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CS争いの陰で…試練のシーズンとなった3球団(9月29日)
プロ野球のペナントレースも残すところ僅かとなった。最少の広島カープは残り2試合。セ・パともにCSの切符をかけた3位争いは続いているが、今月中には決着がつくのではないだろうか。その一方で、今季は大きく成績が落ち込んだチームが多かった。取り上げるのも些か気が引けるのだが…歴史的なワースト成績となってしまった3球団について敢えて触れてみたい。
28日、カープの本拠地最終戦の陰で、敗れたスワローズのナインは唇を噛んだ。...
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プロ野球のペナントレースも残すところ僅かとなった。最少の広島カープは残り2試合。セ・パともにCSの切符をかけた3位争いは続いているが、今月中には決着がつくのではないだろうか。その一方で、今季は大きく成績が落ち込んだチームが多かった。取り上げるのも些か気が引けるのだが…歴史的なワースト成績となってしまった3球団について敢えて触れてみたい。
28日、カープの本拠地最終戦の陰で、敗れたスワローズのナインは唇を噛んだ。これで今季4度目となる7連敗。シーズン94敗は国鉄時代以来の67年ぶりとなる球団ワースト記録に並んでしまった。主力選手の故障が相次ぎ、7月には14連敗を喫するなど、非常に苦しい戦いが続いたこの一年。既に真中監督の勇退が決定しており、後任には前監督の小川淳司シニアディレクターの返り咲きが有力視されている。
セリーグは2年前、6球団全ての監督が40代という大きな若返りを見せ、新時代の到来を予感させた。だが、ドラゴンズ谷繁監督が成績不振の責任を取り退任し、今期より初就任としては史上最高齢の森繁和新監督体制になった。森監督は現在63歳。小川SDは現在60歳で、セの監督の平均年齢は大きく上がることとなる。
一方、パリーグ最下位のマリーンズも23日に球団ワースト記録(大毎オリオンズ時代の85敗)に達している。現在5位のファイターズも、北海道移転以降最悪の「借金19」以上が確定した。札幌ドームからの撤退、新球場建設の構想も浮上しているが、大谷翔平のメジャー流出も確定的な中での新たな船出ということに。3球団とも来年は正念場のシーズンとなりそうだ。
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ACL準決勝、レッズが価値あるドロー!柏木の決意(9月28日)
AFCチャンピオンズリーグ2017(ACL)はいよいよ準決勝に突入した。日本勢として唯一四強に勝ち残っている浦和レッズは27日、上海上港とのアウェイでの第1戦を迎えた。
中国プロサッカーリーグといえば豊富な資金力で海外の有力選手を“爆買い”していることで話題を集めることが多い。その先駆けとなった広州恒大などが有名だが、上海上港の補強ぶりもすさまじかった。昨年はJリーグでもプレー経験がある元ブラジル代表FW・フッキを移籍金69億円で獲得。...
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AFCチャンピオンズリーグ2017(ACL)はいよいよ準決勝に突入した。日本勢として唯一四強に勝ち残っている浦和レッズは27日、上海上港とのアウェイでの第1戦を迎えた。
中国プロサッカーリーグといえば豊富な資金力で海外の有力選手を“爆買い”していることで話題を集めることが多い。その先駆けとなった広州恒大などが有名だが、上海上港の補強ぶりもすさまじかった。昨年はJリーグでもプレー経験がある元ブラジル代表FW・フッキを移籍金69億円で獲得。さらに今季は同MF・オスカルが79億円もの巨額契約で加入した。ちなみにフッキは今大会8試合9ゴールと絶好調だ。
今大会、GSでの両チームの対戦成績は1勝1敗。前回レッズは敵地では2-3で惜敗している。代表試合以上に厳しいアウェイの洗礼を受けるとも評されるACL。試合前、堀孝史監督は「ACLのアウェイでの戦いというのは、どのチームと戦っても難しい」と語っていた。
“上海の“真っ赤なユニに埋め尽くされた会場。試合は前半15分にフッキのミドルシュートで失点。レッズは前回同様、先制を許してしまう。だが、27分に興梠からのパスに柏木陽介がうまく合わせ同点ゴール。後半はオスカルのフリーキックがバーを直撃する危ない場面もあったが何とか1-1のドローに持ち込んだ。次は来月18日のホームで上海を迎え撃つ。第2戦はアウェーゴール数で0-0でも浦和の決勝進出だが、柏木の気持ちは揺るがない。「勝てば決まるので勝利を目指して。サポーターの力を借りて絶対勝ちたい」と意気込む。2007年以来10年ぶりの決勝の舞台は、もうすぐそこだ。
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ダルビッシュとマエケン・初めての豪華リレー(9月27日)
ともに日本を代表する右腕・ダルビッシュ有と前田健太。二人が所属するLAドジャースは、今シーズン圧倒的な強さでナ・リーグを席巻。24日には西地区5連覇を決めた。いよいよ来月からはポストシーズンの戦いが始まる。
そのダルビッシュと前田による、初めてとなる投手リレーが、26日に実現した。パドレス戦に先発したダルビッシュは7回を投げ、許したヒットはわずか2本。9つの三振を奪い1失点とパドレス打線を封じ込めた
ダルの後を受けて8回からマウンドに上がったのは前田。...
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ともに日本を代表する右腕・ダルビッシュ有と前田健太。二人が所属するLAドジャースは、今シーズン圧倒的な強さでナ・リーグを席巻。24日には西地区5連覇を決めた。いよいよ来月からはポストシーズンの戦いが始まる。
そのダルビッシュと前田による、初めてとなる投手リレーが、26日に実現した。パドレス戦に先発したダルビッシュは7回を投げ、許したヒットはわずか2本。9つの三振を奪い1失点とパドレス打線を封じ込めた
ダルの後を受けて8回からマウンドに上がったのは前田。日本代表・侍ジャパンのマウンドでも実現したことのない豪華な継投だ。1回を投げ、味方のエラーで2点を失ったものの後続を断ち、勝利に貢献。ダルビッシュは3年ぶりの10勝目を挙げた。2014年に腱移植・トミージョン手術を受けてから初めての二桁勝利。さらにこの日の勝利で日米通算150勝まであと1勝に迫った。おそらくレギュラーシーズンでは今季最後の先発。試合後の会見では「9勝より10勝のほうが見栄えはいいのかなと思いますけど、でも余り自分の中では気にしてないです」と、いつも通り数字には素っ気ないが来季に向け、完全復活を示すことができそうだ。
前田健太は6月以来のリリーフ登板。ポストシーズンに向けた調整登板に「自分の中ではいつでも状況を見て投げるかなという準備はしています」と意気込みを語った。NPB時代は別リーグのこの二人。五輪代表やWBCでも一度も同じチームでプレーしたことはなかった。二人の豪華リレーでワールドチャンピオンに向けた戦いに挑むこととなるのか?楽しみである。
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試練を乗り越えて堂々の優勝!横綱・日馬富士(9月26日)
三横綱二大関の休場という前代未聞の事態に陥った大相撲秋場所は、一人横綱の日馬富士が、こちらも一人大関・豪栄道を本割と優勝決定戦で連破し、九度目の賜杯を抱いた。十日目時点で星三つ差からの優勝は史上初の大逆転である。
一夜明けた25日、国技館で横綱審議委員会定例会が開催され、総括がなされた。幕内優勝の勝ち星が11勝と過去最低だったことには苦言が呈されたが、一人横綱の重責を果たした日馬富士については、各委員から「横綱の強さを見せてくれた」と評価する声が上がった。...
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三横綱二大関の休場という前代未聞の事態に陥った大相撲秋場所は、一人横綱の日馬富士が、こちらも一人大関・豪栄道を本割と優勝決定戦で連破し、九度目の賜杯を抱いた。十日目時点で星三つ差からの優勝は史上初の大逆転である。
一夜明けた25日、国技館で横綱審議委員会定例会が開催され、総括がなされた。幕内優勝の勝ち星が11勝と過去最低だったことには苦言が呈されたが、一人横綱の重責を果たした日馬富士については、各委員から「横綱の強さを見せてくれた」と評価する声が上がった。場所の窮地を救ったのは間違いなくこの横綱だろう。
一方、日馬富士の4敗はいずれも平幕力士相手。所謂「金星」を配給してしまった。これで通算の金星配給数は通算39個で歴代2位の輪島・貴乃花に並んだ。爆発的な強さを見せる反面、取り零しも多いことから批判に晒されることもある。今場所も心無い中傷をする有名人がいた。
だが、故障を抱えながらも、初めての一人横綱を十五日間務めた日馬富士の精神力は称賛に値するものである。何度かこのコラムで取り上げさせていただいたが、日馬富士の体重は幕内力士で2番目の軽量なのだ(137kg)。大型化が止まらない現代の大相撲の中で、このハンデを抱えながら、歴代6位の幕内通算勝ち星を積み上げてきたことは正に奇跡的とさえ言えよう。
「終わってみれば本当に一日一日の戦いの積み重ねが優勝につながってホッとしている」部屋で喜びを語った傷だらけの大横綱。故障に苦しむ休場力士たちにとっても、その姿は大きな励みとなっていることだろう。おめでとう、横綱!
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タカマツペアの歓喜・奥原の涙…ジャパンOP(9月25日)
世界バドミントン連盟の世界ツアー・スーパーシリーズで唯一の日本開催であるヨネックスオープンジャパン。24日、東京体育館で6日間にわたって繰り広げられた熱戦が幕を下ろした。
女子ダブルスで注目を集めたのは、高橋礼華&松友美佐紀の“タカマツペア”と先日の世界選手権で躍進した福島由紀&廣田彩花の“フクヒロペア”。両者は準決勝で激突。リオ五輪金メダルvs世界選手権銀メダルの、互いに譲らぬ好ゲームを制したのは先輩のタマカツペアだった。...
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世界バドミントン連盟の世界ツアー・スーパーシリーズで唯一の日本開催であるヨネックスオープンジャパン。24日、東京体育館で6日間にわたって繰り広げられた熱戦が幕を下ろした。
女子ダブルスで注目を集めたのは、高橋礼華&松友美佐紀の“タカマツペア”と先日の世界選手権で躍進した福島由紀&廣田彩花の“フクヒロペア”。両者は準決勝で激突。リオ五輪金メダルvs世界選手権銀メダルの、互いに譲らぬ好ゲームを制したのは先輩のタマカツペアだった。決勝では韓国キム・ハナ&コン・ヒヨンペアと対戦。タカマツペアは7歳年下の若いペアに対し、要所を抑えた老獪なテクニックで翻弄。見事3年ぶりの優勝を果たした。
「体がどうしてもダメだって訴えてきた」奥原希望は涙を浮かべ、言葉を振り絞った。2回戦でリオ五輪、世界選手権で激闘を繰り広げた宿敵S・プサルラを2-0で降し、「女子レスリング吉田沙保里や伊調馨のように、勝って当たり前と思われたい」と力強く抱負を語っていた。続く準々決勝も制し、ベスト4入りを決めていたのだが…試合後に「体に痛みを感じている」と異変を察知。度重なる激闘で奥原の右膝は悲鳴を上げていたのだ。リオ金メダルC・マリンとの準決勝を前に無念の棄権となってしまった。
痛めた膝は腫れて水がたまっている状態だという。これまでも両膝や右肩など様々な故障に苦しめられた奥原。だが、その都度不死鳥のように蘇ってきた。来年のスーパーシリーズは日程が変更となり、さらに大会数も増える予定となっている。ここは是非とも無理をせず完治させて、再びコートに戻ってくる日を待ちたい。
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