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アントラーズ歴史的快挙!・レアルとの決勝へ(12月16日)
6つの大陸連盟のチャンピオンが戦うクラブ世界一決定戦FIFAクラブワールドカップ。これまでの12回の大会で、決勝戦は殆どが欧州と南米の対決である。それ以外は2度アフリカ王者が南米王者を破り、決勝に進出したことがあるだけだ。アジアのクラブはこれまで1度も南米王者にも欧州王者にも土をつけたことはない。14日、その歴史がついに塗り替えられた。
初戦でオセアニア王者・オークランドに逆転勝利、準々決勝ではアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズを撃破して波に乗ってきたJ1王者・鹿島アントラーズ。...
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6つの大陸連盟のチャンピオンが戦うクラブ世界一決定戦FIFAクラブワールドカップ。これまでの12回の大会で、決勝戦は殆どが欧州と南米の対決である。それ以外は2度アフリカ王者が南米王者を破り、決勝に進出したことがあるだけだ。アジアのクラブはこれまで1度も南米王者にも欧州王者にも土をつけたことはない。14日、その歴史がついに塗り替えられた。
初戦でオセアニア王者・オークランドに逆転勝利、準々決勝ではアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズを撃破して波に乗ってきたJ1王者・鹿島アントラーズ。準決勝で南米王者・コロンビアのナシオナル・メデジンと対戦した。試合はメデジンの猛攻に晒されるアントラーズがひたすら耐える展開。GK曽ヶ端やDF昌子がビッグプレー連発で懸命のクリアをみせると、前半30分過ぎに、今大会で初めて導入されたビデオ判定“ビデオ・アシスタント・レフリー”によって、アントラーズにPKが与えられる。これを土居聖真がきっちり決めて先制すると、後半からはいつものアントラーズのゲームに。MF遠藤がヒールで貴重な追加点をメデジンゴールに押し込むと、最後は途中出場・鈴木優磨の決定的な3点目のゴールで試合を決めた。アジアのクラブとして初めてアントラーズが決勝進出の快挙を達成した歴史的瞬間だった。
鈴木優磨は3点目を決めた直後、尊敬するCロナウドのポーズで喜びを爆発させた。「勝ったら歴史が変わるのは分かっていましたし、レアルマドリードとやりたいという気持ちが強かったので」と対戦を熱望。その無敗のスター軍団は15日の準決勝で北中米王者クラブアメリカを破り決勝進出を決めた。スタメン全選手の移籍金総額で500億円を超える銀河系軍団・レアル。アントラーズはさらなる歴史を作れるか?
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被災地へ勇気と元気を・大相撲冬巡業、熊本へ(12月15日)
毎年九州地方を中心に行われる大相撲の冬巡業が開催中だ。今年は大分から沖縄・宮古島まで13日間の長期巡業。最近の相撲人気の高まりもあり、各地で大きな盛り上がりを見せている。
9日と10日は今年4月に大地震に見舞われた熊本県天草市と熊本市での開催だった。未だ余震が続く熊本地方。会場となった県立総合体育館は、9月にようやく使用が再開したばかり。約4500人の観客が詰めかけ、力士たちに大きな声援を送っていた。...
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毎年九州地方を中心に行われる大相撲の冬巡業が開催中だ。今年は大分から沖縄・宮古島まで13日間の長期巡業。最近の相撲人気の高まりもあり、各地で大きな盛り上がりを見せている。
9日と10日は今年4月に大地震に見舞われた熊本県天草市と熊本市での開催だった。未だ余震が続く熊本地方。会場となった県立総合体育館は、9月にようやく使用が再開したばかり。約4500人の観客が詰めかけ、力士たちに大きな声援を送っていた。先月、日本相撲協会では地震の被災者に、義捐金1000万円を寄付している。この冬巡業でも特に被害の大きかった宇土市など4市町村には、横綱・白鵬や新入幕で大活躍した石浦などの人気力士が別途訪問した。宇土市ではいまなお900人もの人が仮設住宅で冬を迎えている。駆けつけた市民は2000人。力士たちはサインや記念撮影に応じ、被災者の人たちとの交流を深めた。白鵬も「少しでも触れ合うことができて良かった」と満足げな表情。「横綱が強くないと締まらない」と声をかけられたと語り、3場所連続で賜杯を逃している横綱自身もパワーを貰った様子だった。
この日一番人気を集めていたのは地元・宇土市出身の正代(しょうだい)。小学生の時から少年相撲の全国大会に出場し、熊本農業高校では国体・少年の部で優勝を果たした逸材だ。今年初場所、角界入りから三年目で新入幕を果たし、いきなり二桁勝利をあげた。入幕後初の凱旋となった九州場所では自己最多の11勝で敢闘賞受賞と、郷里での期待も日増しに高まっている。
そもそも力士の四股とは大地を鎮め、地中の邪気を祓うものである。そして力士たちの威容は見る者に力を与えてくれる。今回の巡業は厳しい冬を過ごす被災地の人々へも、きっと大きな勇気と元気を与えてくれたことだろう。
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日本が誇る武道“空手”の魅力と真髄を世界に(12月14日)
2020東京オリンピックの正式競技に決定した日本の武道「空手」。その会場となる日本武道館で10~11日の2日間にわたり、第44回全日本空手道選手権大会が行われた。今大会から天皇・皇后杯を冠することとなり、初めて天皇陛下がご臨席される「天覧試合」となった。
女子組手個人戦決勝は、昨年の王者・植草歩(24)が中段突きで激闘を制し2連覇達成。試合終了と同時に植草の目には涙が溢れ出した。その愛らしいルックスから“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”の異名を取る彼女。...
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2020東京オリンピックの正式競技に決定した日本の武道「空手」。その会場となる日本武道館で10~11日の2日間にわたり、第44回全日本空手道選手権大会が行われた。今大会から天皇・皇后杯を冠することとなり、初めて天皇陛下がご臨席される「天覧試合」となった。
女子組手個人戦決勝は、昨年の王者・植草歩(24)が中段突きで激闘を制し2連覇達成。試合終了と同時に植草の目には涙が溢れ出した。その愛らしいルックスから“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”の異名を取る彼女。大学卒業時に一時は引退を考えていたが、東京五輪での正式種目決定を受けて現役続行を決めた。今年10月、オーストリアで行われた世界選手権大会では悲願の初優勝を果たしている。「仲間やスタッフが支えてくれたので、今日優勝することができました」と涙と共に感謝の言葉を述べた。組手男子個人は、こちらも世界選手権を制した荒賀龍太郎(26)が3年連続5回目の優勝。荒賀は「東京五輪で金メダルを獲る」と力強く抱負を語った。技の正確さや速さを競う「形(かた)」部門では、女子は清水希容(23)が4連覇、男子は喜友名諒(26)が5連覇と実力を発揮している。
今年の大会は五輪競技に決定し、注目が集まったこともあって1万人を超える満員の観衆が武道館に詰めかけた。空手といえば近年の格闘技ブームで一般には、直接打撃のある極真空手やK-1など「フルコンタクト空手」で見られる派手なK・Oシーンのイメージが強いだろう。だが、打撃を寸止めする、五輪競技の「伝統派空手」は、それらとはかなり印象が違う。むしろ剣道などの超ハイスピードな攻防に趣が近い。一瞬も目を離せない緊張感と技の華麗さは伝統派空手の神髄だ。2020年に向けて、この空手の魅力がより浸透していくことを期待したい。
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悔しさと達成感と…フィギュアGPファイナル(12月13日)
これこそがフィギュアスケートか。フィギュアスケートグランプリファイナル男子は、羽生結弦の4連覇で幕を閉じた。SPでほぼノーミスの演技で首位に立った羽生だが、フリーの演技は、本人曰く「悔しいとしか言いようがない」という内容に。4回転ループ、4回転サルコーを連続で美しく決め、最高の滑り出しだったものの、後半のサルコーは転倒。終盤3回転ルッツが1回転になってしまうという、羽生らしくない失速には観客席から悲鳴も漏れた。...
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これこそがフィギュアスケートか。フィギュアスケートグランプリファイナル男子は、羽生結弦の4連覇で幕を閉じた。SPでほぼノーミスの演技で首位に立った羽生だが、フリーの演技は、本人曰く「悔しいとしか言いようがない」という内容に。4回転ループ、4回転サルコーを連続で美しく決め、最高の滑り出しだったものの、後半のサルコーは転倒。終盤3回転ルッツが1回転になってしまうという、羽生らしくない失速には観客席から悲鳴も漏れた。演技終了時点でまさかのフリ-3位。点数は昨年記録した200点越えの世界最高得点から大きく下がる187.37に留まった。自らの演技終了時点で世界選手権王者のハビエル・フェルナンデス、パトリック・チャンを残しており、4連覇には赤信号が灯ったかに見えた。ところが、ここでリンクには魔物が潜んでいようとは…。SP3位のフェルナンデスはミスが相次ぎ、点数が伸び悩んで表彰台を逃すと、今度は5年ぶりのファイナル王者に手が届きかけていたチャンも冒頭から連続の転倒。大きく乱れて5位に沈んでしまう。羽生はSPでの大きな貯金が生きて逃げ切り優勝を決め、フィギュア史上男女通じて初めての4連覇を成し遂げた。
フリーで一際輝きを放ったのが17歳のネイサン・チェンと18歳の宇野昌磨だった。チェンの4度の4回転を全て成功させた演技を、滑走直前に目の前で見せつけられた羽生は、強烈な重圧を受けていたに違いない。宇野もSP・フリー合わせ初めて直接対決で羽生の数字を超える195.69のハイスコアを叩き出した。彼ら新世代が世界王者たちを猛烈な勢いで追い上げている。「良い演技で終わりたかったな」思わず本音を漏らした羽生。それぞれの思いを抱えながら氷上の華麗で過酷な戦いは更に続く。
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帰ってきた小平奈緒・故郷から目指す金メダル(12月12日)
平昌冬季オリンピックまであと1年2か月を切った。今シーズン、スピードスケートの女子エース・小平奈緒が絶好調だ。ワールドカップ開幕戦ハルビン大会の500mで自身2度目のW杯優勝。この大会で2連勝と好発進を切ると、第2戦・長野大会では自己ベストタイの国内最高記録で優勝。そして、9日に行われたオランダ・ヘレンベーン大会も制し、今季4戦4勝と負けなしの快進撃を続けている。「いいステップを踏んで2月の世界距離別選手権に結びつけられると思う」と確かな手応えをつかんだ様子だ。...
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平昌冬季オリンピックまであと1年2か月を切った。今シーズン、スピードスケートの女子エース・小平奈緒が絶好調だ。ワールドカップ開幕戦ハルビン大会の500mで自身2度目のW杯優勝。この大会で2連勝と好発進を切ると、第2戦・長野大会では自己ベストタイの国内最高記録で優勝。そして、9日に行われたオランダ・ヘレンベーン大会も制し、今季4戦4勝と負けなしの快進撃を続けている。「いいステップを踏んで2月の世界距離別選手権に結びつけられると思う」と確かな手応えをつかんだ様子だ。
2001年の全日本ジュニア選手権で、当時14歳で史上初めての中学生王者に輝き注目を浴びた小平。五輪初出場となったバンクーバーでは、パシュート団体で穂積雅子、田畑真紀とともに日本女子スピードスケート史上初の銀メダルを獲得した。ソチオリンピックでは500mで5位に入賞。その後、所属先の松本市の病院からオランダのプロチームへ武者修行に旅立った。当時28歳。決して若くない年齢での挑戦は大きな決断だったことだろう。言葉も通じない異郷の地で世界のトップたちと研鑽を重ね、小平は大きく進化して帰ってきた。今回4勝目をあげたヘレンベーンは、彼女が2年間鍛えあげられた街だ。日本人選手がW杯の五輪種目で3連勝以上を決めたのは、あの清水宏保以来のこと。しかも世界記録保持者でオリンピック2連覇中の韓国・李相花を破っての優勝は大きな価値がある。帰国後、ブログで「帰って来れる場所があることが、これまでどんなに私の支えになっていたかということを、更に実感した」と語る30歳のエース。今シーズンからは再び、生まれ故郷の長野を拠点に平昌を目指す。■10日の記事で誤りがありましたので訂正いたします。(誤)準決勝進出 (正)準々決勝進出
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