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大エースの信頼と責任・田中将大4年目の開幕(2月16日)
「元気です。今年もよろしくお願いします」メジャー4年目の自主トレ初日、報道陣にあいさつを交わしたその笑顔は晴れやかだった。フロリダ州・タンパで、ヤンキースの田中将大が例年より早目に始動した。2日目には早くも持ち球の全球種を投げ込む好調ぶり。本人も、「思っていたより感触は良い」と例年以上の手応えを感じている様子だ。
昨年のこの時期は、オフに右肘を手術したためスロー調整を余儀なくされていた。一昨年も序盤戦は怪我で出遅れるなど、ここ二年は歯がゆい思いをしてきた。...
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「元気です。今年もよろしくお願いします」メジャー4年目の自主トレ初日、報道陣にあいさつを交わしたその笑顔は晴れやかだった。フロリダ州・タンパで、ヤンキースの田中将大が例年より早目に始動した。2日目には早くも持ち球の全球種を投げ込む好調ぶり。本人も、「思っていたより感触は良い」と例年以上の手応えを感じている様子だ。
昨年のこの時期は、オフに右肘を手術したためスロー調整を余儀なくされていた。一昨年も序盤戦は怪我で出遅れるなど、ここ二年は歯がゆい思いをしてきた。今シーズン渡米前の空港で、「『自分がやるんだ』という気持ちしかないので」と決意を語った田中。昨季チームトップの14勝を挙げ、防御率はアメリカンリーグ第3位に。堂々とこの伝統チームの大エースに君臨したと言ってよい。スポーツ専門サイトでも高い評価を得ており、辛口で知られる地元ニューヨークのファンからも多くの賞賛の声を集めた。
15日、ジョー・ジラルディ監督は「何か予想外のことが起こらない限り開幕投手は、彼以外に考えられない」と、開幕戦の先発に田中を指名。日本人メジャー投手では野茂英雄に並ぶ3度目の開幕投手だ。しかも、3年連続は初の快挙となる。だが、彼自身一番の目標はシーズン通してエースの役割を果たすことであろう。
田中加入後、地区優勝すら果たせていないヤンキース。このエースが先季あと1つまで迫った登板200イニングを超える活躍を見せれば、2009年以来のリーグ制覇&ワールドチャンピオンの座は一気に近づく。今年こそシャンパンファイトで弾けるマー君の笑顔が見たい。
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開幕まであと12日・世界へ発信“J”の底力(2月15日)
今年25年目を迎えるサッカーJリーグ。25日のJ1開幕を控え、毎年恒例のキックオフカンファレンスが都内で華々しく開催された。J1・18チーム代表が一堂に会し、今シーズンの抱負を述べた中でも、特に注目はこの男。川崎フロンターレからFC東京に移籍した大久保嘉人だ。「本気でタイトルを狙いにいきたいと思います」J1歴代最多得点男も今年35歳。自身6チーム目となる新天地での活躍を誓った。
会場に集まったJ1からJ3まで総勢54クラブ。...
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今年25年目を迎えるサッカーJリーグ。25日のJ1開幕を控え、毎年恒例のキックオフカンファレンスが都内で華々しく開催された。J1・18チーム代表が一堂に会し、今シーズンの抱負を述べた中でも、特に注目はこの男。川崎フロンターレからFC東京に移籍した大久保嘉人だ。「本気でタイトルを狙いにいきたいと思います」J1歴代最多得点男も今年35歳。自身6チーム目となる新天地での活躍を誓った。
会場に集まったJ1からJ3まで総勢54クラブ。今季Jリーグに新加入となったのは静岡のアスルクラロ沼津。所属する元日本代表の中山雅史にとっては実に5年ぶりのJリーグ復帰となる。昨シーズンは試合出場がなく、現役復帰後公式戦のピッチにはまだ立っていないが、元J1歴代最多得点の記録ホルダーとしては、大久保の活躍に負けてはいられない。今季からチームに加入した同じく元日本代表の伊東輝悦の存在も刺激になっていることだろう。カズと同様、今年50歳を迎えるレジェンドが、再びゴールを決める光景を是非見てみたい。
さて、今季Jリーグは再び1シーズン制へ戻る。英国の動画配信大手「DAZN」での約2100億円もの大型放映権契約により、各クラブへの配分金額は大幅にアップした。J1優勝チームの獲得総額は22億円にも上る。海外大物選手の獲得など大きな補強も可能となるだろう。経営の苦しいクラブにとっても大きな恩恵だ。村井満Jリーグチェアマンは会場で「1試合1試合の戦いを通じて、ファンを魅了する覚悟が必要だ」と呼びかけ、リーグの活性化とレベルアップを求めた。世界に発信されるJリーグの戦い。選手にはその力を存分に示して欲しい。
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涙からスマイルへ…・一年後の笑顔を目指して(2月14日)
「国歌で本当に涙が出てきちゃったんですけど…4年は長かったようで、あっという間だったという感じです」ゲームでスーパーセーブを連発したGK・藤本那菜は満面の笑顔で微笑んだ。
北海道・苫小牧で行われていた女子アイスホッケーの平昌予選最終予選。大会前、キャプテンの大澤ちほは、「やるべきことはやってきたので、自信を持って一戦一戦を戦い抜きたい」と意気込みを語っていた。オーストリア、フランスを撃破した日本の第3戦の相手は世界ランキング8位のドイツ。...
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「国歌で本当に涙が出てきちゃったんですけど…4年は長かったようで、あっという間だったという感じです」ゲームでスーパーセーブを連発したGK・藤本那菜は満面の笑顔で微笑んだ。
北海道・苫小牧で行われていた女子アイスホッケーの平昌予選最終予選。大会前、キャプテンの大澤ちほは、「やるべきことはやってきたので、自信を持って一戦一戦を戦い抜きたい」と意気込みを語っていた。オーストリア、フランスを撃破した日本の第3戦の相手は世界ランキング8位のドイツ。勝てば平昌五輪出場が決まる大一番で、日本代表「スマイルジャパン」は猛攻をしのぎ切り、3-1で勝利。3戦全勝で2大会連続3回目となる冬季五輪出場を決めた。これは日本勢の平昌への切符獲得第1号だ。
端正なルックスで人気の藤本那菜は2015年の世界選手権で日本人初のベストGKに選出された。同年夏には単身渡米。誕生したばかりの女子プロリーグNWHLに参戦した。ニューヨーク・リベターズの守護神を任され、セーブ数1位に輝くなど結果を出し、技術を磨いてきた。
日本女子アイスホッケーは、これまで出場した長野とソチ五輪では全敗。平昌では悲願の初勝利に挑むことになるが、彼女たちの目標はその先にある。「ソチでの悔しさは五輪でしか返せないと思っている。ここから1年チームで頑張って、目標はメダルということでやっていきたい」(藤本)。エースの久保英恵も思いは同じ。「常に笑って、スマイルでいかなければいけないチームだと思うので。必ず結果を残してメダルを獲りにいきたいと思います」ソチで流した悔し涙を、今度こそ歓喜の涙に変えてくれるだろう。
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スキー&スケートで朗報・平昌に向け視界良好(2月13日)
2月9日でいよいよ開幕まで1年となった平昌冬季五輪。日本代表として過去のオリンピックで戦ってきた選手たちから嬉しい報告が続々と届いてきた。ソチ五輪で銀メダルに輝いたノルディック複合の渡部暁斗は11日、札幌市の大倉山で行われた個人第19戦に出場した。
渡部は一週間前、平昌での五輪プレ大会第17戦で8位に沈んだ。試合後「自分に腹が立つ」と苦悩していたが、札幌の第18戦は2位と復調。19戦でもジャンプで4位につけ、高得点で前半を終了。...
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2月9日でいよいよ開幕まで1年となった平昌冬季五輪。日本代表として過去のオリンピックで戦ってきた選手たちから嬉しい報告が続々と届いてきた。ソチ五輪で銀メダルに輝いたノルディック複合の渡部暁斗は11日、札幌市の大倉山で行われた個人第19戦に出場した。
渡部は一週間前、平昌での五輪プレ大会第17戦で8位に沈んだ。試合後「自分に腹が立つ」と苦悩していたが、札幌の第18戦は2位と復調。19戦でもジャンプで4位につけ、高得点で前半を終了。トップと25秒差でスタートした得意の距離では猛チャージを展開し、途中で首位に立つとそのまま逃げ切ってゴールを切った。今季W杯総合ランキングのトップ3人が欠場していた札幌大会。「優勝は最低限」と揺るぎない覚悟で臨んでいた渡部。「日本での勝利はかなり嬉しい」と2季ぶりの優勝に頬を綻ばした。平昌で悩んだ課題を修正しつつある様子だ。
そして、平昌五輪の会場・江陵で開催中のスピードスケート世界距離別選手権でも快挙が達成された。今季W杯で6戦6勝と絶好調の小平奈緒が、10日行われた女子500mで圧巻のレースを展開。37秒13の日本新記録で大会初優勝を果たした。さらに翌日の1000mでも、この種目では日本選手初めてとなる銀メダルを獲得。一大会で2つのメダル獲得という清水宏保、田畑真紀に次ぐ3人目の偉業を成し遂げた。
「平昌五輪に向けて最高のシミュレーションができたレースだった」レース後に手応えを語った日本のエース。過去2度の五輪では立てなかった表彰台の真ん中に向け、小平は一直線に突き進む。是非とも平昌での弾ける笑顔が見たい。
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大声援を背に…稀勢の里、相撲道に迷いなし!(2月11日)
「茨城の方々の応援というのはものすごく熱いものがありまして、本当に後押ししていただきました」第72代横綱に昇進した稀勢の里が、故郷に凱旋。茨城県庁で県民栄誉賞の授与を受けた。大相撲の力士が同賞を受賞するのは初めてとのこと。県庁には茨城県から81年ぶりに誕生した新横綱を一目見ようと、およそ1200人もの人が詰めかけた。
「苦しい時もたくさん応援してくれた方々がいましたし、本当に諦めないで良かったと思います。...
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「茨城の方々の応援というのはものすごく熱いものがありまして、本当に後押ししていただきました」第72代横綱に昇進した稀勢の里が、故郷に凱旋。茨城県庁で県民栄誉賞の授与を受けた。大相撲の力士が同賞を受賞するのは初めてとのこと。県庁には茨城県から81年ぶりに誕生した新横綱を一目見ようと、およそ1200人もの人が詰めかけた。
「苦しい時もたくさん応援してくれた方々がいましたし、本当に諦めないで良かったと思います。もっともっと強くなって良い報告をできるように頑張っていきたいです」これまで重圧に耐えてきた胸の内を垣間見せた新横綱。朴訥とした飾らない言葉での挨拶は、いかにもこの人らしい。横綱昇進伝達式での口上も「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」といたってシンプルなものだった。緊張の余り若干どもってしまったのはご愛嬌だろう。伝達式後「すみません、ちょっと噛んでしまいました」と詫びる姿も、不器用で真面目な人柄が滲み出ていた。
稀勢の里は元々積極的にメディアに露出するタイプの力士ではない。さらに故・鳴戸親方の教えもあって、あまり感情を表に出すこともなかった。初場所後、様々なイベントが続き、インタビューを受ける機会は激増した。まだ、受け答えはぎこちなく、お世辞にも洗練されているとは言い難い。…だが、そこがこの横綱の魅力なのだ。5日、国技館で行われた大相撲トーナメントでは初優勝を果たした。花道では女性タレントのインタビューを受けたが、言葉は少なく真剣な表情は最後まで崩さなかった。師匠の教えを守り、綱を掴んだ稀勢の里。これからもその愚直なまでの生真面目さを貫いて欲しい。
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