プロ野球クライマックスシリーズ(CS)開幕(10月11日)
プロ野球日本シリーズ進出を争うクライマックスシリーズが開幕した。初戦、セリーグは2位・ジャイアンツがタイガースを延長の末に下し、パリーグは3位・マリーンズがファイターズを圧倒。ともにファイナルステージ進出に王手をかけた。
リーグ優勝のチームには1勝のアドバンテージが与えられているが、2位以下から勝ち上がってきたチームは勢いがある。実際にマリーンズは2005年、2010年シーズンともCSを勝ち上がって日本一の座に就いた。...
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プロ野球日本シリーズ進出を争うクライマックスシリーズが開幕した。初戦、セリーグは2位・ジャイアンツがタイガースを延長の末に下し、パリーグは3位・マリーンズがファイターズを圧倒。ともにファイナルステージ進出に王手をかけた。
リーグ優勝のチームには1勝のアドバンテージが与えられているが、2位以下から勝ち上がってきたチームは勢いがある。実際にマリーンズは2005年、2010年シーズンともCSを勝ち上がって日本一の座に就いた。何度も苦渋を飲まされたホークスにとっては、マリーンズの5年おきのジンクスは嫌な感じだろう。
乱暴な言い方をすれば、3位チームでもCSから日本シリーズまでの間「10勝6敗」ならば日本一なのである。シーズン終盤に調子に乗ったチームならばこのくらいは特に厳しい星勘定ではない。CSの決着方式にはこれまでも様々な議論が出ていたが、もしマリーンズが優勝したら、また見直しの動きが出るのだろうか?しかしそれはまだ気が早い話。いずれにせよエキサイティングなシリーズを期待しよう。
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世界を幻惑する孤高のストライカー(10月10日)
W杯ロシア大会のアジア2次予選。日本代表はここまで無敗のシリアに土をつけグループ首位に立った。前半はほとんどチャンスもないまま0-0で終了。日本ベンチを覆い始めた重苦しいムードを打ち払ったのは、やはり本田圭佑のPKだった。これで本田は国際Aマッチ通算32得点目。PKでのゴールはカズに次ぎ歴代2位の8点だ(1位・三浦知良9点、通算55点)。
その本田は試合前、クラブ批判ともとれる発言で罰金を科せられる騒動があったばかり。...
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W杯ロシア大会のアジア2次予選。日本代表はここまで無敗のシリアに土をつけグループ首位に立った。前半はほとんどチャンスもないまま0-0で終了。日本ベンチを覆い始めた重苦しいムードを打ち払ったのは、やはり本田圭佑のPKだった。これで本田は国際Aマッチ通算32得点目。PKでのゴールはカズに次ぎ歴代2位の8点だ(1位・三浦知良9点、通算55点)。
その本田は試合前、クラブ批判ともとれる発言で罰金を科せられる騒動があったばかり。波に乗り切れないハリルジャパンが手厳しい批判を受ける中、絶対的エースに対する期待と不安が日本のサッカーファンの心に渦巻いていた。
しかし、そんな窮地の時こそ、必ずゴールネットを揺らすのがこの男。絶対に決めなければいけない状況下での集中力は恐ろしいほど冷徹である。こうなると、あえて過激発言で自分自身を窮地に追い込んでいるような気さえしてしまう。まるで自らに枷を与える修行僧のようだ。予想を裏切り、期待を裏切らない男・本田圭佑。常に相手キーパーの裏をかくPKの心理戦のように、今後も彼の言動は我々日本のファンの心を揺らし続けるのだろう。
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プロレスラー大臣誕生!(10月9日)
この報道に目を丸くした方も多かったのではないだろうか。自民党の馳浩衆院議員が、第3次安倍改造内閣で文部科学相として初入閣した。プロレス出身の国会議員はすでに何名もいるが、主要閣僚に上り詰めたのは馳氏が初めてだ。
高校3年時に国体で優勝した馳氏は、専修大学文学部に進学しレスリング部の主将を勤める傍ら教員免許を取得。卒業後母校星陵高校で国語の教鞭をとりながらロス五輪に出場した異色の経歴を持ち、これまでの教育行政での精力的な活動から、識者や野党からの評価もおおむね好評のようである。...
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この報道に目を丸くした方も多かったのではないだろうか。自民党の馳浩衆院議員が、第3次安倍改造内閣で文部科学相として初入閣した。プロレス出身の国会議員はすでに何名もいるが、主要閣僚に上り詰めたのは馳氏が初めてだ。
高校3年時に国体で優勝した馳氏は、専修大学文学部に進学しレスリング部の主将を勤める傍ら教員免許を取得。卒業後母校星陵高校で国語の教鞭をとりながらロス五輪に出場した異色の経歴を持ち、これまでの教育行政での精力的な活動から、識者や野党からの評価もおおむね好評のようである。
ただ、一つ心配があるとすれば東京五輪関連だろう。大会組織委員会の森喜朗会長は馳氏の選挙区、石川県の重鎮。果たして遠慮なく物申せるのだろうかという懸念はある。
しかし、それは杞憂であると思いたい。プロレスラー馳浩は、稀代の名タッグチャンピオンであった。かつて佐々木健介(鬼嫁で有名な北斗晶の夫)との名タッグは強敵を相手に数々の名勝負を繰り広げ、ファンを魅了した。そのファイトスタイルはシングルプレーヤーとしてよりも、タッグ屋としてこそ光り輝いていた。タッグマッチとは自分の能力を存分に発揮したうえで、パートナーとの絶妙な連携がなければ成り立たないものだ。プロレスラー大臣・馳浩が、難題を前に森氏らと息の合った奮闘を見せてくれることを期待しようではないか。
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レジェンド、マウンドを去る(10月8日)
ドラゴンズの山本昌投手(50)が現役最後の登板を果たした。50代の投手がマウンドに立つのはプロ野球史上初。最年長登板、最年長勝利投手などの数々の記録を打ち立てたが、同一チームで32年間勤続という実績は今後も当分破られることはないだろう。
日大藤沢高校からドラフト5位でドラゴンズに指名されたのは1983年(昭和58年)。同期入団の高卒ルーキーはジャイアンツの水野雄仁、そして一昨年までライオンズの監督を務めた渡辺久信だ。...
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ドラゴンズの山本昌投手(50)が現役最後の登板を果たした。50代の投手がマウンドに立つのはプロ野球史上初。最年長登板、最年長勝利投手などの数々の記録を打ち立てたが、同一チームで32年間勤続という実績は今後も当分破られることはないだろう。
日大藤沢高校からドラフト5位でドラゴンズに指名されたのは1983年(昭和58年)。同期入団の高卒ルーキーはジャイアンツの水野雄仁、そして一昨年までライオンズの監督を務めた渡辺久信だ。両選手とも引退したのは十数年以上前のこと。一軍選手の選手寿命が平均10年に満たないことを考えれば、いかに山本投手の現役生活が長かったのか思い知らされる。それを実現したのは十分な身体のケア、そして怪我や故障を克服する強い精神力の賜物といえる。
1983年当時、国民を熱狂させたのは最高視聴率62%の伝説の朝ドラ「おしん」。いまでもヒロインの辛抱強く生き抜く姿を覚えている人は多い。32年もの間、懸命に投げ抜いた山本昌投手。彼もまた多くの野球ファンの忘れえぬ存在となった。本当に長い間お疲れ様でした。
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“暗黒時代”の再現を許さない(10月7日)
実に残念なニュースが飛び込んできた。現役プロ野球選手の野球賭博。それもまさかジャイアンツという名門球団からとは耳を疑う事態だ。
今回の件で、「野球くじ」(toto)の誕生は白紙となった。野球・ソフトボールの東京五輪での追加種目入りへの悪影響も避けられないだろう。問題が発覚した二選手は、事の重大さを全く理解していなかったのではないか?それほど浅はかで無責任な行動と言わざるを得ない。
2010年、同じように野球賭博で大関らが解雇される事態になった大相撲は、その後も改革が後手に回り、八百長問題などで信頼が失墜。...
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実に残念なニュースが飛び込んできた。現役プロ野球選手の野球賭博。それもまさかジャイアンツという名門球団からとは耳を疑う事態だ。
今回の件で、「野球くじ」(toto)の誕生は白紙となった。野球・ソフトボールの東京五輪での追加種目入りへの悪影響も避けられないだろう。問題が発覚した二選手は、事の重大さを全く理解していなかったのではないか?それほど浅はかで無責任な行動と言わざるを得ない。
2010年、同じように野球賭博で大関らが解雇される事態になった大相撲は、その後も改革が後手に回り、八百長問題などで信頼が失墜。国技館への客足も遠のいた。そこから人気が復活するまでに5年近い年月を要している。
このところのプロ野球界は近年の人気再燃や観客増に慢心してしまってはいないだろうか?今回のケースを個人の問題にとどめたり、徹底調査を怠ることは決して許されないことである。妥協のない組織のコンプライアンス改革を期待したいところだ。
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