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帰ってきた、広島を愛する背番号「25」の男(4月27日)
26日、神宮球場で行われたスワローズvsカープ戦で、プロ野球史上47人目の2000本安打達成者が生まれた。四番・ファーストで先発出場したカープの新井貴浩 (39)は、三回にタイムリー二塁打を放ち、見事プロ18年目での偉業達成を果たした。
先季、タイガースから7年ぶりに古巣へ復帰。しかし広島市出身の地元選手の復帰に対して、ファンの反応は必ずしも歓迎ムードではなかった。07年オフに阪神タイガースへ移籍する際、5年前の金本知憲に続く生え抜き看板選手の流出に、ファンの反発は極めて激しかった。...
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26日、神宮球場で行われたスワローズvsカープ戦で、プロ野球史上47人目の2000本安打達成者が生まれた。四番・ファーストで先発出場したカープの新井貴浩 (39)は、三回にタイムリー二塁打を放ち、見事プロ18年目での偉業達成を果たした。
先季、タイガースから7年ぶりに古巣へ復帰。しかし広島市出身の地元選手の復帰に対して、ファンの反応は必ずしも歓迎ムードではなかった。07年オフに阪神タイガースへ移籍する際、5年前の金本知憲に続く生え抜き看板選手の流出に、ファンの反発は極めて激しかった。更に移籍会見で「辛いです…カープが好きだから」と涙を流したことが、かえって強い怒りを買ってしまう。新井の本心からの思いであったであろうが、同じ時期にFAでメジャー移籍をした黒田博樹の涙の会見とは完全に真逆の拒絶反応を受けてしまった。その後、広島戦では新井に対して地響きのような怒号とブーイングが浴びせられるようになる。カープは主力選手が他球団に流出することが多い球団。やるせないファンの心痛はあまりあるが、FAした選手に対しては、猛烈な怒りが巻き起こされてきた。09年に閉鎖された旧広島市民球場通路に残されていた全選手の直筆サインのうち、新井のサインは移籍後にファンの手によって消されてしまう。名前すら残させないという拒絶。しかし、それでも新井のカープへの思いは消えなかった。
反発も覚悟で古巣復帰した新井は、昨シーズン、チームトップの打率を残し、見事期待に応えてみせた。すると、徐々に反感の声はかき消されていった。そして赤いユニフォームを着て到達した2000本安打。今季から彼の背中にはかつての背番号「25」が与えられている。カープを愛する男は、再び広島の顔となったのだ。
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新エンブレム決定・2020東京を彩るピースたち(4月26日)
25日、東京五輪パラリンピック大会組織委員会は都内で発表会見を開催。公式エンブレムは「A案」(作者・野老朝雄)の「組市松紋(くみいちまつもん)」に決定した。当初発表された案が昨年9月に白紙撤回。約8か月の再選考を重ね、4作品に絞り込まれていたデザインのなかから過半数の票を集め、最終選出されたものだ。
デザインの元となる「市松模様」は江戸時代に広まった碁盤目状の格子の目の文様。それに日本の独自の伝統色「藍色」をあしらった。...
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25日、東京五輪パラリンピック大会組織委員会は都内で発表会見を開催。公式エンブレムは「A案」(作者・野老朝雄)の「組市松紋(くみいちまつもん)」に決定した。当初発表された案が昨年9月に白紙撤回。約8か月の再選考を重ね、4作品に絞り込まれていたデザインのなかから過半数の票を集め、最終選出されたものだ。
デザインの元となる「市松模様」は江戸時代に広まった碁盤目状の格子の目の文様。それに日本の独自の伝統色「藍色」をあしらった。コンセプトは「つなげること」。形状の異なった3種類の四角形のピースを組み合わせて構成されており、国や民族・文化を内包した多様性も表現したものだ。競技性よりも祭典開催の意義へのメッセージを強く訴えるものだといえる。大会組織委員会は「新たに決まったエンブレムを使って2020年大会の機運を国内外で盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
ようやくシンボルも決定し、本格的に2020東京の舞台に立つ若きアスリートたちにも熱視線が注がれ始まる。卓球界では24日、ITTFワールドツアーのポーランドオープンが行われ、世界ランク19位の平野美宇(16)が、日本のエース石川佳純を下して勝ち上がってきたユ・モンユと決勝で対戦。4-0で快勝し、念願のシングル初優勝を飾った。同い年の伊藤美誠と“みうみま”コンビ“を組み、ドイツオープンのダブルスで初優勝したのは一昨年。だが、伊藤が世界卓球2016で活躍、そしてリオ五輪の代表入りを果たしたのに対し、平野は惜しくも出場に手が届かなかった。東京五輪には彼女は20歳。地元開催の大舞台でエースとして、日本チームを支える存在への成長の期待は大きい。彼女も2020東京を支える重要なピースの一枚になってくれるに違いあるまい。
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歴史的第一歩・行け!日の丸を背負う狼軍団(4月24日)
今年から日本が参戦しているラグビーの国際リーグ「スーパーラグビー」。南半球4か国(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチン)が集う世界最高峰のリーグで戦うために結成された日の丸チーム・それが「サンウルブズ」である。だが、2月の開幕から7連敗中とここまで勝ち星なし。W杯4強国の強豪チームがひしめくなか、慣れない長距離・長期間の遠征で、苦しい戦いを強いられてきた。
23日、秩父宮競技場に戻ってきたサンウルブズ、約1か月ぶりのホームでの戦い。...
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今年から日本が参戦しているラグビーの国際リーグ「スーパーラグビー」。南半球4か国(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチン)が集う世界最高峰のリーグで戦うために結成された日の丸チーム・それが「サンウルブズ」である。だが、2月の開幕から7連敗中とここまで勝ち星なし。W杯4強国の強豪チームがひしめくなか、慣れない長距離・長期間の遠征で、苦しい戦いを強いられてきた。
23日、秩父宮競技場に戻ってきたサンウルブズ、約1か月ぶりのホームでの戦い。相手はアルゼンチンの「ジャガーズ」。日本と同様今季から参加のアルゼンチンも、W杯4強の代表メンバーを多く揃えたこのチームでスーパーラグビーへ乗り込んできた。サンウルブズはホームの1万5000人近い大歓声を受け、必死に食らいついくも、前半は5点のリードを許して終了。後半から反撃を開始し、徐々に差を詰めていく。そして残り時間10分、主将・堀江翔太の突破で掴んだチャンスから、トゥシ・ピシがペナルティゴールを決め、ついに逆転。そのまま36-28で逃げ切り、歴史的初勝利をものにした。
前節のチーターズ戦では92点を奪われる屈辱的な大敗。堀江は「ポジティブに、何でもポジティブに考えて前に進もうと。よく選手はやってくれた」とチームメイトの健闘を讃えた。
一方、オーストラリア・レッズに加入した五郎丸歩も、あのルーティンがブーイングで乱され、得意のゴールキックをなかなか決められずにいる。それ程までにシビアでタフな戦場スーパーラグビー。だがサンウルブズは僅差で勝利を逃した戦いも何試合かあり、決して力負けはしていない。今回の初勝利は大きな自信となることだろう。次戦も来月、日本国内での試合となる。 “狼軍団(ウルブズ)“の逆襲に期待したい。
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熾烈なアジアでの死闘・「J」の誇りにかけて!(4月23日)
アジア最強クラブを決めるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)第5節。グループHの浦和レッズは20日、オーストラリアのシドニーFCと対戦。敵地での厳しいゲームをスコアレスドローで凌ぎ勝ち点1を獲得。2位以上が確定、8年ぶりに決勝トーナメント進出を果たした。
一方、グループFのサンフレッチェ広島はアウェーで中国・山東魯能に0-1で敗北。最終節を待たずグループリーグ敗退が決まってしまった。昨季Jリーグ王者のサンフレッチェ。...
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アジア最強クラブを決めるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)第5節。グループHの浦和レッズは20日、オーストラリアのシドニーFCと対戦。敵地での厳しいゲームをスコアレスドローで凌ぎ勝ち点1を獲得。2位以上が確定、8年ぶりに決勝トーナメント進出を果たした。
一方、グループFのサンフレッチェ広島はアウェーで中国・山東魯能に0-1で敗北。最終節を待たずグループリーグ敗退が決まってしまった。昨季Jリーグ王者のサンフレッチェ。2月のゼロックススーパーカップでもガンバ大阪を下し、今年最初の国内タイトルを獲得した最強チームが、ACLではその強さを示すことは出来なかった。天皇杯優勝チーム・ガンバ大阪もここまで未勝利で、グループGの最下位。既に敗退が決まっている。ここ数年、ACLでの苦戦が続くJリーグ勢。08年のガンバの優勝以降は決勝戦の舞台には立てていない。代わりに台頭してきたのが韓国Kリーグや中国のスーパーリーグのチームだ。Jのチームが苦戦する背景には、中国やオーストラリアのクラブが欧州リーグから大物選手を獲得していることなどが指摘されている。今季、広州恒大が55億円もの大型補強をしたことは衝撃を持って伝えられた。だが、その広州もグループリーグを突破できなかった。過密日程や、オフシーズンからの戦いという点も、中韓共に条件は同じであり言い訳にはなるまい。むしろ国内リーグとは異なるジャッジの基準など、ACL独自の戦い方に適応できていない点が大きいのではないかと思える。レッズの他にFC東京も決勝トーナメント進出の望みを残している。日本国内では決して注目の高いとは言えないACLだが、アジア№1リーグの地位を取り戻すため、2チームには「J」の実力・プライドを見せつけてほしい。
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「オリンピックは僕の全て」4度目の夢舞台へ(4月22日)
「自分の最高のプレーを心掛けるというのをまず第一に考えて、最高の五輪にして金メダルを獲りたいですね」20日、リオ五輪フェンシング日本代表の発表会見に太田雄貴らが出席した。
太田はアテネから連続4回目となるオリンピック出場。2008年の北京五輪では男子フルーレ個人で日本人初の決勝進出。惜しくも優勝は逃したが、日本フェンシング界初の銀メダルに輝いた。続くロンドン五輪では、男子団体のエースとしてチームを牽引。...
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「自分の最高のプレーを心掛けるというのをまず第一に考えて、最高の五輪にして金メダルを獲りたいですね」20日、リオ五輪フェンシング日本代表の発表会見に太田雄貴らが出席した。
太田はアテネから連続4回目となるオリンピック出場。2008年の北京五輪では男子フルーレ個人で日本人初の決勝進出。惜しくも優勝は逃したが、日本フェンシング界初の銀メダルに輝いた。続くロンドン五輪では、男子団体のエースとしてチームを牽引。今度は団体での初の銀メダルもたらす原動力となった。準決勝での終了残り2秒から追いついた執念の逆転勝利は、ロンドン五輪のハイライトと言える。その後は競技の第一線から退き、2020東京オリンピック誘致のプレゼンターとして精力的に活動。IOC総会で東京に開催地が決まった瞬間、歓喜の輪の中心にいたのが太田だった。あの涙の映像は永遠に人々の記憶に残ることだろう。そして再び代表に復帰した2015年、モスクワで行われたフェンシング世界選手権で初優勝。ついに念願だった世界一へと上り詰めた。
20日の会見では「僕にまだ足りていないのはオリンピックの金メダル」と強い思いを語った太田。現在の世界ランキングは2位。チャンスは十分にある。今回の日本代表は、残念ながらロンドンで銀メダルを獲得した男子団体では出場を逃している。リオの舞台に立てなかった仲間の分まで、勝利を誓う太田の闘志は熱い。
フェンシングは近代オリンピックが始まった第一回アテネ大会で行われた8競技の一つ。五輪で120年の歴史を誇る伝統競技だ。「オリンピックは僕の全て。オリンピックに本当にのめり込んだ僕のフェンシングのキャリアだと思います」リオ開幕まであと100日余り。“五輪の申し子”最後の闘いが、いま始まろうとしている。
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