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マエケン、田中、イチロー・終盤に向け奮闘中(9月2日)
今シーズンのメジャーリーグは残り試合40を切り、終盤戦へと突入している。日本人メジャーリーガーも新記録を達成した選手もあれば、メジャー生き残りへの正念場を迎えた選手もあり様々だ。その動向を今一度確認しておきたい。
ここまで12勝をあげ、日本人投手陣勝ち頭のドジャースの前田健太は31日(現地時間)のダイヤモンドバックス戦に登板した。5月に故障者リスト入りし、ローテーション落ちも経験したが、後半戦は復調。...
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今シーズンのメジャーリーグは残り試合40を切り、終盤戦へと突入している。日本人メジャーリーガーも新記録を達成した選手もあれば、メジャー生き残りへの正念場を迎えた選手もあり様々だ。その動向を今一度確認しておきたい。
ここまで12勝をあげ、日本人投手陣勝ち頭のドジャースの前田健太は31日(現地時間)のダイヤモンドバックス戦に登板した。5月に故障者リスト入りし、ローテーション落ちも経験したが、後半戦は復調。8月にはブレーブス戦で節目の日米通算1500奪三振を達成している。しかし、この日は大乱調で初回から連打で2点を失うと、2回以降も毎回失点。3回を投げて被安打8の7失点と今季ワーストのマウンドだった。チームは首位を独走中だがこれで5連敗。ポストシーズンに向けて重要な試合での前田の登板も増すなか、若干気がかりではある。
移籍期限ぎりぎりのトレードで前田とチームメイトになったダルビッシュ有は、移籍後初先発で10奪三振の力投を見せて勝利を収めた。28日のゲームでは5回3失点ながら負け投手になり10敗目を喫した。ダルが二桁の黒星となったのは日米通じてこれが初めてのことである。
一方、ヤンキースの田中将大は同じ日10勝目 を飾った。メジャーでのデビューから4年連続2桁勝利は日本投手で初めての記録となった。
野手に目を転じると、やはりイチローの打撃に目が行く。代打出場が多くなったが、30日は5安打の固め打ちを披露。これで今季3度目となり、メジャー記録の4度に迫っている。代打安打数も球団記録を更新中。まだまだ日本人メジャー野手の第一人者の地位は揺がなそうだ。
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浅野&井手口・ハリル監督大胆采配でW杯確定(9月1日)
「Mercy Boekoo アリガトウゴザイマス」65歳の指揮官の目には光るものが見えていた。勝てばロシアW杯への切符が手に入る一大決戦。「勝利のためには11人のサムライが必要」と訴えていたハリルホジッチ監督に、起用された選手たちは見事に応えて見せた。
W杯アジア最終予選のオーストラリア戦。日本代表は自身の持つ2つのジンクスに挑んでいた。1つ目は「W杯予選でオーストラリアにはこれまで一度も勝利していない」こと。...
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「Mercy Boekoo アリガトウゴザイマス」65歳の指揮官の目には光るものが見えていた。勝てばロシアW杯への切符が手に入る一大決戦。「勝利のためには11人のサムライが必要」と訴えていたハリルホジッチ監督に、起用された選手たちは見事に応えて見せた。
W杯アジア最終予選のオーストラリア戦。日本代表は自身の持つ2つのジンクスに挑んでいた。1つ目は「W杯予選でオーストラリアにはこれまで一度も勝利していない」こと。そしてもうひとつは「日本は最終予選の初戦で敗れて、W杯行きを決めたことはこれまでに一度もない」という統計だ。昨年9月1日。ホームで迎えた最終予選第1戦で、日本は前半に先制しながらもアラブ首長国連邦によもやの逆転負けを喫した。一年後、場所は同じ埼玉スタジアム2002。ハリル監督は思い切った選手起用に打って出る。FWに浅野拓磨と乾貴士、MFへは初出場の井手口陽介という先発メンバー。一年前のスタメンからは一気に8人を入れ替えてきた。
ゲームは序盤から日本ペース。前半38分にオーストラリアのシュートをクリアしたボールがポストに直撃する危ういシーンがあったが、その3分後に長友佑都のクロスに浅野が絶妙のタイミングで飛び込み先制ゴール。後半35分には判定に対して、ハリル監督が審判に激しく詰め寄るエキサイトした直後に、今度は井手口が鮮やかなミドルシュートを決めて勝利を手繰り寄せた。痛快なまでに選手起用がはまった指揮官は、勝利の瞬間歓喜の雄叫びを上げ、目頭を熱くさせていた。2つのジンクスを破ったハリルホジッチ監督。心から賛辞と感謝を送りたい。「メルシー・ボクー、ありがとう」と。
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全米OP1回戦・主役はシャラポワ&大坂なおみ(8月31日)
今季のテニス4大大会最終戦となる全米オープンが開幕。その1回戦で2つの大きな衝撃が走った。1つ目はドーピングによる15か月間の出場停止処分が明け、初の四大大会参戦となったマリア・シャラポワの対戦相手が優勝候補の一角、第2シードのシモナ・ハレプとなったことだ。さらに初日の試合では、それ以上の大きなニュースが生まれた。前回優勝者で世界ランク6位のアンゲリク・ケルバーが1回戦、わずか1時間余りで敗れ去ったのだ。...
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今季のテニス4大大会最終戦となる全米オープンが開幕。その1回戦で2つの大きな衝撃が走った。1つ目はドーピングによる15か月間の出場停止処分が明け、初の四大大会参戦となったマリア・シャラポワの対戦相手が優勝候補の一角、第2シードのシモナ・ハレプとなったことだ。さらに初日の試合では、それ以上の大きなニュースが生まれた。前回優勝者で世界ランク6位のアンゲリク・ケルバーが1回戦、わずか1時間余りで敗れ去ったのだ。その番狂わせを起こした相手こそ、日本の大坂なおみである。
ペナルティでランキング147位まで沈んだシャラポワの主催者枠での全米オープン出場には異論もあった。だがシャラポワは2-1で世界ランク2位の強敵を下した。「何のために練習するのか疑問に思う日もあったけど、全てはこの日のためでした」歓喜の涙にくれた彼女が信頼を回復するには勝利を積み重ねていくほかない。
一方、ケルバーの試合で世界ランク45位の19歳の大坂が勝利すると会場は大きな興奮に包まれた。ケルバーは昨年の世界ランク1位。全米と全豪を制したトップ選手である。今季は調子を落としているとはいえ、元女王を翻弄した大坂の実力は完全に世界水準の域にあると言えるだろう。日本の女子選手がグランドスラムの前年覇者を破ったのは実に44年ぶりのことだった。試合後、大坂は「うれしい」と英語に勉強中の日本語混じりで笑顔を弾けさせた。
錦織圭が手首の負傷で今季残り試合を欠場。さらに先日、伊達公子が引退を表明と、寂しい話題の続いた日本テニス界だったが、大坂が希望を抱かせる躍進を見せてくれそうだ。
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日本柔道、好発進!高藤直寿・阿部一二三が「金」
ハンガリーで行われている柔道世界選手権で日本勢が連日の金メダルラッシュだ。初日、先陣を切った男子60kg級の高藤直寿、女子48kg級・渡名喜風南が優勝。2日目も日本勢の勢いは止まらず、男子66kg級決勝・阿部一二三が一本勝ちで、世界選手権に初出場で初優勝を決めた。日本勢対決となった女子52kg級決勝は、志々目愛が角田夏実を一本勝ちで下し金メダルを獲得。日本は初めて軽量4階級での金メダル独占を達成した。...
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ハンガリーで行われている柔道世界選手権で日本勢が連日の金メダルラッシュだ。初日、先陣を切った男子60kg級の高藤直寿、女子48kg級・渡名喜風南が優勝。2日目も日本勢の勢いは止まらず、男子66kg級決勝・阿部一二三が一本勝ちで、世界選手権に初出場で初優勝を決めた。日本勢対決となった女子52kg級決勝は、志々目愛が角田夏実を一本勝ちで下し金メダルを獲得。日本は初めて軽量4階級での金メダル独占を達成した。メダル総数は近藤亜美の銅メダルも合わせ、早くも6つ目となる。
大会前、インタビューで「世界選手権は自分が一番強いと証明する場」と語っていた60Kg級の高藤直寿は、2013年のブラジル大会以来3大会ぶり2度目の優勝だ。20歳で初優勝し外国人選手相手での連勝で脚光を浴びた高藤。その後、グランドスラム大会でも優勝を重ねたが、期待されたリオでは銅メダルと、金にあと一歩手が届かなかった。昨年は若手成長株の永山竜樹に連敗を喫していたが、その敗戦をバネにウエイトトレーニングを強化。今回は見事雪辱を晴らし、第一人者の意地を見せてくれた。
一方、66kgを制した阿部一二三はまだ二十歳の新鋭。初の栄冠に試合後、「絶対に誰にも負けないという気持ちがあったので落ち着いて焦らず自分の柔道ができた」と喜びを新たにした。
今回の世界選手権代表は初出場が18人中11人というフレッシュなメンバーだ。「2020年世代をどれだけ東京五輪に向け引きのばしていくか。ベテランと新人を融合させながらやっていきたい(井上康生監督)」日本柔道の新たな時代は、未来へ向けて大きく動き出している。
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伊達公子2度目の引退表明・不屈の鉄人の胸中(8月29日)
かねてより“そう遠くない日”と言明していたその時がついに来たようだ。日本の女子テニスの歴史に燦然と輝く金字塔を打ち立てた伊達公子が、自身のブログで2度目の引退を表明した。
1989年のプロデビューから四大大会に参戦。当時、女子テニス界に君臨していた絶対女王・シュテフィ・グラフ、アランチャ・サンチェスらと激闘を繰り広げた。全豪ではベスト8、全仏では日本人女性として初めてベスト4に進出している。...
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かねてより“そう遠くない日”と言明していたその時がついに来たようだ。日本の女子テニスの歴史に燦然と輝く金字塔を打ち立てた伊達公子が、自身のブログで2度目の引退を表明した。
1989年のプロデビューから四大大会に参戦。当時、女子テニス界に君臨していた絶対女王・シュテフィ・グラフ、アランチャ・サンチェスらと激闘を繰り広げた。全豪ではベスト8、全仏では日本人女性として初めてベスト4に進出している。90年代の日本女子テニスプレーヤー黄金期の先頭にいたのが伊達公子だった。
1996年に「体力・気力の限界」を理由に引退を表明したとき、伊達はまだ26歳の若さだった。80年代に無歴を誇ったM・ナブラチロワがその2年前、38歳まで現役を続けていたことを思うと些か早過ぎる引退だったようにも感じられた。そんな伊達が12年ぶりに37歳で現役復帰を決意したのは、他ならぬナブラチロワ、グラフらと2008年に行ったエキシビションが切っ掛けだったというのは興味深い。
「若い選手たちに刺激を与えたい」復帰を決意した背景には日本女子テニス界低迷への歯痒さもあった。復帰後は40歳でトップ10選手に勝利、42歳で全豪とウィンブルドン3回戦進出など、驚異的な復活で世界を驚かせた。だが、若手世代よりも自身が脚光を浴びてしまうことは本意ではなかったのではなかろうか。ここにきてようやく大坂なおみら新世代が台頭してきた。今年1月のトークショーで伊達は大坂を絶賛していた。ようやく安心して次代を託せる。そんな思いを抱いたのかもしれない。不屈の女王・伊達公子、今まで多くの感動をありがとう。
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