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平昌五輪閉幕・帰国報告会で見せた感謝と決意(2月28日)
25日に閉幕した平昌五輪。今大会前、日本オリンピック委員会(JOC)では日本選手団のメダルについて、複数の金メダルを含む9個の獲得を目標に掲げていた。それが終わってみれば目標数を大きく上回る金が4つ、銀が5つ、銅4つと、合計で冬季オリンピック史上最多の13個のメダルを獲得。日本国内も大いに盛り上がる結果となった。各競技のメダリストたちには改めて心より賛辞を送りたい。
27日、帰国した日本選手団の解団式が行われ、旗手を務めたスキージャンプの葛西紀明から旗が返還された。...
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25日に閉幕した平昌五輪。今大会前、日本オリンピック委員会(JOC)では日本選手団のメダルについて、複数の金メダルを含む9個の獲得を目標に掲げていた。それが終わってみれば目標数を大きく上回る金が4つ、銀が5つ、銅4つと、合計で冬季オリンピック史上最多の13個のメダルを獲得。日本国内も大いに盛り上がる結果となった。各競技のメダリストたちには改めて心より賛辞を送りたい。
27日、帰国した日本選手団の解団式が行われ、旗手を務めたスキージャンプの葛西紀明から旗が返還された。その後、選手たちはJOC主催の帰国報告会へ。屋外で行われた報告会では競技ごとに登場。司会の松岡修造のインタビューに答え、メダル獲得の喜びや感謝の気持ちを述べた。六本木の会場には前日から待機していた人も含め5000人もの観衆が集まり、戦いを終えた選手たちに大きな声援を送っていた。
今大会は4位から8位の入賞者も30名を数えた。惜しくもメダルには手が届かなかったが、フィギュアスケート女子シングル4位の宮原知子の自己最高点の演技は熱い感動を呼んだし、新種目のスノーボード女子ビッグエアで4位に入った岩渕麗楽は鮮烈な印象を残した。同じく4位だったノルディック複合団体・エースの渡部暁斗はすでに次なるW杯の舞台、フィンランドに飛んでいて年間王者獲得へ挑んでいる。
無論、壇上に登ったのはメダリストや入賞者ばかりではない。残念ながら結果を残せなかった選手たちもそれぞれの思いを語り、次の目標に向けての決意を述べていた。この中から4年後、また再び感動の瞬間を見せてくれるヒーロー、ヒロインたちが誕生してくれることだろう。
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春場所の新番付が発表・稀勢の里の出場は?…(2月27日)
26日、大相撲春場所の新番付が発表された。七場所ぶりに最高位の東・正横綱に就くのは鶴竜。西の正横綱は白鵬が座る。白鵬はこれで北の湖を抜き、横綱在位六四場所目で歴代単独一位となる。初場所は途中休場。さしもの大横綱も近頃は故障に苦しんでいるが、自身にとってゲンの良い大阪場所ということに触れ、「賜杯を掲げる姿を見せたい」と意欲を示していた。
さて、心配なのは三人目の横綱・稀勢の里だ。今月二日には恒例の成田山新勝寺の節分会に参加。...
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26日、大相撲春場所の新番付が発表された。七場所ぶりに最高位の東・正横綱に就くのは鶴竜。西の正横綱は白鵬が座る。白鵬はこれで北の湖を抜き、横綱在位六四場所目で歴代単独一位となる。初場所は途中休場。さしもの大横綱も近頃は故障に苦しんでいるが、自身にとってゲンの良い大阪場所ということに触れ、「賜杯を掲げる姿を見せたい」と意欲を示していた。
さて、心配なのは三人目の横綱・稀勢の里だ。今月二日には恒例の成田山新勝寺の節分会に参加。一年前は初優勝で横綱昇進を決めた直後。大歓声に応え、意気軒昂な姿を見せていただけに今の状況は忸怩たる思いだろう。「このような形で戻ってくるとは思わなかった」といまひとつ表情も晴れない。この番付発表の当日は大阪府庁を表敬訪問。昨年春場所の優勝盾を贈呈された。「しっかり稽古して復活できるようにしたい」と抱負を述べたが、来場所の出場について言及しなかった。無理はして欲しくないが、次の出場は進退をかけることになるかも知れない。
先場所平幕優勝を飾った栃ノ心は一〇場所ぶりの関脇復帰となった。和歌山県庁を訪問して、「いつも大阪に帰ると和歌山に来て、故郷みたいな感じで。本当に和歌山の方に楽しんでもらえる相撲を取りたいと思います」と挨拶を行った。大関獲りの足固めの場所に出来るだろうか。
また、今場所の新入幕はなかったが、新十両は貴乃花部屋の貴公俊に宮城野部屋の炎鵬という注目力士が話題を呼びそうだ(2月1日記事参照)急成長中の若手たちがどんな活躍を見せてくれるか期待が高まる。今年も“荒れる春場所“となるのかどうか?初日は3月11日である。
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設楽悠太、東京を激走!16年ぶりの日本記録(2月26日)
五輪を含む世界8大レース・ワールドマラソンメジャーズの一つ「東京マラソン」この3万6000人のランナーが参加する国内最大級のレースで25日、日本新記録が誕生した。26歳の設楽悠太(HONDA陸上部)が2時間6分11秒をマーク。高岡寿成の持っていた日本記録を15年4か月ぶりに塗り替えた。
設楽はハーフマラソンの日本記録保持者。東洋大学時代は箱根駅伝で3年連続区間賞を獲得。兄・設楽啓太とともに双子ランナーとしてご記憶の方も多いことだろう。...
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五輪を含む世界8大レース・ワールドマラソンメジャーズの一つ「東京マラソン」この3万6000人のランナーが参加する国内最大級のレースで25日、日本新記録が誕生した。26歳の設楽悠太(HONDA陸上部)が2時間6分11秒をマーク。高岡寿成の持っていた日本記録を15年4か月ぶりに塗り替えた。
設楽はハーフマラソンの日本記録保持者。東洋大学時代は箱根駅伝で3年連続区間賞を獲得。兄・設楽啓太とともに双子ランナーとしてご記憶の方も多いことだろう。一年前の東京マラソンが初のフルマラソン挑戦。今回のレースでは、序盤は第2グループに位置取り、12キロ過ぎに先頭グループに取りついた。マラソン選手としては珍しく、40キロ走ではなく30キロ走を中心に調整を続けてきた設楽。30キロ過ぎで先頭集団がスパートを仕掛けらけると、徐々にトップから離されてしまう。だが、これも設楽の計算の内だった。38キロ地点でリオ五輪銀のリレサ(エチオピア)を引き離すと、トップを走る14年大会優勝者のチュンバを猛追。日本人トップの全体2位でゴールを切った。
自身「僕もそんなに正直狙ってはいなかった」という今回の新記録達成で、設楽には日本実業団陸上競技連合より1億円のボーナスが支給。さらに19年9月以降に開催予定の東京五輪選考レース(MGC)への出場権を手にすることとなった。今回のレースでは井上大仁も日本人歴代4位に入る好タイムを記録(2:06:54)。昨年のコース変更により高速化した東京マラソン。この地で2020TOKYOを目指す日本人ランナーたちが続々と代表争いに名乗りを上げた。
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輝く笑顔のカーリング娘、五輪初メダル獲得!(2月25日)
日本のカーリング競技の歴史上初めての五輪メダルは、耐えに耐えて掴み取った栄冠だった。
純朴な北海道弁もすっかりお馴染みになった道産子チームは、予選ラウンド終盤で苦しい戦いが続いた。初の準決勝進出まであと1勝となってからイギリス、スイスに連敗を喫して自力でメダルの可能性が消えたが、アメリカチームの脱落でベスト4に進出。「あと2試合戦える」そんな思いで挑んだ優勝候補・韓国との準決勝は3時間もの死闘となった。...
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日本のカーリング競技の歴史上初めての五輪メダルは、耐えに耐えて掴み取った栄冠だった。
純朴な北海道弁もすっかりお馴染みになった道産子チームは、予選ラウンド終盤で苦しい戦いが続いた。初の準決勝進出まであと1勝となってからイギリス、スイスに連敗を喫して自力でメダルの可能性が消えたが、アメリカチームの脱落でベスト4に進出。「あと2試合戦える」そんな思いで挑んだ優勝候補・韓国との準決勝は3時間もの死闘となった。予選Rで圧倒的な強さを見せた韓国チームに大逆転で唯一の黒星をつけたのが日本チーム。この再戦もリードを許す展開から第10エンドで遂に同点に追いつきエキストラエンドへ。だが、最後の最後に主将のキム選手のスーパーショットの前に屈した。
そして迎えた3位決定戦はソチ銅メダルのメンバーを揃えるイギリスとの雪辱戦となった。中盤までは息を飲む神経戦。後攻が有利なカーリングの鉄則で、互いに先行のエンドには「相手に1点を取らせる」戦法に徹していく。スイープを許さず1点ずつ奪い合う日・英両チーム。ミスをした方が負ける緊迫の激闘が続いた。
そして迎えた終盤。ついに第9エンドで日本がスチールに成功。運命の最終エンドを迎える。№1ストーンをイギリスが取った状態で、イギリスのラストの選択はテイクアウト狙い。不利な先行での延長突入を避け一気に勝負をつけに来たが、これが何とミスショットに。弾かれた日本が第1ストーンという劇的決着となった。最後に英国のミスを呼び込んだのは、日本の一つ一つの積み重ねがあっての結果であろう。堪え続けた末に、道産子娘の笑顔が氷上に輝いた。
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高木菜那、再びの快挙!マススケート初代女王に(2月25日)
平昌オリンピック・スピードスケート競技最後の種目。今大会初めて採用となった「マススケート」には、女子団体パシュートで頂点に立ったメンバーの高木菜那と佐藤綾乃の2人が挑んだ。
その名の通り「集団(マス)」で同コースから横一線にスタートするこの種目のポイントは“高い戦術性”だ。およそ400mのコースを16周回るが、4の倍数の周回ではそれぞれ1位から3位までに所定のポイントが加算され、その合計得点で争われる。...
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平昌オリンピック・スピードスケート競技最後の種目。今大会初めて採用となった「マススケート」には、女子団体パシュートで頂点に立ったメンバーの高木菜那と佐藤綾乃の2人が挑んだ。
その名の通り「集団(マス)」で同コースから横一線にスタートするこの種目のポイントは“高い戦術性”だ。およそ400mのコースを16周回るが、4の倍数の周回ではそれぞれ1位から3位までに所定のポイントが加算され、その合計得点で争われる。最初からポイントを稼いでリードする戦法もあるが、何と言っても最も高得点の最終16周目が勝負(4・8・12周目は1位5点に対し16周目は60点が加算される)。だが、後ろに下がっていると密集した集団の中からは飛び出せず、接触や転倒の危険もある。駆け引きや判断力が問われるところだ。
選手同士の協力も可能な点は競輪とも共通する。今季日本勢は国際大会でもチームプレイを発揮して表彰台に上がってきた。今回も両選手とも好成績が期待されたが、準々決勝で佐藤綾乃にアクシデントが見舞ってしまう。転倒したカナダ選手に巻き込まれ激しく氷に叩きつけられた佐藤は左肘を負傷し、無念の途中棄権。レース後「体の調子はものすごく良かったので残念です」と涙を流した。
この無念に先輩の高木菜那が応えた。迎えた決勝戦、高木は最終周回で勝負を仕掛ける。トップのオランダのシャウテンがコーナーで膨らんだ瞬間に横をすり抜けると一気に加速。そのままゴールにフィニッシュし、見事初代王者に輝いた。「佐藤の分まで金メダルを取りに行く気持ち」だったと語る高木。一大会2つの金獲得は日本の冬季五輪スピードスケートで初の快挙だ。「初めて一番高いところに立てて嬉しいです(高木)」日本のスケート史にまた新たな歴史が加えられた瞬間だった。
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