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「五十にして天命を知る」キングの新シーズン(2月10日)
昨年11月に法人設立から25周年を迎えたサッカーJリーグ。2017年のシーズン開幕に向けて、各クラブは日本各地でキャンプを張っている。8日、ともに宮崎で合宿中のセレッソ大阪(J1)と横浜FC(J2)は練習試合を行った。この日大きな注目を集めたのは、4年半ぶりの日本復帰となった日本代表・清武弘嗣と、今年50歳を迎えるキング・カズ、三浦知良の二人だった。
練習試合にもかかわらず、試合会場となった宮崎シーガイアには100名もの取材陣が押し寄せた。...
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昨年11月に法人設立から25周年を迎えたサッカーJリーグ。2017年のシーズン開幕に向けて、各クラブは日本各地でキャンプを張っている。8日、ともに宮崎で合宿中のセレッソ大阪(J1)と横浜FC(J2)は練習試合を行った。この日大きな注目を集めたのは、4年半ぶりの日本復帰となった日本代表・清武弘嗣と、今年50歳を迎えるキング・カズ、三浦知良の二人だった。
練習試合にもかかわらず、試合会場となった宮崎シーガイアには100名もの取材陣が押し寄せた。両者は2試合目に先発出場。スペインリーグのセビージャから古巣・セレッソに復帰した清武は、試合開始早々息の合った連係プレーでゴールに迫る。負けじと三浦も全く年齢を感じさせないプレーでチームを鼓舞。相手選手と激しく交錯した際に左つま先を負傷して、後半にはベンチに下がったものの、激しい気迫を見せつけた。そのプレーに清武は「ピッチで引っ張る姿は学ばないといけない」とレジェンドに尊敬の念を表す。試合後に三浦は、柿谷曜一朗も加えた3人で肩を組んで記念ショット。「Jリーグ全体が今まで以上に盛り上がるのではと期待している」と語り、互いに健闘を誓い合った。
1967年2月生まれのキング・カズ。同年齢の井原正巳は現在アビスパ福岡の監督だ。彼より年下のJ監督も多い。それでもカズは第一線でボールを追い続ける。「どんな時でも『人生これでいい』なんて考ちゃいけない。そう思った瞬間に進歩が止まり、後輩たちに抜かれ、置いていかれる」(三浦知良)。横浜FCの開幕戦(vs松本山雅)は26日。この日は奇しくも彼の50回目の誕生日となる。カズの挑戦は続く。
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来月開幕フィギュア世界選手権・平昌出場枠は?(2月9日)
「初めて狙って勝つことができたので、すごく自分の中で今回の試合は収穫になったかな」そう振り返ると、15歳のチャンピオンは軽く微笑んだ。女子フィギュアスケートのホープ・本田真凜が、最後の出場となった全国中学校スケート大会で初優勝を果たした。ショートプログラム、フリーともにトップで、2位以下を10点以上引き離す圧巻のスケーティングだった。
彼女の次なる戦いの舞台は3月に台湾で開催される世界ジュニア選手権。...
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「初めて狙って勝つことができたので、すごく自分の中で今回の試合は収穫になったかな」そう振り返ると、15歳のチャンピオンは軽く微笑んだ。女子フィギュアスケートのホープ・本田真凜が、最後の出場となった全国中学校スケート大会で初優勝を果たした。ショートプログラム、フリーともにトップで、2位以下を10点以上引き離す圧巻のスケーティングだった。
彼女の次なる戦いの舞台は3月に台湾で開催される世界ジュニア選手権。「完ぺきな演技をすることだけが目標」と本人は意欲十分だ。前回は初出場で村上佳菜子以来6年ぶりに世界ジュニアを制しており、日本人初の連覇の期待がかかる。この大会をステップに来年のシニア参戦、そして平昌オリンピックへの出場を狙う。
だが、心配なニュースが飛び込んできた。日本のエース宮原知子が、今月の四大陸選手権と冬季アジア大会の欠場を表明したのだ。原因はGPファイナル前から痛みが出ていた左股関節の疲労骨折。痛みを押してGPファイナルでは2年連続の銀メダルを獲得。年末の全日本選手権では浅田真央以来の3連覇を達成したが、その代償は大きかった。「ご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありません。世界選手権でしっかりとした演技ができるよう体調を整えたいと思います」とのこと。今は復調を見守るほかあるまい。
平昌五輪の出場枠がかかる世界選手権は3月29日開幕。宮原のほかに樋口新葉、三原舞依が参戦する。日本はトリノ以来3大会連続で3名分の出場を確保してきた。若手が躍進する日本女子。宮原にかかる期待は大きいが、何とか万全の体調で出場枠を獲得することを祈りたい。
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平昌への道・男女とも期待が高まるカーリング(2月8日)
5日まで軽井沢で行われていた平昌五輪代表選考を兼ねたカーリング日本選手権。女子の決勝戦は熾烈な戦いとなり、中部電力が7-5で昨年覇者のLS北見を破って3年ぶりの優勝。女子代表の決定は今年9月に持ち越しとなった。
一方、北海道銀行はプレーオフ準決勝で敗退。小笠原歩(旧姓:小野寺)の4度目の五輪出場の夢は断たれた。結婚・出産後に現役復帰。前回ソチ五輪の日本代表決定戦では中部電力を破って日本代表となり、冬季種目でママさんアスリート初となる日本選手団の旗手も務めた。...
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5日まで軽井沢で行われていた平昌五輪代表選考を兼ねたカーリング日本選手権。女子の決勝戦は熾烈な戦いとなり、中部電力が7-5で昨年覇者のLS北見を破って3年ぶりの優勝。女子代表の決定は今年9月に持ち越しとなった。
一方、北海道銀行はプレーオフ準決勝で敗退。小笠原歩(旧姓:小野寺)の4度目の五輪出場の夢は断たれた。結婚・出産後に現役復帰。前回ソチ五輪の日本代表決定戦では中部電力を破って日本代表となり、冬季種目でママさんアスリート初となる日本選手団の旗手も務めた。「夢に挑戦できたのが幸せですし…この後どうなるかは何も考えていない。私の人生の中では最後の最高のチームだった」試合後の記者会見で小野寺は、涙で仲間に感謝の言葉を告げていた。
男子はSC軽井沢クラブが8度目の優勝。日本選手権5連覇の偉業を達成し、日本代表に内定した。SC軽井沢クラブはスポーツ活動の指導を通じてスポーツ文化の創造を目指す総合型地域スポーツクラブ。スキップの両角友佑は選手権を前に、「かなり多くの方がご覧に来てくれると思うので、自分たちらしい試合を見せて戦っていきたい」と意気込みを語っていた。地元軽井沢アイスパークで最高の結果を示した格好だ。昨年3月の世界選手権で4位と躍進し、パシフィックアジアカーリング選手権では初めてアジアの頂点に立ったSC軽井沢クラブ。4月にカナダで行われる世界選手権で出場枠を獲得すれば、日本男子として長野五輪以来20年ぶりの五輪出場が決まる。日本では女子の試合が多く取り上げられるが、男子のカーリングはパワフルなショットで相手のストーンをすべて弾き飛ばすような豪快さが醍醐味。女子とはまた違った魅力がある。男女ともに五輪出場が濃厚なカーリング。男子の活躍にも注目していきたい。
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世界最高峰へまた一歩…新時代の伝説松山英樹(2月7日)
アメリカ・アリゾナで行われた男子ゴルフ・フェニックスオープン最終日で、松山英樹が大会連覇を達成。米国ツアーでの通算4勝は、丸山茂樹を抜いて日本男子選手最多記録となった。
3日目にはあわやホールインワンのスーパーショットを披露した松山。首位に4打差ながら3位につけ、「(スコアを)伸ばしていければチャンスがある」と自信を覗かせていた。その言葉通り最終ラウンドも圧巻のゴルフを展開。3番でイーグルを奪うなど、スコアを5つ伸ばし首位に躍り出て、同じく猛チャージを見せたシンプソンとのプレーオフに臨んだ。...
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アメリカ・アリゾナで行われた男子ゴルフ・フェニックスオープン最終日で、松山英樹が大会連覇を達成。米国ツアーでの通算4勝は、丸山茂樹を抜いて日本男子選手最多記録となった。
3日目にはあわやホールインワンのスーパーショットを披露した松山。首位に4打差ながら3位につけ、「(スコアを)伸ばしていければチャンスがある」と自信を覗かせていた。その言葉通り最終ラウンドも圧巻のゴルフを展開。3番でイーグルを奪うなど、スコアを5つ伸ばし首位に躍り出て、同じく猛チャージを見せたシンプソンとのプレーオフに臨んだ。この大会2年連続のプレーオフ。そして、決着も去年と同じく4ホール目だった。パープレイの応酬を続けたシンプソンがバーディーチャンスを外した後、落ち着いてロングパットを沈めて決着をつけた。松山が最終日で4打差を逆転して優勝したのはこれが初めてのこと。また、日本人選手の米ツアー連覇は岡本綾子以来(1987-1988)の快挙だ。
試合後、「丸山さんの3勝を早く超えたいと思っていたので、ここで超えることができて嬉しいなと思います」と偉業達成を振り返った。現在の世界ランキングは第5位。日本人男子ゴルファーの歴代最高位、中島常幸の4位(1987)超えも視野に入ってきた。次なる戦いの舞台は4月6日開幕のマスターズ。「日本で一番のプレーヤーかと言われると、僕はまだそうは思わないんですけど。しっかりとそうなっていけるように頑張りたいと思います」帝王ジャック・ニクラウストンとのゴルフ史に残る名勝負を繰り広げた青木功。グレグ・ノーマンとの死闘をはじめ4大メジャー全てでTOP10入りを果たした中島常幸ら歴代のレジェンドゴルファーたち。そこに松山が肩を並べる日は、もうすぐそこまで来ている。
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“二つの刀“を失った侍ジャパン・打開策は…(2月6日)
ワールドベースボールクラシック開幕まで40日を切った侍ジャパンに激震が走った。投打ともにチームの中心として活躍が期待されていた “二刀流“大谷翔平の出場断念が表明。痛めていた右足首が悪化し、投手のみならず野手での登録も適わなくなってしまった。
ファイターズ・栗山監督によれば「今の大谷の状態を見るとWBCで投げるのは無理」とのことで、ペナントの開幕投手も絶望的な状況のようだ。実力のみならず人気も突出している花形選手の欠場は球界にとっては痛手。...
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ワールドベースボールクラシック開幕まで40日を切った侍ジャパンに激震が走った。投打ともにチームの中心として活躍が期待されていた “二刀流“大谷翔平の出場断念が表明。痛めていた右足首が悪化し、投手のみならず野手での登録も適わなくなってしまった。
ファイターズ・栗山監督によれば「今の大谷の状態を見るとWBCで投げるのは無理」とのことで、ペナントの開幕投手も絶望的な状況のようだ。実力のみならず人気も突出している花形選手の欠場は球界にとっては痛手。国内の壮行試合などのポスターも大谷が中心。さらに、WBC開幕を睨みTV局などでは特別番組も収録されており、各方面へ影響が出るかもしれない。とはいえ、「色んな方に期待してもらっただけに、こういう形になって申し訳ない」と、沈痛な面持ちで謝罪する大谷を責めることは出来ない。プロとしては所属チームの優勝が最優先であり、今はとにかく故障個所をしっかり完治させてシーズンに備えてもらうことを願うばかりだ。
大谷の代役として白羽の矢が立ったのはホークスの武田翔太。武田は大谷の一年先輩の23歳。昨年はパ最多勝の和田毅に次いで、チーム2番目の14勝を挙げている。昨年の侍ジャパン強化試合でも好投しており、2014年の日米野球では先発して勝利投手になった。自主トレ期間中にWBC公式球を使った調整も行っていたというので、その点は余り心配ないだろう。キャンプ中の緊急招集にも「今持っている全力の力で、チームの勝利に貢献できるよう頑張りたい」と力強く抱負を語ってくれた。今回、大谷の代役として走力のある選手を加える選択もあったように思うが、小久保監督は野手ではなく投手の補充という判断を下した。武田へのプレッシャーは大きいが、ぜひ期待に応えて欲しい。
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