグはU-23の3チームも含めた全56チームが日本全国で戦いを繰り広げる。熱い戦いで「ニッポンをひとつに」盛り上げてくれることだろう。
閉じる
嗚呼、PL学園…名門野球部、その幕を下ろす(2月18日)
甲子園で春夏合わせて7回の優勝回数を誇る大阪のPL学園野球部が、今年の夏大会以降休部となることが明らかになった。昨年度から部員募集を停止していたが、来年度以降についても新入部員の募集を復活するかは未定だという。
1980年代に清原・桑田のKKコンビで日本中に大フィーバーを起こしたPL学園。数々のプロ野球選手を輩出し、直近では2009年にも大阪代表に輝いた。しかし、その後部内で暴力事件が続き問題となっていた。...
全部読む
甲子園で春夏合わせて7回の優勝回数を誇る大阪のPL学園野球部が、今年の夏大会以降休部となることが明らかになった。昨年度から部員募集を停止していたが、来年度以降についても新入部員の募集を復活するかは未定だという。
1980年代に清原・桑田のKKコンビで日本中に大フィーバーを起こしたPL学園。数々のプロ野球選手を輩出し、直近では2009年にも大阪代表に輝いた。しかし、その後部内で暴力事件が続き問題となっていた。近年PL学園への入学者数自体も減少するなか、野球部は厳しい批判に晒された。外部からの実績ある監督の招聘もままならず、昨年は、野球経験の全く無い校長先生自らが監督を代行し、練習を続けていた。試合中、12人の2年生部員たちは皆で相談しながら作戦を立てていったという。何とか伝統を絶やさすよう、昨年の夏大会も懸命に戦ったが、準々決勝で惜敗してしまった。
学校側の説明では「廃部ではなくあくまでも休部」という扱いだが、甲子園に出場すること実に37回、大阪の顔ともいえる名門野球部は表舞台からひとまず姿を消す。高校野球の歴史を華々しく飾ってきたPL学園というブランドがこれで無くなってしまうとすれば、往時を知るファンとしては寂しい限りである。
PL学園のケースとは違うが、少子化や競技の多様化もあり、全国には部員が揃わず廃部になる野球部も増えている。高野連の発表によると昨年の全国高校野球選手権大会の参加校は、前年より11校少ない3906校。12年連続の減少だ。その一方で最近では複数校の合同チームによる大会参加も認められるようになってきた。甲子園を目指す球児たちが、白球に打ち込める環境を失わぬよう、アマプロの垣根を越えて手を差し伸べていって欲しい。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索