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世界陸上閉幕・競歩と400mリレーで初の快挙(8月14日)
現在、陸上競技で日本が世界トップクラスにあるものの一つに「競歩」がある。2015年には20キロ競歩で鈴木雄介が世界記録を樹立したのは記憶に新しいところだろう。10日間にわたりロンドンで熱闘が繰り広げられてきた世界陸上2017。その全種目中最も長い距離で争われる50キロ競歩が13日行われ、日本勢3人が2つのメダルを獲得。3人全員入賞という歴史的快挙を達成した。
前回の北京大会では、谷井孝行が日本陸上界初の銅メダルを獲得しているこの種目。...
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現在、陸上競技で日本が世界トップクラスにあるものの一つに「競歩」がある。2015年には20キロ競歩で鈴木雄介が世界記録を樹立したのは記憶に新しいところだろう。10日間にわたりロンドンで熱闘が繰り広げられてきた世界陸上2017。その全種目中最も長い距離で争われる50キロ競歩が13日行われ、日本勢3人が2つのメダルを獲得。3人全員入賞という歴史的快挙を達成した。
前回の北京大会では、谷井孝行が日本陸上界初の銅メダルを獲得しているこの種目。日本勢に表彰台の期待が集まった。リオ五輪・銅メダリストの荒井広宙(ひろおき)に、小林快(かい)、丸尾知司の日本人トリオは、スタートから第2集団でトップを追走。38キロ付近で荒井と小林がスパートをかけ、2位・3位でゴール。史上初の複数メダル獲得を果たした。5位に入り、日本の層の厚さを証明した丸尾も立派だった。ゴールで互いに健闘を讃え合った最年少の小林は「荒井さんが何度も声をかけてくれて粘り切ることができました」と感謝を表していた。
同じくチームワークの良さを発揮したのは前日に行われた400メートルリレーのメンバーたちだ。連覇を狙うジャマイカチームのU・ボルトが途中棄権という衝撃のなか、託されたバトンを繋ぎ切ったのは、決勝でアンカーに抜擢されたベテラン・藤光謙司。見事3位でゴールを切り、世界陸上で初めて日本にメダルをもたらした。リオ銀メンバーの飯塚翔太、桐生祥秀に加え、今回が初の大舞台となった新星・多田修平のバトンリレー。さらにスタンドで声援を送ったケンブリッジ飛鳥とサニブラウン・ハキームの6人でもぎ取った価値ある銅メダルだった。
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サニブラウン、史上最年少でのファイナリスト(8月12日)
陸上競技の200m走は中盤までの120mのカーブと、ラスト80mの直線コースで争われる。瞬発力のみならずコーナリングの技術が大きくものをいうため、直線のみの100m走に比べて日本人選手にも世界トップレベルと互角に闘える余地があるといわれている。
世界陸上2017も佳境に突入。10日(現地時間)に200mの決勝が行われ、準決勝をグループ2位で突破した日本期待のサニブラウン・ハキーム(18)が出場した。...
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陸上競技の200m走は中盤までの120mのカーブと、ラスト80mの直線コースで争われる。瞬発力のみならずコーナリングの技術が大きくものをいうため、直線のみの100m走に比べて日本人選手にも世界トップレベルと互角に闘える余地があるといわれている。
世界陸上2017も佳境に突入。10日(現地時間)に200mの決勝が行われ、準決勝をグループ2位で突破した日本期待のサニブラウン・ハキーム(18)が出場した。100mの準決勝ではスタート直後バランスを崩し、予選を下回るタイムで惜しくもファイナリストを逃したが、今回は好スタートに成功。コーナリングまでは先頭集団に食い込んだものの、終盤の直線で失速してしまう。それでも史上最年少18歳157日で決勝進出。全体の7位でのフィニッシュは歴史に残る快挙だ。
それでもレース後は右足痛の影響で7位に終わったことを幾度も悔やんでみせた。「気にしていたハム(太腿裏筋肉)が最後の100mできてしまって、あまり押せなかったのが本当に非常に悔しいですね」日本勢のメダルが期待される400mリレーには欠場するため、サニブラウンの2度目の世陸挑戦は幕を下ろすが、2020東京に向け大きな収穫を得たことだろう。
絶対王者に君臨し続けたウサイン・ボルトが引退。今回200mの頂点に立ったのはラミル・グリエフ。トルコに初の金メダルをもたらした。「万全の状態で挑めていたらもっといい結果が望めていたと思うと悔しい。練習を積んで更なる進化を発揮したい」(サニブラウン)新時代を迎えた200mの頂点を目指す戦いは続く。
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稀勢の里、初の巡業参加・故障個所の回復は?(8月11日)
大相撲の夏巡業がたけなわである。8日、東京・渋谷区の青山学院体育館での開催には5000人もの観客が詰めかけた。ファッションの街・表参道に程近いこの地での巡業は極めて稀なこと。あまり相撲に接したことのない若者層や外国人観光客らへPRが目的だ。この後都内ではフジテレビ主催のお台場場所や、東京駅前の日本郵便商業施設・KITTE場所も予定されている。これも現在巡業部長を務める貴乃花親方らによる地道な営業努力の賜物といえよう。...
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大相撲の夏巡業がたけなわである。8日、東京・渋谷区の青山学院体育館での開催には5000人もの観客が詰めかけた。ファッションの街・表参道に程近いこの地での巡業は極めて稀なこと。あまり相撲に接したことのない若者層や外国人観光客らへPRが目的だ。この後都内ではフジテレビ主催のお台場場所や、東京駅前の日本郵便商業施設・KITTE場所も予定されている。これも現在巡業部長を務める貴乃花親方らによる地道な営業努力の賜物といえよう。
翌9日は茨城・日立市に場所を移し、横綱・稀勢の里が昇進後初めて巡業に参加した。名古屋場所では左足首を負傷して、二場所連続での途中休場となった。未だ本格的な稽古を行えない状態だとのこと。春場所で痛めた左上腕部もさらに悪化させているのではないかとの報道もある。日立での巡業では綱締めの実演と土俵入りのみに参加。それにも関わらず会場の4000人に及ぶ地元・茨城のファンからは盛大な声援が送られていた。「まだまだですね。まあ、しっかり治すことが一番」記者との応答でも言葉少なで、来月の秋場所への出場は明言を避けた。
念願の横綱昇進が叶ったその場所で大怪我を追ってしまった稀勢の里だが、負傷を押して強行出場。執念の逆転優勝は多くのファンの胸を打った。その姿は時の小泉首相の「痛みに耐えてよく頑張った、感動した!」の台詞で有名な01年夏場所の横綱・貴乃花の優勝を彷彿とさせる。だが、貴乃花はその代償は大きいものとなり、結局再起は果たせず、その優勝が最後の雄姿となってしまった。稀勢の里にはあの悲劇を繰り返してもらいたくはない。故障を完治させ、土俵で再び完全復活した姿を見せて欲しい。
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羽生、宮原らフィギュア勢が平昌に向けて始動(8月10日)
平昌冬季五輪の開幕まで、残りあと半年となった9日。カナダで練習を行っているフィギュアスケート男子の羽生結弦が練習を公開した。
羽生が今季のプログラムに選んだのは、2015年と同じ「バラード第1番」と「SEIMEI」。毎シーズン演目曲を変更することが多いフィギュア界において、ショート・フリー共に以前と同じ曲を使用することは非常に稀だ。何故、羽生は異例の選択をしたのか?ブライアンオーサーコーチは語る。...
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平昌冬季五輪の開幕まで、残りあと半年となった9日。カナダで練習を行っているフィギュアスケート男子の羽生結弦が練習を公開した。
羽生が今季のプログラムに選んだのは、2015年と同じ「バラード第1番」と「SEIMEI」。毎シーズン演目曲を変更することが多いフィギュア界において、ショート・フリー共に以前と同じ曲を使用することは非常に稀だ。何故、羽生は異例の選択をしたのか?ブライアンオーサーコーチは語る。「この決定に対して批判はあるでしょう。しかし私は正しい判断だと思っています、何故ならこの作品はオリンピックに相応しいからです」世界最高得点を記録した2年前に比べ、さらに高難度の構成となったジャンプで、王者は2大会連続の金メダルを目指す。
平昌での代表枠は男子の3に対し、女子は2と1つ減った。女子の代表候補も各々平昌に向けてスタートしている。2年連続GPファイナル銀の宮原知子は、先月大学の休学を発表。五輪に向けて完全集中して復活に挑む。7日に開設したオフィシャルブログでは「新しいシーズンのプログラムの振り付けも終わり、いよいよ本格始動です!」と決意を新たにした。
先月岩手での合宿を公開した三原舞依。「体力の強化」をテーマに、筋力・体幹のトレーニングに励んでいるという。一方で新プログラムの「リベルタンゴ」で表現力にも磨きをかける。
また、樋口新葉は6日、千葉市で開かれた大会で優勝を飾った。初披露した映画「007」の曲に乗り、大人の演技で勝負だ。さらに急成長の本田真凜らを加えた代表争いは熾烈を極めることだろう。10月に始まるGPシリーズから、年末の全日本選手権まで、熱き闘いが続く。
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99回目の夏の甲子園・初日から好ゲーム続出(8月9日)
大型の台風5号の上陸で、3年ぶりに開幕が順延となった夏の甲子園。第1日目も第2試合が途中激しい雨で1時間15分の中断になるなど影響が出た。しかし、球児たちは溌剌としたプレーを展開。初日から2試合がサヨナラ決着という実に劇的な試合展開となった。
「真っ白なボールを真っ暗になるまで追いかけてきた全国の高校球児の思いを胸に、全力でプレーすることを誓います」99回目の全国高校野球選手権大会の選手宣誓は、19年ぶり出場の滝川西(北北海道代表)・堀田主将。...
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大型の台風5号の上陸で、3年ぶりに開幕が順延となった夏の甲子園。第1日目も第2試合が途中激しい雨で1時間15分の中断になるなど影響が出た。しかし、球児たちは溌剌としたプレーを展開。初日から2試合がサヨナラ決着という実に劇的な試合展開となった。
「真っ白なボールを真っ暗になるまで追いかけてきた全国の高校球児の思いを胸に、全力でプレーすることを誓います」99回目の全国高校野球選手権大会の選手宣誓は、19年ぶり出場の滝川西(北北海道代表)・堀田主将。本人も「百点満点です」と納得の堂々とした宣誓だ。
第一試合の彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)。1回の表、波佐見の攻撃。いきなり先頭バッターが火の出るような当たりを三塁線に放つが、これを彦根東のサードがダイレクトでキャッチ。好勝負を予感させる滑り出しに違わず、その後ゲームは一進一退の展開に。波佐見がソロホームランで先制すると、すかさず彦根が追いつき、3回には3ランホームランで勝ち越しに成功する。波佐見は7回に意表を突くセーフティーバントなどで満塁とし、4番の一振りで一気に逆転。1点リードのまま最終回の守備に就いた。対する彦根は代打から出塁し波佐見を攻めたてると、内野ゴロの間に同点に追いつく。最後は2死一・二塁からライトへのクリーンヒット。外野からの好返球でクロスプレーとなるも間一髪、二塁走者が本塁を陥れ、彦根が逆転サヨナラ勝利を飾った。「これぞ高校野球」という一球入魂・全力プレーのナイスゲームであった。
今大会のキャッチフレーズは「じぶん史上、最高の夏」。49校の夏がクライマックスを迎える。
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