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世界最高峰の戦い、日本で開幕!・クラブW杯(12月10日)
FIFAクラブワールドカップジャパン2016が開幕した。各大陸連盟の選手権を制した6チームと開催国枠のJ王者・鹿島アントラーズを加えた7チームによりクラブ世界一の座が争われる。8日の開幕戦ではアントラーズがオセアニア王者・オークランドシティー(ニュージーランド)と対戦。2-1で逆転勝利し準々決勝進出を決めた。途中出場で決勝ゴールを決めたのは金崎夢生。MVPに輝いた先日のCSに続き好調さをみせた。だが、動きに精彩を欠いたチームに「今日のような情けない試合は開催国代表として戦う限り駄目」と危機感を訴えた。...
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FIFAクラブワールドカップジャパン2016が開幕した。各大陸連盟の選手権を制した6チームと開催国枠のJ王者・鹿島アントラーズを加えた7チームによりクラブ世界一の座が争われる。8日の開幕戦ではアントラーズがオセアニア王者・オークランドシティー(ニュージーランド)と対戦。2-1で逆転勝利し準々決勝進出を決めた。途中出場で決勝ゴールを決めたのは金崎夢生。MVPに輝いた先日のCSに続き好調さをみせた。だが、動きに精彩を欠いたチームに「今日のような情けない試合は開催国代表として戦う限り駄目」と危機感を訴えた。
クラブW杯の日本での開催は2016年までで、来年からはUAEにホスト国が移る。2年置きに日本と他地域で開催されてきたが、2019年以降の開催地は未定だ。そもそも前身のインターコンチネンタルカップは欧州王者と南米王者の対決による世界一決定戦だった。それが70年代以降は観客の暴動などにより開催が危ぶまれ、第三国である日本でワンマッチ対決の“トヨタカップ”として定着してきた。世界最高のプレーに直に触れることが、日本のサッカー文化発展に寄与した功績は計り知れない。2005年にクラブW杯に吸収される形でトヨタカップは消滅。昨年、トヨタ自動車はスポンサーからも撤退し、現在は中国のアリババ・グループが協賛スポンサーに就いている。将来、日本に代わり中国など新興国が開催地になる可能性はないとは言えない。そうなるとJリーグクラブの開催国枠での出場もなくなる。日本勢はACL(アジアチャンピオンズリーグ)で8年も優勝から遠ざかり中韓のクラブの後塵を拝している。日本のサッカー文化を支えてきた世界一の大会に今後も関わっていくには、JクラブがこのクラブW杯やACLで結果を出していくしかないだろう。
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卓球王国復活へ!・次世代選手が飛躍した一年(12月9日)
様々なスポーツの名シーンが生まれた2016年。インターネット検索大手のヤフーが今年最も検索数が上昇した人物を表彰する“検索大賞”で、アスリート部門賞に輝いたのは卓球の福原愛だった。リオデジャネイロ五輪では伊藤美誠とペアを組み、団体銅メダル獲得に貢献。その後、台湾のイケメン卓球選手・江宏傑と国際結婚を果たし、大きな話題を集めたのも記憶に新しい。自他ともに認める充実した一年となった。
日本卓球界は男子がリオで銀メダルを獲得。...
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様々なスポーツの名シーンが生まれた2016年。インターネット検索大手のヤフーが今年最も検索数が上昇した人物を表彰する“検索大賞”で、アスリート部門賞に輝いたのは卓球の福原愛だった。リオデジャネイロ五輪では伊藤美誠とペアを組み、団体銅メダル獲得に貢献。その後、台湾のイケメン卓球選手・江宏傑と国際結婚を果たし、大きな話題を集めたのも記憶に新しい。自他ともに認める充実した一年となった。
日本卓球界は男子がリオで銀メダルを獲得。エースの水谷隼はオリンピックシングルスで、日本に男女通じて初めて個人のメダルをもたらしてくれた。3月の選手権でも男女ともに好成績を修めており、今年は「卓球王国日本」の復活を、世界に強く印象付けたといえるだろう。
さらに今年のトピックスとしては、若い世代の台頭があげられる。現在、南アフリカ・ケープタウンで開催された世界ジュニア選手権では、日本の若い力が躍動。女子団体は平野美宇、伊藤美誠の“みうみま”と早田ひな、加藤美優が決勝で中国を撃破。男子は張本智和、木造勇人、松山祐季、龍崎東寅が韓国に勝利し、男女アベック優勝の快挙を成し遂げた。さらに、7日行われた男子シングルス決勝で、張本智和が大会史上最年少優勝を達成(13歳と163日)。今年6月の荻原杯21歳以下男子シングルス決勝でも、大学1年生の三部航平に勝利して初優勝するなど大きな注目を集めた。現在、張本は18歳以下の世界ランキング1位に立っている。
平野美宇はリオでは戦いの舞台に立てなかったが、帰国後フィラデルフィアで開催された女子ワールドカップで史上最年少の16歳で優勝。この大会での中国選手以外の優勝は初めてのこと。その後は、世界最高峰中国リーグ参戦中だ。10代選手の躍進に、来年も益々期待が高まる。
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海外で戦う二人のアスリート・初めての競演(12月8日)
今年大きな活躍をした2人のアスリートが初顔合わせ。MLBヤンキースの田中将大と、女子ゴルファーのイ・ボミ。ともに1988年生まれ28歳のスター選手が、時計メーカーのチャリティーイベントで小学生らと交流を楽しんだ。互いの印象を「すごく優しいし、いいと思いました」(イ・ボミ)、「本当可愛らしくて、綺麗だなと」(田中)と述べ、和やかムードだった。
今年メジャー3年目の田中は31試合に登板。初めて規定投球回数に達し、防御率3.07はアメリカンリーグの堂々3位にランクイン。...
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今年大きな活躍をした2人のアスリートが初顔合わせ。MLBヤンキースの田中将大と、女子ゴルファーのイ・ボミ。ともに1988年生まれ28歳のスター選手が、時計メーカーのチャリティーイベントで小学生らと交流を楽しんだ。互いの印象を「すごく優しいし、いいと思いました」(イ・ボミ)、「本当可愛らしくて、綺麗だなと」(田中)と述べ、和やかムードだった。
今年メジャー3年目の田中は31試合に登板。初めて規定投球回数に達し、防御率3.07はアメリカンリーグの堂々3位にランクイン。14勝4敗と移籍後の最高勝利数をあげた。大リーグでもここまで安定した成績(2014年13勝、2015年12勝)を修めてきたが、右肘靭帯の部分断裂などの故障に苦しんだ。今季、安定したコンディションでシーズンを通すことが出来たのは大きな収穫だろう。2年連続開幕投手を務め、チームの勝ち頭になったのはエースの責任を立派に果たしたと言えよう。先月スポーツサイトでも、ヤンキースの今季最優秀選手に選出されるなどファンの間でも評価は高い。来季に向け「自分が貢献して、プレーオフやその先に進めることが一番いいことだと思う」と、名門球団の覇権復活への強い決意を語る。
イ・ボミは今季5勝を挙げ2年連続の賞金女王に輝いた。年間最優秀選手にも選出され、平均ストローク1位と合わせて史上初の2年連続の三冠達成だ。2億円超の史上最高額を記録した昨季より賞金総額こそ減ったものの、平均ストローク70.09のツアー新記録樹立など今年も日本女子ゴルフ会を牽引した。来シーズンは前人未到の平均ストローク60台を目指す。
海外でプレーする2人のアスリート。この日のチャリティーで獲得した195万円は児童保護施設のNPO法人への寄付金に充てられた。
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バレー界の貴公子・2度目の海外武者修行へ!(12月7日)
「Un breve periodo, mi sforzo di fale il meglio(短い期間ですが全力で頑張ります)」日本の誇るバレーボールの貴公子が、イタリア語で決意を語った。中央大学3年・石川祐希(20)が、12月からイタリアプロリーグ・セリエAに挑戦する。これは同大学の、海外に通用する次世代の選手育成を目指す“THE FUTURES”プロジェクトの一環だ。
石川といえば、最年少で全日本代表に選出され、鮮烈なデビューを飾ったウイングスパイカー。...
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「Un breve periodo, mi sforzo di fale il meglio(短い期間ですが全力で頑張ります)」日本の誇るバレーボールの貴公子が、イタリア語で決意を語った。中央大学3年・石川祐希(20)が、12月からイタリアプロリーグ・セリエAに挑戦する。これは同大学の、海外に通用する次世代の選手育成を目指す“THE FUTURES”プロジェクトの一環だ。
石川といえば、最年少で全日本代表に選出され、鮮烈なデビューを飾ったウイングスパイカー。柳田将洋らとともに「NEXT4」として、その名前は瞬く間に全国区となった。実力のみならず、そのルックスも相まって人気が爆発。大学バレーの試合会場には女性ファンが殺到し、即満席に。大変な大フィーバーを巻き起こしている。現在ここまで圧倒的な女性人気を誇るアスリートは、他競技でもなかなか見当たらないかもしれない。3日まで大田区総合体育館で行われていたミキプルーンスーパーカレッジバレー2016(全日本インカレ)では、ベストスコアラーとなり、中央大学の3連覇に貢献。最も印象的な選手に贈られるMIP賞も受賞した。
石川のイタリアリーグ挑戦は1年生の冬に続き2度目。2月まで3か月間の参戦で「スタメン獲得」と「ファイナル進出」に挑むことになる。
今年、全日本男子はリオ五輪最終予選のOQTで8か国中7位に終わり、ロンドンに続き五輪出場を逃した。大会後、石川はその悔しさを胸にリオに飛び、五輪本戦を観戦。バレーボール強国ブラジルの熱狂的な声援と、強豪国の戦いを目の当たりにし、世界の空気を肌で感じてきた。「経験を積むというよりも、勝負をかけに行くつもり」6日、日本を後にした二十歳のエース。2020東京では主役となる筈の男は、どれだけ成長を遂げて凱旋してくれるのだろうか。
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栄光と試練・日本バドミントンそれぞれの一年(12月6日)
「“タカマツペア”頑張れって声もちゃんと聞こえて、すごく嬉しかったですし、心強かったです」(松友美佐紀)。4日まで東京の代々木第二体育館で行われていたバドミントンの全日本総合選手権。女子ダブルスは、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華・松友美佐紀ペアが2年連続5回目の優勝を果たした。
決勝では米元小春・田中志穂ペアに松友が後方に押し込まれる苦しい展開で、第1ゲームを奪われてしまう。続く第2ゲームも終盤で同点に追いつかれ、後がない展開となったが、ここからが金メダリストの真骨頂。...
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「“タカマツペア”頑張れって声もちゃんと聞こえて、すごく嬉しかったですし、心強かったです」(松友美佐紀)。4日まで東京の代々木第二体育館で行われていたバドミントンの全日本総合選手権。女子ダブルスは、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華・松友美佐紀ペアが2年連続5回目の優勝を果たした。
決勝では米元小春・田中志穂ペアに松友が後方に押し込まれる苦しい展開で、第1ゲームを奪われてしまう。続く第2ゲームも終盤で同点に追いつかれ、後がない展開となったが、ここからが金メダリストの真骨頂。70回を超す壮絶なラリーを競り勝ってこのゲームを取り返す。そのまま試合の主導権を取り戻すと、流れに乗って一気に勝負を決めた。「自分たちは本当に色々経験をしてきたので、“勝ちきる力”は、あると思って信じていた。勝つことができてよかった」(高橋礼華)。現在世界ランク1位のタカマツペア。来週からドバイで開幕する「スーパーシリーズファイナル」での優勝を狙う。
一方、女子シングルスではリオ五輪銅メダリストの奥原希望が2回戦で無念の途中棄権。試合後「最後まで戦いたかった」と涙を流した奥原。五輪後に右肩を痛め、今大会は調整不十分な中での強行出場だった。これまでも幾度も故障に苦しみながら乗り越えてきたが、治療に専念して再びコートに戻ってくることを望みたい。
男子シングルスは中央大の西本拳太が初優勝。4月に発覚した違法カジノ問題では、西本と同い年のエース桃田賢斗が現在も無期限出場停止を科されている。その桃田も先月ようやく熊本地震復興イベントで、ボランティアとしての参加が許された。早ければ来年5月の処分解除へ向けて光明が差してきている。2017年は日本バドミントン界の更なる躍進が期待できそうだ。
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