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ソフトバンク&広島、圧巻のペナントレース(9月19日)
59年ぶりのセ・パ同時優勝が成るか注目されたプロ野球。ソフトバンクホークス、広島カープともにマジック1で迎えた16日、まず先に宙に舞ったのはホークス・工藤公康監督だった。2位・西武ライオンズとのゲームを7-1で勝利し、2年ぶり20度目のリーグ制覇。パ・リーグ史上最速優勝の記録を更新した。
一方の広島カープは地元での26年ぶり胴上げを待ち望んだファンの前での達成こそならなかったが18日、赤く染まった甲子園球場で2年連続のリーグ制覇を決めた。...
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59年ぶりのセ・パ同時優勝が成るか注目されたプロ野球。ソフトバンクホークス、広島カープともにマジック1で迎えた16日、まず先に宙に舞ったのはホークス・工藤公康監督だった。2位・西武ライオンズとのゲームを7-1で勝利し、2年ぶり20度目のリーグ制覇。パ・リーグ史上最速優勝の記録を更新した。
一方の広島カープは地元での26年ぶり胴上げを待ち望んだファンの前での達成こそならなかったが18日、赤く染まった甲子園球場で2年連続のリーグ制覇を決めた。通算8度目の優勝で、連覇は37年ぶりの快挙。偶然にも両リーグともマジック対象の2位チームを破って優勝を決めてみせた。10ゲーム以上も引き放した独走と言ってもよい今季のペナントレースを象徴する、圧倒的な強さを見せつけた形となった。
今後両リーグの展望はクライマックスシリーズ争いに移るが、ジャイアンツとベイスターズでし烈な3位争いを繰り広げるセ・リーグに対し、パ・リーグは3位・イーグルスと4位・バファローズの間には12ゲーム以上の開きがあり、CS進出3チームはほぼ決定的な情勢だ。
ちなみに59年前セ・パ同日優勝を果たした球団とは西鉄ライオンズと読売ジャイアンツだ。3年連続での対戦で、最も劇的な熱戦が繰り広げられた伝説の日本シリーズである。CSの結果次第でどのような顔合わせになるかは判らないが、戦力の厚さ・バランスは優勝を果たした両チームが図抜けているのは間違いない。歴史的な名勝負になることを予感させる。個人的には優勝球団同士の対決が見てみたいが、さて…。CSは10月8日、セ・パ同日に開幕する。
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本田真凜と宇野昌磨・2つのトゥーランドット(9月18日)
歌劇「トゥーランドット」はイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニが最後に手掛けたオペラで、彼が1924年にベルギーで客死した後、遺稿を元に完成された。架空の中華王朝を舞台にトゥーランドット皇女をめぐる愛のドラマを描いたこのスケールの大きなグランドオペラは、フィギュアスケートの使用曲としても多くの選手たちに愛されて演じられてきた。
16日、この曲を使う2人の日本を代表するスケーターが、それぞれ優勝を果たした。...
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歌劇「トゥーランドット」はイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニが最後に手掛けたオペラで、彼が1924年にベルギーで客死した後、遺稿を元に完成された。架空の中華王朝を舞台にトゥーランドット皇女をめぐる愛のドラマを描いたこのスケールの大きなグランドオペラは、フィギュアスケートの使用曲としても多くの選手たちに愛されて演じられてきた。
16日、この曲を使う2人の日本を代表するスケーターが、それぞれ優勝を果たした。米・ソルトレークシティーのUSインターナショナルではシニアデビュー戦となる16歳の本田真凜が出場。初日のSPではなんと衣装をホテルに忘れるというハプニングに影響が心配されたが、緊張を見せることもなく66・90点で首位に立つ。「緊張や体力面の不安も全部吹っ飛んだ」と、かえってリラックス出来ていたらしい。
続くフリーの演技は7月に初披露したばかりのトゥーランドットのプログラム。ジュニア時代から定評のある表現力に磨きをかけた滑りで、観客を魅了した本田。標高1300mの高地の会場で、最後は酸欠状態になりながらも演じ切り198.42点と大差でデビュー戦勝利を飾った。本人も「自分との戦いに勝てたんじゃないかなと思います」と大きな自信を得たようだ。
同日、イタリアで行われたロンバルディア杯では宇野昌磨が圧巻のトゥーランドットを舞う!5回の4回転ジャンプを全て成功させフリー自己最高得点で2連覇を達成。総合得点では羽生結弦に次ぐ世界歴代2位となる319・84点をマークした。2人が描く古の美姫の物語は、これからも益々世界を魅了してくれそうである。
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田中将大とイチロー・メジャーで刻む大記録(9月16日)
海の向こうメジャーリーグから嬉しいニュースが続けて飛び込んできた。オリオールズ戦に先発したヤンキース・田中将大が7回2失点の好投。ドジャース・前田健太に並ぶ日本人トップの12勝目を挙げ、これで日米通算150勝に到達した。プロ11年目での達成は日米通算では史上最速の記録となる。
節目の記録に、「150という数字はすごく遠く感じた数字でしたけど、続けてこられたってことはすごくよかったと思います」と語る田中。...
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海の向こうメジャーリーグから嬉しいニュースが続けて飛び込んできた。オリオールズ戦に先発したヤンキース・田中将大が7回2失点の好投。ドジャース・前田健太に並ぶ日本人トップの12勝目を挙げ、これで日米通算150勝に到達した。プロ11年目での達成は日米通算では史上最速の記録となる。
節目の記録に、「150という数字はすごく遠く感じた数字でしたけど、続けてこられたってことはすごくよかったと思います」と語る田中。前回の登板では5回途中7失点で降板。11敗目を喫しているだけに、今回の投球は朗報だ。ジラルディ監督も「スプリットとスライダーが安定していた」と高評価を与えた。ポストシーズンに向けてぜひ存在感をアピールしておきたいところである。
そして、マーリンズのイチローも5試合ぶりの快音。第一打席でレフト前に運ぶと、第四打席でもツーベースヒット。およそ1か月ぶりのマルチヒット(複数安打)でチームの勝利に貢献した。センターでのメジャー最年長先発出場記録を43歳327日に更新したこの試合に花を添えた形だ。今季で契約期間が満了となるイチロー。先発での出場機会は大きく減ったが、代打でのシーズン最多安打まで残り2と迫る26安打をマーク。オプション契約での契約の1年延長の可能性は濃厚であろう。
また、14日のゲームではこのところ3連敗中と苦しんでいたドジャースのダルビッシュ有もおよそ1か月ぶりの勝利投手となった(9勝目)。シーズン残り試合もわずかとなったが、日本人メジャーリーガーたちの奮闘を注視したい。
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破竹の五連勝!阿武咲、土俵に咲かす大輪の花(9月15日)
このところ「阿武咲」の読み仮名を初めて知った人も多いのではなかろうか。休場者が相次ぐ大相撲秋場所も序盤戦を終了。上位陣に次々と土が付くなか、ただ一人五連勝を決めたのは幕内三場所目の平幕・阿武咲(おうのしょう)だ。
その難読な四股名は、第六代横綱・阿武松(おうのまつ)の名を継承する、自身が所属の阿武松部屋から「阿武」を取り、「土俵に花を咲かせるように」との願いを込めて「咲(しょう)」を加えたもの。...
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このところ「阿武咲」の読み仮名を初めて知った人も多いのではなかろうか。休場者が相次ぐ大相撲秋場所も序盤戦を終了。上位陣に次々と土が付くなか、ただ一人五連勝を決めたのは幕内三場所目の平幕・阿武咲(おうのしょう)だ。
その難読な四股名は、第六代横綱・阿武松(おうのまつ)の名を継承する、自身が所属の阿武松部屋から「阿武」を取り、「土俵に花を咲かせるように」との願いを込めて「咲(しょう)」を加えたもの。(余談だが青森出身の彼の本名は「打越(うてつ)」と、これまた難読名字である)
十両昇進後はやや星勘定に苦しみ、一度は幕下に落ちることもあったが、初入幕の今年五月場所では10勝を挙げ、敢闘賞に輝いた。続く名古屋でも連続二桁勝利と急成長を見せている。176cmと決して大きくはないそのアンコ型の体型から繰り出す、非常に動きの速い相撲が持ち味。今場所は初日から三役力士を次々と撃破し、五日目はついに、自身初の結びの一番で横綱・日馬富士を豪快に土俵に転がした。「思い切っていこうと思っていました。いい相撲が取れてよかったです」インタビュールームでも声が弾む。ちょうど30年前、師匠の阿武松親方(元・益荒男)が「二横綱・四大関」を総なめにし“益荒男旋風”を巻き起こしたのを思い起こさせる。どこまで勝ち星を伸ばすか楽しみだ。
一方、これで平幕相手に三日連続で不覚を喫した日馬富士は、金星配給数史上最多の不名誉な記録をさらに更新してしまった。今場所初日では幕内通算し勝ち星を702勝とし、元横綱・貴乃花を抜き歴代単独7位となったばかり。一人横綱として、何とか立て直しを見せて欲しい。
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ボクシング・井上、田中、岩佐が共にTKO勝利(9月14日)
今月、ボクシングで3人の日本人世界王者がベルトをかけて戦った。9日に“モンスター“井上尚弥がWBO世界Sフライ級で6度目の防衛に成功。アメリカでの鮮烈なデビューを飾ったのに続き、13日は大阪でW世界戦が行われた。
WBO世界Lフライ級タイトルマッチは、王者・田中恒成が2度目の防衛に挑んだ。昨年の大晦日に日本最速8戦目で2階級制覇を成し遂げた田中。しかしこれまでの世界戦は地元東海地方のみでの生中継だった。...
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今月、ボクシングで3人の日本人世界王者がベルトをかけて戦った。9日に“モンスター“井上尚弥がWBO世界Sフライ級で6度目の防衛に成功。アメリカでの鮮烈なデビューを飾ったのに続き、13日は大阪でW世界戦が行われた。
WBO世界Lフライ級タイトルマッチは、王者・田中恒成が2度目の防衛に挑んだ。昨年の大晦日に日本最速8戦目で2階級制覇を成し遂げた田中。しかしこれまでの世界戦は地元東海地方のみでの生中継だった。今回が初めてのゴールデン全国中継。その名を轟かせるチャンスだが、第1R終了間際に挑戦者パランポンの右ストレートが炸裂、ダウンを奪われてしまう。だが、田中は第9Rで逆にダウンを奪うと猛然とラッシュを仕掛け、パランポンが棒立ちになったところでレフリーがストップをかけた。終わってみれば完勝だが、試合後のインタビューでは「俺って全然持ってない男ですね…こういう大事な所でこういう試合をするっていうのは自分にガッガリです」と反省が口をついた。次戦は試合をリングサイドで観戦したWBA世界同級王者の田口良一との統一戦が濃厚。「強カワイイ」の異名を持つ甘いルックスの田口は、現役日本人王者では井上と並ぶ最多6度の防衛中だ。楽しみな対決だが、正式決定の続報を待ちたい。
もう一つの世界戦は日本人対決。IBF世界Sバンタム級タイトルマッチは、挑戦者の岩佐亮佑が王者・小国以載から左ストレートでダウンを奪い、その後も圧倒。小国は口からキャンバスに鮮血がしたたり落ちる激しい流血でレフリーストップ、TKO負けとなった。岩佐は2度目の挑戦で世界ベルト奪取。所属するセレスジムでは開設14年目で初の世界王者誕生である。
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