念願のスポーツ庁発足!しかし…(10月2日)
いよいよ「スポーツ庁」が10月1日から始動。競泳のソウル五輪金メダリスト鈴木大地氏が初代長官に就任した。世界の主要国にはスポーツ省が存在し、スポーツ大臣の権限も決して小さなものではない。日本のスポーツ行政の地位が向上してきたことは実に喜ばしいことである。
しかし、オリンピック・パラリンピック施策に関しては、6月に遠藤五輪・パラリンピック担当大臣が任命されたばかり。縦割りからの脱却が目的とはいえ、司令塔がいくつも並立することには一抹の不安がある。...
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いよいよ「スポーツ庁」が10月1日から始動。競泳のソウル五輪金メダリスト鈴木大地氏が初代長官に就任した。世界の主要国にはスポーツ省が存在し、スポーツ大臣の権限も決して小さなものではない。日本のスポーツ行政の地位が向上してきたことは実に喜ばしいことである。
しかし、オリンピック・パラリンピック施策に関しては、6月に遠藤五輪・パラリンピック担当大臣が任命されたばかり。縦割りからの脱却が目的とはいえ、司令塔がいくつも並立することには一抹の不安がある。
先般の「国立競技場建設」「エンブレム」騒動を考えれば、個々の役割分担、責任の範囲をできる限り明確にしておく必要があるだろう。また、利権ばかりが増えたと陰口を叩かれぬよう、透明性の高い組織であることも強く望まれる。
くれぐれも「船頭多くして船山に登る」事態だけは繰り返さないでもらいたいものだ。
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秋山翔吾vsイチロー(10月1日)
ライオンズの秋山翔吾が、142試合目でシーズン安打数を214とし、イチローを抜き日本人最多。マートンと並ぶ歴代トップとなった。この日だけで5安打4打点の固め打ちと打撃が大爆発。重圧の中で素晴らしい集中力だ。
マートンの記録は2010年のもので144試合での数字。1994年のイチローの記録は全130試合時代のものだ。秋山とイチローの安打数を単純に比較することはできない。しかし、野暮を承知で以下に両者の記録を並べてみる。...
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ライオンズの秋山翔吾が、142試合目でシーズン安打数を214とし、イチローを抜き日本人最多。マートンと並ぶ歴代トップとなった。この日だけで5安打4打点の固め打ちと打撃が大爆発。重圧の中で素晴らしい集中力だ。
マートンの記録は2010年のもので144試合での数字。1994年のイチローの記録は全130試合時代のものだ。秋山とイチローの安打数を単純に比較することはできない。しかし、野暮を承知で以下に両者の記録を並べてみる。さすがにイチローの打率の高さが際立っているが、皆さんはどんな印象を持たれるだろう?試合数を勘案しても遜色はないと思われないだろうか。
秋山(142試合・214安打・55打点・107得点・打率.358)
イチロー(130試合・210安打・54打点・111得点・打率.385)
※秋山は30日現在の数字。
あすライオンズは143試合目の最終戦を迎える。はたして秋山は新記録を樹立することができるだろうか?注目である。
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東京五輪野球・ソフトボール開催の問題点(9月30日)
28日、IOC国際オリンピック委員会に提案する東京五輪での追加種目・5種目が選出された(野球・ソフトボール、空手、スポーツクライミング、ローラースポーツ、サーフィン)。
大本命の野球は新たに球場を建設する必要がなく、国内人気も高いため大きな収益が見込まれる。東京五輪成功のための有力コンテンツとして、関係者の期待も高いことだろう。
しかし課題もある。東京近郊のプロ野球ホーム球場は軒並み五輪の試合会場になることが予想されるが、2020年・東京五輪の日程は7月24日から8月9日まで。...
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28日、IOC国際オリンピック委員会に提案する東京五輪での追加種目・5種目が選出された(野球・ソフトボール、空手、スポーツクライミング、ローラースポーツ、サーフィン)。
大本命の野球は新たに球場を建設する必要がなく、国内人気も高いため大きな収益が見込まれる。東京五輪成功のための有力コンテンツとして、関係者の期待も高いことだろう。
しかし課題もある。東京近郊のプロ野球ホーム球場は軒並み五輪の試合会場になることが予想されるが、2020年・東京五輪の日程は7月24日から8月9日まで。この時期はちょうどペナントレース、都市対抗野球、高校野球と野球場はフル稼働の時期。さらに関東では独立リーグや女子プロ野球も興行を打っている。それらとの球場使用の調整はどうなるのだろうか?玉突き的に球場の確保が難しくなるところが出てこないのかという心配がある。
五輪の目的は「競技の普及・拡大」にある筈である。国内の野球チームが煽りを食らい、試合開催に支障が出るようでは本末転倒だ。大会組織委員会には綿密かつ丁寧な対応を求めたい。
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遅れてきたルーキー(9月29日)
27日のマジック点灯から一気のリーチ。スワローズが連勝で優勝マジックを1とした。先発した2年目・杉浦稔大は今季初勝利。クライマックスシリーズ(以下CS)に向けて貴重な戦力が揃ってきたのはチームにとって朗報だ。
…ところで、この杉浦投手。右肩痛での長期離脱からの復帰だが、このシチュエーションはまるでデジャヴのよう?実はルーキーイヤーの先季もキャンプ中に右肘靭帯を断裂、シーズン終盤の9月24日にようやくプロ初勝利を上げている。...
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27日のマジック点灯から一気のリーチ。スワローズが連勝で優勝マジックを1とした。先発した2年目・杉浦稔大は今季初勝利。クライマックスシリーズ(以下CS)に向けて貴重な戦力が揃ってきたのはチームにとって朗報だ。
…ところで、この杉浦投手。右肩痛での長期離脱からの復帰だが、このシチュエーションはまるでデジャヴのよう?実はルーキーイヤーの先季もキャンプ中に右肘靭帯を断裂、シーズン終盤の9月24日にようやくプロ初勝利を上げている。それからほぼ1年後の今季初勝利なのだ。
2013年のドラフト1位で入団後、度重なる故障に苦しめられている杉浦。しかし、その実力は折り紙つき。ファンとしては何度もお預けを食らわされ、実にもどかしい思いだろう。
2年続けて「遅れてきたルーキー」。今シーズンこそ、CS・そして日本シリーズに向けての奮闘を期待したいところだ。
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秋場所千秋楽・横綱の重みと誇り(9月29日)
大盛況の内に幕を閉じた大相撲秋場所。二横綱欠場という緊急事態のなか、一人横綱・鶴竜が昇進後初の優勝。何とか横綱の体面を保った。
しかし、今場所の土俵を大いに盛り上げたのは何と言っても大関・照ノ富士であった。稀勢の里戦での膝の負傷により、出場が危ぶまれたが、千秋楽まで取り切り、優勝決定戦まで持ち込んだ敢闘精神には頭が下がる。怪我を押しての土俵には賛否は分かれるところだが、もし14日目から休場していたとしたら、賜杯争いはずいぶん味気ないものになっていただろう。...
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大盛況の内に幕を閉じた大相撲秋場所。二横綱欠場という緊急事態のなか、一人横綱・鶴竜が昇進後初の優勝。何とか横綱の体面を保った。
しかし、今場所の土俵を大いに盛り上げたのは何と言っても大関・照ノ富士であった。稀勢の里戦での膝の負傷により、出場が危ぶまれたが、千秋楽まで取り切り、優勝決定戦まで持ち込んだ敢闘精神には頭が下がる。怪我を押しての土俵には賛否は分かれるところだが、もし14日目から休場していたとしたら、賜杯争いはずいぶん味気ないものになっていただろう。
一方の鶴竜。優勝は果たしたものの、プレッシャーからか立ち合いでの注文相撲が続き、館内からは厳しい声も飛んでいた。“綱の誇り”にかけて、勝ち星を優先させた鶴竜。しかし、優勝決定戦でも照ノ富士への声援の方が圧倒していた。来場所、鶴竜には横綱を務めるだけでなく、ぜひファンを沸かせる相撲を見せてほしい。
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