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オールジャパンの底力!トヨタがル・マン24初制覇(6月18日)
日本のモータースポーツの歴史にまた一つ輝かしい歴史が生まれた。フランス西部の都市、ル・マン市で行われる耐久レース“ル・マン24時間レース”。1923年に始まったこの伝統レースはF1-モナコGP、インディ500と並ぶ世界3大レースの一つ。ご年配の方にはスティーブ・マックイーン主演の映画「栄光のル・マン」でご記憶されている向きも多いだろう。
その名の通りレースは24時間。13.629kmのコースを3人のドライバーが交代しながら走行し、その周回回数を競うもの。...
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日本のモータースポーツの歴史にまた一つ輝かしい歴史が生まれた。フランス西部の都市、ル・マン市で行われる耐久レース“ル・マン24時間レース”。1923年に始まったこの伝統レースはF1-モナコGP、インディ500と並ぶ世界3大レースの一つ。ご年配の方にはスティーブ・マックイーン主演の映画「栄光のル・マン」でご記憶されている向きも多いだろう。
その名の通りレースは24時間。13.629kmのコースを3人のドライバーが交代しながら走行し、その周回回数を競うもの。第86回目の開催となる今年の大会は、6月16日から17日にかけて決勝が行われ、日本からはトヨタの2チームが参戦。中嶋一貴がドライバーを務めるチームが見事初優勝を果たした。日本車と日本人ドライバーを含む国産チームでの優勝は初めての歴史的快挙である。更にもう一方の小林可夢偉のトヨタチームも2位。日本勢の1・2フィニッシュとなった。
ル・マン制覇はトヨタの長年の悲願だった。日本の主要メーカーはル・マンからの撤退が相次ぎ、現在はトヨタを残すのみ。2016年には首位を独走しながら、残り3分でまさかのマシントラブルに襲われた。あとわずかのところで栄冠を逃している。「ル・マンには魔物が棲んでいる(中嶋一貴)」その時の悔しい思いをバネに研鑽を積んできたトヨタチーム。そしてついに20回目の挑戦で、日本メーカーでは1991年のマツダ以来2度目となる栄冠に輝いた。
トヨタ自動車では今回の参戦車TS050HYBRIDと同性能のスーパーカーを市販する構想も明かしている。こちらの反響も楽しみだ。
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「スポーツの日」と「国民スポーツ大会」(6月16日)
今週、国会で東京オリンピックの交通混雑緩和のため開会式と閉会式の前後に祝日を移動することが決定された。これに合わせて「体育の日」を「スポーツの日」に改称する改正スポーツ基本法も可決・成立している。あまり大きく報道されなかったが、日本のスポーツの在り方を考える上で、大きな転換点であるといえよう。
今回の改正では国民体育大会の呼称も5年後の佐賀大会から「国民スポーツ大会」に変更される。国体を所管していた日本体育協会は、すでに今年4月から「日本スポーツ協会」に名称を変更している。...
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今週、国会で東京オリンピックの交通混雑緩和のため開会式と閉会式の前後に祝日を移動することが決定された。これに合わせて「体育の日」を「スポーツの日」に改称する改正スポーツ基本法も可決・成立している。あまり大きく報道されなかったが、日本のスポーツの在り方を考える上で、大きな転換点であるといえよう。
今回の改正では国民体育大会の呼称も5年後の佐賀大会から「国民スポーツ大会」に変更される。国体を所管していた日本体育協会は、すでに今年4月から「日本スポーツ協会」に名称を変更している。では“体育”と“スポーツ”の違いとは一体なんなのであろうか?
2011年施行8月のスポーツ基本法は“スポーツの憲法”ともいうべき存在で、当コラムでも何度か取り上げてきた。だが、「スポーツ立国の実現」を掲げたこの法律がありながら、スポーツ界を巡る事件やトラブルは残念ながら未だに後を絶たない。今年に入って起きた学生アメフトでの問題などを見ても、まだまだ基本法の理念からは遠いと言わざるを得ない。
そもそも“体育”は知育・徳育と並ぶ学校教育の一環であり、運動競技の総称である“スポーツ“は別物である。この指摘はスポーツジャーナリストの玉木正之氏ら多くの識者がかねてより指摘してきた。日本では地域に根差したスポーツクラブが担うべき役割の多くを小中学校や高校・大学が担っているため、その境界は曖昧になったもいえる。スポーツとは本来娯楽であり、楽しむべきものだ。しかし、勝利至上主義の指導はその本質から外れがちである。先日、件の事件で会見を行ったアメフト部員は「大学に入ってアメフトが楽しくなくなった」と語っていた。東京五輪に向け今後は地域スポーツの発展と共に、学校のスポーツ運営に問われてくる役割も変わってくるのではないだろうか。
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2018ロシアW杯開幕!世界が熱狂する32日間(6月15日)
「ロシアへようこそ」大統領の挨拶に大観衆のスタジアムが沸く。2018FIFAワールドカップが華々しく開幕した。
今回で21回目を迎えるサッカーW杯が東ヨーロッパで開催されるのは今回が初めてのこと。ロシア・ルジニキスタジアムで行われた開幕セレモニーには元ブラジル代表・ロナウドや海外アーティストも登場。10万人近い観衆を収容するこのロシア最大の競技場はモスクワ五輪のメイン会場となった場所だ。今回のW杯開催に合わせ大規模な改修が行われ、球技専門のスタジアムへと生まれ変わった。...
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「ロシアへようこそ」大統領の挨拶に大観衆のスタジアムが沸く。2018FIFAワールドカップが華々しく開幕した。
今回で21回目を迎えるサッカーW杯が東ヨーロッパで開催されるのは今回が初めてのこと。ロシア・ルジニキスタジアムで行われた開幕セレモニーには元ブラジル代表・ロナウドや海外アーティストも登場。10万人近い観衆を収容するこのロシア最大の競技場はモスクワ五輪のメイン会場となった場所だ。今回のW杯開催に合わせ大規模な改修が行われ、球技専門のスタジアムへと生まれ変わった。
開会式のテーマは「サッカーと愛」ダンサーが華麗に踊るなか、ロシアの世界的ソプラノ歌手アイーダ・ガリフッリーナが“火の鳥“のオブジェに乗って登場。美しい歌声に会場全体が酔いしれた。
次回2022年大会は中東カタール、そして2026年大会は13日のFIFA総会でアメリカ、カナダ、メキシコによる初の3カ国による共同開催が決定している。一大会の累計テレビ視聴者数は260億人を超えるとも言われる世界最大の祭典・サッカーワールドカップ。「すべてのチームの成功を願っている。観客に皆さんには忘れ難い思い出を(プーチン大統領)」ロシアでの開催に対し一部にボイコットの動きもあったが、これからもW杯は世界各国が様々な障害を越えて交流を果たす場であってもらいたい。
今大会は32チームが出場。7月15日の決勝まで11都市12会場で繰り広げられる世界最高峰の闘いを心ゆくまで楽しみたい。
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“高校BIG4“最後の1人・今井達也初勝利(6月14日)
2016年度のNPBドラフトは近年稀にみる投手豊作の年と言われた。田中正義、佐々木千隼の両大学生右腕に加え、高校生ピッチャーにも上位指名が集中。藤平尚真(楽天1位)、寺島成輝(ヤクルト1位)、高橋昂也(広島2位)に加え、西武ライオンズが1位指名したのが、その年の夏の甲子園優勝投手・今井達也だった。
この“高校BIG4”と呼ばれた4人のうち藤平、寺島はルーキーイヤーから一軍登録され先発経験済み。高橋も今年4月に初登板を果たしている。...
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2016年度のNPBドラフトは近年稀にみる投手豊作の年と言われた。田中正義、佐々木千隼の両大学生右腕に加え、高校生ピッチャーにも上位指名が集中。藤平尚真(楽天1位)、寺島成輝(ヤクルト1位)、高橋昂也(広島2位)に加え、西武ライオンズが1位指名したのが、その年の夏の甲子園優勝投手・今井達也だった。
この“高校BIG4”と呼ばれた4人のうち藤平、寺島はルーキーイヤーから一軍登録され先発経験済み。高橋も今年4月に初登板を果たしている。そしてついに14日、今井が満を持して地元西武ドームで初先発のマウンドに立った。
初回から持ち味の速球が冴えた。交流戦絶好調のスワローズの重量打線相手に臆することなくストレートで勝負。2回までパーフェクトピッチングの上々の立ち上がりを見せる。6回112球を投げ6奪三振1失点。チームの連敗を止める好投は、ライオンズでは松坂大輔以来19年ぶりのデビュー戦での先発初勝利となった。
ここまでは紆余曲折もあった。初年度は肩の故障でファーム暮らし。2年目の今年2月、当時未成年での喫煙が発覚し、5月まで試合出場停止処分を受けることとなった。「今までご迷惑をおかけしましたが、僕が両親を支えていけるように頑張りたいと思います」試合後には両親にウイニングボールを手渡した寺島。彼がプロのスカウトの注目の的となったのはBIG4のなかでは最も遅い3年の夏からだ。そこから一気に頂点に上り詰めた。一軍デビューもトリを務める形となったが、これから大きな巻き返しを見せてくれることだろう。5月に二十歳になったばかり。高卒ルーキーの育成に定評のあるライオンズに、また新たな頼れる若獅子の誕生だ。
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「錘(おもり)を外せ!」西野ジャパン初勝利
W杯前最後の試合に光明が見えた。ウクライナ戦以降3連敗中の日本代表。8日のスイス戦では2試合連続無得点に終わった。試合後、西野監督は、「形は作れているが最後の迫力というか、ガーナ戦と同じように決定力。それに尽きると思う」と攻撃面での課題を指摘していた。
迎えた12日のパラグアイ戦。日本はスイス戦の先発から10人を入れ替え、岡崎を1トップに置く4-2-3-1の布陣で試合に臨んだ。前半は速い縦パスを多用したが、なかなか香川に合わせられない。...
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W杯前最後の試合に光明が見えた。ウクライナ戦以降3連敗中の日本代表。8日のスイス戦では2試合連続無得点に終わった。試合後、西野監督は、「形は作れているが最後の迫力というか、ガーナ戦と同じように決定力。それに尽きると思う」と攻撃面での課題を指摘していた。
迎えた12日のパラグアイ戦。日本はスイス戦の先発から10人を入れ替え、岡崎を1トップに置く4-2-3-1の布陣で試合に臨んだ。前半は速い縦パスを多用したが、なかなか香川に合わせられない。すると前半32分にパラグアイにゴールを決められ失点。またしても先制を許す展開となる。その直後決定機を迎えるが乾のシュートは大きく外れてしまう。乾は思わず天を仰いだ。柴崎のFKも枠を捉えることが出来ず、0-1のまま前半を終了。どうしても決めきれない。そんな嫌なムードが漂い始める。
だが、ここから日本が息を吹き返す。ハーフタイム、前半精彩を欠いた乾に対し、西野監督は「(靴に)何か入っているんじゃないか?錘(おもり)を外せ」と声をかけ、スパイクも代えさせた。すると、それが奏功し乾の動きに変化が現れる。前半6分に香川からのパスを乾が決めて同点に追いついた。18分にも再び香川から乾への連携。逆転弾をパラグアイゴールに突き刺す。乾自身代表で4年ぶりのゴールとなった。
後半45分には1点差に迫られるも、ATに香川が4点目を決めるなど、良い形で初勝利を挙げた西野JAPAN。ゲーム後半はそれまでかかっていた呪縛が解けたようなコンビネーションを見せることが出来た。泣いても笑っても明日はW杯開幕。錘を外した侍たちに期待したい。
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