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ダルビッシュ有が移籍・青木宣親も新天地へ(8月2日)
メジャーリーグの日本人選手に大きな動きがあった。まずは、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有。球団間のトレード期限最終日の31日、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍が正式に決定した。
今シーズンのダルビッシュは3年ぶりにオールスター選出されたが、残念ながら球団からの要望で出場を辞退。6月には日本球界以来、およそ6年ぶりに田中将大と投げ合い勝利した。直前の登板となった7月26日のマーリンズ戦では2014年以来のイチローとの対戦が実現。...
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メジャーリーグの日本人選手に大きな動きがあった。まずは、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有。球団間のトレード期限最終日の31日、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍が正式に決定した。
今シーズンのダルビッシュは3年ぶりにオールスター選出されたが、残念ながら球団からの要望で出場を辞退。6月には日本球界以来、およそ6年ぶりに田中将大と投げ合い勝利した。直前の登板となった7月26日のマーリンズ戦では2014年以来のイチローとの対戦が実現。だが、イチローからタイムリー二塁打を浴びるなど、4回10失点の大乱調だった(自己ワースト記録)。ここまでの成績は6勝9敗、防御率は4.01となっている。
このマーリンズ戦後のインタビューで試合を振り返り、「トレードの話があったから」と冗談めかして話していたが、実際に水面下で移籍交渉は進んでいたようだ。レンジャーズは現在アメリカンリーグ西部地区で5球団中4位。ワイルドカード争いでも下位に位置し、ポストシーズンへの出場は非常に厳しい状況にある。チームの立て直しのために6年契約の最終年にあたるダルビッシュの放出に踏み切ったとみられる。反対に移籍先のドジャーズはナショナルンリーグ西部地区で首位を独走中。今度、ダルには復調を果たした前田健太とともに、先発陣で日本人投手の2枚看板としての活躍が期待される。
さらに、アストロズの青木宣親も期限最終日にトレードを宣告された。こちらは逆に首位を走るチームから、最下位のブルージェイズへのトレードだが、共に新天地での活躍を祈りたい。
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侍ジャパン新体制発足・稲葉篤紀新監督の挑戦(8月1日)
「野球というスポーツで国民の皆さんを元気にしたい。若い選手、ベテラン選手までバランスのとれたチームを目指したいです」日本野球協議会は都内で記者会見を開き、侍ジャパンの稲葉篤紀新監督就任を正式に発表した。
稲葉氏は2013年から小久保前監督のもとで打撃コーチを務めてきた。コーチ陣などの陣容はこれから決定されるが、初陣は11月に東京で行われる初めてのアジアの3つのプロ野球リーグ(日本、韓国、台湾)による大会、「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」となる。...
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「野球というスポーツで国民の皆さんを元気にしたい。若い選手、ベテラン選手までバランスのとれたチームを目指したいです」日本野球協議会は都内で記者会見を開き、侍ジャパンの稲葉篤紀新監督就任を正式に発表した。
稲葉氏は2013年から小久保前監督のもとで打撃コーチを務めてきた。コーチ陣などの陣容はこれから決定されるが、初陣は11月に東京で行われる初めてのアジアの3つのプロ野球リーグ(日本、韓国、台湾)による大会、「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」となる。これは23歳以下の選手による大会のため、稲葉新監督も「3年後(東京五輪)に向けて若い選手を色々試してみたい」と期待を滲ませた。
会見での質問は前日の高校野球西東京大会決勝で惜敗し、涙を飲んだ早稲田実業の清宮幸太郎についても及んだ。「非常に素晴らしい選手で、僕の中で興味を持っている選手」と印象を述べ、「左のホームランバッターというと、ソフトバンクの柳田選手はいますが、なかなかああいう選手は出てこない。いろんな可能性を含めて見守り続けたい選手」と評価し、アジアチャンピオンシップへの招集についても否定しなかった。
その清宮はすでに9月1日から行われるU-18ベースボールW杯の代表第1次候補にリストアップされている。予選Rではアメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカと同グループで戦うことになる。清宮が世界の強豪との真剣勝負の中で通算本塁打の新記録を更新できるかどうか興味深いが、東京五輪2020の侍ジャパンTOPチーム入りに向けて、大いに経験を積んで行ってもらいたいところである。
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世界水泳最終日・リレー日本新・萩野公介の涙(7月31日)
ハンガリーのブダペスト行われてきた水泳の世界選手権最終日。男子400mメドレーリレー決勝が行われ、予選2位の日本(塩浦、小堀、小関、入江)は日本記録を8年ぶりに更新して4位。また、400m個人メドレーでは瀬戸大也が銅メダル、古賀淳也が50m背泳ぎで銀メダルを獲得と見事有終の美を飾った。
一方、ほろ苦い大会となってしまったのは萩野公介。男子200m個人メドレーでは銀メダルを獲得し、流石の実力を示したが、そのあとに落とし穴が待っていた。...
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ハンガリーのブダペスト行われてきた水泳の世界選手権最終日。男子400mメドレーリレー決勝が行われ、予選2位の日本(塩浦、小堀、小関、入江)は日本記録を8年ぶりに更新して4位。また、400m個人メドレーでは瀬戸大也が銅メダル、古賀淳也が50m背泳ぎで銀メダルを獲得と見事有終の美を飾った。
一方、ほろ苦い大会となってしまったのは萩野公介。男子200m個人メドレーでは銀メダルを獲得し、流石の実力を示したが、そのあとに落とし穴が待っていた。期待された200m背泳ぎでは準決勝でまさかの敗退。全体の14位という信じられない結果に「弱いっす。悔しいです」と唇を噛み締めた。続く男子800mリレー決勝では第1泳者を務めたが、自身の持つ日本記録より2秒以上遅いタイムで全体の6位と大きく出遅れた。その後のメンバーも挽回することはできず、順位を一つ上げ5位に入るのがやっとだった。試合後、仲間に出迎えられた萩野は膝から崩れ落ち、人目を憚らず号泣した。
萩野はリオ五輪後に右ひじを手術。復帰戦となった3月のマドリード・オープンで優勝し、4月には入社したブリヂストンで、5年間のプロ契約を結ぶなど着々と将来のビジョンを描いていたのだが…。世界水泳を前に「出場する種目全て優勝を狙う」と強い決意を語っていたが、予期せぬ挫折を味わう結果となった。
女子では期待された池江璃花子がメダル0に終わった。試合後「本当に情けない記録で終わってしまったという感じ」と反省の弁。だが萩野も池江もまだ若い。競技人生はこれからだ。この屈辱から再び這い上がってくれることを願う。
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清宮幸太郎、107本目の本塁打・決勝進出へ(7月29日)
「練習とかトレーニングとか、この日のためにやってきたので。その成果が(この)1本に凝縮されてるかなと思います」平日にもかかわらず1万人を超える大観衆が詰めかけた神宮球場。早稲田実業の清宮幸太郎が、高校通算107号の本塁打を左翼席に叩き込んだ。
夏の甲子園、西東京大会準決勝第一試合・早稲田実業対八王子。昨年夏の大会では早実を下した八王子がそのまま西東京大会を制し、代表校となっている。試合はノーヒットで初回に1点を先制した早実が、3回に四球で出塁した清宮を4番の野村大樹がチーム初ヒットとなるタイムリー打で追加点をあげた。...
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「練習とかトレーニングとか、この日のためにやってきたので。その成果が(この)1本に凝縮されてるかなと思います」平日にもかかわらず1万人を超える大観衆が詰めかけた神宮球場。早稲田実業の清宮幸太郎が、高校通算107号の本塁打を左翼席に叩き込んだ。
夏の甲子園、西東京大会準決勝第一試合・早稲田実業対八王子。昨年夏の大会では早実を下した八王子がそのまま西東京大会を制し、代表校となっている。試合はノーヒットで初回に1点を先制した早実が、3回に四球で出塁した清宮を4番の野村大樹がチーム初ヒットとなるタイムリー打で追加点をあげた。八王子もその裏1点を返し、1点差のまま迎えた7回表。4打席目の清宮が外角低めの球を振り抜くと、ライナー性の打球は低い弾道のままスタンドイン。チームを勝利に導く貴重な追加点は、高校通算最多記録に並ぶメモリアルアーチとなった。
記録更新がかかった5打席目は右腕上部に死球も受けたものの、大事には至らなかった。試合後、「プレーでも言葉でも行動でも、しっかりチームを、みんなを鼓舞して引っ張っていければ」
と、キャプテンとして二大会ぶりの甲子園出場への決意を語った清宮。ここまで5試合で4本のアーチをかけてきたが、実はまだ今大会で一つも三振を喫していない。決勝での新記録達成はなるか?大きな注目が集まる。
一方、決勝の相手は乱打戦を制した東海大菅生。夏の大会ではここまで3年連続準優勝。甲子園まであと一勝に泣いてきた。優勝候補の日大三校も倒し勢いに乗っている。17年ぶりの優勝をかけ決勝に挑む。悲願達成はなるだろうか?
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土俵で羽ばたけ!矢後・学生相撲出身者の時代(7月28日)
まだまだ夏真っ盛り。トンボのシーズンにはちょっと早いが、角界に大物の“ヤゴ”が羽化の時を迎えようとしている。名古屋場所を終えたばかりの日本相撲協会は番付編成会議を開き、矢後と大成道の2名の新十両昇進を決めた。
尾車部屋の矢後は元アマチュア横綱で23歳の新鋭だ。本名・矢後太規(やご・たかのり)。名古屋では幕下で全勝優勝。幕下15枚目格付出のデビューからわずか2場所の新十両は遠藤、逸ノ城、御嶽海らに並ぶ史上最速のスピード出世となる。...
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まだまだ夏真っ盛り。トンボのシーズンにはちょっと早いが、角界に大物の“ヤゴ”が羽化の時を迎えようとしている。名古屋場所を終えたばかりの日本相撲協会は番付編成会議を開き、矢後と大成道の2名の新十両昇進を決めた。
尾車部屋の矢後は元アマチュア横綱で23歳の新鋭だ。本名・矢後太規(やご・たかのり)。名古屋では幕下で全勝優勝。幕下15枚目格付出のデビューからわずか2場所の新十両は遠藤、逸ノ城、御嶽海らに並ぶ史上最速のスピード出世となる。部屋の尾車親方は名大関で知られた元・琴風。所属力士は嘉風や豪風など“風”がつく四股名を名乗るのが通例だ。だが、尾車親方はまだしばらくは本名の「矢後」のまま土俵に上がらせる意向だという。「この世界に来て2場所。まだヤゴじゃないか。トンボになり羽ばたくようになったら、(四股名を)つけようかと」今後どんなオニヤンマになるか?期待が膨らむ。
近年、矢後のようにアマ横綱など大学相撲で実績を積んで角界入りした力士たちの活躍が目覚ましい。先述の遠藤や御嶽海のほかにも、十両優勝の大奄美もアマ横綱で幕下15枚目格デビューだった1人だ。名古屋場所では3人による優勝決定巴戦を制したが、残りの豊山と朝乃山も大学出身力士で、初土俵は三段目付出だった。
通常の序ノ口から相撲を取り始めるのではない付け出し制度は、厳しい付け人の下積み時代を殆ど経ずに十両昇進=関取になることが可能で、入門者にとっては非常に魅力的な制度だと言える。一方で、付け出しデビューではないが、現在幕内で圧倒的な人気を誇る宇良も大学出身。学生力士たちの活躍はまだまだ続きそうである。
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