更新を終了しています
“小さな巨人”青木宣親の“大いなる記録”(6月13日)
「自分の野球の歴史のなかで、2000本安打を達成したことはやっぱり嬉しいことです」名球会のブレザーに袖を通した35歳は、頬を緩ませた。ヒューストン・アストロズの青木宣親がエンゼルス戦に出場。第3打席目にこの日2本目のヒットを放ち、日米通算2000本安打を達成した。NPBとMLB通算での記録達成は7人目だが、そのうちメジャーでの安打数はイチロー、松井秀喜に次ぐ3位の記録となる。
今季は自身メジャー5球団目となるアストロズでプレーしている。...
全部読む
「自分の野球の歴史のなかで、2000本安打を達成したことはやっぱり嬉しいことです」名球会のブレザーに袖を通した35歳は、頬を緩ませた。ヒューストン・アストロズの青木宣親がエンゼルス戦に出場。第3打席目にこの日2本目のヒットを放ち、日米通算2000本安打を達成した。NPBとMLB通算での記録達成は7人目だが、そのうちメジャーでの安打数はイチロー、松井秀喜に次ぐ3位の記録となる。
今季は自身メジャー5球団目となるアストロズでプレーしている。レギュラーが確約されていない中で地道にヒットを積み重ねてきた。記録到達まであと2本と迫っていたが、この日はスタメン出場。タイムリーを含む3安打の猛打賞で、きっちりと起用に応えてみせた。試合後の記者会見では、「まだまだ自分は野球をやりたいですし、野球に対しての情熱っていうのが、全く消えることがない。むしろ上がっているぐらいですから」と意欲を示した。
6年にわたるMLBでの青木の活躍を語るうえで、避けては通れないのが2015年シーズンの悪夢だ。前年にはワールドシリーズにも出場。このシーズンも序盤戦から好調さをキープし、初のオールスター出場も有力視されていたが、6月に足首への死球で骨折。復帰後の8月には、今度は頭部への死球で再び故障者リスト入りしてしまう悲劇に襲われた。その後も脳震盪の後遺症に苦しみながら、この5年間すべて100安打以上記録してきたことは大いに称賛されるだろう。日本国内では今月3日、ドラゴンズの荒木雅博が2000本安打を達成し、ここまで好成績で活躍中だ。荒木より4学年年下の青木。小さな巨人の戦いは、まだまだ終わらない。
閉じる
宮里藍、最終ショット・残された日本勢の課題(6月12日)
最終日には泣かない、そう心に決めていた筈だったが、溢れる気持ちを抑えることは出来なかった。「感謝の気持ちしかなかったですし、すごく沢山の方が足を運んで下さって本当に嬉しかったです」女子ゴルフ・サントリーレディス最終日。今大会が最終出場となる見込みの宮里藍が、会見で目を潤ませた。この日の六甲国際GCは、スター選手の最後の勇姿を見届けようと9100人を超すギャラリーで埋め尽くされた。
2003年、彗星の如く現れ、全国に“藍ちゃんフィーバー”を巻き起こした宮里。...
全部読む
最終日には泣かない、そう心に決めていた筈だったが、溢れる気持ちを抑えることは出来なかった。「感謝の気持ちしかなかったですし、すごく沢山の方が足を運んで下さって本当に嬉しかったです」女子ゴルフ・サントリーレディス最終日。今大会が最終出場となる見込みの宮里藍が、会見で目を潤ませた。この日の六甲国際GCは、スター選手の最後の勇姿を見届けようと9100人を超すギャラリーで埋め尽くされた。
2003年、彗星の如く現れ、全国に“藍ちゃんフィーバー”を巻き起こした宮里。当時の日本女子プロゴルフ界の熱狂には、間違いなく彼女がその中心にいた。宮里が06年以降アメリカに主戦場を移した後も、多くの若手実力選手が台頭。国内の女子ゴルフ人気は持続した。だが、2010年以降、日本女子選手の状況は一変する。優勝を逃すことが多くなり、代わって国内ツアーを席巻したのは韓国の女子選手たちだった。10年代に入ってから昨年まで賞金女王は韓国勢が独占状態。日本人ゴルファーが1位になったのは一度しかない(2013年・森田理香子)。幼い頃から英才教育を施され、国のバックアップも受ける韓国プロ選手らは海外でも圧倒的な強さを見せ、世界ランキングで15位以内になんと8人も名前を連ねている。日本勢が野村敏京の18位が最高なのとは対照的だ。
今回のサントリーレディスも美女ゴルファー、キム・ハヌルが優勝。今年の女王レースも首位を独走中である。一方でここ数年日本勢には、成績の面のみならず、プレーでのトラブルといった不名誉な話題を集める選手も散見されたのは実に残念だった。宮里から未来を託された日本選手たち。彼女たちの一層の奮起が待たれる。
閉じる
歴史に名を刻む稀勢の里・高安人気大フィーバー!(6月10日)
寛永4年(1627)創建の東京・深川にある富岡八幡宮は“江戸最大の八幡様“として知られている。ここにある「横綱力士碑」に9日、第72代横綱・稀勢の里の四股名が刻まれた。
古くから境内で相撲興行が行われていた、江戸勧進相撲の発祥の地である富岡八幡宮。境内に建立された「横綱力士碑」には初代横綱・明石志賀之助から平成26年昇進の鶴竜までの横綱71名の名前が刻まれている。横綱昇進時には刻名式を行い、新横綱は土俵入りすることが恒例だ。...
全部読む
寛永4年(1627)創建の東京・深川にある富岡八幡宮は“江戸最大の八幡様“として知られている。ここにある「横綱力士碑」に9日、第72代横綱・稀勢の里の四股名が刻まれた。
古くから境内で相撲興行が行われていた、江戸勧進相撲の発祥の地である富岡八幡宮。境内に建立された「横綱力士碑」には初代横綱・明石志賀之助から平成26年昇進の鶴竜までの横綱71名の名前が刻まれている。横綱昇進時には刻名式を行い、新横綱は土俵入りすることが恒例だ。きょう執り行われた刻名式では、稀勢の里が最後の鑿(のみ)を入れ、72人目に自らの名前を刻んだ。「名前が残るということは本当に光栄」と語る稀勢の里。雲竜型の土俵入りに3000人の観客から大きな声援が飛んだ。これで新横綱としての一連の行事は一段落となる。
先場所はけがの影響で序盤から黒星を重ね、途中休場となってしまった新横綱。「しっかり十五日間戦える体を作っていきたい。常に優勝争いが求められてくるところだと思っていますから」と意欲十分。名古屋は再起をかける場所となる。
一方、弟弟子の新大関・高安は連日イベントに引っ張り凧だ。7日は江戸川競艇場でトークショーに出演。8日は、昇進後初めて地元・茨城県土浦市を訪れた。母校の中学校では「自分の夢に向かい一生懸命ひたむきに頑張ってくれることを心より祈っています」と後輩たちにエールを送った。土浦市役所では、詰めかけた1000人の市民を前に「もう一つ上を目指して正々堂々と戦い、皆さんに元気と勇気を与えたい」と宣言した。「横綱力士碑」の兄弟子の隣に名前を刻む日は、そう遠くないかもしれない。
閉じる
香川真司負傷離脱・最終予選イラク戦への課題(6月9日)
8日、日本サッカー協会は、前日行われたシリアとの強化試合で負傷退場した香川真司(ドルトムント)の代表チーム離脱を発表した。診断は「左肩関節前方脱臼」。代替の選手召集はなく、日本代表は13日のW杯アジア最終予選を戦うこととなる。
その次戦の相手・イラク代表を想定していたこのシリアとの試合。キャプテン・長谷部誠を怪我で欠くハリルJAPANの中盤は、香川に加え山口蛍と、代表復帰の今野泰幸の3人で構成された。...
全部読む
8日、日本サッカー協会は、前日行われたシリアとの強化試合で負傷退場した香川真司(ドルトムント)の代表チーム離脱を発表した。診断は「左肩関節前方脱臼」。代替の選手召集はなく、日本代表は13日のW杯アジア最終予選を戦うこととなる。
その次戦の相手・イラク代表を想定していたこのシリアとの試合。キャプテン・長谷部誠を怪我で欠くハリルJAPANの中盤は、香川に加え山口蛍と、代表復帰の今野泰幸の3人で構成された。だが、この布陣にいきなり亀裂が走る。開始早々10分過ぎにシリアの選手と交錯した香川が肩を強打。負傷交代となってしまった。
試合後のインタビューでハリルホジッチ監督が「香川選手の負傷交代後、自分たちの形に出来なかった」と語ったように、試合は予定した試合運びとはならなかった。後半開始早々シリアに先制を許し、追いかける展開に。何とか今野の同点ゴールで1-1のドローに持ち込んだが、シリアは過去10戦して一度も敗れたことのない相手。内戦により各選手は近隣諸国で散り散りにプレーしており、ほとんど代表選手がフルにそろっての練習ができない状態の相手に、34年ぶりのドローという不満の残る結果となった。
現在、日本は最終予選のグループB首位。3位オーストラリアの結果次第では、今月にも6大会連続の出場が決定するという有利な状況だ。だが、ここにきて中盤選手の相次ぐ離脱は、若干不安要素ではあるだろう。日本vsシリア戦と同じ日、次戦の相手イラクは韓国とスコアレスドローに持ち込んでいる。堅い守りのイラクをどう攻略するか注目が集まる。
閉じる
2020へ向けて大躍進!卓球ニッポンが凱旋帰国(6月8日)
ドイツの世界卓球選手権から日本選手団が帰国した。ミックスダブルス金をはじめ5つのメダルを獲得した卓球ニッポン。空港には多くのファンが出迎え、選手たちに喝采を送った。
「やっぱり金メダルは特別」記者会見でそう語ったのは石川佳純。ミックスダブルスでは逆転に次ぐ逆転で劇的な優勝を決めてくれた。石川は帰国して、たくさんの人に迎えてもらい優勝できたのだと改めて感じたという。同様にパートナーの吉村真晴も「多くの人に支えられていたと改めて感じた」と感謝の気持ちを表した。...
全部読む
ドイツの世界卓球選手権から日本選手団が帰国した。ミックスダブルス金をはじめ5つのメダルを獲得した卓球ニッポン。空港には多くのファンが出迎え、選手たちに喝采を送った。
「やっぱり金メダルは特別」記者会見でそう語ったのは石川佳純。ミックスダブルスでは逆転に次ぐ逆転で劇的な優勝を決めてくれた。石川は帰国して、たくさんの人に迎えてもらい優勝できたのだと改めて感じたという。同様にパートナーの吉村真晴も「多くの人に支えられていたと改めて感じた」と感謝の気持ちを表した。吉村は男子ダブルスでも快進撃。丹羽孝希とのペアで3位に入り2つのメダルを獲得している。
一方、大島祐哉・森薗政崇ペアは、決勝で世界ランク2位&3位の中国ペアには惜しくも敗れたものの、1969年ミュンヘン大会以来の銀メダルに輝いた。若い2人のニュースターはルックスも魅力的で女性からの人気も急上昇中だ。
伊藤美誠、早田ひなの16歳ペアも快挙達成。結成から4ヵ月のフレッシュなペアだが、16年ぶりとなる女子ダブルスの銅メダルをもたらした。「今回メダルをとったことはすごく大きなことにつながる」と語る早田。女子シングルス48年ぶりの銅メダル・平野美宇も加えた同世代の3人の成長には益々注目が集まりそうだ。
史上初、13歳で男子シングルのベスト8に進出した張本智和の活躍も大きな話題を呼んだ今大会。その張本に敗れた水谷隼は、大会直前の練習で負傷との報道もあり、本来のポテンシャルを発揮できなかったが、まだまだエースの座は明け渡さないだろう。2020東京に向けて卓球ニッポンの躍進にさらに期待したい。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索