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谷口徹、国内メジャーで最年長優勝記録を更新(5月14日)
大正15年の創設で90年以上の歴史を誇る日本プロゴルフ選手権大会は国内4大メジャー大会の一つである。この伝統ある大会にまた新たな伝説が刻まれた。
強い雨の降りしきる悪天候となった最終日の千葉県房総CC。昨年劇的な逆転優勝を果たした宮里優作、5年ぶりの日本ツアー本格参戦となった石川遼らに注目が集まるなか、首位に立ったのは藤本佳則。それを1打差で追いかけるのが50歳のベテラン・谷口徹だった。
初優勝を目指して逃げ切りを図る藤本に対し、22歳差の谷口は必死で食らい付き、ついに最終18番Hで4mのバーディーパットを沈め6アンダーで並ぶ。...
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大正15年の創設で90年以上の歴史を誇る日本プロゴルフ選手権大会は国内4大メジャー大会の一つである。この伝統ある大会にまた新たな伝説が刻まれた。
強い雨の降りしきる悪天候となった最終日の千葉県房総CC。昨年劇的な逆転優勝を果たした宮里優作、5年ぶりの日本ツアー本格参戦となった石川遼らに注目が集まるなか、首位に立ったのは藤本佳則。それを1打差で追いかけるのが50歳のベテラン・谷口徹だった。
初優勝を目指して逃げ切りを図る藤本に対し、22歳差の谷口は必死で食らい付き、ついに最終18番Hで4mのバーディーパットを沈め6アンダーで並ぶ。プレーオフ突入の2ホール目で第3打のバンカーショットをピンまで3mに寄せ、これをしっかりとねじ込むと得意の渾身のガッツポーズが飛び出した。6年ぶり3度目となる選手権制覇。そして国内メジャー大会での最年長優勝の瞬間だった(50歳と3か月)。
国内メジャー通算5勝目。ツアー通算では20勝目となる節目の勝利を挙げた谷口。インタビューアーから感想を求められると「辞めた方が楽かなという時もあったんですけど…」と思わず声を詰まらせた。過去2度の賞金王にも輝き、強気な発言でも知られた男が見せた涙。ここ5年ほど優勝とは遠ざかっていたが、復活を成し遂げて意地を見せた。今回はジャンボ尾崎の49歳での記録を22年ぶりに塗り替えた。最後に、「次はツアー最年長優勝記録(55歳)ですね」と笑みを漏らした。小平智の米ツアー優勝などホットな話題が続いた日本男子ゴルフ界。まだまだ50代も負けてはいられない。
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稀勢の里、七場所連続休場決定・急がれる対策(5月11日)
「横綱として場所に出るならしっかりした形で出なきゃいけない」苦渋の表情で語る田子ノ浦親方。その眼にはうっすらと光るものが見えた。
大相撲の横綱・稀勢の里が13日に初日を迎える五月場所を休場することを発表した。今週行われた二所ノ関一門の連合稽古では精彩を欠き、本来の相撲とは程遠く、出場が危ぶまれていたが、師匠の田子ノ浦親方によると11日朝に最終決断を下したという。初場所で痛めた左大胸筋の負傷が未だ完治しておらず、1か月間は激しい運動はできないと診断されたとのことだ。...
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「横綱として場所に出るならしっかりした形で出なきゃいけない」苦渋の表情で語る田子ノ浦親方。その眼にはうっすらと光るものが見えた。
大相撲の横綱・稀勢の里が13日に初日を迎える五月場所を休場することを発表した。今週行われた二所ノ関一門の連合稽古では精彩を欠き、本来の相撲とは程遠く、出場が危ぶまれていたが、師匠の田子ノ浦親方によると11日朝に最終決断を下したという。初場所で痛めた左大胸筋の負傷が未だ完治しておらず、1か月間は激しい運動はできないと診断されたとのことだ。横綱昇進二場所目の昨年五月場所から続く休場は7場所連続となり、年六場所制以降の横綱では貴乃花に並ぶワースト記録となった。
まだ記憶に新しいが、稀勢の里の負傷は横綱としての初めての場所で負ったものだ。その後も土俵を務め、照ノ富士との優勝決定戦に持ち込んでの奇跡の優勝を果たした。それでよく引き合いに出されるのは先述の貴乃花のケース。貴乃花は右膝半月板損傷の大けがを押して武蔵丸と横綱同士の優勝決定戦を制したものの、その代償で長期休場を余儀なくされ、結局そのまま引退へと追い込まれた。あの時の悪夢が思い起こされてならない。稀勢の里の場合は逆転優勝を果たした相撲だけではなく、負傷を押して強行出場した昨年五月場所が悔やまれる。昇進後にすぐ休場することを潔しとしなかった責任感の強さが仇となった形だが、彼のライバルだった琴欧洲も同じように大関昇進直後に負った膝の怪我を完治させず土俵を務め、結局相撲人生を縮めてしまった。
同部屋の大関高安も、場所前の稽古で左腕を負傷し、休場することになった。様々な不祥事で改革待ったなしの相撲協会だが、負傷力士への待遇でも早急な対応策が急がれる。
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打者・大谷翔平が先発出場を外れた訳とは?…(5月11日)
MLBでも二刀流でファンを魅了し続けるエンゼルスの大谷翔平。ここまでの出場を見ると日曜日に先発投手を務めて、月曜日を休養日に充てるというパターンが確立されてきたようだ。登板前日の土曜日は調整で試合に出場しないため、火曜日から金曜日までの4日間が指名打者・大谷の出番ということになる。
今週のエンゼルスはナショナル・リーグ・ロッキーズとのインターリーグ(NPBでいうところの交流戦)。ロッキーズの本拠地クアーズフィールドは標高が高く、打球が飛ぶことで知られる。...
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MLBでも二刀流でファンを魅了し続けるエンゼルスの大谷翔平。ここまでの出場を見ると日曜日に先発投手を務めて、月曜日を休養日に充てるというパターンが確立されてきたようだ。登板前日の土曜日は調整で試合に出場しないため、火曜日から金曜日までの4日間が指名打者・大谷の出番ということになる。
今週のエンゼルスはナショナル・リーグ・ロッキーズとのインターリーグ(NPBでいうところの交流戦)。ロッキーズの本拠地クアーズフィールドは標高が高く、打球が飛ぶことで知られる。今季唯一のこの打者有利な球場での試合ということで、大谷にはホームランの期待が高まるが、スターティングメンバーに大谷の名前は無かった。その理由はこのナ・リーグのホーム試合は指名打者制が使えないため。前日の打撃練習でも豪快にスタンド上段に叩きこむ150m弾の当たりを見せていただけに勿体ない気がするが、流石にこればかりはどうしようもない。10日の試合で、大谷は7点リードの8回表に代打で出場。見事にセンター前にクリーンヒットを放ち、代打での初安打を決めた。試合前にはブルペンでも軽めの投球をして、週末の先発に備えた大谷。次の先発マウンドも楽しみだ。
同日ヤンキースの田中将大は東地区で同率首位に並ぶレッドソックスとの伝統の一戦に臨んだ。粘りのピッチングで6回途中まで3失点。ランナーを出したところで交代した。田中は勝利投手の権利を持っていたが、後続の投手が逆転を許し5勝目とはならなかった。試合は再逆転したヤンキースが8連勝。単独首位へと躍り出た。きょうは2本塁打を喫したものの田中の調子も決して悪くはない。次回に期待したいところだ。
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大記録への第一歩・清宮幸太郎、プロ初本塁打(5月10日)
ついに待望の初アーチが飛び出した。「やっぱりホームランは気持ちいいなと思って(ベースを)回っていました」プロ初のヒーローインタビューでビッグルーキーの顔から笑みがこぼれた。
日本ハムファイターズの清宮幸太郎が、大阪ドームでプロ初ホームランを記録した。前日の試合まで初打席から6試合連続安打。ドラフト制度以降で大卒・社会人も含めた連続安打記録に並んでいた。いきなりの大物ぶりを発揮したが、それよりもファンの期待はいつ初ホームランが生まれるか?に集まっていたかもしれない。...
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ついに待望の初アーチが飛び出した。「やっぱりホームランは気持ちいいなと思って(ベースを)回っていました」プロ初のヒーローインタビューでビッグルーキーの顔から笑みがこぼれた。
日本ハムファイターズの清宮幸太郎が、大阪ドームでプロ初ホームランを記録した。前日の試合まで初打席から6試合連続安打。ドラフト制度以降で大卒・社会人も含めた連続安打記録に並んでいた。いきなりの大物ぶりを発揮したが、それよりもファンの期待はいつ初ホームランが生まれるか?に集まっていたかもしれない。
その瞬間は2回の第一打席。先発ディクソンの初球を迷いなく振り抜くと、打球は広い大阪ドームの右翼席へと突き刺さっていった。7試合連続安打の新記録達成。チームにとっても先制となる、勝利を呼び込む価値ある一発だった。「忘れられない一日になるかなと思います」これはもしかしたら球史に残るメモリアルアーチだったのかも知れない。その視線が見据えるのは母校の偉大な先輩・王貞治氏の持つ大記録か。
奇しくも同日、ソフトバンクホークスの内川聖一が通算2000本安打に到達。ちょうど出場1800試合目でプロ野球史上51人目の快挙達成となった(歴代9位のスピード記録)。日本人トップ選手のメジャー挑戦が多くなった現在、NPB単独での通算2000本安打や200勝といった記録達成は減少傾向にある。周知のとおり清宮は入団前からメジャー挑戦を希望している。彼のプロ2000本安打目は海の向こうでの達成となるのだろうか。再来週19歳の誕生日を迎える清宮。未来の伝説となるスラッガーの挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。
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稀勢の里復活なるか?再生を祈るファンの思い(5月9日)
復活への道のりは極めて厳しいものになりそうだ。来週日曜日に初日を迎える大相撲五月場所。次の出場が進退をかける場所となる横綱・稀勢の里は8日、連日の二所ノ関一門の連合稽古に参加したが、ぶつかり稽古では元大関・琴奨菊を相手に攻め込まれる場面が目立ち、大きく負け越していた。
前日の稽古では嘉風を相手に全勝するなど「非常に良い稽古だった」と手応えを感じていた様子だったのだが、一気に黄色ランプが灯った感じだ。...
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復活への道のりは極めて厳しいものになりそうだ。来週日曜日に初日を迎える大相撲五月場所。次の出場が進退をかける場所となる横綱・稀勢の里は8日、連日の二所ノ関一門の連合稽古に参加したが、ぶつかり稽古では元大関・琴奨菊を相手に攻め込まれる場面が目立ち、大きく負け越していた。
前日の稽古では嘉風を相手に全勝するなど「非常に良い稽古だった」と手応えを感じていた様子だったのだが、一気に黄色ランプが灯った感じだ。仮に5月場所も休場というようなことになれば年六場所制以降で最長の七場所連続休場という貴乃花以来の不名誉な記録となってしまう。それは何とか避けたいところだろう。大きなけがのないことで知られた稀勢の里が、横綱昇進後によもやここまで休場を重ねるとは想像した相撲ファンも少ないはずだ。この現状には親方衆から厳しい言葉が登るようになってきている。また、今回の連合稽古では弟弟子の大関・髙安も左手を痛めて初日の稽古を途中で打ち切ったとの情報も入っており心配だ。
一方で、協会では昨年来世間を騒がせている「暴力問題」で新たな動きが。再発防止に向け設置された検討委員会は8日、昨日までに協会員は親方衆や現役力士ら900人からの聴き取りを行ったことを公表。内容についてはまだ詳細は明らかにしなかったが、過去10年間に引退した力士にまで調査の対象を広げると発表された。協会の再生を図るために不可欠な暴力という悪習からの脱却。それを稀勢の里の復活の土俵と共に一日も早く見たい。全国の相撲ファンはそれを心から願っている。
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