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サッカー界年内最後のビッグマッチ・結果は…(12月18日)
サッカーのクラブW杯はレアルマドリードの大会史上初の連覇で幕を閉じた。一方、本田圭佑の所属するパチューカは、開催国代表アルジャジーラを下し世界3位に輝いた。右膝痛で3位決定戦は欠場したものの、2試合連続で延長戦の死闘となった準々決勝と準決勝にフル出場した彼の貢献は大きい。また、アジア王者として挑んだ浦和レッズも準決勝では0-1で惜敗したものの、アフリカ王者・カサブランカを破り5位と健闘した。世界30万1000クラブの頂点を決める戦いにJクラブのなかで最後まで挑めたことは大きな勲章だ。...
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サッカーのクラブW杯はレアルマドリードの大会史上初の連覇で幕を閉じた。一方、本田圭佑の所属するパチューカは、開催国代表アルジャジーラを下し世界3位に輝いた。右膝痛で3位決定戦は欠場したものの、2試合連続で延長戦の死闘となった準々決勝と準決勝にフル出場した彼の貢献は大きい。また、アジア王者として挑んだ浦和レッズも準決勝では0-1で惜敗したものの、アフリカ王者・カサブランカを破り5位と健闘した。世界30万1000クラブの頂点を決める戦いにJクラブのなかで最後まで挑めたことは大きな勲章だ。Jリーグ復権の起点となる価値ある一年の激闘だった。
さて…クラブチームの戦いに続き、その数時間前に行われた日本代表の試合についても触れねばならない。結果から言えば「歴史的大敗」である。韓国との東アジアE-1サッカー選手権決勝に挑んだハリルジャパンは、日韓戦では38年ぶりに4点もの大量失点を喫して敗れた。「引き分け」でも優勝という有利な条件下で、開始早々PKによる先取点を得た日本だったが、そこからは勝つしかなくなった韓国の必死の猛攻の前にまるで成す術がなかった。
惨敗に解説者陣の反応もかなり手厳しい。試合中継のゲストのラモス瑠偉の口からは幾度も厳しい檄が飛んだ。松木安太郎氏も「気持ちも、ボール際も、チームの一体感も無かった」と苦言。その一方、試合後のハリルホジッチ監督は記者団を前にいつにも増して強烈な言葉を並べた。「相手のほうが全ての面で上回っていた。それでも監督のせいで負けたと思うのであればそれで記事を書いてください」「試合前から韓国のほうが強いことは分かっていた」このコメントには流石にこの人が黙っていない。ご意見番・セルジオ越後氏からは「『前の日から相手のほうが日本より強いとわかっていた』と言うような監督にはチームの指揮を執る権利は無い」と、解任待望論まで飛び出した。年内最後のビッグマッチも、「唇寒し」な結果になってしまったが、あと半年を切ったロシアW杯に向けて、果たして何か打つべき新たな手はあるのであろうか…
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なでしこ惜しくも準優勝・未来を担う岩渕真奈(12月16日)
「後半少し点を取りにいく中でバランスが崩れ、失点してしまったという感じです(高倉監督)」サッカー東アジアE-1選手権。3大会ぶりの優勝を目指す日本女子代表・なでしこジャパンは、お互い2連勝の北朝鮮との最終戦に挑んだが0-2で敗北。今年11月にアジアサッカー連盟(AFC)の最優秀監督に選出された高倉麻子監督だが、初タイトルはお預けとなってしまった。
FIFAランク8位でアジア最上位の日本に対して、北朝鮮は10位。...
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「後半少し点を取りにいく中でバランスが崩れ、失点してしまったという感じです(高倉監督)」サッカー東アジアE-1選手権。3大会ぶりの優勝を目指す日本女子代表・なでしこジャパンは、お互い2連勝の北朝鮮との最終戦に挑んだが0-2で敗北。今年11月にアジアサッカー連盟(AFC)の最優秀監督に選出された高倉麻子監督だが、初タイトルはお預けとなってしまった。
FIFAランク8位でアジア最上位の日本に対して、北朝鮮は10位。アジア最大の強敵である。優勝決定戦は気温8度と底冷えのする千葉市のフクダ電子アリーナでの戦いとなった。両国ともに中国と韓国を連破しているが、得失点の関係で北朝鮮がリードする状況。なでしこは何としても得点を重ねたかった。しかし前半は押し込まれる展開のまま0-0で終了。後半19分に先制を許すと、残り10分を切った中で追加点を許し、そのまま反撃及ばず敗れてしまった。北朝鮮はこれで大会3連覇。年代別で世界一になった世代も成長しており、今後もなでしこにとって厳しい相手となりそうである。
今大会の一つの収穫は岩渕真奈の復活だろう。15歳でU-17女子W杯MVP。AFCのアジア年間最優秀女子ユース選手賞も受賞し、“天才少女”の名をほしいままにした岩渕は、日テレベレーザに入団。同年の新人賞も獲得した。2012年のロンドン五輪では出番こそ少なかったがプレーに煌めきを感じさせていた。次代のなでしこを牽引してくれると誰もが思ったが、その後移籍したドイツリーグでは度重なる故障に苦しみ、代表でも精彩を欠く日々が続いた。今年6月に国内復帰し、現在リスタートを図っている。来年に向け更なる飛躍を期待したい。
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日本発の五輪競技ケイリン・日本勢が快挙達成(12月15日)
1964年の東京オリンピックでは柔道が初めて正式種目となり、来たる2020年・東京大会には空手が追加種目に認定された。日本初のスポーツ競技として五輪種目となったのはこの2競技だけではない。2000年のシドニー大会から五輪種目となった「ケイリン」は日本の公営競技・競輪から生まれた自転車によるトラックレースである。2012年のロンドン大会からは女子のケイリンも新種目となっている。
今月、チリ・サンティアゴで行われた自転車トラックW杯第4戦の男子ケイリンで、脇本雄太が日本に14年ぶりとなる金メダルをもたらした。...
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1964年の東京オリンピックでは柔道が初めて正式種目となり、来たる2020年・東京大会には空手が追加種目に認定された。日本初のスポーツ競技として五輪種目となったのはこの2競技だけではない。2000年のシドニー大会から五輪種目となった「ケイリン」は日本の公営競技・競輪から生まれた自転車によるトラックレースである。2012年のロンドン大会からは女子のケイリンも新種目となっている。
今月、チリ・サンティアゴで行われた自転車トラックW杯第4戦の男子ケイリンで、脇本雄太が日本に14年ぶりとなる金メダルをもたらした。ラスト1周で3人をごぼう抜きにし、栄冠を手にした脇本。前週の第3戦・カナダ大会では4位と惜しくも表彰台を逃したが、コーチの助言をもとに雪辱を果たした。日本勢14年ぶりの快挙ということはレース後に初めて知ったという。帰国後、羽田空港で行われた共同記者会見で2020年に向けての抱負を語った。「日本の競輪選手でも競技のケイリンで勝てることを証明できた。東京五輪でも金メダルを取れるように頑張りたい」前回リオ大会では初めて代表に選出された脇本。東京五輪には30歳となる。五輪のメダル候補として期待が高まる。
今回の自転車トラックW杯では脇本以外にも日本勢が躍進し、金2・銀2・銅1のメダルラッシュとなった。女子では梶原悠未(ゆうみ)が、複合競技の「オムニアム」で金メダルを獲得。梶原は第3戦・カナダ大会から2大会連続の優勝だ。4種目の合計ポイントで争うオムニアムで日本人女子が優勝したのは史上初の快挙である。さらに男子オムニアムでも橋本英也が銀メダル。こちらも東京五輪での活躍が楽しみだ。
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BIG3の大トリ・カープ中村奨成の大胆宣言(12月14日)
「カープの看板選手になれるように。そしてファンの皆さんに夢や感動を与えられるような息の長い選手になるので応援よろしくお願いします(中村奨成)」ゴールデンルーキーの口から頼もしい言葉が聞かれた広島カープの新入団選手の発表会。今年の夏の甲子園で32年ぶりに一大会6本の最多ホームラン記録を更新した地元・広島の広陵高校の中村。そのバッティングだけでなく、強肩を誇る守備も魅力だ。広陵高校では正捕手として、夏の甲子園と国体の二冠に貢献した。...
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「カープの看板選手になれるように。そしてファンの皆さんに夢や感動を与えられるような息の長い選手になるので応援よろしくお願いします(中村奨成)」ゴールデンルーキーの口から頼もしい言葉が聞かれた広島カープの新入団選手の発表会。今年の夏の甲子園で32年ぶりに一大会6本の最多ホームラン記録を更新した地元・広島の広陵高校の中村。そのバッティングだけでなく、強肩を誇る守備も魅力だ。広陵高校では正捕手として、夏の甲子園と国体の二冠に貢献した。今年の高校BIG3(清宮幸太郎、安田尚憲)の内で最も走・攻・守のバランスが良いのは間違いないだろう。
大記録達成で夏の甲子園を沸かせた時、中村の印象的な言葉がある。「誰にも追いつけない記録を作りたい」そして今回の入団発表会でも強気な言葉が飛び出した。「先ずは新人王を獲って最終的には“トリプルスリー“だったり、誰も成し遂げていない記録を自分が塗り替えたい」度肝を抜く18歳ルーキーの堂々たる宣言だ。
緒方孝市監督も「一日でも早く1軍のグラウンドでプレーすることを我々もしっかり後押ししていきたい」と期待を込める。しかし、正捕手の座には今年のベストナインを初受賞した會澤翼が。さらに昨年にはドラフト4位で捕手の日大三校・坂倉将吾を獲得したばかりだ。坂倉は二軍で急成長を遂げ、来季のブレイクが期待される。一時的に外野などでの起用も考えられるが、現在のカープの野手陣は若く、割って入るのは難しいだろう。この日、新人入団選手の発表会に登場したのは育成選手も含めた9選手。うち実に7人が投手だった。中村が一軍で彼ら若鯉たちの投球を受ける日が待ち遠しい。
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田中美南と小林悠・二人の得点王が決勝ゴール(12月13日)
現在日本国内で行われている東アジアナンバー1を決める二つの戦い。E-1サッカー選手権は男女ともに4か国での総当たり戦である。
11日、千葉で行われた女子・なでしこジャパンの第2戦は中国。昨年の五輪アジア最終予選でよもやの敗北を喫し、リオ行きを絶たれた因縁の相手だ。勝利を決めたのはベレーザの田中美南。「絶妙なパスが来たので流し込むだけでした」と語る、なでしこリーグ2年連続得点王の韓国戦に続くゴールで雪辱を果たした。...
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現在日本国内で行われている東アジアナンバー1を決める二つの戦い。E-1サッカー選手権は男女ともに4か国での総当たり戦である。
11日、千葉で行われた女子・なでしこジャパンの第2戦は中国。昨年の五輪アジア最終予選でよもやの敗北を喫し、リオ行きを絶たれた因縁の相手だ。勝利を決めたのはベレーザの田中美南。「絶妙なパスが来たので流し込むだけでした」と語る、なでしこリーグ2年連続得点王の韓国戦に続くゴールで雪辱を果たした。
続く12日、今度は男子・SAMURAI BLUEの第2戦。終盤80分過ぎまで無得点の重苦しい展開。それを打ち破ったのは今季J得点王の小林悠(フロンターレ)だった。小林は「何とか1点だけ絶対取りたいと思っていた」と代表初ゴールを振り返る。直後に昌子源から40mの超ロングゴールも飛び出し勝負を決めた。
これで男子も女子と同様2連勝。男子の土曜日の最終戦は優勝をかけた、宿敵・韓国との一戦となった。この試合キャプテンマークをつけて臨んだ昌子は終了間際のPKでの失点を悔やみ「非常に終わり方が悪かったので、そういうことがないように韓国(戦)は北朝鮮や中国より良い内容で終わりたい」と意気込みを語る。最高の舞台で2年ぶりの日韓決戦が巡ってきた。
なでしこジャパンの決戦は一日早く金曜日。アジア最大の強敵・北朝鮮を相手に3大会ぶりの優勝を狙う。2戦連続ゴール中の田中は「ここまで来たら絶対優勝して帰りたい」と決意を語った。二夜連続の女子・男子優勝決定戦。寒風のなか興奮の醒めぬ“熱い”週末となりそうだ。
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