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福は内!スポーツ選手多数参加の節分イベント(2月4日)
全国的に晴天に恵まれ暖かい陽気だった今年の節分会。各地の寺社では著名人による豆まきが行われ、福にあやかろうと大勢の参拝客が詰めかけた。千葉県成田市の成田山新勝寺は大相撲から横綱が参加するのが毎年恒例。第72代横綱に昇進したばかりの稀勢の里が姿を現すと、昨年を上回る約7万人が集まった境内からは大きな歓声が上がった。成田山での日本出身横綱による豆まきは1992年の北勝海(現・八角理事長)以来、実に四半世紀ぶりのことである。...
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全国的に晴天に恵まれ暖かい陽気だった今年の節分会。各地の寺社では著名人による豆まきが行われ、福にあやかろうと大勢の参拝客が詰めかけた。千葉県成田市の成田山新勝寺は大相撲から横綱が参加するのが毎年恒例。第72代横綱に昇進したばかりの稀勢の里が姿を現すと、昨年を上回る約7万人が集まった境内からは大きな歓声が上がった。成田山での日本出身横綱による豆まきは1992年の北勝海(現・八角理事長)以来、実に四半世紀ぶりのことである。
稀勢の里は午前・午後合計3回の豆まきに参加すると都内に移動。午後6時からは毎年訪れている府中市の大國魂神社で豆をまいた。ここではJリーグのFC東京の選手も参加。また、ラグビー界からは、共に府中市に拠点を置く東芝ブレイブルーパスとサントリーサンゴリアス、さらにフットサルチーム・府中アスレティックFCの選手たちも駆け付けた。力道山が眠るプロレスと縁の深い大田区・池上本門寺では、引退した天龍源一郎や、元横綱・曙ら人気プロレスラーたちが豪快な豆まき合戦を繰り広げた。
キャンプインしたばかりのプロ野球界も、選手たちがキャンプ地で豆まきのパフォーマンスを披露。タイガースの新助っ人右腕・メンデスとキャンベルは球団マスコット・キー太に、豆をぶつけてご満悦。スワローズ新外国人のグリーンも、セリーグ5球団監督のお面をかぶった「鬼」を退治。ジャイアンツ新人の台湾出身リャオ・レンレイも他のルーキーたちと一緒に初体験の豆まきを満喫した様子だ。また、宮崎キャンプ中のホークス・工藤監督は恵方巻きイベントで、地元特産の宮崎牛の恵方巻きにかぶりついて、今シーズンの優勝を誓った。節分を通じて各地でファンと交流したアスリートたち。災厄を祓い、今年も素晴らしい活躍を見せて貰いたい。
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“球春到来”新たな戦いへと挑む12球団(2月3日)
2月1日、プロ野球の12球団がキャンプイン。ほとんどの球団キャンプ地は一軍、二軍とも宮崎県と沖縄県に集中している。各球団の選手は続々と現地入りして大きな歓迎を受けた。唯一国外のアメリカ・アリゾナでキャンプを張るファイターズも、現地時間の1日から本格的に始動した。いよいよ2017年の球春到来である。
新しい陣容でチーム作りに励む各球団。ファンが最も期待に胸を膨らますのが、この時季なのではないだろうか。...
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2月1日、プロ野球の12球団がキャンプイン。ほとんどの球団キャンプ地は一軍、二軍とも宮崎県と沖縄県に集中している。各球団の選手は続々と現地入りして大きな歓迎を受けた。唯一国外のアメリカ・アリゾナでキャンプを張るファイターズも、現地時間の1日から本格的に始動した。いよいよ2017年の球春到来である。
新しい陣容でチーム作りに励む各球団。ファンが最も期待に胸を膨らますのが、この時季なのではないだろうか。日本シリーズを制したファイターズは、ゴールデングラブ賞の陽岱鋼がFAで抜けたセンターの定位置を巡って、チーム内での激しい競争が始まっている。日本一になったにもかかわらず、オフには大型トレードも敢行した。新戦力の大田泰示の覚醒はなるだろうか?期待が高まる。優勝を支えた功労者がチームを去ったのはカープも同様。黒田博樹が引退した後、精神的支柱となるのは2日前40歳になったばかりの新井貴浩だ。史上最年長MVP男の肉体と精神は、まだまだ衰えを知らない。
新監督が就任したのはライオンズとドラゴンズ。ともにドラフトでは甲子園優勝投手・今井達也、神宮大会優勝投手・柳裕也という将来性の高い投手を指名した。辻発彦、森繁和両監督には、名門チーム再建の重責が託されることとなる。新戦力が加わったチームとしてはFA補強で大物選手を獲得したジャイアンツ、タイガース、イーグルスに注目したい。ともに5球団のドラフト1位指名を受けたホークス・田中正義と、マリーンズ・佐々木千隼の超大物ルーキーの対決からも目が離せない。いずれの選手もファンの大きな期待に応える活躍を見せて欲しい。
昨年、観客動員数が過去最多の249万8000人を突破したプロ野球。列島中を熱くさせる長い戦いは3月31日に幕を開ける。
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足技で魅了した技巧派力士・さようなら時天空(2月2日)
土俵を去ってから僅か5か月。37歳4か月の余りにも早過ぎる逝去だった。大相撲の元小結・時天空が31日、都内の病院で亡くなった。一昨年10月悪性リンパ腫と診断され、放射線治療などを行いながら土俵を務めてきたが、昨年8月には現役引退を決断。部屋で行われた引退会見の席上、頭を丸めていた姿は記者たちを驚かせた。抗癌剤治療のため、力士の命である髷はすでに病床で落としていたのだった。引退後、年寄・間垣を襲名したが、病気でさえなければまだ髷姿のまま、ちょうど今春にも引退相撲を行う筈であったろう。...
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土俵を去ってから僅か5か月。37歳4か月の余りにも早過ぎる逝去だった。大相撲の元小結・時天空が31日、都内の病院で亡くなった。一昨年10月悪性リンパ腫と診断され、放射線治療などを行いながら土俵を務めてきたが、昨年8月には現役引退を決断。部屋で行われた引退会見の席上、頭を丸めていた姿は記者たちを驚かせた。抗癌剤治療のため、力士の命である髷はすでに病床で落としていたのだった。引退後、年寄・間垣を襲名したが、病気でさえなければまだ髷姿のまま、ちょうど今春にも引退相撲を行う筈であったろう。胸中を思うとその悔しさ、無念さは察するに余りある。
時天空といえば何といっても足技の多彩さ。長い脚を生かした内掛け・外掛けに始まり、強烈な蹴返しや蹴手繰り。時には相手をなぎ倒す、柔道仕込みの豪快な二枚蹴りも繰り出した。足だけでなく鋭い突っ張りも強い武器。強烈な張り手の応酬で、あの高見盛(現・振分親方)を激昂させたことも。眼光も鋭く強面だが、海外巡業では件の高見盛に悪戯を仕掛けるようなお茶目な面も持ち合わせていた。気さくで我慢強く、周囲から尊敬を集めていた力士であった。
現役時代は無呼吸症候群に悩み、就寝時には最新の医療機器を使うなど健康管理にも気を使っていた時天空。そんな彼に残酷な病魔が降りかかってしまったのは実に皮肉な話だ。闘病を続けながらも、同部屋の正代や小柳といった新進気鋭の若手力士に稽古をつけていただけに残念でならない。病気さえ治ればゆくゆくは名親方になったに違いない。「来世も力士として生まれてください。また飲みましょうね」弔問に訪れた同じモンゴル出身の横綱・白鵬は、そう別れの言葉を告げる。日本で鮮烈な記憶を残した技巧派力士は、遥かモンゴルの大空へと旅立った。
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競泳界の新たなビッグウェーブ・渡辺と池江(2月1日)
東京辰巳国際水泳場で行われた競泳の東京都選手権。「北島康介杯」の名前を冠したこの大会で29日、世界新記録が誕生した。男子200m平泳ぎで早稲田大学2年生の渡辺一平が、2分6秒67で優勝。この種目で史上初めて2分7秒の壁を突破した。かつて同種目の世界記録保持者で、オリンピック2連覇を果たした北島康介の目の前での快挙達成だった。
レース後「ちょっとビックリしている」と、実感が湧かない様子も、喜びを爆発させた渡辺。...
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東京辰巳国際水泳場で行われた競泳の東京都選手権。「北島康介杯」の名前を冠したこの大会で29日、世界新記録が誕生した。男子200m平泳ぎで早稲田大学2年生の渡辺一平が、2分6秒67で優勝。この種目で史上初めて2分7秒の壁を突破した。かつて同種目の世界記録保持者で、オリンピック2連覇を果たした北島康介の目の前での快挙達成だった。
レース後「ちょっとビックリしている」と、実感が湧かない様子も、喜びを爆発させた渡辺。昨年のリオ五輪では準決勝でオリンピックレコードを叩き出しながら、決勝では6位に沈んだ。その悔しさを晴らす成長ぶりを、早くも示したのは立派の一語に尽きる。彼の魅力は何と言ってもその恵まれた肉体だろう。身長はあのマイケル・フェルプスとほぼ同じ192cm。北島は日本人としては大柄な178cmだが、海外のトップ選手に比べると、どうしてもリーチ面でのハンディがあった。このアドバンテージは大きい。そしてまだ19歳の若さも魅力だ。
前日には女子200m自由形決勝で、スーパー女子高生・池江璃花子が日本記録を更新して優勝。彼女にとってこれで通算5種目目の日本記録となる。大会の開会式では北島が「ぜひ東京からオリンピック、そして世界に羽ばたく選手が出てくることを願っております」と挨拶。その期待に応える若い選手らの躍進が目立った大会となった。池江もまだ16歳と渡辺ともども、2020東京での活躍に大きな期待がかかる。
30日には日本水泳連盟の表彰式が都内で開催。「最優秀選手」はリオで金メダルに輝いた萩野公介と金藤理絵。渡辺と池江も「優秀選手」の表彰を受けた。「今年の目標は“常に勝つ“を掲げ、それを達成できるよう頑張りたい」(渡辺)。新しい時代の波はもうすぐそこまで来ている。
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全豪オープン閉幕・車いすテニスのGS制覇へ(1月31日)
「本当にずっと勝ち続けられるような選手になりたいと思います」(上地結衣)。全豪オープン車いすの部・女子シングルス決勝で、上地結衣は世界ランク1位のイスケ・グリフォンと対戦。前日のダブルス決勝でグリフォン組に敗れて、4連覇を絶たれたばかりの上地にとっては雪辱戦でもあった。上地は第1セットをジュースの末に落としたが、第2セットを取り返すと、続く最終セットも6-3で連取して勝利。5回目の挑戦で念願の全豪初制覇を果たした。...
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「本当にずっと勝ち続けられるような選手になりたいと思います」(上地結衣)。全豪オープン車いすの部・女子シングルス決勝で、上地結衣は世界ランク1位のイスケ・グリフォンと対戦。前日のダブルス決勝でグリフォン組に敗れて、4連覇を絶たれたばかりの上地にとっては雪辱戦でもあった。上地は第1セットをジュースの末に落としたが、第2セットを取り返すと、続く最終セットも6-3で連取して勝利。5回目の挑戦で念願の全豪初制覇を果たした。勝利の瞬間、新女王はコート上で両拳を握り締め、何度もガッツポーズで喜びを爆発させていた。
昨年のリオパラリンピックでは選手団の旗手も務めた上地。シングルスでは銅メダルを獲得した。しかし、期待されていたダブルスではメダルに手が届かず、コート上で涙を流した。今回、リオ金メダリストのグリフォンを撃破しての優勝には大きな価値がある。「やっと全豪のタイトルが取れた。でもやるべきことはたくさんある」喜んだのも束の間、上地は早くも次の戦いへと目を向ける。すでにダブルスでは2014年に4大大会のタイトルを全制覇しているが、シングルスでも全仏・全米のタイトルも手にしており、残るは全英のみとなった。6月のウインブルドンでの活躍が今から楽しみである。
一方、この試合の中継で解説を務めたのが男子のグランドスラム達成者・国枝慎吾だった。今大会はけがのために欠場したが、自身初の解説の大役を無難にこなしていた。来月33歳を迎える国枝。リオでのシングルスは準々決勝でストレート負けを喫し、ベスト8に終わったものの、ダブルスで銅メダルを獲得し、王者の意地を見せた。今年の全豪では35歳のフェデラーが史上2位の高年齢で復活Vを果たした。国枝にも大きな刺激となったのは間違いあるまい。
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