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注目ルーキー安田尚憲入団会見・FA動向にも注目(12月6日)
今年のドラフト会議で注目を集めた高校BIG3最後の一人、マリーンズが1位指名した安田尚憲(履正社)の入団会見が行われた。高校通算65本塁打の長距離砲。弾丸ライナーの豪快な当たりはまさに超高校級だ。希望の愛称については「千葉のゴジラ」と目標とする松井秀喜の名前を挙げた。先にファイターズでの入団会見を行った清宮幸太郎が、「“ポスト○○“と言われるのは嫌」と強いプライドを見せたのとは好対照なのが面白い。...
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今年のドラフト会議で注目を集めた高校BIG3最後の一人、マリーンズが1位指名した安田尚憲(履正社)の入団会見が行われた。高校通算65本塁打の長距離砲。弾丸ライナーの豪快な当たりはまさに超高校級だ。希望の愛称については「千葉のゴジラ」と目標とする松井秀喜の名前を挙げた。先にファイターズでの入団会見を行った清宮幸太郎が、「“ポスト○○“と言われるのは嫌」と強いプライドを見せたのとは好対照なのが面白い。同じリーグで二人のライバルが鎬を削るところを早く見てみたい。
今季12球団ワーストのチーム本塁打数&打率で球団史上ワーストの87敗を喫したマリーンズ。内野手もGG賞の鈴木大地以外は伸び悩んでおり、BIG3中では一番早く定位置を奪取できるかもしれない。30本塁打以上を記録した日本人選手がオリオンズ時代の落合博満以降いないという深刻な和製大砲不足のチームを救うことができるだろうか。
一方、ストーブリーグも佳境。FA市場では今季自己最多タイの11勝を挙げたライオンズ・野上亮磨が、ジャイアンツへの移籍で合意。会見では高橋監督から、現役最後シーズンで野上から本塁打を放っていると明かされ、和気あいあいの和やかムードに。ジャイアンツではこのところFA獲得した選手、特に投手が思うような結果を出せていない状況だが、その沈滞ムードを打破してくれることを期待したいところだ。
FAでは増井浩俊のバファローズ移籍も決定したが、MLBへのFA&ポスティング移籍を目指す涌井・牧田・平野らにはまだ有力な交渉先が現れていない。続報を待ちたい。
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奇跡の大逆転優勝を手繰り寄せた小林悠の執念(12月5日)
最終節、大逆転でJ1を制した川崎フロンターレが優勝記念パレードを10日に実施する。当日は川崎市庁舎前から川崎駅南交差点までを行進する予定。チーム創設21年目にしての悲願達成に、いま川崎の街は歓喜に包まれている。
2日、優勝のかかった最終節2試合は同時刻スタート。川崎フロンターレvs大宮アルディージャと鹿島アントラーズvsジュビロ磐田。前節まで首位のアントラーズが勝利すれば連覇達成で、国内20冠目のメモリアルタイトルとなる筈だった。...
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最終節、大逆転でJ1を制した川崎フロンターレが優勝記念パレードを10日に実施する。当日は川崎市庁舎前から川崎駅南交差点までを行進する予定。チーム創設21年目にしての悲願達成に、いま川崎の街は歓喜に包まれている。
2日、優勝のかかった最終節2試合は同時刻スタート。川崎フロンターレvs大宮アルディージャと鹿島アントラーズvsジュビロ磐田。前節まで首位のアントラーズが勝利すれば連覇達成で、国内20冠目のメモリアルタイトルとなる筈だった。一方この1か月ぎりぎりの戦いを繰り広げてきたフロンターレ。雨中の厳しい試合となった31節では、柏レイソルにリードを許しながら終了間際にFW小林悠のゴールで辛くも執念のドロー。さらに負ければその日試合のなかったアントラーズが優勝となる前節でも、アジア王者を決めたばかりの浦和レッズを1-0で下し、首の皮一枚で踏みとどまった。
気が付けば最終節は川崎の対戦相手がJ2降格の決定している大宮なのに対して、鹿島は今季リーグ最少失点と鉄壁の防御を誇る磐田。もし川崎が勝利すると鹿島は引き分けも許されない状況になっていた。勝ち点差「2」で数字の上では有利なはずの王者アントラーズは、実はすでに土俵際まで追い詰められていたのだった。
この日川崎は小林がハットトリックを決める大活躍で5-0での圧勝。対する鹿島は再三の好機を決めきれずスコアレスドローに終わり、川崎の大逆転優勝が決まった。小林は月間MVPと自身初の得点王も獲得。劇的なビクトリーロードの始まりは、彼がもぎ取ったあの雨の柏での執念のゴールが端緒だったのかもしれない。
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ゴルフ賞金王決定・37歳宮里優作、初の栄冠(12月4日)
ホールアウトした瞬間、宮里の眼は僅かに潤んでいるように見えた。男子ゴルフの国内最終戦、日本シリーズJTカップ最終日(東京よみうりCC)。賞金王争いの行方は、首位を走る小平智とそれを追う宮里優作の二人に絞られていた。
賞金ランキングで小平智に1700万円余りの差をつけられていた宮里。この最終戦で優勝するしか賞金王奪取は不可能だった。3日目に首位タイに立った宮里は、最終日にスタートから猛チャージをかけていく。...
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ホールアウトした瞬間、宮里の眼は僅かに潤んでいるように見えた。男子ゴルフの国内最終戦、日本シリーズJTカップ最終日(東京よみうりCC)。賞金王争いの行方は、首位を走る小平智とそれを追う宮里優作の二人に絞られていた。
賞金ランキングで小平智に1700万円余りの差をつけられていた宮里。この最終戦で優勝するしか賞金王奪取は不可能だった。3日目に首位タイに立った宮里は、最終日にスタートから猛チャージをかけていく。第6ホールでイーグルを奪うなど、前半だけで6つスコアを伸ばして独走態勢に入る。そのまま2位に6打差をつけ逃げ切り今季4勝目。鮮やかな逆転で自身初の賞金王を勝ち取った。感極まった素振りは直後の一瞬だけ。ギャラリーに向かって大きく万歳を促したかと思えば、優勝インタビューでも「まさかこんなことになるとは…ちょっと、思ってましたけど」とおどけて見せるひょうきんさはいつも通りだ。今季は1ホールあたりのパット数が最小となり、これまで苦しんできた弱点を克服したのが大きかった。その心境の変化には家族の存在もあったのではないだろうか。
5つ年下の妹、宮里藍が今シーズン限りで引退。幸い大事には至らなかったが、そのツアーに同行中の父・勝氏が倒れ、救急搬送される心配なニュースもあった。優勝インタビューで、駆け付けた自分の家族に触れ「家族の前で本当に勝てて良かった」と語る言葉には重みがある。思いを新たにして挑んだ一年だったといえる。
既に女子は鈴木愛が日本人選手3年ぶりとなる初の賞金女王を確定。日本人男女が揃って賞金王・賞金女王となるのは4年ぶりのこととなる。
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敗れるも心は折れず・桃田賢斗、復活への誓い(12月2日)
「まだまだ自分はこれで終わりじゃないと思っています」バドミントン全日本総合選手権5日目。1年以上の出場停止から復帰した男子シングルスのエース桃田賢斗は、準々決勝で敗れて2年ぶりの優勝は果たせなかった。
スーパーシリーズで日本人初の優勝を遂げたのは、ちょうど一年前の12月。その後発覚した賭博カジノへ出入りした問題で、全日本の若きエースはリオ五輪への道を絶たれた。予想だにしなかった栄光からの転落。...
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「まだまだ自分はこれで終わりじゃないと思っています」バドミントン全日本総合選手権5日目。1年以上の出場停止から復帰した男子シングルスのエース桃田賢斗は、準々決勝で敗れて2年ぶりの優勝は果たせなかった。
スーパーシリーズで日本人初の優勝を遂げたのは、ちょうど一年前の12月。その後発覚した賭博カジノへ出入りした問題で、全日本の若きエースはリオ五輪への道を絶たれた。予想だにしなかった栄光からの転落。一時の誘惑への傾倒は、あまりにも大きな代償となった。
今年5月に処無期限の出場停止処分が解け、ゼロからのスタートとなった桃田。世界ランク2位まで上り詰めたランキングは282位まで降下していた。長いブランクからの復帰。コンディションが心配されたが、復帰戦を優勝で飾ると快進撃を開始。この大会まで奪われたセットはわずかに6セットのみ。61勝1敗という圧倒的な力を見せつけて、2大会ぶりに日本選手権の大舞台に戻ってきたのだった。
桃田が再び日本代表に復帰するには決勝進出が必要。その重圧からか1回戦からセットを奪われる展開に。2回戦に進出するも、フルセットでの厳しい戦いが続く。準々決勝で元日本代表の武下利一に第1セットを奪われると、その後も挽回できずストレートで完敗を喫した。
だが、試合後の桃田の表情は明るかった。冒頭の言葉に続けて、謹慎中に支えてくれた関係者やファンへの感謝の言葉を繰り返していた。「ここで心が折れるわけにいかない」鍛え直された精神力を武器に、再び頂点を目指す戦いは続く。
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東京パラリンピックまで1000日・皆で参加する2020(12月1日)
いよいよ東京2020パラリンピック競技大会まで1000日を切った。29日には都内各地でイベントが開かれ、墨田区のスカイツリーや港区の東京タワーはパラリンピックシンボルカラーに彩られた。このパラリンピック旗に用いられた赤・青・緑の3色は、それぞれ心(スピリット)・肉体(ボディ)・魂(マインド)を表すものとされている。
カウントダウンイベントでは小池東京都知事が「パラリンピック大会の成功なくして東京大会の成功はない」と挨拶。...
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いよいよ東京2020パラリンピック競技大会まで1000日を切った。29日には都内各地でイベントが開かれ、墨田区のスカイツリーや港区の東京タワーはパラリンピックシンボルカラーに彩られた。このパラリンピック旗に用いられた赤・青・緑の3色は、それぞれ心(スピリット)・肉体(ボディ)・魂(マインド)を表すものとされている。
カウントダウンイベントでは小池東京都知事が「パラリンピック大会の成功なくして東京大会の成功はない」と挨拶。車いすバスケットボール・古澤拓也や、競泳・一ノ瀬メイらパラリンピアン5選手が参加して、気運を盛り上げた。
このほかにも板橋区内の小学校では、陸上400mリレー銅メダルの佐藤圭太によるスポーツ義足体験授業が行われた。会場にはテニスの錦織圭がサプライズ登場し、一緒に義足をつけて競走したりクイズなどの交流を行っている。
このコラムでも何度か提言したが、義務教育課程で選手らとともにパラスポーツ競技を体験することは、障がい者への理解や社会意識を育むうえで非常に有益なこと思う。過去のパラ大会で日本がメダルを獲得したゴールボールとボッチャは今月日本選手権大会が行われたばかり。この両競技などはゲームとしても非常に面白く、きっと子供たちにも楽しんでもらえるだろう。
一方で大会に向けてバリアフリーの整備も重要な課題だ。10月からはトヨタ自動車が車いす使用者などにも快適なユニバーサルデザインのJAPAN TAXIを発売。来秋には都営バスも段差のないフルフラットバスを運行開始する予定である。障がいを持った人たちが負担なく観戦できる五輪・パラリンピックの実現を期待したい。
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