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圧巻の強さ4冠・萩野公介と5冠・池江璃花子(4月18日)
「4日間苦しい戦いが続いたが、何とか気持ちで戦い抜くことができた」(萩野公介)、「とりあえずレースが終わって、やっと終わったとほっとした気持ち」(池江璃花子)。12日から16日まで名古屋市で行われていた競泳日本選手権は、この2人の独壇場ともいえる場となった。
リオ五輪後に行った右肘手術からの復帰戦となったマドリード・オープンで5種目を制覇した萩野。「現状が再確認できた
と手応えを掴み、挑んだ今回の日本選手権。...
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「4日間苦しい戦いが続いたが、何とか気持ちで戦い抜くことができた」(萩野公介)、「とりあえずレースが終わって、やっと終わったとほっとした気持ち」(池江璃花子)。12日から16日まで名古屋市で行われていた競泳日本選手権は、この2人の独壇場ともいえる場となった。
リオ五輪後に行った右肘手術からの復帰戦となったマドリード・オープンで5種目を制覇した萩野。「現状が再確認できた
と手応えを掴み、挑んだ今回の日本選手権。400m・200m個人メドレー、200m背泳ぎ、200m・400m自由形の計5種目にエントリーした。なかでも個人メドレーではライバルの瀬戸大也との激闘が繰り広げられた。14日の400mではこれまでの対決でも最高のデッドヒートとなり、ほぼ同着でゴール。僅か0.01秒で瀬戸に軍配が上がった。だが、6連覇を阻まれた萩野は続く200mメドレーでリベンジ。「大也とのレースは特別。全力を出し切ってよかった」とライバルに競り勝った。さらに萩野の勢いは止まらず、翌日の200m背泳ぎでは第一人者の入江陵介を破って初優勝。史上最多10連覇中の記録にストップをかけられた入江も「清々しく負けた」と脱帽だった。結局萩野は自由形2種目も制し、この大会での4冠を達成した。
さらに会場を沸かせたのが池江璃花子だった。50m・100m・200m自由形と50m・100mバタフライ全5種目で優勝。女子では初となる5冠制覇を成し遂げた。「本当に良い経験ができたなと思います」最終レース100mバタフライの前は緊張で泣きそうなくらいだったと明かした16歳。萩野らと共に7月の世界水泳代表の泳ぎに一段と注目が集まりそうだ。
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21年ぶりの栄冠!平野美宇、最強中国を破る(4月17日)
「“まさか優勝する”つもりで来ていなかったので、本当にビックリというか、自分が一番ビックリしていると思う」中国の無錫で行われていた卓球アジア選手権。女子シングルス決勝で歴史的快挙だ。平野美宇がストレートで中国の陳夢に勝利。日本人選手として21年ぶりに表彰台の中央に立った。
卓球は中国選手の圧倒的な層の厚さ、強さが際立ち、トップ選手はほとんどが中国勢で占められている。2年に一度開かれるこの大会でも女子シングルは5連覇中。...
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「“まさか優勝する”つもりで来ていなかったので、本当にビックリというか、自分が一番ビックリしていると思う」中国の無錫で行われていた卓球アジア選手権。女子シングルス決勝で歴史的快挙だ。平野美宇がストレートで中国の陳夢に勝利。日本人選手として21年ぶりに表彰台の中央に立った。
卓球は中国選手の圧倒的な層の厚さ、強さが際立ち、トップ選手はほとんどが中国勢で占められている。2年に一度開かれるこの大会でも女子シングルは5連覇中。団体・シングル・ダブルスの男女7種目で90年代以降、中国勢の優勝確率は94%にも上っていた。それが、準々決勝で世界ランク1位・リオ五輪金メダルの丁寧相手に2セットを先に奪われる絶体絶命の状況。完全アウェーの大声援の中、ここから猛烈な追い上げを見せた。2セットを取り返し、フルセットに持ち込むと3-2の大逆転で殊勲の金星を挙げた。この日は平野17歳の誕生日。一生忘れられない記念の日となったことだろう。
しかし、彼女の快進撃はここで終わらない。さらに準決勝では世界ランク2位の朱雨玲。鉄壁のブロックを武器とした、最強王国の次世代エース相手に何とストレートで勝利すると、そのまま一気に頂点まで駆け上がって見せた。
「(表彰式で)両サイドに中国選手がいて自分が真ん中。“現実かな?”という感じだった。このまま世界選手権まで頑張りたい」偉業達成にもいつもと変わらぬ陽気な笑顔が弾ける。リオではリザーブとして悔しさを味わった新女王が大きく輝いた。
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キング・カズも称賛!15歳の新星・久保建英(4月16日)
Jリーグの歴史にまた一つ新たな記録が書き加えられた。15日に行われたJ3のFC東京U-23vsC大阪U-23。先発出場した史上最年少Jリーガーの久保建英が、J初ゴールを決めた。相手DF3人を抜き去ると、難しい角度からバーを叩きながらねじ込む技ありシュート。13年前に森本貴幸(現在・川崎F)がマークしたJリーグ史上最年少ゴールを1か月以上短縮する、15歳10ヶ月11日での記録達成である。
これがチーム決勝ゴールとなり、快挙達成に花を添えた久保。...
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Jリーグの歴史にまた一つ新たな記録が書き加えられた。15日に行われたJ3のFC東京U-23vsC大阪U-23。先発出場した史上最年少Jリーガーの久保建英が、J初ゴールを決めた。相手DF3人を抜き去ると、難しい角度からバーを叩きながらねじ込む技ありシュート。13年前に森本貴幸(現在・川崎F)がマークしたJリーグ史上最年少ゴールを1か月以上短縮する、15歳10ヶ月11日での記録達成である。
これがチーム決勝ゴールとなり、快挙達成に花を添えた久保。「目に見える結果を残せていなかったので今日決められて気持ちが相当楽になりました」と笑顔で語った。久保はまだ小学生の10歳の時にスペインの名門FCバルセロナの下部チーム入団テストに合格。得点王になるなど早くから図抜けた才能の片鱗を見せていた。昨季は15歳5か月でJリーグ史上最年少出場を果たし、今年はU-20日本代表メンバーに“飛び級“で抜擢されるなど将来を嘱望されている。
ちょうど1か月前のJ2横浜FCの試合では三浦知良が50歳と14日の史上最年長ゴールをあげた。キングは35歳年下の新星をどう見ているのだろう?久保が初ゴールを決めた同日。カズは4試合連続で先発出場し、自身の持つJリーグ最年長出場記録を50歳48日に更新した。試合後、久保の初ゴールについて聞かされ「良いゴールじゃないですか。なかなか思い切りが良い」と称賛。3回り近く年下の後輩にエールを送った。現在J57チームの選手の平均年齢は約26.6歳という。J3のU-23チーム所属の久保とJ2横浜のカズが直接対戦する機会は当分なさそうだが、いつの日か2人が同じピッチでしのぎを削る姿を見てみたいものだ。
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ありがとう浅田真央・美しき氷上の舞いの終幕(4月12日)
「突然ですが、私、浅田真央はフィギュアスケート選手として終える決断を致しました。」その一文が公式ブログにアップされると、日本中に速報が乱れ飛んだ。日本女子フィギュアスケート界を牽引し続けてきた浅田真央が、現役を引退する。あす、改めて記者会見を開き、引退を決意した理由を本人の言葉で語る予定だという。
すでに小学6年で成功させていたトリプルアクセルは、その後の浅田の代名詞となった。15歳の2005年にはGPファイナル初制覇。...
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「突然ですが、私、浅田真央はフィギュアスケート選手として終える決断を致しました。」その一文が公式ブログにアップされると、日本中に速報が乱れ飛んだ。日本女子フィギュアスケート界を牽引し続けてきた浅田真央が、現役を引退する。あす、改めて記者会見を開き、引退を決意した理由を本人の言葉で語る予定だという。
すでに小学6年で成功させていたトリプルアクセルは、その後の浅田の代名詞となった。15歳の2005年にはGPファイナル初制覇。翌年のトリノ五輪には年齢制限にわずか87日足らず出場は叶わなかったが、その愛くるしい容姿と卓越したスケーティングは日本中を魅了し、社会現象になった。2010年バンクーバー五輪では銀メダルに輝き、世界選手権も通算3度制覇したが、大会後の引退を決意して臨んだ2014年ソチ五輪ではSPで転倒してしまい16位とメダルが絶望的に。それでもフリーでは鬼気迫る完璧な演技で、自己ベストを更新し6位に入った。氷上で感極まってむせび泣く姿は、記録よりも記憶に残る感動的な名シ-ンであった。五輪にこそ縁がなかったが、世界最高峰のスケーターとして歴史に残ることは間違いない。
ソチ後は引退を撤回し競技を続行したが故障も続き、思うような成績を残せず苦難の連続だった。代表入りに挑んだ昨年の全日本選手権では過去最低の12位となり、優勝した宮原知子とは40点もの大差をつけられた。一方で、浅田が出場しない女子の世界大会は視聴率が低迷。未だ国民的人気のある浅田の引退を容易に許さない事情もあったことは否めない。様々な呪縛から解かれたミラクル・マオ。再びアイスショーで、可憐なスマイルを輝かせてほしいと思う。
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大谷翔平に思わぬピンチ!どうなる二刀流?(4月11日)
昨シーズンのペナントを制したチャンピオンチームに緊急事態が発生している。北海道日本ハムファイターズは開幕から3カードとの対戦を終え、2勝7敗の最下位。しかもオープン戦から絶好調で、一人気を吐いていた大谷翔平が、8日の試合で左太ももの肉離れに見舞われてしまった。ここまで打率4割超えの指名打者が、6週間近くもチームを離れるのは大変な痛手だ。
ご存知の通り大谷はWBCで中心的な活躍を期待されていながら開幕1カ月前に右足首痛が発覚。...
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昨シーズンのペナントを制したチャンピオンチームに緊急事態が発生している。北海道日本ハムファイターズは開幕から3カードとの対戦を終え、2勝7敗の最下位。しかもオープン戦から絶好調で、一人気を吐いていた大谷翔平が、8日の試合で左太ももの肉離れに見舞われてしまった。ここまで打率4割超えの指名打者が、6週間近くもチームを離れるのは大変な痛手だ。
ご存知の通り大谷はWBCで中心的な活躍を期待されていながら開幕1カ月前に右足首痛が発覚。先発投手ではなく指名打者での起用も検討されたが、状態が改善せず辞退することになった。「有痛性三角骨障害」とみられ、完治には手術が必要とされている。栗山監督は当面「打者・大谷」での起用を決断。本人も手術を選択せず、回復を図りながらピッチング再開を模索していた。その矢先でのアクシデントだった。
栗山監督はベースランニングの際、痛めている右足で塁を踏むことを厳禁。さらに全力疾走も禁止し、違反した場合は「鉄拳も辞さず」と心を鬼にした。だが、結果的に故障個所とは逆の左足を痛めたことで采配への批判が集中する事態となっている。球界のご意見番・張本勲氏は「大谷の選手生命の危機だ」と手厳しい。他の解説者からも、WBCを辞退させておきながら何故休養させなかったのか?と疑問が呈された。
“二刀流”への批判に対し、最高の結果を出し続けてきた大谷と栗山監督。我々に素晴らしいロマンを感じさせてくれたのは間違いない。オフには「来年は更に大きな手を打ちたい」と語っていた監督だが、今となっては如何なる構想を持っていたのかは判らない。稀代のスーパースターの故障が深刻でないことを祈るばかりだ。
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