更新を終了しています
小平奈緒が快挙!日本女子単史上初の世界記録(12月12日)
日本スピードスケートの歴史を塗り替える快挙。その陰には前日のレースでの悔しさがあった。10日、アメリカ・ソルトレークシティ―で行われたスピードスケートW杯第4戦の女子1000m。日本の絶対エース・小平奈緒が1分12秒09のタイムでフィニッシュし、世界新での優勝を果たした。スピードスケート個人種目での世界記録達成は日本人女子初の快挙である。
小平は前日の女子500mでは自身が持つ日本記録を塗り替えるタイムで優勝。...
全部読む
日本スピードスケートの歴史を塗り替える快挙。その陰には前日のレースでの悔しさがあった。10日、アメリカ・ソルトレークシティ―で行われたスピードスケートW杯第4戦の女子1000m。日本の絶対エース・小平奈緒が1分12秒09のタイムでフィニッシュし、世界新での優勝を果たした。スピードスケート個人種目での世界記録達成は日本人女子初の快挙である。
小平は前日の女子500mでは自身が持つ日本記録を塗り替えるタイムで優勝。国内外含め23連勝を達成したが、期待された世界記録の更新には0.18秒及ばなかった。最終組で並走したのは現・世界記録保持者の韓国イ・サンファだった。「本当にこんなに悔しい勝利はない。コーナーで技術の未熟さを感じた」と小平。ライバルには勝利したもののほろ苦い思いが募った。高地のため好タイムが出やすいといわれるソルトレーク。小平は気持ちを1000mに切り替える。今季はこの種目でも優勝を重ねてきたが、前回カルガリー大会ではよもやの転倒。レース前「前の失敗を自分の力で乗り越えたかった」と語ったが、見事に有言実行を決めて見せた。「ようやく獲れたなという気持ち。500mだけでなく、これで自信を持って1000mも私の距離だと思える」と笑顔を見せてくれた。
死角なしに見える小平だが、1000mでは10月の全日本選手権でも転倒しているので、その点は注意が必要だ。一方、500mで気になるのは、やはり五輪2連覇中のイだろう。昨シーズンから小平は無敗だが、今季に入って徐々にタイム差を詰められているのが気になる。地元開催の平昌では世界記録保持者の意地にかけ、向かってくるに違いない。要警戒の相手である。
次のW杯は年明けドイツ・エアフルト大会。それを終えると、いよいよ平昌五輪が始まる。
閉じる
大谷翔平、エンジェルスへ・今後の日米協定は(12月11日)
「本当にたくさんの人たちに支えられて、きょうこのメジャーリーグのスタートラインに立つことができて本当に感謝しています」エンジェルスの本拠地アナハイムでおよそ250人の報道陣を前に入団会見を行った大谷翔平。30分に及んだ会見はジョークも飛び出し、和やかムード。米メディアの評価も好意的で、エンジェルスファンは久々の日本からのビッグ“ルーキー”に沸き立っているようだ。
5年前の10月。花巻東高校3年で、最速160kmの本格派投手として注目を集めていた大谷は、MLB球団との面接を経て、メジャー行きを宣言していた。...
全部読む
「本当にたくさんの人たちに支えられて、きょうこのメジャーリーグのスタートラインに立つことができて本当に感謝しています」エンジェルスの本拠地アナハイムでおよそ250人の報道陣を前に入団会見を行った大谷翔平。30分に及んだ会見はジョークも飛び出し、和やかムード。米メディアの評価も好意的で、エンジェルスファンは久々の日本からのビッグ“ルーキー”に沸き立っているようだ。
5年前の10月。花巻東高校3年で、最速160kmの本格派投手として注目を集めていた大谷は、MLB球団との面接を経て、メジャー行きを宣言していた。もしもドラフトでファイターズの指名がなければどうなっていただろう?おそらくは、ドジャースほか接触していた3球団のいずれかに入団し、AAかAAAからのスタートとなっていた筈だ。その場合は無論、投手での起用のみとなっていただろうから、果たして打者・大谷の才能は開花していたかどうか…。いずれにせよ超高校級選手がNPBを経由せず、そのままMLBに獲得されるという事態は回避された。
過去にはMLB球団が日本の高校球児を獲得したケースもあるが(97年・メッツ)、それは日本のドラフト指名漏れの選手だった。NPBを経由せずMLBに行った選手は、2年ないし3年間、NPB側は受け入れないという所謂“田澤ルール“が存在する。だが、大谷が直接MLB入りして活躍を果たしていたとすれば、大物高校生が後に続いていた可能性はあるだろう。日米間の協定についても何らかの改定が行われたかもしれない。ファイターズで5年間活躍した後に移籍した大谷。彼の今後の活躍は日本の球児たちの進路選択において大きな意味を持つ。
閉じる
掴みかけた世界王者…宇野昌磨、悔しい銀メダル(12月9日)
あと0.5点。届きかけた頂点の座は無情にも掴み取ることはできなかった。四年ぶり日本開催のフィギュアスケートGPファイナル。地元・名古屋で最終滑走を務めた宇野昌磨は、果敢に4回転ジャンプに挑みフリーでは1位となったものの、惜しくも金メダルを逃した。「緊張感というのは特にはなかった」と振り返った宇野。だが、栄冠を目の前にして目に見えない重力が彼の体にのしかかっていたのかもしれない。
初日のSP。...
全部読む
あと0.5点。届きかけた頂点の座は無情にも掴み取ることはできなかった。四年ぶり日本開催のフィギュアスケートGPファイナル。地元・名古屋で最終滑走を務めた宇野昌磨は、果敢に4回転ジャンプに挑みフリーでは1位となったものの、惜しくも金メダルを逃した。「緊張感というのは特にはなかった」と振り返った宇野。だが、栄冠を目の前にして目に見えない重力が彼の体にのしかかっていたのかもしれない。
初日のSP。宇野は4回転フリップ、4回転トウループ+3回転トウループのコンビネーションともに高い芸術点を挙げたが、最後にトリプルアクセル着地の際、珍しい仰向けの体勢で尻餅。さらに余裕を持たせるために長くした「四季・冬」が規定時間をオーバーしてしまいトータルで減点2を受けた。結局のところここでの減点が最後の最後に効いてしまったことになる。
優勝は4回転ジャンプの申し子、アメリカのネイサン・チェン。ジャンプの高さ、安定感は現在世界ナンバー1といっても差し支えないだろう。そこに幼いころからクラシックバレエで磨いた表現力で、シニア参戦2年目でトップスケーターに上り詰めてきた。しかし、フリーでは前半3本入れた4回転でミス。後半には演技構成を変えて6本目の4回転にも挑んだが転倒するなど苦しい展開。しかしSPでのリードがものを言い、僅差での初優勝となった。18歳7か月での世界制覇。平昌に向けて日本勢最大のライバルとなるのは間違いないだろう。
なお、同日行われた女子のショートでは宮原知子が3位に、今回初出場の樋口新葉は5位につけている。宮原はGPシリーズトップのメドベデワの負傷による繰り上がり出場。SPはほぼミスの無い安定したスケーティングで今季自己最高得点を挙げた。GPシリーズは二年連続で銀メダル。初の女王戴冠となるか?樋口とともにフリーでの巻き返しに期待したい。
閉じる
五輪・パラのマスコット案発表!子供たちの評価は?(12月8日)
オリンピックのマスコットキャラが生まれたのは68年グルノーブル冬季五輪の“シュス”が最初だとされる。このときは非公式扱いだったが、72年のミュンヘン夏季五輪で“ヴァルディ”が公式マスコットとして初採用された。日本では98年長野五輪で活躍したフクロウをモチーフにした“スノーレッツ”が記憶に新しい。
2020東京五輪・パラリンピックまで960日となった7日、都内の小学校でマスコットの最終候補3作品が発表となった。...
全部読む
オリンピックのマスコットキャラが生まれたのは68年グルノーブル冬季五輪の“シュス”が最初だとされる。このときは非公式扱いだったが、72年のミュンヘン夏季五輪で“ヴァルディ”が公式マスコットとして初採用された。日本では98年長野五輪で活躍したフクロウをモチーフにした“スノーレッツ”が記憶に新しい。
2020東京五輪・パラリンピックまで960日となった7日、都内の小学校でマスコットの最終候補3作品が発表となった。応募総数2042件のなかから選ばれた3作品6体のキャラクターはいずれも日本文化を表す意匠が施されたものとなっている。近未来の世界観が漂う候補「ア」は、エンブレムでも採用された市松模様を取り入れたもの。パラリンピックのキャラには日本の桜をイメージしたデザインが。アニメキャラテイストの候補「イ」は五輪が招き猫と狐のイメージ。パラは狛犬がモチーフ。候補「ウ」は白狐と葉っぱを頭に乗せた狸。ともに金色の水引を身に着けているのが印象的だ。
近年の「ゆるキャラ」ブームなど日本独自の「Kawaii」文化は海外でも人気が浸透して生きている。五輪・パラ大会はともに文化発信の場でもある。日本のデザイン力や魅力を伝える存在として大きな役割を果たしてくれるだろう。
今回は大会史上初めて小学生による投票で正式決定されるマスコット。ぬいぐるみ化や着ぐるみの活動も想定すると、立体化した際の見栄えや機能性も考慮したほうがよいと思われるが、あくまでも次代を担う子供たちの感性で選ばれることに大きな意味がある。果たして来年2月28日に発表されるのはどのデザインだろうか。
閉じる
川崎の街が変わる?・DeNAがBリーグ参入へ(12月7日)
DeNAがバスケットボールに本格参入することになった。当コラムでも8月にサンケイスポーツのスクープ報道を紹介したが(8月18日記事)、6日、東芝がBリーグ・川崎ブレイブサンダースの経営権をDeNAに承継する旨の基本合意を締結したことを両社で正式発表した。
経営再建中の東芝グループは来年3月末で、国民的アニメ「サザエさん」のスポンサー降板を発表したばかり。歴史のあるスポーツ部門を縮小するのも大鉈を振るう事業スリム化の一端だが、社会人野球とラグビートップリーグのチームは、当面現状のまま保有する見込みだという。...
全部読む
DeNAがバスケットボールに本格参入することになった。当コラムでも8月にサンケイスポーツのスクープ報道を紹介したが(8月18日記事)、6日、東芝がBリーグ・川崎ブレイブサンダースの経営権をDeNAに承継する旨の基本合意を締結したことを両社で正式発表した。
経営再建中の東芝グループは来年3月末で、国民的アニメ「サザエさん」のスポンサー降板を発表したばかり。歴史のあるスポーツ部門を縮小するのも大鉈を振るう事業スリム化の一端だが、社会人野球とラグビートップリーグのチームは、当面現状のまま保有する見込みだという。
ブレイブサンダースの母体となった東芝バスケットボール部は1950年に創設された。これは偶然にもプロ野球・横浜ベイスターズの前身である大洋ホエールズと同じ年の設立である。会見場でそのことを「何かの縁だと感じている」と引合いに出したDeNA・岡村スポーツ事業本部長。「伝統あるバスケットボールのチームをお預かりできることに、大変大きな可能性を感じている」と力強く抱負を語った。
チームの拠点は引き続き川崎市に置くと明言したことで、地元のブースター(ファン)も一安心だろう。Bリーグ1年目は準優勝の好成績を残したが、観客動員では千葉や栃木といった人気チームに水を開けられている状況だ。川崎市の人口規模からみれば潜在的なファン開拓の余地は非常に大きい。ベイスターズの親会社となった2012年以降、横浜市をベースボールパークとして見事に甦らせた実績を持つDeNA。シナジー効果で川崎をバスケの街として発展させられるか、お手並みを拝見したいところだ。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索