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伊調馨が練習再開・レスリング協会の今後の対応は(6月6日)
6月1日、政府は正式に羽生結弦選手の国民栄誉賞受賞を決定した。スポーツ界からの受賞者の多さについては当コラムでも触れたが(6月2日記事)、羽生の前、2017年10月に受賞したアスリートがレスリングの伊調馨である。
国民に大きな感動と希望を与えた五輪史上初となる女子個人4連覇。快挙を果たしたリオ五輪後は競技の第一戦を離れており、選手活動は休止状態になっていた。そんな彼女に対するパワハラ問題が表面化したのが今年3月のこと。...
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6月1日、政府は正式に羽生結弦選手の国民栄誉賞受賞を決定した。スポーツ界からの受賞者の多さについては当コラムでも触れたが(6月2日記事)、羽生の前、2017年10月に受賞したアスリートがレスリングの伊調馨である。
国民に大きな感動と希望を与えた五輪史上初となる女子個人4連覇。快挙を果たしたリオ五輪後は競技の第一戦を離れており、選手活動は休止状態になっていた。そんな彼女に対するパワハラ問題が表面化したのが今年3月のこと。週刊誌報道から端を発したこの一件は、全日本チームの田南部力元コーチらがレスリング協会の栄強化本部長の過去の言動に対して告発を行う事態に発展した。これを受け、第三者委員会は栄前強化本部長による一部の行為がパワハラに相当すると認定。日本レスリング協会では6月23日に再発防止策を評議委員会に諮り、栄氏らの処分が決定する見込みになっている。
伊調選手本人は一連の騒動に沈黙を守っていたが、今週に入り練習を再開したことが明らかになった。現在は日本体育大学で練習を行っており、女子選手らへの指導もしているという。受け入れについて「お役に立てればありがたい。日本国民の財産ですからね」と語った日本体育大学松浪健四郎理事長は日本レスリング協会副会長でもある。
一部スポーツ紙には「東京五輪を見据え12月の全日本選手権での復帰を視野に入れているとみられる」との報道もあるが、まだ本人は明言していない。ともあれレスリングの道を究める稀代のアスリートが、安心して競技に集中できる環境が整備されていくことを祈りたい。
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MLB・ここまでの侍メジャーリーガーの活躍は?(6月5日)
日本時間5日の大リーグ・エンゼルス-ロイヤルズ戦で、大谷翔平が4試合ぶりにスタメン指名打者を外れた。全米を驚かせた衝撃の二刀流もこのところややバットの方は湿りがち。前日のゲームでは先制の口火を切る一塁強襲安打を放ったが、ここ6試合でのヒット数はわずかに2本。特にサウスポーに苦しめられており、ここまで15打席連続ノーヒットで対左投手の打率は.143にとどまっている。
この後、この試合でも代打出場の機会はあるかもしれないが、7日の試合では先発マウンドに上がる予定だ。...
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日本時間5日の大リーグ・エンゼルス-ロイヤルズ戦で、大谷翔平が4試合ぶりにスタメン指名打者を外れた。全米を驚かせた衝撃の二刀流もこのところややバットの方は湿りがち。前日のゲームでは先制の口火を切る一塁強襲安打を放ったが、ここ6試合でのヒット数はわずかに2本。特にサウスポーに苦しめられており、ここまで15打席連続ノーヒットで対左投手の打率は.143にとどまっている。
この後、この試合でも代打出場の機会はあるかもしれないが、7日の試合では先発マウンドに上がる予定だ。「投」のほうは好調で、30日のタイガース戦では今季最速162.7㎞/hをマークした。勝ち運にこそ恵まれていないが、苦しんでいたMLB公式球にも徐々にアジャストしてきたようで今後いくつ勝ち星を積み重ねていくのか期待が膨らむ。
ちょうど60試合ほど消化した2018年シーズンのMLB。ここで少し大谷以外の日本人メジャーリーガーにも目を向けてみよう。最も好成績を修めているのはヤンキース田中将大。ここまで7勝2敗とリーグ4位の勝利数となっている。2日のオリオールズ戦ではメジャー通算700奪三振も達成した。防御率が悪いのが気がかりだが(4.79)渡米後の最多勝利数が狙えそうな感じだ。今季からダイヤモンドバックスに加入した平野佳寿は12試合連続無失点。首位を走るチームのセットアッパーとして絶大な信頼感を集めている。
その他の投手陣は故障者リスト入り(ダルビッシュ有・前田健太)やマイナー降格など苦しい状況だが、後半戦に向け復活を期待したい。
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全仏オープン・錦織圭、大坂なおみの戦いは…
「どの試合に向かう時も楽しみな部分の方が大きい。どれだけチャレンジできるかという楽しみだったり、試合に負けたとしてもどれだけ自分をコート上に出せるかっていうチャレンジはすごく楽しんでできている。楽しむというのはすごく大事な自分のテーマ」大会前、日本のテレビ局の取材でそう語っていた錦織圭。昨年の右手首の故障から初の四大大会・全仏オープンへ挑んだが、思わぬ難敵が立ちはだかった。
1回戦をストレートで突破すると、3回戦まで順調に勝ち進んできた錦織。...
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「どの試合に向かう時も楽しみな部分の方が大きい。どれだけチャレンジできるかという楽しみだったり、試合に負けたとしてもどれだけ自分をコート上に出せるかっていうチャレンジはすごく楽しんでできている。楽しむというのはすごく大事な自分のテーマ」大会前、日本のテレビ局の取材でそう語っていた錦織圭。昨年の右手首の故障から初の四大大会・全仏オープンへ挑んだが、思わぬ難敵が立ちはだかった。
1回戦をストレートで突破すると、3回戦まで順調に勝ち進んできた錦織。4回戦の相手は第7シードのドミニク・ティエム。赤土の帝王ナダルを今季唯一クレーコートで破り勢いに乗る世界ランク9位の選手だ。全仏の赤土コートは正にティエムの主戦場。錦織は序盤からミスが目立ち、第1第2セットを続けて失う。第3セットを奪い返したものの続く第4セットではサービスゲームをブレークされ、苛立ちから激しくラケットをコートに叩きつける場面も。残念ながら2年連続ベスト8進出とはならなかった。
一方の女子では初のシード権獲得となった大坂なおみは2回戦を突破。3回戦の相手はアメリカのマディソン・キーズ。昨年の全米オープンファイナリストとの対戦となった。大坂は一昨年の全米3回戦で対戦しているがファイナルセットで逆転負けを喫した相手だ。今回の対戦でも終盤に粘りを見せ、タイブレークにまで持ち込んだものの0―2で敗れた。キーズの高速サーブに最後までゲームの主導権をつかませてもらえず、ベスト16進出は果たせなかった。
錦織、大坂ともにややほろ苦い結果となった全仏。次のウインブルドンで雪辱を晴らせるか。
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羽生結弦、国民栄誉賞受賞決定・被災地への光(6月2日)
41年前にプロ野球の本塁打世界記録を更新した王貞治選手を称えるため創設された国民栄誉賞。その受賞者のなかにまた偉大なアスリートが加わることになった。政府は1日、フィギュアスケート男子で66年ぶりとなる2大会連続のオリンピック金メダルを獲得した羽生結弦に、国民栄誉賞を授与することを発表した。
羽生はこの日、金沢市でアイスショー(Fantasy on Ice2018)に出演。今回の公演では人気デュオCHEMISTRYとの共演が話題を集めているが、ヒット曲「Wings of World」の生コーラスに乗せて華麗な演技を披露して観客を魅了した。...
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41年前にプロ野球の本塁打世界記録を更新した王貞治選手を称えるため創設された国民栄誉賞。その受賞者のなかにまた偉大なアスリートが加わることになった。政府は1日、フィギュアスケート男子で66年ぶりとなる2大会連続のオリンピック金メダルを獲得した羽生結弦に、国民栄誉賞を授与することを発表した。
羽生はこの日、金沢市でアイスショー(Fantasy on Ice2018)に出演。今回の公演では人気デュオCHEMISTRYとの共演が話題を集めているが、ヒット曲「Wings of World」の生コーラスに乗せて華麗な演技を披露して観客を魅了した。演技後には「五輪2連覇ということはいままでフィギュアスケート界を切り拓いてくださったたくさんの偉人の方々、先輩がいてこその成績。ここまで人間として成長させていただくにあたって様々な人が尽力してくれた。感謝の気持ちを込めて受け取りたいと思っています」と受賞決定の心境を語った。
授与式は7月6日の予定。現在23歳の羽生は史上最年少での受賞となる。また、宮城県出身者では初の栄誉。3.11の際には自身も仙台市のスケートリンクで震災を経験したのは有名な話だ。その後も被災地に寄り添い続け、今回の受賞に際し、「人々への光、前向きになるきっかけになれば」と感謝の意を表している。
国民栄誉賞の授与は今回が27回目となるが、スポーツ界からはこれで12回目の選出に(11人と1団体)。「多くの国民に夢と感動、社会に明るい希望と勇気を与えた」ことが受賞理由として挙げられる国民栄誉賞。スポーツが如何に人々とともにあるかということの表れだろう。
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W杯代表決定!西野ジャパン23人のサムライ(5月31日)
「来月の19日にベストパフォーマンスを出してくれる選手、いろんな可能性を考えた中で選ばせてもらいました(西野朗監督)」サッカーW杯ロシア大会まであと14日。日本代表23人の最終メンバーが発表された。
手堅い選出だった。ハリルホジッチ前監督の解任から急きょ重責を担うことになった西野朗新監督。その口から読み上げられた中に大きなサプライズはなかった。前もって告げられていたように、今回は現在の代表メンバー26名からの最終サバイバル。...
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「来月の19日にベストパフォーマンスを出してくれる選手、いろんな可能性を考えた中で選ばせてもらいました(西野朗監督)」サッカーW杯ロシア大会まであと14日。日本代表23人の最終メンバーが発表された。
手堅い選出だった。ハリルホジッチ前監督の解任から急きょ重責を担うことになった西野朗新監督。その口から読み上げられた中に大きなサプライズはなかった。前もって告げられていたように、今回は現在の代表メンバー26名からの最終サバイバル。残念ながら三竿健斗、井手口陽介、浅野琢磨の3名は落選となったが、GK・DFの守備陣には手を加えていない。メンバーの最終決定は朝のメディカルチェック終了後だと明かしたが、実際には指揮官の腹は昨夜のガーナ戦後には決まっていたようだ。
その初采配となったゲームは非常に厳しい内容であったと言わざるを得ない。本戦のセネガルを想定した重要なテストマッチだったが、前半8分にファールからあっさり先制を許すと、後半にもPKで失点。攻撃も攻め手を欠き、0-2の完敗を喫した。終了直後には満員のスタジアムからは大きなブーイングも巻き起こった。
「たくさんのロシアへの舞台を作ってくれた選手たちもいます。そして現在すごく伸びている選手たち、これから飛躍してくれるであろう選手もたくさんいます」と指揮官が評した代表メンバー。そのうちW杯初選出となったのは12名だった(ちなみにブラジル大会では13名)。大舞台で彼らがどこまで成長できるが西野ジャパンの鍵を握ることになるかもしれない。熱戦の火蓋が切られるのを期待して待ちたいと思う。
GK:川島永嗣、東口順昭、中村航輔
DF:長友佑都、槙野智章、吉田麻也、酒井宏樹、酒井高徳、昌子源、遠藤航、植田直通
MF:長谷部誠、本田圭佑、乾貴士、香川真司、山口蛍、原口元気、宇佐美貴史、柴崎岳、大島僚太
FW:岡崎慎司、大迫勇也、武藤嘉紀
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