更新を終了しています
悔し涙の伊藤美誠・手応えをつかんだ水谷隼(6月19日)
卓球ワールドツアーの2017ジャパンオープン「荻村杯」が5日間の日程を終えて閉幕した。先日の世界選手権(世界卓球2017)で好成績を修めた卓球ニッポン。その感動も冷めやらぬなか、卓球の聖地・東京体育館では合計6種目の熱い戦いが繰り広げられた。
今年の世界卓球は連日ゴールデンタイムで放送され、中継したテレビ東京では今年一番の視聴率(13・0%)を記録。5月第5週のゴールデンの視聴率では、同局を開局以来初の民放3位に押し上げる要因となっている。...
全部読む
卓球ワールドツアーの2017ジャパンオープン「荻村杯」が5日間の日程を終えて閉幕した。先日の世界選手権(世界卓球2017)で好成績を修めた卓球ニッポン。その感動も冷めやらぬなか、卓球の聖地・東京体育館では合計6種目の熱い戦いが繰り広げられた。
今年の世界卓球は連日ゴールデンタイムで放送され、中継したテレビ東京では今年一番の視聴率(13・0%)を記録。5月第5週のゴールデンの視聴率では、同局を開局以来初の民放3位に押し上げる要因となっている。大きな注目が集まった今回の大会。週末に入ると観客も大勢詰めかけ、17日の試合前には入場待ちの1000人もの行列ができた程だった。
男女シングルス、ダブルスともに日本勢の快進撃が期待されたが、その前に立ちふさがったのはやはり王者・中国だった。女子シングルス1回戦ではエース石川佳純が、18歳の新鋭・王曼ユにまさかの初戦負け。伊藤美誠も準々決勝で王の前に2-4で逆転負けを喫した。世界卓球銅メダルの平野美宇も同じくベスト8敗退。日本女子はシングルスの表彰台を逃した。王曼ユは伊藤、平野らと同世代。まだ世界ランキング43位だが、実力は急上昇中。優勝を果たしたのも中国の新鋭・孫穎莎。これまた16歳の超新星だ。2人とも東京オリンピックでは、日本勢の強力なライバルとなることだろう。
男子は世界卓球銅の丹羽孝希、吉村真晴ペアが銀メダル。エース・水谷隼はベスト4となった。いずれも中国選手に敗れたものの、「まだまだ強くなれる手応えがあった(水谷)」と収穫の多い大会であった。2020年に向け、戦いは続く。
閉じる
去就が注目される本田圭佑・“大きな夢”を語る(6月17日)
W杯アジア最終予選・イラク戦の激闘を終えたばかりの日本代表・本田圭佑。そのオフの動向に熱い注目が集まっている。16日は石川県の金沢大学で講演会を行った。金沢は青稜高校時代の3年間を過ごした所縁の土地。会場には1400人もの学生が詰めかけ大盛況となった。
今季限りで所属するACミランの退団を表明している本田。在籍中は思うような活躍を見せることができず、特にこの一年は出場機会にも恵まれなかった。...
全部読む
W杯アジア最終予選・イラク戦の激闘を終えたばかりの日本代表・本田圭佑。そのオフの動向に熱い注目が集まっている。16日は石川県の金沢大学で講演会を行った。金沢は青稜高校時代の3年間を過ごした所縁の土地。会場には1400人もの学生が詰めかけ大盛況となった。
今季限りで所属するACミランの退団を表明している本田。在籍中は思うような活躍を見せることができず、特にこの一年は出場機会にも恵まれなかった。ベンチを温める日々が続いたことを、この日の講演でも、「悔しかった」と心情を吐露した。「大事なのはうまくいっている時に驕らず謙虚になること。うまくいかない時ほどビッグマウスに」と学生たちに熱く語りかけた。
前日には上海で、日中国交正常化45周年記念事業の一環でサッカー教室を開催。日本人と中国人の子どもたち100人と交流した。ここでも「みんなに伝えたいのは大きな夢を持つこと。うまくいくことばかりじゃない。うまくいかない時、その夢が君たちを支えてくれる」と、逆境の時の心構えを伝えていたのが印象的だった。
14日、自身のサイトで公開した今後のスケジュールは多忙を極めている。やはり気になるのは新たな移籍先との交渉だ。噂される中国スーパーリーグへの移籍についての質問には「オファーが来たらその時に考えたい」と笑みを浮かべた。「ミランに行けたというのは確かに一つの夢が叶ったと思っていますけど“夢の続き“はまだまだあるので。サッカーだけではない幅広い活動を頑張っていきたいと思います」今週31歳の誕生日を迎えたばかりの本田。有言実行を貫いてきた男の、夢の続きは果たして?…。
閉じる
国内最高級の施設でまさかの大事故・対策は?(6月16日)
アスリート強化の活動拠点でまさかの大事故が起きてしまった。場所は東京都北区にある味の素ナショナルトレーニングセンター(通称NTC)。日本で初めてトップレベル競技者用に建設されたトレーニング施設である。今月、日本バレーボール協会によるジュニア強化合宿中に、大学生の選手が剥がれた床板が太ももに刺さる大けがを負っていたことが14日、明らかになった。
けがを負った男子大学生は救急搬送されたが、30針を縫い全治1か月の重傷だという。...
全部読む
アスリート強化の活動拠点でまさかの大事故が起きてしまった。場所は東京都北区にある味の素ナショナルトレーニングセンター(通称NTC)。日本で初めてトップレベル競技者用に建設されたトレーニング施設である。今月、日本バレーボール協会によるジュニア強化合宿中に、大学生の選手が剥がれた床板が太ももに刺さる大けがを負っていたことが14日、明らかになった。
けがを負った男子大学生は救急搬送されたが、30針を縫い全治1か月の重傷だという。床にダイビングするレシーブが多いバレーボールでは、かねてよりこの手の事故が報告されてきた。先月29日に消費者庁の消費者安全調査委員会は、およそ10年間で7件の事故の存在を確認したと報告している。4年前のVリーグの大会でも、練習中にパナソニックの選手の腹部に木片が刺さり、2針を縫うアクシデントに見舞われたことがある。国内ではバレー以外にもフットサルのGKが負傷するケースもあったという。
体育館の床は水拭きを繰り返すことで吸収・乾燥を繰り返し、損傷や板割れが生じる危険性が指摘されている。そのため消費者庁は先月、「原則として体育館の水拭きはすべきではない」との通知を出した。その直後の事故だった。NTCには各競技の専用コートがあり、バレーボールも2面分確保されている。日本代表をはじめとして、JOC加盟団体所属の選手強化で使用する施設だけに、万全の管理と再発防止に努めてもらいたいと思う。一方で、現在全国各地の体育施設は老朽化が進み、財政難のなか補修が進んでいないという問題もある。プロバスケのBリーグも開幕し、屋内競技の体育館使用日数が増えるなか、早急な対応が求められている。
閉じる
男泣き…山口俊と石川歩、苦悩の今季初勝利(6月15日)
「すごい長かったですし、勝ててホッとしています…」そこまで話すとこみ上げてくる思いを止めることはできなかった。終盤戦に突入したプロ野球交流戦。ジャイアンツの山口俊が移籍後初めて先発し、今シーズンの初勝利を挙げた。
交流戦首位を走るホークスの強力打線を相手に、山口はランナーを背負いながらも6回まで無安打無失点のナイスピッチング。後続のマシソン、カミネロもきっちり抑え、なんと3人の継投によるノーヒット・ノーランを達成した。...
全部読む
「すごい長かったですし、勝ててホッとしています…」そこまで話すとこみ上げてくる思いを止めることはできなかった。終盤戦に突入したプロ野球交流戦。ジャイアンツの山口俊が移籍後初めて先発し、今シーズンの初勝利を挙げた。
交流戦首位を走るホークスの強力打線を相手に、山口はランナーを背負いながらも6回まで無安打無失点のナイスピッチング。後続のマシソン、カミネロもきっちり抑え、なんと3人の継投によるノーヒット・ノーランを達成した。「FAで来て、すごい迷惑かけてきましたし…」お立ち台では溢れ出た涙が止まらなかった。昨季は自己最高の11勝をマーク。ベイスターズのエースとして活躍した。オフにフリーエージェントでジャイアンツに入団。先発陣の柱として大きな期待を集めたが、終盤に痛めていた右肩の故障が癒えず、ここまで登板の機会はなかった。
その間チームは球団ワーストとなる13連敗を記録。現在も5位に低迷している。必然的に厳しい批判の矛先は新戦力の選手たちに向けられた。13日には、FAで獲得した選手たちの出遅れなど、編成面の責任を問われ、堤GMが辞任したばかり。山口が自らの責任を強く感じない日はなかっただろう。これでジャイアンツは交流戦後初の連勝とカード勝ち越しを決めた。
もう一人、苦悩の末今季初勝利を挙げたのがマリーンズの石川歩だ。3月のWBCでは先発として、重圧のかかる試合で力投。だが、日本代表の心労は大きなダメージとなり、ここまで6戦6敗とどん底状態に陥っていた。13日、7回1失点の好投で念願の初白星。「本当に迷惑かけてすいませんでした」とファンに詫びる繊細なハートのエース。ここからが本当の開幕だ。
閉じる
5戦ぶり先発の本田圭佑・死力尽くしたドロー(6月14日)
厳しい消耗戦だった。アジア最終予選の第8戦。アウェーでイラクと対戦した日本代表は1-1のドローに終わった。前回の対戦で、アディショナルタイムでの劇的な勝ち越しを決めた埼玉スタジアムの再現とはならなかった。
試合前の公式会見で、ハリルホジッチ監督が「ムズカシイ」と日本語で評した今回の試合。イラクのホームゲームだが、情勢不安のため中立国・イランでの開催だ。しかし、直前にテヘランで国会議事堂などが襲撃されるテロ事件が発生したため、厳重警戒のなかでの試合になった。...
全部読む
厳しい消耗戦だった。アジア最終予選の第8戦。アウェーでイラクと対戦した日本代表は1-1のドローに終わった。前回の対戦で、アディショナルタイムでの劇的な勝ち越しを決めた埼玉スタジアムの再現とはならなかった。
試合前の公式会見で、ハリルホジッチ監督が「ムズカシイ」と日本語で評した今回の試合。イラクのホームゲームだが、情勢不安のため中立国・イランでの開催だ。しかし、直前にテヘランで国会議事堂などが襲撃されるテロ事件が発生したため、厳重警戒のなかでの試合になった。加えて、37度を超える過酷な気候という、難しいコンディション調整を強いられた。
それに加えて、日本代表はこれまでの激闘で故障者が続出。長谷部、香川に続き、シリア戦で足を痛めた山口蛍もこの日の先発から外れた。ハリル監督は、初めて最終予選のピッチに立つ選手をスタメンに3人投入する。試合は前半8分に本田圭佑のコーナーキックから、大迫勇也がヘディングを合わせ先制。いい形でゲームを開始したが、その後は好機を決めきれず膠着した展開になっていく。嫌な流れのなか、ついに後半27分、イラクに同点に追いつかれてしまう。試合終了直前の本田のシュートもキーパーの正面を突き、勝ち越すことはできなかった。
この日も酒井宏樹と井手口陽介が負傷交代し、その影響が心配される日本代表。だが、苦しい試合ながらも勝ち点1を得たのは非常に大きい。同時刻に行われたUAEが引き分けたため、日本の3位以内は確定した。次戦でオーストラリアに勝利すればロシアW杯の切符が手に入る。日本にとって正に正念場の一戦となる。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索