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氷上の熱き闘い・フィギュアGPシリーズ開幕(10月25日)
フィギュアスケートのグランプリシリーズが開幕した。第1戦の舞台はアメリカ・シカゴ。女子では17歳の高校2年生、三原舞依が快挙。ショートプログラムで2位に躍り出ると、続くフリーの演技でも3位に入り、GPシリーズ初出場での表彰台を成し遂げてみせた。昨年末に関節が動きにくくなる「若年性特発性関節炎」を発症し、現在も病と闘いながらトレーニングを続けている三原。試合後にはフリー後半での失速を悔やみ、悔し涙を流す場面も。...
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フィギュアスケートのグランプリシリーズが開幕した。第1戦の舞台はアメリカ・シカゴ。女子では17歳の高校2年生、三原舞依が快挙。ショートプログラムで2位に躍り出ると、続くフリーの演技でも3位に入り、GPシリーズ初出場での表彰台を成し遂げてみせた。昨年末に関節が動きにくくなる「若年性特発性関節炎」を発症し、現在も病と闘いながらトレーニングを続けている三原。試合後にはフリー後半での失速を悔やみ、悔し涙を流す場面も。しかし「結果をしっかりと受け止めて次の中国杯に生かしていけたら」と、しっかり目標を定めていた。
浅田真央は今シーズン、SP・フリーでアレンジ違いの同じ曲を使うプログラムに挑む。転倒などのミスが続いて初戦は6位という結果になった。「まだまだ課題はたくさんあるなっていう風に思います」と、今後の修正を誓う。
男子は宇野昌磨が日本勢でただ一人出場。SPで4回転フリップを成功させ首位に立つと、フリーでも圧巻の演技。自己ベスト更新で、昨季のフランス大会以来の優勝を決めた。今年4月に宇野が世界で初めて成功させた4回転フリップ。今や男子のフィギュア界は複数の4回転ジャンプを飛ぶ時代に突入。各トップスケーターたちも、何種類かの4回転を組み入れた新プログラムに挑戦し始めている。GPシリーズ第2戦・カナダ大会には羽生結弦と現在世界ランク1位の宮原知子が参戦。1年4か月後に迫る平昌五輪に向けた、熱き氷上の闘いが本格化する。
【お詫びと訂正】10月24日の記事で誤りがありました。お詫びのうえ訂正いたします。
(誤)前田健太が先発陣の一角を担うカブスと、川崎宗則の所属するドジャースが対決
(正)前田健太が先発陣の一角を担うドジャースと、川崎宗則の所属するカブスが対決
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MLBポストシーズン・サムライたちの戦いは(10月24日)
22日、広島マツダスタジアムで日本シリーズが開幕したが、海の向こうの大リーグでも日本人メジャーリーガーたちのワールドシリーズ出場を目指す熱戦が繰り広げられている。ナ・リーグ優勝決定シリーズは前田健太が先発陣の一角を担うドジャースと、川崎宗則の所属するカブスが対決。前田は大事な第1戦の先発を任されたが初回から失点するなど精彩を欠き、4回3失点で負け投手に。雪辱を期した第5戦でも再び立ち上がりに1点を失い、その後何とか立ち直ったかに見えたが、4回2死で降板させられた。...
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22日、広島マツダスタジアムで日本シリーズが開幕したが、海の向こうの大リーグでも日本人メジャーリーガーたちのワールドシリーズ出場を目指す熱戦が繰り広げられている。ナ・リーグ優勝決定シリーズは前田健太が先発陣の一角を担うドジャースと、川崎宗則の所属するカブスが対決。前田は大事な第1戦の先発を任されたが初回から失点するなど精彩を欠き、4回3失点で負け投手に。雪辱を期した第5戦でも再び立ち上がりに1点を失い、その後何とか立ち直ったかに見えたが、4回2死で降板させられた。結局この試合を落としたドジャースは翌第6戦も0-5で敗れ、カブスがナ・リーグ王者に輝いた。カブスがWS出場を決めたのは71年ぶりのこと。1945年に起きた、カブスファンの連れたヤギの球場入場禁止から続く “ヤギの呪い”のジンクスが遂に破れられた。
話を日本人メジャーリーガーに戻すと、投手陣は前田を含めて3人が今回のプレーオフでベンチ入りしていたものの、全員WS出場は叶わなかった。ア・リーグはインディアンスが圧倒的な強さで制し、上原浩治のレッドソックスとダルビッシュ有のレンジャーズは、ともに地区シリーズで姿を消した。ダルビッシュはブルージェイズとの第2戦に先発したものの、5回5失点と大乱調。大事なプレーオフの一戦で3本ものホームランを献上してしまった。一方の上原は第1戦、第3戦に登板し、インディアンスを無失点に抑えたが、勝利には結びつかなかった。
WSに残った日本人選手はカブスの川崎宗則だけとなったが、今のところ出場登録メンバーには入っていない。ベンチでは相変わらず大きな声で叫び、ムードメーカーとしては抜群の働きをしている川崎。一昨年の青木宣親以来となる日本人野手の雄姿を見せることは出来るか?
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運命の抽選・プロ野球ドラフト会議の醍醐味は(10月22日)
今年のNPBドラフト会議では87人の選手が指名を受けた。投手陣は稀にみる逸材揃いで、大豊作との呼び声も高い。特に大谷翔平・藤浪晋太郎と同年代の大学BIG3には1位指名が集中。明大・柳裕也に2球団、創価大・田中正義には5つもの球団が競合した。更にその抽選に漏れた5球団全てが、桜美林大学の佐々木千隼を指名するという珍しい事態も起きた。
田中は今季故障に苦しんでいたことから、回避する球団もあるのでは…との声もあったが、やはりアマNo.1右腕への評価は抜群だった。...
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今年のNPBドラフト会議では87人の選手が指名を受けた。投手陣は稀にみる逸材揃いで、大豊作との呼び声も高い。特に大谷翔平・藤浪晋太郎と同年代の大学BIG3には1位指名が集中。明大・柳裕也に2球団、創価大・田中正義には5つもの球団が競合した。更にその抽選に漏れた5球団全てが、桜美林大学の佐々木千隼を指名するという珍しい事態も起きた。
田中は今季故障に苦しんでいたことから、回避する球団もあるのでは…との声もあったが、やはりアマNo.1右腕への評価は抜群だった。一方の佐々木は桜美林大から初の支配下指名。更に都立高野球部出身としては史上初の1位指名選手だ。そのほか、甲子園優勝投手・今井達也ら高校BIG4も全て2位までに指名。今井は江川卓以来の作新学院からの1位指名である。
導入から半世紀の歴史を経たプロ野球ドラフト会議。90年代の一時期は逆指名制度が適用されたり、その後も自由獲得枠などが設けられたが、裏金に絡む不祥事で廃止。1位指名選手が競合した場合は抽選で決定する従来のスタイルに落ち着いた。逆指名制度には人気球団や資金力のある球団ばかりに有望選手が集中してしまうという問題も指摘されていた。数々の改良を重ねてきた日本のドラフト制度。戦力均衡の点からは、最下位球団から優先的に指名できる完全ウェーバー制度の導入が理想といえるが、日本独自の“くじ引き”という運命の悪戯はやはりドラマティックではある(日本でも2位以下は変則ウェーバー制を採用)ちなみに韓国や台湾のプロ野球ドラフトは6~8月に行われている。これはMLBへの選手流出を防ぐための対策だ。日本も直接メジャーを目指す選手が増加してきた場合は、ドラフト制度の新たな見直しが必要になるのかもしれない。
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夢と希望・国民栄誉賞に輝いたアスリートたち(10月21日)
女子選手として史上初めて五輪4連覇を果たしたレスリングの伊調馨に20日、首相官邸で国民栄誉賞の授与が執り行われた。「試合より緊張しています」と、神妙な面持ちの世界女王は着物姿で表彰式に臨んだ。その紫の振り袖には桜の柄があしらわれ、帯はメダルと同じく黄金色に輝いていた。メディアへの露出が多い吉田沙保里は、イベントなどでドレスアップして登場する場面も多いが、伊調のこのように美しく着飾った姿を見るのは貴重な機会だ。...
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女子選手として史上初めて五輪4連覇を果たしたレスリングの伊調馨に20日、首相官邸で国民栄誉賞の授与が執り行われた。「試合より緊張しています」と、神妙な面持ちの世界女王は着物姿で表彰式に臨んだ。その紫の振り袖には桜の柄があしらわれ、帯はメダルと同じく黄金色に輝いていた。メディアへの露出が多い吉田沙保里は、イベントなどでドレスアップして登場する場面も多いが、伊調のこのように美しく着飾った姿を見るのは貴重な機会だ。マスコミ対応が苦手という彼女は、TV出演はおろかインタビュー記事なども余り多くは受けない。しかし、ともにレスリング界をリードしてきた吉田がリオで4連覇を逃した後は、伊調も取材に積極的に応じる姿を目にするようになったと感じる。この日も表彰式の前の着付け中に民放のカメラの前で心境を語った。「私も格闘技をしていますけど、着物を見るといいなって思うときはすごくたくさんあった」ひたすらレスリングに精進し、技を探求し続けてきた彼女が明かした女性らしい一面。その凛とした和服姿は日本中の人々の心に強い印象を残したに相違ない。
今回で合計23人と1団体にのぼる国民栄誉賞授与。このうちアスリートは10人と1団体と、実に半数近くを占める(このほかも過去にプロ野球の福本豊、イチローが受賞を打診されたが固辞している)。「なでしこジャパン」の団体での表彰から、吉田沙保里・大鵬・長嶋茂雄・松井秀喜と続き、これで何と5人連続してスポーツ界からの選出となった。授与の条件は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったもの」だ。如何にスポーツが私たちの生活に大きな影響を与えているかということの表れだろう。様々な競技を通じ、この国に夢と希望が更に広がっていって欲しい。
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求められる“アスリート・ファースト”とは…(10月20日)
連日テレビを賑わせている東京五輪の競技会場問題。18日、IOCのトーマス・バッハ会長が来日し、都庁で小池都知事らとの会談を行った。目下、一番の懸案はボート・カヌー会場の見直し問題。「海の森水上競技場」について、整備費用が膨大になることから見直しも検討しているという都知事側に対し、バッハ会長は「選ばれた後に競争のルールを変えてはならない」と当初案の変更に対して釘を刺した。
現在「海の森水上競技場」の代替案としては「宮城・長沼ボート場」と「埼玉・彩湖」が挙げられている。...
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連日テレビを賑わせている東京五輪の競技会場問題。18日、IOCのトーマス・バッハ会長が来日し、都庁で小池都知事らとの会談を行った。目下、一番の懸案はボート・カヌー会場の見直し問題。「海の森水上競技場」について、整備費用が膨大になることから見直しも検討しているという都知事側に対し、バッハ会長は「選ばれた後に競争のルールを変えてはならない」と当初案の変更に対して釘を刺した。
現在「海の森水上競技場」の代替案としては「宮城・長沼ボート場」と「埼玉・彩湖」が挙げられている。それぞれ一長一短があるとされるが、ここにきて各候補地から整備費の大幅な圧縮が提言されるなど、さながら誘致合戦の様相を呈してきた。更にIOC側から韓国・忠州市のボート競技場が提案されたとの一部報道もあり、事態は一段と混迷の度合いを深めている。
この一連の騒動に最も心を痛めているのはボートの競技団体、そして何よりも競技者だろう。ボート界の第一人者・武田大作はTV局の取材に対し「東京周辺でやってもらいたいというのが選手の気持ち」と心情を吐露した。武田選手は現在42歳。日本最多5回の五輪出場を誇る。リオへの出場はならなかったが、地元開催の東京五輪を目標に現役を続行している。真に「アスリート・ファースト」であるなら、競技選手の意見はもっと尊重されるべきではないのか?
確かに日本国内においてボート競技は一般への浸透度は高くないスポーツかもしれない。だが、オリンピックにおいては第2回パリ大会から100年以上採用されている主力競技である。欧州に強豪国が多いためIOC内での影響力も大きい。今後、各方面にしこりを残さないためにも、組織委員会と都がしっかりと団結して、最善の解決策を導き出してもらいたい。
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