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内村航平の本音・トップランナーの苦しみと喜びとは(4月10日)
「自分の演技さえ出来れば結果はついてくる。でも今日は出来なかったから負けていてもしょうがなかったという感じです」前人未到の大偉業を成し遂げた王者は冷静に自らを振り返った。体操の全日本個人総合選手権で、内村航平が10連覇を達成。プロ選手として初めて臨んだ大会での大台達成となった。
リオ五輪以来の試合となった前日の予選では、平行棒でミス。決勝に点数は持ち越されないもののまさかの予選4位となった王者。...
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「自分の演技さえ出来れば結果はついてくる。でも今日は出来なかったから負けていてもしょうがなかったという感じです」前人未到の大偉業を成し遂げた王者は冷静に自らを振り返った。体操の全日本個人総合選手権で、内村航平が10連覇を達成。プロ選手として初めて臨んだ大会での大台達成となった。
リオ五輪以来の試合となった前日の予選では、平行棒でミス。決勝に点数は持ち越されないもののまさかの予選4位となった王者。迎えた最終日は5種目目の平行棒を終え、白井健三と谷川航が同点でトップに並ぶ展開。内村は3位で、最後の鉄棒を迎えた。内村は得意とするこの種目で難易度を下げながらも 「美しい演技は必ず評価される」との信念のもと、技を丁寧に決め、2位と0.05差での逆転優勝を果たした。
試合後の記者会見で「10連覇したいとは思っていなかった」と周囲を驚かせた内村。その本音は「もしここで負けていればやっと負けられた気持ちになって、逆に次からもっと良い演技が出来るかもしれないと思ったんです。でも、勝ってしまったので…まあ地獄です」追われる立場の厳しさ。今回躍進した白井、谷川や、予選1位の千葉健太は1996年生まれの同年代。東京五輪での活躍が期待されるホープ達である。
大会前、国際体操連盟から男子最多の6つ目の新技を認定された白井は3位。昨年の2位より順位は落としたが、内村との点差は1.6から0.25まで縮めた。「もっともっと足元に迫れるように頑張る」と新たに決意を誓う。「日本体操界としてはすごくいい1日になった」内村の言葉通り、2020に向けての収穫は大きい。
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“ちはやふる”スーパールーキー・佐々木千隼(4月8日)
“超豊作“と言われた昨年のドラフト。特にピッチャーに大物が揃ったルーキーたちの中から6日、早くも2人が同日に初勝利を挙げた。
5球団の競合から千葉ロッテマリーンズが獲得を果たした佐々木千隼(桜美林大学)は、同大学第1号のドラフト1位。また、都立高校(日野高等学校)出身投手としても初の1位指名だった。オープン戦でしっかり結果を出して開幕一軍入りを決め、ローテーションの6番手として本拠地マリンスタジアムのマウンドに立った。...
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“超豊作“と言われた昨年のドラフト。特にピッチャーに大物が揃ったルーキーたちの中から6日、早くも2人が同日に初勝利を挙げた。
5球団の競合から千葉ロッテマリーンズが獲得を果たした佐々木千隼(桜美林大学)は、同大学第1号のドラフト1位。また、都立高校(日野高等学校)出身投手としても初の1位指名だった。オープン戦でしっかり結果を出して開幕一軍入りを決め、ローテーションの6番手として本拠地マリンスタジアムのマウンドに立った。
ハイライトは5回。プロ入り初勝利の権利がかかるイニングで、得点圏にランナーを背負う厳しい展開に。ここで大谷翔平、中田翔と三振に切って取ると、佐々木はマウンド上で吠えた。試合は5-1でマリーンズが連勝し、初先発で初勝利の佐々木。この日はマリン名物、海からの強い浜風が吹き荒れる天候。制球に苦しみながらも、5回をヒット3本1失点の好投で初先発初勝利を収めたのは上々のスタートだろう。「すごいバッターと対戦で来て1点もやれないところだったので、三振がとれて良かった」と試合を振り返るビッグルーキー。マリーンズにとっては、頼れる新たな先発の駒が誕生した。
マリンよりも1時間早くプレーボールがかかっていた仙台のKOBOパーク宮城では、2番手で登板した楽天ドラフト9位・高梨雄平(JX-ENEOS)が、1イニングを無失点に抑える力投。六大学と社会人で経験を積んできたルーキーが、12球団新人投手の初勝利第1号の栄誉をつかんだ。
新人選手の中で開幕1軍入りを果たしたのは12球団合計で20人にも満たない。ここから今年はどんな新顔が抜け出してくるのだろうか?
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「日の本一の力を!」最強の2人・羽生結弦と宇野昌磨(4月7日)
「日本の国旗を背負って戦うっていう自覚が一番強い試合なんですよ」4月20日から東京で行われるフィギュアスケートの国別対抗戦。羽生結弦ら代表選手が会見を行った。抱負を述べた羽生は、優勝を果たしたフィンランドでの世界選手権から前日凱旋帰国を果たしたばかりだ。
会見では羽生のほか、同じく世界選手権で激闘を繰り広げた男女シングルの宇野昌磨、三原舞依、樋口新葉が顔を揃えた。1年おきに開催されているこの国別対抗戦にはランキング上位の世界6か国が出場する。...
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「日本の国旗を背負って戦うっていう自覚が一番強い試合なんですよ」4月20日から東京で行われるフィギュアスケートの国別対抗戦。羽生結弦ら代表選手が会見を行った。抱負を述べた羽生は、優勝を果たしたフィンランドでの世界選手権から前日凱旋帰国を果たしたばかりだ。
会見では羽生のほか、同じく世界選手権で激闘を繰り広げた男女シングルの宇野昌磨、三原舞依、樋口新葉が顔を揃えた。1年おきに開催されているこの国別対抗戦にはランキング上位の世界6か国が出場する。男女シングル各2名、ペアとアイスダンス各1組、計8名がチームを組んで、獲得ポイントの合計で順位を競う。
男子シングルは世界選手権で1・2フィニッシュを決めた2人で挑む史上最強の布陣。前日、羽田での帰国会見で、羽生は宇野について「彼には彼の武器があり、僕には僕の武器がある。それぞれを伸ばしながら日本全体のレベルとして高くなっていけばいいと思う
とエールを送った。一方の宇野は成田空港で、フリーの世界最高得点を更新した羽生に対し、「完璧すぎて、その言葉以外出てこなかった」と絶賛しながらも、「負けたくない存在」と対抗意識を燃やしている。「今一番やりたいことは?」との問いに奇しくも「練習」「スケート」と答えた両者。ハードなスケジュールだが、今シーズンの締めくくりとなる素晴らしい演技を期待したいところだ。
女子は世界選手権のフリーを自己ベストで5位に入った三原と、今季シニアデビューを飾った樋口が戦いに挑む。惜しくも平昌出場枠「3」の確保はならなかったが得たものは大きかった筈。存分に自分達のスケートを披露してほしい。
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菅野、筒香、藤浪、石川…侍達のシーズン開幕(4月6日)
昨年史上最多の観客数を達成したプロ野球。今季の開幕戦も6球場合計で22万3000人もの野球ファンが詰めかけ、球春到来を満喫した。
2カード目の初戦には、WBCで奮戦した各チームのエースたちが先発。侍戦士同士の対決も実現している。開幕から負けなしの連勝で勢いに乗るジャイアンツは、ベイスターズと対戦。WBC準決勝でアメリカ打線相手に力投を見せた菅野智之が今季初先発し、7回1失点で勝ち投手に。全日本の4番を務めた筒香嘉智との勝負は、菅野に軍配が上がった。...
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昨年史上最多の観客数を達成したプロ野球。今季の開幕戦も6球場合計で22万3000人もの野球ファンが詰めかけ、球春到来を満喫した。
2カード目の初戦には、WBCで奮戦した各チームのエースたちが先発。侍戦士同士の対決も実現している。開幕から負けなしの連勝で勢いに乗るジャイアンツは、ベイスターズと対戦。WBC準決勝でアメリカ打線相手に力投を見せた菅野智之が今季初先発し、7回1失点で勝ち投手に。全日本の4番を務めた筒香嘉智との勝負は、菅野に軍配が上がった。「チームは本当に状態が良いですし、絶対に日本一を取ります。頑張ります!」と力強い宣言も飛び出した。
ともに3連勝と絶好のスタートを切ったイーグルスとホークスは、則本昂大と千賀滉大の侍右腕が激突。則本が8奪三振とDr.Kぶりを発揮したのに対し、千賀は6被安打&7失点の大乱調。全勝対決はイーグルスに軍配が上がった。
WBCは調子が上がらず決勝リーグで登板機会が巡ってこなかったタイガース・藤浪晋太郎。今季初先発のスワローズとの一戦では、オランダ代表として日本を苦しめたバレンティンから手痛いホームランを浴びた。5回には自ら与えた死球が両軍入り乱れての乱闘に発展。ピッチングもゲームも波乱の初戦となってしまった。
また、キューバ戦で好投したマリーンズの石川歩は、ファイターズ・中田翔の活躍などで失点し、チームの連敗を止められていない。開幕カードを終え、勢いに乗るチームと躓きを見せたチーム。WBCでの経験を糧にする者、未だ調子を掴めぬ者と明暗が分かれた。ここからどんな奮闘を見せるか注目したいところだ。
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萩野、ベイカー、土性…94年組の新たな船出(4月5日)
本格的に新年度が始まった3日。多くの企業で入社式が行われ、新社会人が門出を迎えた。この春大学を卒業したフレッシュマンは1994(平成6)年度生まれ。スポーツ界では綺羅星のごとくスター選手が揃う、この「黄金世代」も、晴れの新生活へのスタートを切っている。
競泳でこの世代はリオ五輪金メダルの萩野公介。プロスイマーとしての契約を結んだブリヂストンの入社式に出席した。五輪後に右肘手術を行ったが、先月復帰後初レースのマドリード・オープンで2冠を達成。...
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本格的に新年度が始まった3日。多くの企業で入社式が行われ、新社会人が門出を迎えた。この春大学を卒業したフレッシュマンは1994(平成6)年度生まれ。スポーツ界では綺羅星のごとくスター選手が揃う、この「黄金世代」も、晴れの新生活へのスタートを切っている。
競泳でこの世代はリオ五輪金メダルの萩野公介。プロスイマーとしての契約を結んだブリヂストンの入社式に出席した。五輪後に右肘手術を行ったが、先月復帰後初レースのマドリード・オープンで2冠を達成。見事復活を果たした。ブリヂストンとの契約期間は2022年3月末までの5年間となっている。会見では「色々なことにチャレンジしていきたい」と笑顔で語った。
一方、試練の船出となってしまったのは柔道90キロ級金メダリスト・ベイカー茉秋だ。前日に出場した全日本選抜体重別選手権で、倒れ込んだ際に肩を強打。古傷の右肩関節を脱臼し、波乱の初戦敗退となった。日本中央競馬会の入社式には痛々しい包帯姿で出席。8月の世界選手権出場は絶望となり、今後「手術して1年休養」するかのどうか難しい判断を迫られている。
レスリング女子金・土性沙羅は、建築メーカー東新住建に入社。「今まで以上にレスリングと向き合ってもっともっと練習していきたい」と決意を新たにした。今後も母校志學館大学を拠点に練習し、2020東京を目指すこととなる。
同年代では、大逆転で世界選手権を制した羽生結弦が4日に凱旋帰国。今季は打者での活躍が期待されるプロ野球・大谷翔平も開幕から絶好調だ。94年組の前途に幸多からんことを!
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