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再びジンクス敗れず…田中将大、鬼門の開幕戦(4月4日)
メジャー30球団のトップを切って開幕戦に臨んだニューヨーク・ヤンキースにとって、それはまさに悪夢のような展開だった。敵地トロピカーナ・フィールドの大歓声のなか、ベンチに下がった田中将大は、ガックリと肩を落としてうなだれた。日本人メジャーリーガーとしては初となる3年連続の開幕投手。オープン戦でも5試合を投げて防御率0.38、奪三振28と絶好調だったエースに、「田中以外考えられない」と、早々にオープニングゲーム先発を任命したジラルディ監督にとっては大きな誤算となった。...
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メジャー30球団のトップを切って開幕戦に臨んだニューヨーク・ヤンキースにとって、それはまさに悪夢のような展開だった。敵地トロピカーナ・フィールドの大歓声のなか、ベンチに下がった田中将大は、ガックリと肩を落としてうなだれた。日本人メジャーリーガーとしては初となる3年連続の開幕投手。オープン戦でも5試合を投げて防御率0.38、奪三振28と絶好調だったエースに、「田中以外考えられない」と、早々にオープニングゲーム先発を任命したジラルディ監督にとっては大きな誤算となった。
田中はレイズ戦にこれまで8回登板して負けなし。この5年間、開幕戦勝利から遠ざかっているヤンキースだが、チームもファンも「今年こそは」という期待が高かった筈だ。ところが、初回から連打を浴びるといきなりの3失点。2回には2ランホームラン、3回にもソロアーチを浴びると、田中は僅か67球でノックアウトされてしまう。投球回数2回と2/3で7失点。田中自身3年連続で開幕戦勝ち星なしのうえ、ヤンキース117年の歴史上、開幕投手のワースト失点という不名誉な記録となってしまった。
意外なようだが、実は田中が楽天イーグルス時代に開幕投手を努めたのは2012年の一度だけしかない。この時もマリーンズ打線につかまり6回5失点で、震災翌年の本拠地仙台での初戦勝利を掴むことはできなかった。数々の栄冠を極めた田中にとっても、開幕戦は鬼門なのだろうか?「一年間エースの役目を果たす」ことを最大の目標として迎えた2017シーズン。いきなり最悪のスタートとなってしまったが、まだ戦いは始まったばかりだ。真っ向勝負の闘志こそ田中の真骨頂。下を向いている暇はない。
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“真4回転時代”の演技!羽生結弦と宇野昌磨(4月3日)
氷上で次々に繰り出される大技、目まぐるしく変わる順位争い…ヘルシンキで行われたフィギュア世界選手権は歴史に残る、美しくも熾烈な戦いとなった。まず男子SPで宇野昌磨が歴代3位の104.86点をマーク。自身も納得した今季の集大成となるスケーティングを見せた。
一方、3大会ぶりの優勝を狙うGPファイナル王者・羽生結弦は、コンビネーションで膝をつくミス。それでも98・39点の高得点なのだが、SPのトップ3が全て100点超えというとてつもなくハイレベルな争いのなか、5位と出遅れてしまう。...
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氷上で次々に繰り出される大技、目まぐるしく変わる順位争い…ヘルシンキで行われたフィギュア世界選手権は歴史に残る、美しくも熾烈な戦いとなった。まず男子SPで宇野昌磨が歴代3位の104.86点をマーク。自身も納得した今季の集大成となるスケーティングを見せた。
一方、3大会ぶりの優勝を狙うGPファイナル王者・羽生結弦は、コンビネーションで膝をつくミス。それでも98・39点の高得点なのだが、SPのトップ3が全て100点超えというとてつもなくハイレベルな争いのなか、5位と出遅れてしまう。たった一つのミスが命取りになる。追う者と追われる者。選手たちは全く気の抜けないまま、翌日の決戦・フリーを迎えた。
フリーの最終組。抽選でトップバッターとなったのは羽生だった。その演技構成は4回転を4本組み込んだ超難易度。金博洋やネイサン・チェンに対抗するため、今シーズン挑み続けたプログラムだ。冒頭の4ループに続き、4サルコーを決めると、いよいよ鬼門の4サルコー+3トゥーループ。その今季一度も成功していない大技を完璧に決めた瞬間、ハートウォールアリーナの空気は一変した。一点の迷いもない完成された演技。フリー歴代最高得点のスケーティングは、神々しいまでの華麗さと威厳を示した。
この後に続くライバルたちは、気圧されたかのように失速。だが、宇野はその空気を破り自らの世界を表現していく。同じく4回転4本全てを成功させ、羽生に迫る高得点で2位に食い込んだ。結局、今年の世界選手権は3位の金まで300点超えという驚異的な記録の大会となった。平昌へ向けた闘いは更に高次元へと移った。
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プロ野球開幕!ホークス、ジャイアンツ…期待の選手は?
2017ペナントが開幕した。WBCでブレイクした選手、新加入のルーキーや大物選手の活躍にも注目が集まる。オープン戦での各選手の成績も勘案して、優勝の行方を展望してみたい。
恒例の野球評論家による順位予想では、セ・リーグの評価がまちまちなのに比べ、パ・リーグは圧倒的にホークスを優勝候補に挙げる意見が多い。昨季は大逆転でファイターズに連覇を阻まれたが、層の厚さは他球団の追随を許さない充実ぶりだ。...
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2017ペナントが開幕した。WBCでブレイクした選手、新加入のルーキーや大物選手の活躍にも注目が集まる。オープン戦での各選手の成績も勘案して、優勝の行方を展望してみたい。
恒例の野球評論家による順位予想では、セ・リーグの評価がまちまちなのに比べ、パ・リーグは圧倒的にホークスを優勝候補に挙げる意見が多い。昨季は大逆転でファイターズに連覇を阻まれたが、層の厚さは他球団の追随を許さない充実ぶりだ。WBCに投打の主力を出していながらオープン戦では2位。攻撃陣にはマリーンズからWBCキューバ代表で活躍したデスパイネが移籍し、さらに厚みが増した。先発陣も昨年最多勝の和田毅、WBCで評価を上げた千賀滉大を擁し、オープン戦では東浜巨が好投をみせた。不振が続いていた松坂大輔の起用にも目途が付いており、ドラフトで最大の目玉だった田中正義の出番があるかどうか心配になるほど手駒には不足していない。さらに、キャンプを訪れた解説者が口を揃えるのは練習の質の高さ。この大戦力に12球団でもトップクラスの練習量をこなされてしまっては、一気に独走を許してしまいかねないだろう。先季日本一のファイターズ、オープン戦首位のマリーンズ、大幅戦力補強のイーグルスらの奮闘に期待したい。
セではジャイアンツで昨年苦しんだ先発陣に光明が見えた。オープン戦では田口麗斗が抜群の投球を披露。ファイターズから移籍した吉川光夫、復調が待たれた内海哲也も終盤で結果を残しており、期待が持てそうだ。カープも2年目の岡田明丈が成長著しく、大化けを予感させる。セは混戦が予想される分、思わぬ伏兵も登場するかもしれない。激しい優勝争いが楽しみだ。
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エース不在のなか過酷な挑戦・三原舞依の戦い(3月31日)
フィギュアスケート頂上決戦・世界選手権。今シーズンの掉尾を飾る氷上の競演は北欧フィンランドのハートウォールアリーナで開幕した。出場は各国最大3名で、成績の合計により次回の世界選手権と五輪出場枠が決定する。選手個人の争いだけでなく、日本にとって来年の平昌五輪の出場枠3名の確保もかかるこの大会。ある意味、国別の団体対抗戦の様相も呈している。
日本女子は世界ランキング2位のエース・宮原知子が、左股関節の疲労骨折の影響で欠場という非常事態。...
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フィギュアスケート頂上決戦・世界選手権。今シーズンの掉尾を飾る氷上の競演は北欧フィンランドのハートウォールアリーナで開幕した。出場は各国最大3名で、成績の合計により次回の世界選手権と五輪出場枠が決定する。選手個人の争いだけでなく、日本にとって来年の平昌五輪の出場枠3名の確保もかかるこの大会。ある意味、国別の団体対抗戦の様相も呈している。
日本女子は世界ランキング2位のエース・宮原知子が、左股関節の疲労骨折の影響で欠場という非常事態。四大陸選手権と札幌冬季アジア大会を回避して、ぎりぎりまで世界選手権への出場を目指していたが、ほとんど練習ができる状態ではなかったという。急きょ代役として本郷理華の出場が決まった。トリノ五輪以降堅持し続けている3名の出場枠を得るためには、上位2名の合計順位が「13」以内にならねばならない。日本代表の世界ランクは三原舞依の5位を筆頭に、樋口新葉は9位、本郷理華が15位である。GPファイナル銀メダリストの宮原を欠いた状態で、厳しい戦いに挑むこととなった。
先月、四大陸選手権で優勝を果たした三原舞依には大きな期待がかけられた。だが、そのプレッシャーが影響したのか、いつもの精度の高いスケーティングが狂いを生じさせる。冒頭の3トゥループは完璧に決めたものの、最後の3フリップで回転が足りずに転倒し、まさかの15位と大きく出遅れてしまった。本郷理華はジャンプを全て揃え12位。日本人トップの9位には樋口新葉が食い込んだ。しかし、出場枠「3」獲得は極めて難しい状況だ。苦しい戦いだが、何とかフリーの演技を最後まできっちりやり遂げ、日本勢の存在感を見せつけてきて欲しい。
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熱闘!センバツ高校野球・三浦銀二投手の誓い(3月30日)
「僕が投げていない試合で負けるっていうのは、投げて負ける試合より悔しい」3試合で475球を投げたエースが甲子園を去った。選抜高校野球10日目。準々決勝第2試合で福岡大大濠高校は報徳学園と対戦した。延長再試合を含め、3試合で先発した福岡大大濠の三浦銀二投手は、連投の疲労を考慮され後輩にマウンドを譲った。
試合は先制を許した福岡大大濠が追いかける展開。三浦はベンチから声援を送り、8回にはブルペンで肩を作ったが、反撃及ばず福岡大大濠は8-3で敗退した。...
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「僕が投げていない試合で負けるっていうのは、投げて負ける試合より悔しい」3試合で475球を投げたエースが甲子園を去った。選抜高校野球10日目。準々決勝第2試合で福岡大大濠高校は報徳学園と対戦した。延長再試合を含め、3試合で先発した福岡大大濠の三浦銀二投手は、連投の疲労を考慮され後輩にマウンドを譲った。
試合は先制を許した福岡大大濠が追いかける展開。三浦はベンチから声援を送り、8回にはブルペンで肩を作ったが、反撃及ばず福岡大大濠は8-3で敗退した。「夏に戻ってきて、しっかり結果を残したい」昨秋の地区大会から一人で投げ抜いてきたタフな右腕は、3年最後の夏での雪辱を誓う。悔しさは残るだろうが、将来を思えばこの登板回避は英断であったと言える。
今年の選抜ではこの福岡大大濠と滋賀学園、そして高崎健康福祉大高崎と福井工大福井の試合が延長15回で決着がつかず再試合に。同じ日、それも連続して二試合が再試合になるという史上初のレアケースとなった。当初は翌日に再試合を行うとの決定がされたものの、福岡大大濠vs滋賀学園の試合結果を受けて、高野連は急きょ両試合を一日空けての再試合へと変更した。休養日が設けられたことは、4校の選手にとって幸いであったろう。再試合で勝利した福岡大大濠、高崎健大はともに準々決勝で姿を消した。
長年懸案になっている高校野球での投手の連投問題。4年前の選抜では、済美高校の安楽投手(現・楽天)が、決勝までの全5試合に先発登板し、合計46回772球を投げて物議を醸したこともあった。甲子園本戦での延長タイブレーク制導入が本格的に検討されるかもしれない。
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