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24年目の開幕・18チームの歓喜と興奮(2月28日)
27日、サッカーのJ1リーグが開幕を迎えた。24年目のシーズン、2月に開幕戦が行われるのは初めてのこと。冷たい雨の降りしきる会場もあるなか、各チームが全国各地で熱い戦いの火ぶたを切った。
ホームで開幕を迎えた昨年のチャンピオン・サンフレッチェ広島は、0-1で、川崎フロンターレに敗戦を喫する波乱の幕開け。Jリーグでは今年の開幕戦に向けて、全開幕カードのキャッチコピーをSNSで募集していたが、広島-川崎戦のキャッチコピーは「歴史を塗り替える瞬間を見逃すな」だった。...
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27日、サッカーのJ1リーグが開幕を迎えた。24年目のシーズン、2月に開幕戦が行われるのは初めてのこと。冷たい雨の降りしきる会場もあるなか、各チームが全国各地で熱い戦いの火ぶたを切った。
ホームで開幕を迎えた昨年のチャンピオン・サンフレッチェ広島は、0-1で、川崎フロンターレに敗戦を喫する波乱の幕開け。Jリーグでは今年の開幕戦に向けて、全開幕カードのキャッチコピーをSNSで募集していたが、広島-川崎戦のキャッチコピーは「歴史を塗り替える瞬間を見逃すな」だった。今季の優勝争いは果たしてどのチームが抜け出すのか?まさに目が離せない展開になりそうな予感がする。
開幕戦のなかで今季J1に復帰したチームは磐田、福岡、大宮の3チーム。その戦いぶりをそれぞれの秀逸なコピーと共に振り返ってみよう。
「テクニカルエリアでレジェンド対決!」ジュビロ磐田-名古屋グランパス。名波浩と小倉 隆史という、球団OBのレジェンドが指揮を執る両チームが激突。ゲームはこの試合が初采配だった小倉監督のグランパスに軍配が上がった。「帰ってきたバトル・オブ・九州」サガン鳥栖-アビスパ福岡。この九州ダービーはJ1では10年ぶりの実現。2点を先制されたアビスパは終盤に懸命の追い上げを見せたが惜敗。J1での5季ぶりの白星は上げられなかった。「新生トーキョーVS復活のオレンジ」FC東京-大宮アルディージャ。先季“堅守多攻”を掲げてJ2を制したアルディージャがアウェーで見事勝利。「アグレッシブな戦いをしたい」と語る渋谷洋樹監督の言葉を実践し、昇格組で唯一開幕戦の勝利を飾った。
優勝の行方と共に昇格組の奮闘も楽しみなJ1。今季も2シーズン制で11月まで戦いが続く。
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プロ野球の醍醐味・本塁クロスプレーが変わる(2月27日)
NPB・日本野球機構は今シーズンから本塁のクロスプレーに関する規則を見直し、危険なスライディングを禁止することになった。昨年オフのフェニックスリーグからこのルールが導入されており、2016年のプロ野球は、本塁突入時の印象が変わるだろう。
MLBも2014年シーズンより「捕手の本塁ブロック」を禁止する規定が適用された。危険なタックルや捕手による本塁をふさぐプレーは認められなくなっている。日本球界での本塁クロスプレー厳格化もこの流れを受けたものだ。...
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NPB・日本野球機構は今シーズンから本塁のクロスプレーに関する規則を見直し、危険なスライディングを禁止することになった。昨年オフのフェニックスリーグからこのルールが導入されており、2016年のプロ野球は、本塁突入時の印象が変わるだろう。
MLBも2014年シーズンより「捕手の本塁ブロック」を禁止する規定が適用された。危険なタックルや捕手による本塁をふさぐプレーは認められなくなっている。日本球界での本塁クロスプレー厳格化もこの流れを受けたものだ。伝統的にメジャーリーグの試合では進塁時の激しいクロスプレーが展開されてきた。日本球界でも来日した外国人選手が巨体を突進させて捕手を弾き飛ばすシーンを目にすることが多い。数年前の日米大学野球でも日本人捕手が再三危険なタックルを受けて負傷したことがあり問題となった。「アウトを阻止するためのスライディング」だが、迫力あるプレーである一方、フェアではないと非難を浴びることも多い。何より選手生命にかかわる大きな負傷につながることが最大の問題といえる。侍Jジャパン現監督の小久保裕紀も、2003年のOP戦でスライディングの際に捕手と交錯。右膝に深刻な大けがを負い、一年以上を棒に振った。そういう悲劇が防げるならば、大いに歓迎すべきことだろう。
さらにこの3月25日、大リーグ機構と大リーグ選手会は一塁走者が併殺を防ぐための野手に対する危険なスライディングを禁止する新ルールを採用したと発表した。打者走者を生かすための激しい接触プレーもメジャーでは恒例だが、岩村明憲や西岡剛ら日本人内野手が、ランナーに大けがを負わされたことがあった。いずれ、こちらの規制も日本球界に導入されることになるのではないかと思われる。
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異例の決断へ・マラソン代表選考に広がる波紋(2月26日)
まさに前代未聞の事態である。25日に発表されたリオ五輪代表最後の選考レース・名古屋ウィメンズマラソン(3月13日開催)の最終エントリー選手。その中に1月に行われた選考レースの大阪国際女子マラソンで優勝したばかりの福士加代子が一般参加でエントリーしたのだ。
大阪国際では日本陸上競技連盟が定めた派遣標準記録を上回る2時間22分17秒の好タイム。リオ五輪出場はほぼ確実とみられていたが、日本陸連から代表の確約が得られなかったため、福士サイドは急きょ名古屋への参戦を決めたとみられる。...
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まさに前代未聞の事態である。25日に発表されたリオ五輪代表最後の選考レース・名古屋ウィメンズマラソン(3月13日開催)の最終エントリー選手。その中に1月に行われた選考レースの大阪国際女子マラソンで優勝したばかりの福士加代子が一般参加でエントリーしたのだ。
大阪国際では日本陸上競技連盟が定めた派遣標準記録を上回る2時間22分17秒の好タイム。リオ五輪出場はほぼ確実とみられていたが、日本陸連から代表の確約が得られなかったため、福士サイドは急きょ名古屋への参戦を決めたとみられる。日本陸上競技連盟・麻場一徳強化委員長は「出ることは避けていただきたい」と要請したが、キャンセルする意思は示されなかった。大阪国際の優勝インタビューでは「やっと取ったよ一等賞!リオ五輪決定だべ!?」と喜びを爆発させていた福士。だが、翌日の優勝記者会見の席上では終始硬い表情だった。あの時には既に決意を固めていたのかもしれない。
マラソンの五輪代表選考においては、過去にも物議を醸してきた陸上界。92年バルセロナ五輪では、初マラソンで日本記録を上回るタイムを出した松野明美が、自ら会見を行い「選んでください」と直訴するも落選。過去の実績を評価された有森裕子が最後の枠を手にした(有森はバルセロナで見事銀メダルを獲得)。
もし名古屋に出場すると、福士は昨年10月のシカゴ、1月の大阪と半年間で3回のフルマラソンを走ることになる。ここ2年間で3度の骨折も経験していることから故障を危惧する声は多い。大阪で涙を流して祝福した増田明美も出場には反対を表明している。実績は申し分なく、メダルの期待もかかるが、決断が覆ることはないのだろうか?事態の推移を見守りたい。
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ダルビッシュ、復活のマウンドへの第一歩(2月25日)
「全く変わらなかった、何も違和感なく気持ちよく投げられた」レンジャーズ・ダルビッシュ有が1年ぶりにブルペンに帰ってきた。昨年のシーズン前、MRI検査で右肘側副靱帯の損傷が判明。腱移植の“トミー・ジョン手術”を受け、2015年シーズンをリハビリに費やしてきた。その間、徹底したトレーニングで肉体改造を図り、体重も6kg増の107kgとウェートアップ。まずは17球の投球にとどめたが久々のブルペンに「楽しみな部分もあった」と好感触の様子。...
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「全く変わらなかった、何も違和感なく気持ちよく投げられた」レンジャーズ・ダルビッシュ有が1年ぶりにブルペンに帰ってきた。昨年のシーズン前、MRI検査で右肘側副靱帯の損傷が判明。腱移植の“トミー・ジョン手術”を受け、2015年シーズンをリハビリに費やしてきた。その間、徹底したトレーニングで肉体改造を図り、体重も6kg増の107kgとウェートアップ。まずは17球の投球にとどめたが久々のブルペンに「楽しみな部分もあった」と好感触の様子。早ければ6月の復帰を目指す。
ダルビッシュが受けたトミー・ジョン手術とは、損傷した靱帯の切除後に、反対側の腕などから正常な腱の一部を摘出して移植するものである。名称は1970年代に初めてこの手術を受けた大リーグの投手に由来する。日本ではこの手術の考案者、フランク・ジョーブ博士の名前が良く知られているだろう。日本で初めて博士の治療を受けたのはマサカリ投法で知られた村田兆治だ。それまで日本球界では投手が肘にメスを入れることはタブーだったが、手術後完全復活し、週一回の登板“サンデー兆治”として喝采を浴びた。村田は引退後もマスターズリーグなどで活躍。現在でも60代にして130km超の剛速球をイベントなどで披露している。
近年、メジャーではトミージョンに頼る投手が激増している。日本人投手でもNPBに復帰した松坂、藤川、和田らがこの手術の経験者だ。成功例も多い一方、思うように球威が戻らず、苦悩する投手も決して少なくはない。ヤンキース・田中将大のように靭帯断裂が判明しても手術を行わない道を選ぶケースもあった。ダルビッシュはまだリハビリの日々が続くが、あの多彩なピッチングはどう変化するだろうか?またMLBのスラッガー達を圧倒する姿が見たい。
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新時代を迎える「なでしこ」・過酷なリオへの道(2月24日)
一週間後に迫った女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選。日本女子代表・なでしこジャパンの直前合宿が22日、大阪府堺市で始まった。佐々木監督が「予選に向けていい顔をしていた」と評した選手たちは、試合形式の練習で最後の追い込みを見せている。
正式に主将に決定したMFの宮間あやは「一番大切なのは戦う気持ち、姿勢なので全員で高めていこうと思う」と気を引き締めていた。今月18日に国際プロサッカー選手会が発表した女子ベストイレブンで、アジアから唯一選出された宮間。...
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一週間後に迫った女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選。日本女子代表・なでしこジャパンの直前合宿が22日、大阪府堺市で始まった。佐々木監督が「予選に向けていい顔をしていた」と評した選手たちは、試合形式の練習で最後の追い込みを見せている。
正式に主将に決定したMFの宮間あやは「一番大切なのは戦う気持ち、姿勢なので全員で高めていこうと思う」と気を引き締めていた。今月18日に国際プロサッカー選手会が発表した女子ベストイレブンで、アジアから唯一選出された宮間。昨年の女子ワールドカップでは準優勝と、二大会連続のファイナル進出を決めたものの宿敵アメリカに大敗。雪辱を誓う気持ちは誰よりも強いはずだ。
昨年、これまでなでしこを率いてきた澤穂希と、守護神・海堀あゆみが相次いで引退。二大ベテラン不在で戦う大舞台に向け、招集された25人の候補選手たちはここで20人に絞られる。世代交代が求められるなでしこ。若手にはこれまで以上に注目が集まっていると言えよう。2010年U-17女子ワールドカップで準優勝した、あの「ヤングなでしこ」のメンバーからは、横山久美、村松智子らが合宿に参加。なかでも期待のかかるのは浦和レッズレディースの猶本光だ。なでしこリーグのベストイレブンにも選出される活躍を見せている21歳のMFは「なでしこのサッカーに慣れつつ、自分の良さを出していきたい」と強い決意を語った。
最終予選で五輪出場権を得られるのは6チーム中2チームのみ。オーストラリア、韓国、中国といった強豪や、昨年8月に東アジア杯で日本を破った北朝鮮など難敵揃いだ。二週間で5試合、過酷なリオへの切符の争奪戦が始まる。
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