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プロ13年目の苦労人・駆け抜けろ!城所龍磨(6月24日)
20日、全日程を終了したプロ野球セ・パ交流戦。今季のMVPにはソフトバンク・ホークスの城所龍磨が選ばれた。「本当に嬉しく思いますし、本当にびっくりしています」正に本人も驚きの大活躍だった。打率は12球団トップの4割1分5厘。12打点を叩き出し、チームの2年連続6回目の交流戦制覇に大きく貢献した。
城所は2003年のドラフト2位。去年までは層の厚いチームの中でなかなか出場機会に恵まれず、守備固めや代走などの起用が殆どだった。...
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20日、全日程を終了したプロ野球セ・パ交流戦。今季のMVPにはソフトバンク・ホークスの城所龍磨が選ばれた。「本当に嬉しく思いますし、本当にびっくりしています」正に本人も驚きの大活躍だった。打率は12球団トップの4割1分5厘。12打点を叩き出し、チームの2年連続6回目の交流戦制覇に大きく貢献した。
城所は2003年のドラフト2位。去年までは層の厚いチームの中でなかなか出場機会に恵まれず、守備固めや代走などの起用が殆どだった。ホームランも12年でわずか1本。それが今年の交流戦では5本塁打と打撃も大爆発だ。何がここまでこの男を変えたのだろうか?
「今年は絶対にやってやろうという気持ちでスタートしたので、その思いが良い方に出てくれたんじゃないかなと思います」そう語るのも、大きな試練を味わった昨シーズンの経験から。2月、オープン戦の初戦でいきなり左腕に死球を受けて骨折。半年ものリハビリを経て、ようやく一軍初出場となった8月1日のライオンズ戦で、再び悲劇が城所を襲う。代走で三塁へ盗塁を試みた際、今度は左肩を脱臼する大けがを負ってしまったのだ。手術が必要ほどの重傷で、結局昨シーズンはこの1試合のみの出場に終わった。チームの日本シリーズ二連覇に関わることもできず、30歳で迎えた今シーズン。胸に期するものは大きかったに違いない。
今季は交流戦から2番に定着。自慢の脚を生かして盗塁も6つ決めた(成功率は100%)。もう昨年の悪夢は完全に払拭されたのだろう。「先のことを考えずに、その試合でどういうプレーができるか。一試合一試合、高校野球ぐらいのつもりで頑張ります」賞金200万円の使い道は、両親へのプレゼントと話すナイスガイ。今年は、この男から俄然目が離せなくなりそうだ。
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バドミントン界の夜明け・期待を背負う選手達(6月23日)
オリンピック開幕目前となり、各競技とも本番モードに突入しつつある。19日は東京・北区のナショナルトレーニングセンターでバドミントン日本代表選手の会見とユニフォームのお披露目が行なわれた。
今年度はオレンジ色を基調にしているバドミントン代表。女子はスコートにフリルが追加され、全体的にゆったり目の仕様に変更された。メダルの期待がかかるシングルス世界ランク5位の奥原希望は「すごく女の子らしくて可愛いと思う」と笑顔。...
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オリンピック開幕目前となり、各競技とも本番モードに突入しつつある。19日は東京・北区のナショナルトレーニングセンターでバドミントン日本代表選手の会見とユニフォームのお披露目が行なわれた。
今年度はオレンジ色を基調にしているバドミントン代表。女子はスコートにフリルが追加され、全体的にゆったり目の仕様に変更された。メダルの期待がかかるシングルス世界ランク5位の奥原希望は「すごく女の子らしくて可愛いと思う」と笑顔。この日は出身地の長野に向かい、県庁を表敬訪問した。地元市民に対し「五輪後にメダルを掲げて戻って来られたら嬉しい」と話した奥原。6月初旬に行なわれた五輪前最後の遠征では直前に体調を崩すハプニングに見舞われ、思うような成績を収められなかった。初の五輪はさらに大きな重圧がかかるが、21歳のエースは「強烈なプレッシャーを背負えることも楽しみに変えたい」と力強く抱負を語る。
一方の女子ダブルス世界ランク1位・高橋礼華、松友美佐紀ペア。今年に入ってからすでに国際大会で4度の優勝を飾っており、いま金メダルに最も近い二人だ。今年で結成10年目となる“タカ・マツペア”は 、自らの原点・仙台市の出身校で激励会に出席。先輩の高橋は「ここで過ごした6年間があったからこそ、オリンピック出場という夢に近づけた」と母校に感謝の気持ちを伝えていた。
これまで支えてくれた人たちや地元の期待を背負い戦う選手たち。長野出身の奥原は解説者の陣内貴美子に「今回のユニフォームは長野県の旗と同じ色。地元のパワーを身にまとって戦える」と喜んでいたという。長野県旗の橙色は「陽光」の象徴だ。リオではバドミントン界の夜明けを、日の丸と共に高らかに示してほしい。
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史上初の4連覇へ・栄光をつかめ!伊調と吉田(6月22日)
無敗の女王がマットに帰ってきた。女子レスリング58キロ級代表の伊調馨が、ポーランド国際大会に出場。今年1月のヤリギン国際大会では決勝でまさかのフォール負け。不戦敗以外では13年ぶりの黒星を喫し、連勝が189でストップしていた。帰国時には「悔しいというより、情けない、ふがいないという気持ち」と語ったが、首も負傷してしまい、それ以降は実戦から離れて練習に明け暮れてきた。4連覇がかかるリオ五輪直前、最後の国際大会での復帰だ。...
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無敗の女王がマットに帰ってきた。女子レスリング58キロ級代表の伊調馨が、ポーランド国際大会に出場。今年1月のヤリギン国際大会では決勝でまさかのフォール負け。不戦敗以外では13年ぶりの黒星を喫し、連勝が189でストップしていた。帰国時には「悔しいというより、情けない、ふがいないという気持ち」と語ったが、首も負傷してしまい、それ以降は実戦から離れて練習に明け暮れてきた。4連覇がかかるリオ五輪直前、最後の国際大会での復帰だ。準決勝ではタックルで倒され、先にポイントを奪われる展開となるが、逆転のフォール勝ち。決勝も終盤ポイントを奪われるも逃げ切り。見事、復帰戦で優勝を果たした。「これからどうしなければいけないかというのがしっかりわかった。しっかりあと2か月は甘えを断ち切って練習して、良い状態で行ければ」表彰台の定位置に戻ってきた女王の笑顔からは強い決意が感じられた。
一方、伊調以外の5人のレスリング女子日本代表は、北海道の旭川で強化合宿をスタートさせた。伊調と同じくオリンピック4連覇を目指す53キロ級の吉田沙保里を筆頭に、屋外での陸上トレーニングやスパーリングを実施。練習が一般公開された体育館には800人を超える地元市民が集まった。若手ホープの48キロ級・登坂絵莉や、浜口京子に代わり、増量して最重量75キロ級の初代表となった渡利璃穏らも気合十分。女子代表選手中で最年長となった吉田は「しっかり地に足をつけて、後輩たちと一緒に頑張りたい」と抱負を語る。
女子選手では五輪史上初となる4連覇に挑む伊調と吉田。二人の女王が発した言葉は奇しくも同じ「しっかり」というワード。彼女たちが力強く栄冠をホールドする瞬間はもう目前だ。
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アゲインスト(逆風)に立つ日本人ゴルファー(6月21日)
男子ゴルフメジャー第2戦・全米オープンはダスティン・ジョンソン(米国)の初優勝で幕を閉じた。日本人トップの世界ランク15位・松山英樹、日本ツアー選手会長・池田勇太、出場10回目のベテラン・谷口徹は残念ながら“予選落ち”。日本人選手では全米初出場の谷原秀人が51位タイ。同じく初出場の宮里優作が、+3の23位タイとなったのが最高位だった。
松山がメジャーで予選を突破できなかったのは9大会ぶりのこと。...
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男子ゴルフメジャー第2戦・全米オープンはダスティン・ジョンソン(米国)の初優勝で幕を閉じた。日本人トップの世界ランク15位・松山英樹、日本ツアー選手会長・池田勇太、出場10回目のベテラン・谷口徹は残念ながら“予選落ち”。日本人選手では全米初出場の谷原秀人が51位タイ。同じく初出場の宮里優作が、+3の23位タイとなったのが最高位だった。
松山がメジャーで予選を突破できなかったのは9大会ぶりのこと。難コースで知られる今回のオークモントCC。初日は落雷で3度もプレーが中断し、2日目からの出場となった松山は、第1&第2ラウンドの合計36ホールを一日で回ることを余儀なくされる不運にも見舞われた。しかし、参加選手は皆同じ過酷な条件下でのプレーであり、それは本人が一番よくわかっていることだろう。「力が無いのと、コースが難しいから、そうなってしまうというのもある。でも、そこで崩れるよう力ならここでは通用しない。崩れてしまっている現実が悔しいです」毎回優勝候補に挙げられながら、なかなか結果に結びつかない現状。自信を失いかけて、プレーに迷いが生じているのではないだろうか。
一方同じ週末、国内では女子のニチレイレディスが行われた。2年前、史上最年少15歳と293日でツアー優勝を果たした勝みなみが、2日目まで-10と独走し、史上初のアマチュア2勝目を狙った。首位で最終日を迎えたが、重圧からか5番から3連続ボギーを叩き、あと一歩及ばず2位。優勝は大会3連覇を果たした韓国の申ジエ。勝は「申ジエ選手に比べて自分は気持ちが弱かった。今後はそこを強くしていきたい」と涙で誓った。海外勢の前に厳しい戦いが続く日本ゴルフ界。ファンは松山や勝が風穴を開けてくれることを強く切望している。
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交流戦で目覚めた“高卒スーパールーキー”(6月19日)
今年で12年目のプロ野球交流戦も最終カードが終了した。7年連続で今季もパシフィックリーグの勝ち越しとなったが、両リーグともにルーキーの成長ぶりが目立ったのが印象的だった。なかでも存在感が光っていたのが楽天イーグルスのドラフト1位、オコエ瑠偉だ。
開幕から一軍スタメン入りを決めたが、4月はなかなかヒットが出ず、登録抹消も経験したスーパールーキー。しかし、交流戦に入ってからはバッティングも好調で、広島カープ戦でプロ初の一試合3安打を達成。...
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今年で12年目のプロ野球交流戦も最終カードが終了した。7年連続で今季もパシフィックリーグの勝ち越しとなったが、両リーグともにルーキーの成長ぶりが目立ったのが印象的だった。なかでも存在感が光っていたのが楽天イーグルスのドラフト1位、オコエ瑠偉だ。
開幕から一軍スタメン入りを決めたが、4月はなかなかヒットが出ず、登録抹消も経験したスーパールーキー。しかし、交流戦に入ってからはバッティングも好調で、広島カープ戦でプロ初の一試合3安打を達成。高卒新人の猛打賞は実に17年ぶりの快挙である。一番バッターに定着すると、徐々にチームを上昇気流に乗せる原動力となっていった。
最終カードのDeNAベイスターズ戦では、攻守にわたって大活躍。17日は俊足を生かしてスリーベースヒットを放つと、守備でも大飛球をランニングキャッチ。そして18日にはプロ入り72打席目で初のホームラン。すでに5勝を挙げている同じくルーキーの今永昇太の打球をレフトスタンドに叩き込んだ。「フルスイングをするっていうのを常に心がけているので、それがいい結果につながったかなと思います」パ・リーグの高卒ルーキーの本塁打は、日本ハムファイターズの大谷翔平以来3年ぶり。大物ぶりを遺憾なく発揮してみせた。
ちょうどこの日は高校野球の東京大会の組み合わせ抽選会が行われていた。一年前、鮮烈なデビューを飾ったオコエ。甲子園ベスト4に輝いた母校・関東一高は、今年も東東京大会の第一シードを獲得した。3年連続の甲子園出場を狙う関東一高に、二松学舎や帝京高校などの強豪校の熱い戦いが繰り広げられることだろう。果たしてオコエに続き、大舞台へ駆け上がるニュースターは誕生するだろうか?楽しみだ。
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